3 / 46
出会う
三、
しおりを挟む
それからまた、2日が過ぎた。
もうずいぶん前から電気も水も水道も止められ、家賃も払えず、アパートにいずらくなり、荷物の一つもなく公園のベンチで生活していた。
近くに高校があって、部活をしている学生たちを見ていたら、あのときはほんとうに幸せだったなと涙が出てきた。ほんの5年前のことだが、かなり前に感じる・・・・
朝は母親に起こしてもらって、勉強も3年間、何やったかあまり覚えていないけれど皆勤賞。部活は野球部。余り強くはなかったけれど、大好きで遅くまで練習してその後友達と話しをしたりカラオケ行ったり・・・ごはんも三食、親がちゃんと用意してくれていて、あたりまえのようだがお風呂も毎日入れた。
「帰りて~」
今さらこんな姿では恥ずかしくて帰れない。やっぱり・・・死ぬか・・・公園のベンチで横になり、そんなことを考えてはいたがお腹が空きすぎて、死ぬ元気も出なかった。
「だーれだ?」
「ロ・・・ビ・・・ン・・・」
今日のスーツは花柄?目が霞んでよく見えなかった。
「また見つかっちゃたね~。ま、ナポリタンでも食べながらゆっくり話そうか。」
ロビンはスタスタ歩いて行ったが、僕は起き上がる力も残ってなかった。
それでも、ついていけばナポリタンにつられて、ヨタヨタとついて行った。時には壁に捕まり、時には這いながら、ようやく辿りついたのは、またあの喫茶店だった。
「ナポリタンとミートソースどっちにする?ボンゴレもいけるんだー。」
「いちばん早くできるもので・・・」
「すいませ~ん。ナポリタン2つサラダつきで。」
僕はテーブルに置かれた水を一気に飲み干した。ただそれだけで少しだけ生き帰った気がした。
「それで、バディ組む?」
「組みます。」
もう、仕事の内容なんて何でもよかった。
とにかく屋根のあるところで寝むれて、ごはんが食べれて、欲を言えば毎日風呂に入れると嬉しい。断わる理由も見つからないくらい生活は逼迫していた。
「じゃあまず、握手。」
ロビンは右手をだした。指が異常に細長く、その指のほとんどに指輪をはめていた。
目の前にナポリタンが置かれると、それを流し込むように食べた。ついてきたサラダもスープも飲むようにして全部食べた。
その姿にロビンも店員もほかの客も唖然と見ていたが、お構いなしに食べ続けた。
「あー生き帰った。ご馳走様。」
呆気にとられ立ち止まっていた人たちも、食べ終わったと同時に動きだした。
「う、うん。よかったらコレも食べる。」
「え?いいんすか?」
「君の食べっぷりを見ているだけでお腹いっぱいだよ。」
「いただき~っす。」
「あの・・・いただきますね。言葉遣い気をつけようね。」
「ういーっす。」
「・・・くったらすぐいくぞ・・・。」
ようやくお腹の具合も落ち着き、血液も回りだし、目もはっきり見えるようになって、ロビンのスーツもよく見たら花柄じゃなくて、ペイズリーだった。
「今日のスーツもイイっすね~ペイズリーなんてメッチャオシャレっス。」
「そうだろ。いいだろう。なのにアメーバかっていう奴がいてさー。イヤになるよまったく。このセンスがわからないなんてどうかしてるよ。」
「さっきは目がかすんで花柄かと思ったけど、ペイズリーなんて最高っス。」
「だろう。でも花柄もいいなー。こんどは花柄にするか・・・。ところでさーおまえなにか楽器弾ける?」
「おまえはやめてくださいよ。英五っす。」
「そうだエイゴだった、楽器、なにができる?」
「何にもっす。」
「小学校とかで笛とか弾いただろ。そんなのでもいいぞ。鍵盤ハーモニカとか。」
「ソオっすね・・・カスタネットくらいは少し!」
僕は親指と人差し指を2センチくらい間を開けて見せたが、すぐ思い直して、その間を2ミリまで縮めた。
「カスタネットかよ・・・」
「タンバリンもできると思いますよ。たぶん・・・」
「できれば、バイオリンくらいは弾けてほしかったなー」
「ムリっす。僕、音楽“1”でした。」
「そんなにイキイキと言うことか。」
「なんか楽譜って白黒で地味な感じでしょう。あれきらいなんすよー。もっとピンクとかブルーだったらできたかもっす。」
「おまえ、アレだな。」
「アレ?」
「チョット・・・アホだな。」
「ういー。」
否定はしない!だから親指を立てその言葉にYESを示した。
確かに賢くはなかったし運動だってソコソコ・・・野球は好きだが、上手いわけではない。
よく考えたら何の取り柄もない。
努力することもあまり得意ではないし、並よりちょっと下の人生・・・・。
毎日を少しづつ諦めて、自分を甘やかして、ダメな自分をおどけて誤魔化して生きて来た。
そんな今までを見透かしたのか、僕のお腹が膨れるのとは逆に、ロビンはドンドン機嫌が悪くなり、ペンで机をトントンとたたき、そのトントンはだんだん早くなっていった。
そしてその音にイラつき、ペンを机に投げつけ、床に転がったペンをすぐ拾いあげると店を出て行ってしまった。
僕は皿に残ったナポリタンを口に詰め込むと、ロビンの背中を追いかけた。
ついた先は、古いビルの古い壊れそうな、ゆっくりとしか動かない、明かりがついたり消えたりするエレベーターに乗って13階の6号室。
扉を開けると小さいキッチンが壁にへばりつくようにあるだけの、小汚くがらんとした部屋。
床も窓もホコリっぽくって、天井にはホコリのつららがクリスマスの飾りのように垂れ下がり、キッチンにもリビングにも道具も家電製品もわずがで、生活感が一ミリも感じられなかった。
家具らしいものはリビングのソファと机。机の上には山盛りの紙切れが崩れて床にも散らばっていた。
そして、奥にあった3つの扉のうちの一番端っこを開けて、
「ココが今日からおまえの部屋な。」と言った。
中を覗くと、その部屋にはベッドが一つとハンガーラック。
他にはなにもない殺風景な狭いホコリだらけの部屋だったけど、僕には天国に見えた。
「うれしいっス!!ありがとうございます。」
ロビンにハグして喜びを思い切り表現してみたが、あまり機嫌は戻らなかった。それどころか若干眉間にしわが増えた気がした。
「真ん中は俺の衣裳部屋、コッチは俺の部屋だから、絶対はいるなよ。特に寝室には何にがあっても入るな。わかったな。」
「了解っス。」
「じゃあチョットここ座って。」
ロビンはソファのホコリをモップでふき、机の上の紙切れの山を手で全部下に落とした。
「じゃあ、ココにサインして。」
「はい。」
僕は何も聞かずに、書いてある内容も読まずにサインした。
「汚い字だなあ・・・。次。指、出して。」
「はい。」
僕は右手を出した。ロビンは胸に刺した羽根の飾りの針を親指に刺した。
「げ、痛ったぁ・・・~。」
ちょっと爪先で押すと、すぐにぷっくりと血の玉ができて、さっきサインした紙に指先から血を一滴落とした。そして、ロビンも指先に針を刺してサインした紙に一滴、血を垂らした。
「コレで契約成立だな。」
ロビンは自分の指の傷をペロリと舐めた。
僕もロビンに習って同じように舐めた。
「で、なんのっすか?」
「悪魔だ 今日からおまえは悪魔の見習いだ。」
ロビンは左手を差し出した。僕がロビンの手を握ることを躊躇していたら、自分から僕の手をとり握手した。左手には、全部の指に指輪をはめていた。
「とりあえずしばらくは、スーツは1着ね。おまえ使えるな~と思ったら新調してやるよ。喜べ。」
「ういーっす。で、悪魔ってなにやるんスカ?」
「それはおいおい教えるけど、まず言葉遣い直せ。
これから俺はチョット出るけど、おまえはココから一歩も出るなよ。絶対!な!
それと、ドアをノックされても絶対開けるな。声もかけてはダメだぞ。
約束だからな。絶対だぞ!」
ロビンは人指し指を僕の鼻先に指してそう言い残すと、さっと消えるように出掛けていった。
何もすることがなくてとりあえず、ベッドで横になったがホコリがすごすぎてすごくむせた。
指で床をなぞると線が描けるくらいホコリが積もっていた。
もうずいぶん前から電気も水も水道も止められ、家賃も払えず、アパートにいずらくなり、荷物の一つもなく公園のベンチで生活していた。
近くに高校があって、部活をしている学生たちを見ていたら、あのときはほんとうに幸せだったなと涙が出てきた。ほんの5年前のことだが、かなり前に感じる・・・・
朝は母親に起こしてもらって、勉強も3年間、何やったかあまり覚えていないけれど皆勤賞。部活は野球部。余り強くはなかったけれど、大好きで遅くまで練習してその後友達と話しをしたりカラオケ行ったり・・・ごはんも三食、親がちゃんと用意してくれていて、あたりまえのようだがお風呂も毎日入れた。
「帰りて~」
今さらこんな姿では恥ずかしくて帰れない。やっぱり・・・死ぬか・・・公園のベンチで横になり、そんなことを考えてはいたがお腹が空きすぎて、死ぬ元気も出なかった。
「だーれだ?」
「ロ・・・ビ・・・ン・・・」
今日のスーツは花柄?目が霞んでよく見えなかった。
「また見つかっちゃたね~。ま、ナポリタンでも食べながらゆっくり話そうか。」
ロビンはスタスタ歩いて行ったが、僕は起き上がる力も残ってなかった。
それでも、ついていけばナポリタンにつられて、ヨタヨタとついて行った。時には壁に捕まり、時には這いながら、ようやく辿りついたのは、またあの喫茶店だった。
「ナポリタンとミートソースどっちにする?ボンゴレもいけるんだー。」
「いちばん早くできるもので・・・」
「すいませ~ん。ナポリタン2つサラダつきで。」
僕はテーブルに置かれた水を一気に飲み干した。ただそれだけで少しだけ生き帰った気がした。
「それで、バディ組む?」
「組みます。」
もう、仕事の内容なんて何でもよかった。
とにかく屋根のあるところで寝むれて、ごはんが食べれて、欲を言えば毎日風呂に入れると嬉しい。断わる理由も見つからないくらい生活は逼迫していた。
「じゃあまず、握手。」
ロビンは右手をだした。指が異常に細長く、その指のほとんどに指輪をはめていた。
目の前にナポリタンが置かれると、それを流し込むように食べた。ついてきたサラダもスープも飲むようにして全部食べた。
その姿にロビンも店員もほかの客も唖然と見ていたが、お構いなしに食べ続けた。
「あー生き帰った。ご馳走様。」
呆気にとられ立ち止まっていた人たちも、食べ終わったと同時に動きだした。
「う、うん。よかったらコレも食べる。」
「え?いいんすか?」
「君の食べっぷりを見ているだけでお腹いっぱいだよ。」
「いただき~っす。」
「あの・・・いただきますね。言葉遣い気をつけようね。」
「ういーっす。」
「・・・くったらすぐいくぞ・・・。」
ようやくお腹の具合も落ち着き、血液も回りだし、目もはっきり見えるようになって、ロビンのスーツもよく見たら花柄じゃなくて、ペイズリーだった。
「今日のスーツもイイっすね~ペイズリーなんてメッチャオシャレっス。」
「そうだろ。いいだろう。なのにアメーバかっていう奴がいてさー。イヤになるよまったく。このセンスがわからないなんてどうかしてるよ。」
「さっきは目がかすんで花柄かと思ったけど、ペイズリーなんて最高っス。」
「だろう。でも花柄もいいなー。こんどは花柄にするか・・・。ところでさーおまえなにか楽器弾ける?」
「おまえはやめてくださいよ。英五っす。」
「そうだエイゴだった、楽器、なにができる?」
「何にもっす。」
「小学校とかで笛とか弾いただろ。そんなのでもいいぞ。鍵盤ハーモニカとか。」
「ソオっすね・・・カスタネットくらいは少し!」
僕は親指と人差し指を2センチくらい間を開けて見せたが、すぐ思い直して、その間を2ミリまで縮めた。
「カスタネットかよ・・・」
「タンバリンもできると思いますよ。たぶん・・・」
「できれば、バイオリンくらいは弾けてほしかったなー」
「ムリっす。僕、音楽“1”でした。」
「そんなにイキイキと言うことか。」
「なんか楽譜って白黒で地味な感じでしょう。あれきらいなんすよー。もっとピンクとかブルーだったらできたかもっす。」
「おまえ、アレだな。」
「アレ?」
「チョット・・・アホだな。」
「ういー。」
否定はしない!だから親指を立てその言葉にYESを示した。
確かに賢くはなかったし運動だってソコソコ・・・野球は好きだが、上手いわけではない。
よく考えたら何の取り柄もない。
努力することもあまり得意ではないし、並よりちょっと下の人生・・・・。
毎日を少しづつ諦めて、自分を甘やかして、ダメな自分をおどけて誤魔化して生きて来た。
そんな今までを見透かしたのか、僕のお腹が膨れるのとは逆に、ロビンはドンドン機嫌が悪くなり、ペンで机をトントンとたたき、そのトントンはだんだん早くなっていった。
そしてその音にイラつき、ペンを机に投げつけ、床に転がったペンをすぐ拾いあげると店を出て行ってしまった。
僕は皿に残ったナポリタンを口に詰め込むと、ロビンの背中を追いかけた。
ついた先は、古いビルの古い壊れそうな、ゆっくりとしか動かない、明かりがついたり消えたりするエレベーターに乗って13階の6号室。
扉を開けると小さいキッチンが壁にへばりつくようにあるだけの、小汚くがらんとした部屋。
床も窓もホコリっぽくって、天井にはホコリのつららがクリスマスの飾りのように垂れ下がり、キッチンにもリビングにも道具も家電製品もわずがで、生活感が一ミリも感じられなかった。
家具らしいものはリビングのソファと机。机の上には山盛りの紙切れが崩れて床にも散らばっていた。
そして、奥にあった3つの扉のうちの一番端っこを開けて、
「ココが今日からおまえの部屋な。」と言った。
中を覗くと、その部屋にはベッドが一つとハンガーラック。
他にはなにもない殺風景な狭いホコリだらけの部屋だったけど、僕には天国に見えた。
「うれしいっス!!ありがとうございます。」
ロビンにハグして喜びを思い切り表現してみたが、あまり機嫌は戻らなかった。それどころか若干眉間にしわが増えた気がした。
「真ん中は俺の衣裳部屋、コッチは俺の部屋だから、絶対はいるなよ。特に寝室には何にがあっても入るな。わかったな。」
「了解っス。」
「じゃあチョットここ座って。」
ロビンはソファのホコリをモップでふき、机の上の紙切れの山を手で全部下に落とした。
「じゃあ、ココにサインして。」
「はい。」
僕は何も聞かずに、書いてある内容も読まずにサインした。
「汚い字だなあ・・・。次。指、出して。」
「はい。」
僕は右手を出した。ロビンは胸に刺した羽根の飾りの針を親指に刺した。
「げ、痛ったぁ・・・~。」
ちょっと爪先で押すと、すぐにぷっくりと血の玉ができて、さっきサインした紙に指先から血を一滴落とした。そして、ロビンも指先に針を刺してサインした紙に一滴、血を垂らした。
「コレで契約成立だな。」
ロビンは自分の指の傷をペロリと舐めた。
僕もロビンに習って同じように舐めた。
「で、なんのっすか?」
「悪魔だ 今日からおまえは悪魔の見習いだ。」
ロビンは左手を差し出した。僕がロビンの手を握ることを躊躇していたら、自分から僕の手をとり握手した。左手には、全部の指に指輪をはめていた。
「とりあえずしばらくは、スーツは1着ね。おまえ使えるな~と思ったら新調してやるよ。喜べ。」
「ういーっす。で、悪魔ってなにやるんスカ?」
「それはおいおい教えるけど、まず言葉遣い直せ。
これから俺はチョット出るけど、おまえはココから一歩も出るなよ。絶対!な!
それと、ドアをノックされても絶対開けるな。声もかけてはダメだぞ。
約束だからな。絶対だぞ!」
ロビンは人指し指を僕の鼻先に指してそう言い残すと、さっと消えるように出掛けていった。
何もすることがなくてとりあえず、ベッドで横になったがホコリがすごすぎてすごくむせた。
指で床をなぞると線が描けるくらいホコリが積もっていた。
0
あなたにおすすめの小説
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる