最強の職業は付与魔術師かもしれない

カタナヅキ

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戦姫編

ホノカの執事

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「本日はどのようなご用件でしょうか?」
「あ、いや……店が開いてたから気になっただけで……」
「そうですか。ですが、新商品も入っていますのでどうぞご確認ください」


コウはレナ達に頭を下げると店内の掃除を開始し、彼の他には従業員は見当たらず、レナが出会った最初の頃のホノカのように店を1人で仕切っているらしい。彼の言葉通り、レナ達が先日に訪れた時と違い、見た事もない魔道具が幾つか追加されていた。


「これって……もしかして加工前の魔石の原石ですか?」
「そちらの商品は加工前の代物なので通常品よりも低価で販売していますよ」
「これは……収納石のブレスレット?」
「そちらも新商品です。簡単に異空間から収納物を取り出せます優れものです」
「……この綺麗な色なのは?」
「そちらは魔法都市から仕入れた上質の魔力回復薬ですよお嬢さん」


レナ達が新しい商品を確かめるとコウが掃除を中断して丁寧に説明を行い、以前よりも上質な品揃えであり、レナは幾つか気になる商品を購入する事に決めた。彼は普段は学生鞄を改造した収納袋を使用していたが、ブレスレット型の収納石の方が便利性が高く、購入する事を決める。


「あ、見てくださいよレナさん。これ、結界石ですよ!!しかもこんなにたくさんの種類の……」
「うわ、本当だ……貴重品じゃなかったの?」
「そちらの商品も最近仕入れたばかりの物です。少々値は張りますが、効果は保証しますよ」
「綺麗……」


魔石が並べられている棚には新しく「結界石」も追加されており、しかもレナが欲していた魔法腕輪用に加工された小型の結界石も存在し、ブレスレットと共に購入するために手を伸ばすと、コトミンがレナの服の袖を引く。


「レナ……この一番輝いているのが良い」
「え?これ?」
「うわ、でもそれが一番高い奴ですよ。大丈夫ですか?」


コトミンが指差したのは宝石のように光り輝いている結界石であり、アイリィの言葉通りに値段は高く、その分に効果は保証されそうだがレナは手持ちの金銭を確認し、ジャンヌから受け取った謝礼金が有り余っている。


「そうだな……じゃあ、俺はこれとこれを買うよ」
「あ、そういえばレナさん。王女様からお金を受け取ってましたよね?なら私達にもプレゼントして下さいよ」
「……私も偶には魔水晶が食べたい」
「君たちね……まあ、別にいいけどさ」
「お買い上げ有難うございます」



――レナはアイリィ達の要求に答え、彼女達の欲する代物も購入する。アイリィは自分用の結界石を購入し、更に魔法書も幾つか購入する。これらの品物は自分が使用するわけではなく、今後商売を行う時に販売するために購入するらしく、他にも回復薬の空の硝子瓶も大量に購入した。一方でコトミンも聖属性と水属性の魔水晶を買い込み、彼女はこれ等を吸収する事でより効果の高い回復液を生み出せるらしく、彼女生み出す回復薬は高価で取引されるので念のために余分に購入を行う。

ある程度の買い物を終えるとレナ達は魔道具店を後にして黒猫亭に向かう。久しぶりに三人が顔を見せるとバルは悪態を吐くが食堂まで自身が案内を行い、レナのために注文していない彼の好物も用意してくれた。その一方でエリナの方は最近は冒険者ギルドに通っており、彼女は本格的に冒険者を目指しているらしく、現在は夜間の時間帯にしか戻って来ない事が判明した。

食事を終えるとレナ達は今度こそ装備品を整えるために帝都一番の武具店に向う事に決め、金銭に余裕があるので今現在よりも良い装備品を整えられるが、アイリィ曰く値段が高いだけで性能が低い品物は購入しないようにレナは注意される。


「いいですかレナさん。どんな代物でもまずは私に見せてくださいね。鑑定のスキルで性能を調べますから」
「俺も鑑定は持ってるけど……」
「駄目ですよ。私の方が熟練度が高いんですからね」
「私は別にいらない……服も鎧も逃げる時に邪魔」
「まあ、コトミンさんの場合は大抵の攻撃は効きませんからね……打撃や斬撃を受けても無効化できる肉体といいうのは羨ましいですね。私の場合は中身が骨ですからどちらも効きますけど」
「そういえばアイリィはコトミンのスライムを身に纏っていたんだっけ……もしかして実は中身が消化されていたりして……」
「怖い事を言わないで下さいよ。大丈夫ですよねコトミンさん……あれ、なんで目を反らすんですか?」
「……多分、大丈夫だと思う……たい」
「本当に大丈夫ですよねっ!?」
「あんまり騒ぐなよ……ほら、中に入るよ」


店の前で騒ぎ出す2人を引き連れ、レナは帝都の中で最も規模が大きい武具店に入り込む。
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