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しおりを挟む他にも祝福はいろいろとあるのだが、国とは関係のない女神様の個人的な祝福もあったようだ。
その場合、国王には神託がない。
何故、個人的にあるのかがわかったかというと、前回の神託が女神様が気まぐれで授けた祝福がもたらした、謝罪ような書物であったからだ。
前回の神託(現王の祖父が受けた)は、一人の物書きが祝福を授かった。魔力ではなく記憶だった。
いや、ある意味、速記の魔力でも授かっていたかのように書き上げた。
・ある畑で作物が育たなくて困っていた平民に魔力を授けた
→作物が育つ魔力が込められた魔石のお陰で収穫できるようになったが、同じものしか育たない
その魔石が土の中にあるので見つけなければ違うものは育たない
・妻だけを愛したいから他の女性が寄ってこないようにしたい男に魔力を授けた
→一人だけを執心的に愛す魔力が込められた魔石が城のどこかにある
その魔石が何十年も見つけられていないので似た状況が起こる
・子供ができなくて悩んでいた夫人に魔力を授けた
→妊娠しやすい魔力が込められた魔石がベッドのフレームにはめ込まれている
このベッドで子作りするとすぐ子供ができる
・学園で婚約者を見つけないと親に売られるので恋人が欲しいという女性に魔力を授けた
→学園のどこかに不遇な境遇を脱したい魔力が込められた魔石がある
見つけなければ似た境遇の者に同じ状況が起こり学園で問題が起こる
・夫の暴力から逃れたい女性に魔力を授けた
→家のどこかにある家庭円満を願った魔石が見つけられなければ効果が続く限り代々円満だ
・枯れてしまった水源に困っていた平民に魔力を授けた
→水に困らない魔力が込められた魔石が池の中にある
等々、女神様が魔力を与えた本人がこの世から去っても、魔力を込めた魔石が残っているために良いことも困ったことも引き続き起こっているらしい。
祝福の力が強すぎて、効果が薄れていないままなのだ。
それに気づいた女神さまが『昔々こんなことをした記憶があるよ』と自分の気まぐれの失敗と成功?を物書きに記録させたわけである。
<魔の森>の結界はありがたいが、ありがた迷惑って感じのもある。
娘のクレアが女神様から受け取った魔力は国にどのような影響を与えるものであるのか。
心配なような楽しみのような心境であった。
おそらく、クレアが受け取った魔力を魔石に込めればいいのだろうが…よく覚えていないならどうすればいいのだ?どこかに置かなければならなかったら?ま、その時は女神様がまた教えてくれるだろう。…多分。
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