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Episode2・魔界の玉座のかたわらに
家族で初めての洞窟探検12
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「こんなにたくさん、どうするんです?」
「やっつける?」
「いや、戦うつもりはない。イスラ、お前も剣を収めろ」
ハウストの思わぬ言葉に私とイスラが目を丸めます。
いったいなんのつもりでしょか。
「ブレイラ、お前はゼロスを抱いていろ。離すなよ?」
「はい、それはもちろんですが」
ゼロスをぎゅっと抱きしめる。でもなんだか不安なので、抱っこ紐でちゃんと結わえました。
こうしている間にも巨大モグラの大群がじりじり近づいてきています。
距離が近づくにつれて緊張感が高まり、そして、ドドドドドドドドドドドッ!!!!
「き、来ました!」
「こっちだ!」
ハウストが私の手を引いて走ります。
イスラもそれに続き、空間内のとある場所で立ち止まりました。
「逃げないんですか?!」
いきなり立ち止まって訳が分かりません。
焦る私にハウストがニヤリと笑う。
「いいから見てろ」
「え?」
「せっかくここまで魔力を使わずに来たんだ。最後まで魔力を使わずに脱出しよう」
「え、ええっ?!」
ますます意味が分かりませんでしたが、そうしている間にも巨大モグラが追ってくる。私たちに向かって猛烈な勢いで突進してくる大群。
あまりの恐怖にゼロスをぎゅっと抱きしめて衝撃を覚悟しましたが、――――「ブレイラ!」寸前でハウストに抱き寄せられる。
ドオオオオオオオオン!!!!
至近距離で凄まじい衝撃音がした刹那、……投げ出された青い空間。
「え、空……?」
一気に明るくなった視界。
でも、ここ空! 空です!! 巨大モグラが壁をぶち抜き、勢いで空中に投げ出されたのです。
そう、地下空間だと思っていましたが、いた場所は山の中腹。壁をぶち抜いて脱出した先は、空の雲にも近い絶壁の壁!!
「う、うわああああああああ!!!!」
凄まじい勢いで落下していく。
懐のゼロスを強く抱きしめるも、無重力に体がおかしくなってしまいそうで。
「ブレイラ!!」
不意に、ぐいっと体が引き寄せられました。
そのままゼロスごとハウストの腕の中、空中でがっしりと横抱きにされます。
「っ、ハウスト!」
「このまま着地する」
「えっ、ち、着地?!」
「そうだ。なかなか爽快だぞ?」
そんな馬鹿な! 有り得ません!
でも落下は止まらず、凄まじい勢いで地面に急降下。
「イスラは?!」
はっとしてイスラを振り返り、驚きに目を丸めました。
だって、イスラ、あなた。
「ブレイラ、みろ! オレ、ステキなんだぞ!」
イスラは仁王立ちで腕を組み、誇らしげに胸を張って落下していたのです。
素敵ですねイスラ、とてもかっこいいですよ。でもっ、でも!!
「い、いい、いやっ、ああああああああああ!!!!」
私の情けない悲鳴だけが空に響き、山々にこだまする。
こうして、私たちの鍾乳洞探検を含めた南都の旅は終わりました。
落下中は死ぬかと思いましたが、ハウストとの夫婦の証を手に入れた思い出深い旅になったのでした。
「やっつける?」
「いや、戦うつもりはない。イスラ、お前も剣を収めろ」
ハウストの思わぬ言葉に私とイスラが目を丸めます。
いったいなんのつもりでしょか。
「ブレイラ、お前はゼロスを抱いていろ。離すなよ?」
「はい、それはもちろんですが」
ゼロスをぎゅっと抱きしめる。でもなんだか不安なので、抱っこ紐でちゃんと結わえました。
こうしている間にも巨大モグラの大群がじりじり近づいてきています。
距離が近づくにつれて緊張感が高まり、そして、ドドドドドドドドドドドッ!!!!
「き、来ました!」
「こっちだ!」
ハウストが私の手を引いて走ります。
イスラもそれに続き、空間内のとある場所で立ち止まりました。
「逃げないんですか?!」
いきなり立ち止まって訳が分かりません。
焦る私にハウストがニヤリと笑う。
「いいから見てろ」
「え?」
「せっかくここまで魔力を使わずに来たんだ。最後まで魔力を使わずに脱出しよう」
「え、ええっ?!」
ますます意味が分かりませんでしたが、そうしている間にも巨大モグラが追ってくる。私たちに向かって猛烈な勢いで突進してくる大群。
あまりの恐怖にゼロスをぎゅっと抱きしめて衝撃を覚悟しましたが、――――「ブレイラ!」寸前でハウストに抱き寄せられる。
ドオオオオオオオオン!!!!
至近距離で凄まじい衝撃音がした刹那、……投げ出された青い空間。
「え、空……?」
一気に明るくなった視界。
でも、ここ空! 空です!! 巨大モグラが壁をぶち抜き、勢いで空中に投げ出されたのです。
そう、地下空間だと思っていましたが、いた場所は山の中腹。壁をぶち抜いて脱出した先は、空の雲にも近い絶壁の壁!!
「う、うわああああああああ!!!!」
凄まじい勢いで落下していく。
懐のゼロスを強く抱きしめるも、無重力に体がおかしくなってしまいそうで。
「ブレイラ!!」
不意に、ぐいっと体が引き寄せられました。
そのままゼロスごとハウストの腕の中、空中でがっしりと横抱きにされます。
「っ、ハウスト!」
「このまま着地する」
「えっ、ち、着地?!」
「そうだ。なかなか爽快だぞ?」
そんな馬鹿な! 有り得ません!
でも落下は止まらず、凄まじい勢いで地面に急降下。
「イスラは?!」
はっとしてイスラを振り返り、驚きに目を丸めました。
だって、イスラ、あなた。
「ブレイラ、みろ! オレ、ステキなんだぞ!」
イスラは仁王立ちで腕を組み、誇らしげに胸を張って落下していたのです。
素敵ですねイスラ、とてもかっこいいですよ。でもっ、でも!!
「い、いい、いやっ、ああああああああああ!!!!」
私の情けない悲鳴だけが空に響き、山々にこだまする。
こうして、私たちの鍾乳洞探検を含めた南都の旅は終わりました。
落下中は死ぬかと思いましたが、ハウストとの夫婦の証を手に入れた思い出深い旅になったのでした。
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