88 / 146
第四章 復讐その四 アルグレア王国と神の眷属 前編
街の由来
しおりを挟む
「本当に、申し訳ありませんでした……」
屋敷の応接室に入るなり、ソフィア様が僕に深々と頭を下げて謝罪する。
「い、いえ……その……ソフィア様が何かした訳ではありませんし、それに、ソフィア様は僕達と“黄金の旋風”との因縁もご存じないでしょうから……」
「で、ですが! ……アデル様にこのような嫌な思いをさせてしまい……」
僕は取り繕うようにソフィア様そう言うが、彼女は勢いよく顔を上げたかと思うと、すぐに愁いを帯びた表情を浮かべ、そっと顔を逸らす。
「ソフィア様、あなたのご心配には及びません。アデル様には、この私とハンナがおりますから」
ライラ様は胸に白銀の手を当て、ソフィア様に静かに告げる。
その右の瞳に、絶対に譲らないとの意思を込めながら。
「そうですか」
そんなライラ様の様子を感じ取ったのか、ソフィア様は少し表情を硬くした。
「それよりも、立ち話もなんですから、まずはどうぞこちらにお掛けください」
「ええ、そうですね」
ライラ様が席へと案内すると、ソフィア様は無表情で形式だけの会釈をしてソファーに腰掛けた。
「それで……いただいた書状には、このアイザックの街の調査に来られたとのことですが……」
「はい。既にご連絡差し上げた通り、このアイザックの街に我がファルマ聖教の主神ファルマに関する建造物があることが分かりました。カートレット卿には、その調査へのご協力をお願いしたいのです」
ライラ様が早速本題を尋ねると、ソフィア様はあの書状にあった通りの内容を淡々と説明した。
「それは構わないのですが、その……この街に、ソフィア様やファルマ聖法国がお探しのようなものはないと思われますが……」
ライラ様がそう言うと、僕とハンナさんをチラリ、と見た。
そして、僕達はその視線にゆっくりと頷く。
実際、あの書状を見た後、僕達もこのアイザックの街をくまなく調査してみた。
だけど、やはり宗教絡みのものというと街の中央にある教会くらいのもので、到底そんなものがあるとは思えない。
「? カートレット卿はご存じないのですか……?」
「「「はい?」」」
ライラ様の答えが意外だったのか、ソフィア様はキョトンとしながらそう呟いた。
で、僕達も訳が分からず、思わず聞き返してしまった。
「このアイザックの街は、アルグレア王国建国の祖、“アイザック=フォン=アルグレア”がその覇道の第一歩となった地ですよ?」
「え、ええ……それは承知しておりますが……」
「そして彼は、ファルマ聖教の敬虔な使徒でもありました。そんな彼は、このアイザックの街からアルビオニア島の統一を主神ファルマに報告に向かったのです」
そう言うと、ソフィア様が一拍置いてそっと目を閉じ、そして。
「……“神の住まう地”へと至る、『天国への階段』を上って」
「天国への……階段……?」
ライラ様が呟くと、ソフィア様がコクリ、と頷いた。
「はい。彼は“神の住まう地”から報告を終えて帰還すると、第一の盟友、“ハリソン=カートレット”をこの地に封じました。未来永劫、『天国への階段』を守護するようにと命じて」
ソフィア様の言葉を聞き、僕は唾を飲み込む。
「その……『天国への階段』というのがこの街にある、と……?」
「はい。それは、継承者であるカートレット卿はご存知である筈なのですが……」
僕の問い掛けにそう答えると、ソフィア様はチラリ、とライラ様を見た。
「あ……ソフィア様はファルマ聖法国からお越しですので、事情を知らないとは思うのですが……実は……」
ライラ様は少し言い淀むが、自身に起きたことをソフィア様に伝えた。
賊に襲われ、両親は他界してしまったこと。
ライラ様自身も心身ともに傷ついてしまったこと。
叔父であるジェイコブがカートレット家を簒奪しようと画策していたこと。
……それら全て、王国が暗躍していたこと。
「……そんなこともあり、バタバタのうちに私がこのカートレット家を継承したので、そういった歴史も含め、両親からは聞いていないのです……」
「そうでしたか……」
ソフィア様は瞳に憐憫の情を湛え、ライラ様を見つめる。
「……そのような事情とは知らず、無神経なことをお聞きしてしまい、申し訳ありません……」
「あ、い、いえ……今はもう、大分その傷も癒えましたから……」
深々と頭を下げるソフィア様にそう言うと、ライラ様が僕を見やった後、その胸をそっと手で押さえて目を瞑る。
ライラ様……。
「……ソフィア様のお話は分かりました。そういうことでしたら亡き父の書斎に何かしらの手掛かりがあるかもしれませんので、まずはそこから確認してみようと思います」
「! ありがとうございます!」
ソフィア様は笑顔を浮かべ、ライラ様の白銀の手を取った。
「あ……そう言えば、カートレット卿は屋敷の中でも甲冑を纏っていらっしゃるのですか……?」
白銀の手を不思議そうに撫でながら、ライラ様に尋ねた。
すると、ライラ様の右の瞳に困惑の色が浮かび、どう答えたものかと僕に視線を送る。
僕は、そんなライラ様に静かに頷いた。
その手脚についても、語ってもよいとの意味を込めて。
「……これは、賊の襲撃によって失った両腕と両脚をアデル様がそのお力で作ってくださったのです……このように白銀に輝く翼を」
ライラ様は愛おしそうに自分の手を見つめる。
「! す、素晴らしい! アデル様はやはり神と同じ力をお持ちなのですね!」
「うわ!?」
ライラ様の言葉を聞いたソフィア様が最高の笑顔を見せたかと思うと、勢いよく立ち上がって僕の手を握ったので、僕は思わず面を食らってしまった。
「ああ……アデル様……!」
「え、ええと……!?」
な、何だかソフィア様、息づかいも荒いし、目が据わってる!?
「コホン……ソフィア様、アデル様は私の侍従ですので、これ以上はおやめください」
ライラ様は冷静を装いながら、僕とソフィア様をグイ、と引き剥がした。
表情は変わらないけど、その右の瞳には怒りがにじみ出ていた。
「ソフィア様、先代伯爵様の書斎へご案内いたします」
「はうう……はい……」
凍えそうなほどの微笑みを浮かべたハンナさんが、一礼しながらソフィア様に席を立つよう促す。
ソフィア様はすごく残念そうにしながらも、渋々、ハンナさんの指示通り部屋を出るため歩を進めた。
そんな彼女に、僕は。
「……ところで、ソフィア様はこの国のことにお詳しいのですね。ファルマ聖法国は海の向こうの、さらに先にある国ですのに」
「……うふふ、主神ファルマの教義を全て体現されている教皇猊下にお教えいただいたのです。そして私も、今回の調査で少しでも近づければ、と考えております」
「そうですか……」
探りを入れるためにソフィア様に尋ねてみたものの、彼女はそう言って微笑みながら会釈するだけだった。
……でも、どこか引っかかる……。
僕はそのままライラ様の後に続いて部屋を出るソフィア様を眺める。
すると。
「…………………………くふ♪」
ほんの一瞬、ソフィア様が口の端を持ち上げ、笑みを零した。
屋敷の応接室に入るなり、ソフィア様が僕に深々と頭を下げて謝罪する。
「い、いえ……その……ソフィア様が何かした訳ではありませんし、それに、ソフィア様は僕達と“黄金の旋風”との因縁もご存じないでしょうから……」
「で、ですが! ……アデル様にこのような嫌な思いをさせてしまい……」
僕は取り繕うようにソフィア様そう言うが、彼女は勢いよく顔を上げたかと思うと、すぐに愁いを帯びた表情を浮かべ、そっと顔を逸らす。
「ソフィア様、あなたのご心配には及びません。アデル様には、この私とハンナがおりますから」
ライラ様は胸に白銀の手を当て、ソフィア様に静かに告げる。
その右の瞳に、絶対に譲らないとの意思を込めながら。
「そうですか」
そんなライラ様の様子を感じ取ったのか、ソフィア様は少し表情を硬くした。
「それよりも、立ち話もなんですから、まずはどうぞこちらにお掛けください」
「ええ、そうですね」
ライラ様が席へと案内すると、ソフィア様は無表情で形式だけの会釈をしてソファーに腰掛けた。
「それで……いただいた書状には、このアイザックの街の調査に来られたとのことですが……」
「はい。既にご連絡差し上げた通り、このアイザックの街に我がファルマ聖教の主神ファルマに関する建造物があることが分かりました。カートレット卿には、その調査へのご協力をお願いしたいのです」
ライラ様が早速本題を尋ねると、ソフィア様はあの書状にあった通りの内容を淡々と説明した。
「それは構わないのですが、その……この街に、ソフィア様やファルマ聖法国がお探しのようなものはないと思われますが……」
ライラ様がそう言うと、僕とハンナさんをチラリ、と見た。
そして、僕達はその視線にゆっくりと頷く。
実際、あの書状を見た後、僕達もこのアイザックの街をくまなく調査してみた。
だけど、やはり宗教絡みのものというと街の中央にある教会くらいのもので、到底そんなものがあるとは思えない。
「? カートレット卿はご存じないのですか……?」
「「「はい?」」」
ライラ様の答えが意外だったのか、ソフィア様はキョトンとしながらそう呟いた。
で、僕達も訳が分からず、思わず聞き返してしまった。
「このアイザックの街は、アルグレア王国建国の祖、“アイザック=フォン=アルグレア”がその覇道の第一歩となった地ですよ?」
「え、ええ……それは承知しておりますが……」
「そして彼は、ファルマ聖教の敬虔な使徒でもありました。そんな彼は、このアイザックの街からアルビオニア島の統一を主神ファルマに報告に向かったのです」
そう言うと、ソフィア様が一拍置いてそっと目を閉じ、そして。
「……“神の住まう地”へと至る、『天国への階段』を上って」
「天国への……階段……?」
ライラ様が呟くと、ソフィア様がコクリ、と頷いた。
「はい。彼は“神の住まう地”から報告を終えて帰還すると、第一の盟友、“ハリソン=カートレット”をこの地に封じました。未来永劫、『天国への階段』を守護するようにと命じて」
ソフィア様の言葉を聞き、僕は唾を飲み込む。
「その……『天国への階段』というのがこの街にある、と……?」
「はい。それは、継承者であるカートレット卿はご存知である筈なのですが……」
僕の問い掛けにそう答えると、ソフィア様はチラリ、とライラ様を見た。
「あ……ソフィア様はファルマ聖法国からお越しですので、事情を知らないとは思うのですが……実は……」
ライラ様は少し言い淀むが、自身に起きたことをソフィア様に伝えた。
賊に襲われ、両親は他界してしまったこと。
ライラ様自身も心身ともに傷ついてしまったこと。
叔父であるジェイコブがカートレット家を簒奪しようと画策していたこと。
……それら全て、王国が暗躍していたこと。
「……そんなこともあり、バタバタのうちに私がこのカートレット家を継承したので、そういった歴史も含め、両親からは聞いていないのです……」
「そうでしたか……」
ソフィア様は瞳に憐憫の情を湛え、ライラ様を見つめる。
「……そのような事情とは知らず、無神経なことをお聞きしてしまい、申し訳ありません……」
「あ、い、いえ……今はもう、大分その傷も癒えましたから……」
深々と頭を下げるソフィア様にそう言うと、ライラ様が僕を見やった後、その胸をそっと手で押さえて目を瞑る。
ライラ様……。
「……ソフィア様のお話は分かりました。そういうことでしたら亡き父の書斎に何かしらの手掛かりがあるかもしれませんので、まずはそこから確認してみようと思います」
「! ありがとうございます!」
ソフィア様は笑顔を浮かべ、ライラ様の白銀の手を取った。
「あ……そう言えば、カートレット卿は屋敷の中でも甲冑を纏っていらっしゃるのですか……?」
白銀の手を不思議そうに撫でながら、ライラ様に尋ねた。
すると、ライラ様の右の瞳に困惑の色が浮かび、どう答えたものかと僕に視線を送る。
僕は、そんなライラ様に静かに頷いた。
その手脚についても、語ってもよいとの意味を込めて。
「……これは、賊の襲撃によって失った両腕と両脚をアデル様がそのお力で作ってくださったのです……このように白銀に輝く翼を」
ライラ様は愛おしそうに自分の手を見つめる。
「! す、素晴らしい! アデル様はやはり神と同じ力をお持ちなのですね!」
「うわ!?」
ライラ様の言葉を聞いたソフィア様が最高の笑顔を見せたかと思うと、勢いよく立ち上がって僕の手を握ったので、僕は思わず面を食らってしまった。
「ああ……アデル様……!」
「え、ええと……!?」
な、何だかソフィア様、息づかいも荒いし、目が据わってる!?
「コホン……ソフィア様、アデル様は私の侍従ですので、これ以上はおやめください」
ライラ様は冷静を装いながら、僕とソフィア様をグイ、と引き剥がした。
表情は変わらないけど、その右の瞳には怒りがにじみ出ていた。
「ソフィア様、先代伯爵様の書斎へご案内いたします」
「はうう……はい……」
凍えそうなほどの微笑みを浮かべたハンナさんが、一礼しながらソフィア様に席を立つよう促す。
ソフィア様はすごく残念そうにしながらも、渋々、ハンナさんの指示通り部屋を出るため歩を進めた。
そんな彼女に、僕は。
「……ところで、ソフィア様はこの国のことにお詳しいのですね。ファルマ聖法国は海の向こうの、さらに先にある国ですのに」
「……うふふ、主神ファルマの教義を全て体現されている教皇猊下にお教えいただいたのです。そして私も、今回の調査で少しでも近づければ、と考えております」
「そうですか……」
探りを入れるためにソフィア様に尋ねてみたものの、彼女はそう言って微笑みながら会釈するだけだった。
……でも、どこか引っかかる……。
僕はそのままライラ様の後に続いて部屋を出るソフィア様を眺める。
すると。
「…………………………くふ♪」
ほんの一瞬、ソフィア様が口の端を持ち上げ、笑みを零した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる