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スラム編
聖属性の効果
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『本当に大丈夫かな……』
『多分……恐らく、きっと……だといいな』
『本当に大丈夫なのかなっ!?』
多少の不安を抱いたがレナはコトミンの言葉を信じて自分の肉体に聖属性を発動する。外見は特に変化はないが、心なしか肉体が熱くなる感覚が広がり、試しに彼はその場で跳躍する。
『せぇのっ……うわぁっ!?』
『……おおっ』
レナが勢いよく足を踏み出した瞬間、一気に5~6メートル程の高度にまで飛び上がり、空中で体勢を崩したレナは地面に落下してしまい、着地を失敗して背中から地面に衝突してしまう。
『うあっ……あれ?』
『大丈夫。私が張り付いている限りは怪我はしない』
『そ、そうなんだ……ありがとう』
レナの身体の表面に張り付いているスライムのコトミンが落下の衝撃を和らげたらしく、彼の身体の表面に張り付いている彼女がクッションの代わりに着地の衝撃を外部に移動させる。彼女に感謝しながらレナはもう一度身体を起き上げ、魔法の効果が切れる前に今度は覚悟を決めて勢いよく跳躍する。
『せぇのっ!!』
先ほどより飛距離を付けて跳躍を行った瞬間、レナの肉体が7~8メートルにまで浮き上がり、傍に存在した建物の屋上に着地する。落下の衝撃はコトミンのお蔭で和らげられており、レナは自分の力だけで屋上まで移動出来た事に感動する。
『やった……もう一度!!』
『あっ』
今度は建物の屋上から別の建物の屋上に向けて跳躍を開始するために走り出し、勢いを付けて再度跳躍する。聖属性の付与魔法で強化されたレナの身体能力は無事に隣の建物の屋上に移動を行い、更に調子に乗ったレナはもう一度駈け出して跳躍を試みた。
『もう一回!!』
『レノ……』
今度は更に高い建物の屋上に向けて跳躍し、移動に成功する。レナは自分の身体能力の向上に感動を覚える一方、コトミンが心配気な声を上げる。
『凄いよコトミン!!まるで空を飛べるよになった気分だっ!!』
『うん……凄いと思うけど大丈夫?』
『えっ……何が?』
『そんなに激しく動くと……後で大変な事になるよ?』
『大変な事って――!?』
レナはコトミンの言葉を問い返す前に唐突に身体に異様な疲労感が襲い掛かり、その場で膝を崩してしまう。何が起きたのかと理解出来ずに彼は混乱したが、自分の肉体の聖属性の付与魔法の効果が切れた事に気付き、すぐに今までの無茶な行動の肉体の疲労が襲い掛かってきた事に気付く。
聖属性の付与魔法によって肉体を強化して身体能力を上昇させたとしても、レナ自身の「体力」まで向上出来るわけではない。肉体の強化に掛かる肉体の負荷は聖属性の回復効果で無効化することは可能だが、運動した時に蓄積される疲労までは魔法では無効化する事は出来ない(回復魔法では怪我の類は治療出来ても体力までは回復出来ない)。
『やばい……こんな場所に移動するんじゃなかった。どうやって帰ればいいんだろ……』
『少し休んでから降りるしかない……知らない人の家の建物の屋上だから見られないように気を付けないと』
『ううっ……調子に乗り過ぎた』
冷静に考えれば街中で建物の屋上を跳躍する行為自体が目立ちすぎる為、もしもこのような光景を警備兵に見つかった場合は確実に問題になる。レナは誰にも見つからい内に大人しく屋上の隅に移動しようとすると、街の光景を見渡して自分が見覚えのある場所に辿り着いていた事を知る。
『あれ?ここって……』
『……私達が出会った場所』
一週間ほど前に木箱に収納されていたコトミンと遭遇した「スラム街」であり、2人は気付かない間にこの場所まで移動を行っていた。レナとしてはコトミンと出会ったこと以外はいい思い出が存在しない場所のため、彼女を捕まえた盗賊がまだ残っている可能性もあり、早々に立ち去ろうとした時、彼の視界に奇妙な人物が映し出される。
『あれ……あの人って……』
『知り合い?』
『いや……知り合いというか、さっき見かけた人だ』
裏路地の方に一人の男性が歩いており、先ほど街道で騒ぎを起こして警備兵に連行されたはずの男性であり、どうやら兵士から解放されたのか、あるいは逃げ延びたのかは分からないが妙に周囲を警戒しながら歩いていた。こんな場所で何をしているのか疑問に思い、レナは視線を追うと彼はすぐ傍の建物の中に入り込む。
『あそこは……酒場?』
営業しているようには見えないが男性が入り込んだのは屋上が一部倒壊している酒場であり、先ほどの警備兵に話していた「スケルトン」の話が気にかかり、レナは様子を調べられないかと考えるが、迂闊に怪しそうな建物の中に入る事は出来ない。
『あっ……今なら問題ないか』
『……?』
だが、こちらには外見を自由に変化出来るスライムのコトミンが存在し、彼女のお蔭で自分の容姿が現在は全く違う状態に変化している事を思い出し、この姿なら正体を気付かれる事はない。レナはいざという時の為に懐に仕舞い込んだ銀貨を確認し、一か八か男性の後を追う事に決めた。
『コトミン。この状態で地面に降りても着地の衝撃は大丈夫かな?』
『これぐらいの高さなら大丈夫……と思う』
『ちょっと不安だけど……信じてるよ』
コトミンの言葉にレナは屋上から飛び降りると、身体に張り付いているコトミンが落下の衝撃を和らげ、無事に着地する。聖属性の付与魔法身体能力の強化がなくとも現在の状態ならばある程度の高さから落ちても問題はなく、レナは男性の様子を観察する。。
『多分……恐らく、きっと……だといいな』
『本当に大丈夫なのかなっ!?』
多少の不安を抱いたがレナはコトミンの言葉を信じて自分の肉体に聖属性を発動する。外見は特に変化はないが、心なしか肉体が熱くなる感覚が広がり、試しに彼はその場で跳躍する。
『せぇのっ……うわぁっ!?』
『……おおっ』
レナが勢いよく足を踏み出した瞬間、一気に5~6メートル程の高度にまで飛び上がり、空中で体勢を崩したレナは地面に落下してしまい、着地を失敗して背中から地面に衝突してしまう。
『うあっ……あれ?』
『大丈夫。私が張り付いている限りは怪我はしない』
『そ、そうなんだ……ありがとう』
レナの身体の表面に張り付いているスライムのコトミンが落下の衝撃を和らげたらしく、彼の身体の表面に張り付いている彼女がクッションの代わりに着地の衝撃を外部に移動させる。彼女に感謝しながらレナはもう一度身体を起き上げ、魔法の効果が切れる前に今度は覚悟を決めて勢いよく跳躍する。
『せぇのっ!!』
先ほどより飛距離を付けて跳躍を行った瞬間、レナの肉体が7~8メートルにまで浮き上がり、傍に存在した建物の屋上に着地する。落下の衝撃はコトミンのお蔭で和らげられており、レナは自分の力だけで屋上まで移動出来た事に感動する。
『やった……もう一度!!』
『あっ』
今度は建物の屋上から別の建物の屋上に向けて跳躍を開始するために走り出し、勢いを付けて再度跳躍する。聖属性の付与魔法で強化されたレナの身体能力は無事に隣の建物の屋上に移動を行い、更に調子に乗ったレナはもう一度駈け出して跳躍を試みた。
『もう一回!!』
『レノ……』
今度は更に高い建物の屋上に向けて跳躍し、移動に成功する。レナは自分の身体能力の向上に感動を覚える一方、コトミンが心配気な声を上げる。
『凄いよコトミン!!まるで空を飛べるよになった気分だっ!!』
『うん……凄いと思うけど大丈夫?』
『えっ……何が?』
『そんなに激しく動くと……後で大変な事になるよ?』
『大変な事って――!?』
レナはコトミンの言葉を問い返す前に唐突に身体に異様な疲労感が襲い掛かり、その場で膝を崩してしまう。何が起きたのかと理解出来ずに彼は混乱したが、自分の肉体の聖属性の付与魔法の効果が切れた事に気付き、すぐに今までの無茶な行動の肉体の疲労が襲い掛かってきた事に気付く。
聖属性の付与魔法によって肉体を強化して身体能力を上昇させたとしても、レナ自身の「体力」まで向上出来るわけではない。肉体の強化に掛かる肉体の負荷は聖属性の回復効果で無効化することは可能だが、運動した時に蓄積される疲労までは魔法では無効化する事は出来ない(回復魔法では怪我の類は治療出来ても体力までは回復出来ない)。
『やばい……こんな場所に移動するんじゃなかった。どうやって帰ればいいんだろ……』
『少し休んでから降りるしかない……知らない人の家の建物の屋上だから見られないように気を付けないと』
『ううっ……調子に乗り過ぎた』
冷静に考えれば街中で建物の屋上を跳躍する行為自体が目立ちすぎる為、もしもこのような光景を警備兵に見つかった場合は確実に問題になる。レナは誰にも見つからい内に大人しく屋上の隅に移動しようとすると、街の光景を見渡して自分が見覚えのある場所に辿り着いていた事を知る。
『あれ?ここって……』
『……私達が出会った場所』
一週間ほど前に木箱に収納されていたコトミンと遭遇した「スラム街」であり、2人は気付かない間にこの場所まで移動を行っていた。レナとしてはコトミンと出会ったこと以外はいい思い出が存在しない場所のため、彼女を捕まえた盗賊がまだ残っている可能性もあり、早々に立ち去ろうとした時、彼の視界に奇妙な人物が映し出される。
『あれ……あの人って……』
『知り合い?』
『いや……知り合いというか、さっき見かけた人だ』
裏路地の方に一人の男性が歩いており、先ほど街道で騒ぎを起こして警備兵に連行されたはずの男性であり、どうやら兵士から解放されたのか、あるいは逃げ延びたのかは分からないが妙に周囲を警戒しながら歩いていた。こんな場所で何をしているのか疑問に思い、レナは視線を追うと彼はすぐ傍の建物の中に入り込む。
『あそこは……酒場?』
営業しているようには見えないが男性が入り込んだのは屋上が一部倒壊している酒場であり、先ほどの警備兵に話していた「スケルトン」の話が気にかかり、レナは様子を調べられないかと考えるが、迂闊に怪しそうな建物の中に入る事は出来ない。
『あっ……今なら問題ないか』
『……?』
だが、こちらには外見を自由に変化出来るスライムのコトミンが存在し、彼女のお蔭で自分の容姿が現在は全く違う状態に変化している事を思い出し、この姿なら正体を気付かれる事はない。レナはいざという時の為に懐に仕舞い込んだ銀貨を確認し、一か八か男性の後を追う事に決めた。
『コトミン。この状態で地面に降りても着地の衝撃は大丈夫かな?』
『これぐらいの高さなら大丈夫……と思う』
『ちょっと不安だけど……信じてるよ』
コトミンの言葉にレナは屋上から飛び降りると、身体に張り付いているコトミンが落下の衝撃を和らげ、無事に着地する。聖属性の付与魔法身体能力の強化がなくとも現在の状態ならばある程度の高さから落ちても問題はなく、レナは男性の様子を観察する。。
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