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「な、な、なんで捨てられた…しかも失敗した物を!?」
「それは…」
「そ、それは…?」
私はどくどくと速くなる鼓動を落ち着かせるように息を吸って、吐いた。こんな事もまともに出来ない女なのか、と影で笑われていたのかしら?編み物なんて特に無理すぎて最早ゴミ以外の何物でもなかったのよ!?あまりに出来なかったから、編み物の話はした事が無かったのに!!!
「私の為に…沢山失敗して、練習して…頑張って仕上げてくれた事がよくわかるので…嬉しくて…」
リュダールはぽぅっと染めた頬を隠したけれど、隠しきれずに見えている。あぁ、隠し事をする事自体が向いてないのは変わらないのね、と妙に納得した。それなのに、それらを手に入れる為にコソコソと隠れて会っていたなんて…!!
「あぁ…私は…ゴミよりも立場が下だったのね…」
ぽつり、と呟いた声にリュダールの顔がさっと変わる。
「違います!!私にとってあなたは何にも替えられない!!」
「だって、私本人よりゴミを優先させたんでしょ?」
「私は…あなたは私を愛してくれているから…少しの隠し事をしても許してくれると…愚かにも驕っていたのです…」
「本当に愚かよね?何様のつもりなの?」
口からするりと出た言葉に自分自身で驚いた。リュダールははっとした顔で私を凝視している。でも、ここにいる間は我儘になると決めたから遠慮なんてしてやらない。
「ねぇ?ゴミがそんなにいいならもう十分集まったでしょ?ならもう本体要らないわよね?」
「…絶対に必要です」
「え?アリーシャと密会した上にパーティーに同行してわざわざ妙な噂を広めて楽しかった?しかも美人だから周りに自慢できるって言ってたわよね?すみませんね、私は美人じゃなくて!さぞかし肩身の狭い思いをされたんでしょうね?だったら、美人と婚約すれば?」
「ティアラ嬢しか美人と思えないし、自慢して人に見せるとか絶対したくない。あなたを見るのは私だけの特権なんです」
え!?今まで友人達に紹介もそこそこだったのって独占欲って事!?私が他に行くとでも思ってるの!?何それ腹立つ!!
「毎回毎回、お姉様は大丈夫?バレたらマズイとか言って…マズイと思うなら止めなさいよ」
「ティアラ嬢が私の為にしてくれた過程は大事にしたかったので…」
「だから本体が蔑ろにされてるからこんな話が拗れてるんでしょ!?本当はアリーシャに気があるんじゃないの?」
「ない、絶対にありえない。私がずっと好きなのは、ティアラ嬢だけです」
それを聞いた時、ふと肩を抱き寄せていた様子が浮かんできた。瞬時に怒りが込み上げる。好きだと言いながら、あれは何だと。どれだけ絶望したか!!!
「肩を抱いていたじゃない。私が好きだと言いながら……嘘つき……」
ひゅ、と下がった私の温度にリュダールは敏感に反応する。
「それに関しては、俺が軽率だった。本当に…ごめん…」
してしまった事への罪悪感からか、何とも情けない表情をしたリュダールをこれ以上詰っても何にもならない。
あれだって、小さい頃からの流れみたいなもんでリュダールもアリーシャも特に何とも思ってないのはわかっているけど。
疑惑を植え付けて、それを助長するかのように見せられたこちらは堪らないわよね。
「これに関しては絶対に仕返しをしますから」
「…うん、盛大にやってくれ」
「ええ、そうするわ」
それともう一つ。
私の生み出したゴミ達を回収したい。
普通、婚約者にプレゼントするのに練習するのは当たり前だし、完成したものだけを見て欲しい。白鳥だって足をバタバタさせているのをわざわざ見せないでしょ!!
収集癖でもあるのかしら…これはちゃんと調査しないと。
「…全部で何個あるの…」
「え?」
「だから、私の失敗した物とか…全部で何個あるのよ?」
「…さ、三十個くらい…」
「そんなに…!」
くらくらする。私も捨てた物がその後どうなったかなんて気にしてはいなかったけれど…!!
アリーシャ…どんな意味での泥棒猫もお姉様は許さなくってよ…!!
二人まとめてお仕置きをご所望なのね、絶対泣かしてやるんだから!!
「ティアラ…嬢、あの…この半年間の事、ちゃんと全部話したい。もう、嘘は二度と吐かないから、聞いて欲しい」
「…そうね、全て包み隠さずに話しなさい」
「はい」
リュダールは少し安心したように、ふと笑った。久しぶりに見たその柔らかな笑みに手の力が抜ける。
あぁ、どうやら私はどこまでも彼に甘いようだ。
我ながら呆れるけど、ずっと焦がれた人なのだ。
お祖母様達に目をやると、二人とも微笑んでうん、と頷いている。
私はすっと前を向き、話を聞く体制を整えた。
「それは…」
「そ、それは…?」
私はどくどくと速くなる鼓動を落ち着かせるように息を吸って、吐いた。こんな事もまともに出来ない女なのか、と影で笑われていたのかしら?編み物なんて特に無理すぎて最早ゴミ以外の何物でもなかったのよ!?あまりに出来なかったから、編み物の話はした事が無かったのに!!!
「私の為に…沢山失敗して、練習して…頑張って仕上げてくれた事がよくわかるので…嬉しくて…」
リュダールはぽぅっと染めた頬を隠したけれど、隠しきれずに見えている。あぁ、隠し事をする事自体が向いてないのは変わらないのね、と妙に納得した。それなのに、それらを手に入れる為にコソコソと隠れて会っていたなんて…!!
「あぁ…私は…ゴミよりも立場が下だったのね…」
ぽつり、と呟いた声にリュダールの顔がさっと変わる。
「違います!!私にとってあなたは何にも替えられない!!」
「だって、私本人よりゴミを優先させたんでしょ?」
「私は…あなたは私を愛してくれているから…少しの隠し事をしても許してくれると…愚かにも驕っていたのです…」
「本当に愚かよね?何様のつもりなの?」
口からするりと出た言葉に自分自身で驚いた。リュダールははっとした顔で私を凝視している。でも、ここにいる間は我儘になると決めたから遠慮なんてしてやらない。
「ねぇ?ゴミがそんなにいいならもう十分集まったでしょ?ならもう本体要らないわよね?」
「…絶対に必要です」
「え?アリーシャと密会した上にパーティーに同行してわざわざ妙な噂を広めて楽しかった?しかも美人だから周りに自慢できるって言ってたわよね?すみませんね、私は美人じゃなくて!さぞかし肩身の狭い思いをされたんでしょうね?だったら、美人と婚約すれば?」
「ティアラ嬢しか美人と思えないし、自慢して人に見せるとか絶対したくない。あなたを見るのは私だけの特権なんです」
え!?今まで友人達に紹介もそこそこだったのって独占欲って事!?私が他に行くとでも思ってるの!?何それ腹立つ!!
「毎回毎回、お姉様は大丈夫?バレたらマズイとか言って…マズイと思うなら止めなさいよ」
「ティアラ嬢が私の為にしてくれた過程は大事にしたかったので…」
「だから本体が蔑ろにされてるからこんな話が拗れてるんでしょ!?本当はアリーシャに気があるんじゃないの?」
「ない、絶対にありえない。私がずっと好きなのは、ティアラ嬢だけです」
それを聞いた時、ふと肩を抱き寄せていた様子が浮かんできた。瞬時に怒りが込み上げる。好きだと言いながら、あれは何だと。どれだけ絶望したか!!!
「肩を抱いていたじゃない。私が好きだと言いながら……嘘つき……」
ひゅ、と下がった私の温度にリュダールは敏感に反応する。
「それに関しては、俺が軽率だった。本当に…ごめん…」
してしまった事への罪悪感からか、何とも情けない表情をしたリュダールをこれ以上詰っても何にもならない。
あれだって、小さい頃からの流れみたいなもんでリュダールもアリーシャも特に何とも思ってないのはわかっているけど。
疑惑を植え付けて、それを助長するかのように見せられたこちらは堪らないわよね。
「これに関しては絶対に仕返しをしますから」
「…うん、盛大にやってくれ」
「ええ、そうするわ」
それともう一つ。
私の生み出したゴミ達を回収したい。
普通、婚約者にプレゼントするのに練習するのは当たり前だし、完成したものだけを見て欲しい。白鳥だって足をバタバタさせているのをわざわざ見せないでしょ!!
収集癖でもあるのかしら…これはちゃんと調査しないと。
「…全部で何個あるの…」
「え?」
「だから、私の失敗した物とか…全部で何個あるのよ?」
「…さ、三十個くらい…」
「そんなに…!」
くらくらする。私も捨てた物がその後どうなったかなんて気にしてはいなかったけれど…!!
アリーシャ…どんな意味での泥棒猫もお姉様は許さなくってよ…!!
二人まとめてお仕置きをご所望なのね、絶対泣かしてやるんだから!!
「ティアラ…嬢、あの…この半年間の事、ちゃんと全部話したい。もう、嘘は二度と吐かないから、聞いて欲しい」
「…そうね、全て包み隠さずに話しなさい」
「はい」
リュダールは少し安心したように、ふと笑った。久しぶりに見たその柔らかな笑みに手の力が抜ける。
あぁ、どうやら私はどこまでも彼に甘いようだ。
我ながら呆れるけど、ずっと焦がれた人なのだ。
お祖母様達に目をやると、二人とも微笑んでうん、と頷いている。
私はすっと前を向き、話を聞く体制を整えた。
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