頬杖をつく女 2017.5.23 〜

第26章 神への反撃、因果応報

国民性について

世界各国地図集成について

-- 55年度全国共同利用外国図書から --

の、野村正七氏の記載は面白かった。



「アトラスも背後に長い歴史を持っていて、創刊が百年以上に遡るものも珍しくなく、 その間に何十回という改訂を重ねている。

個々のアトラスにはそれぞれ個性があって、 山地・盆地・平野などの自然の地形の表現に力を注いでいるもの、地図の美しさを優先させ るものなど、それぞれの国民性が地図に反映しているのも面白い。」


なるほど、地図ひとつ見ても、国民性の違いが解るってわけか。






あと、国勢アトラス（National Atlas)の記載内容にも、興味を持った。


「第二次世界大戦後に出現してきたアトラスで、各国が自分の国の実情は勿論、他の諸外国 にも認識して貰うことを目的として、政府機関が作成したアトラスである。 わが国はもともとこの種の事業に金を投ずることには消極的であったが、世界の50国以上 が国勢アトラスを出版しているのを黙視するわけにもいかず、昭和53年（1978）に おそまきながら刊行された。日本語版と英語版の二通りがある。」


…これについては、「日本人らしいな」と思った。


もともとこの種の事業に金を投ずることには消極的であった…しかし、世界の50国以上 が国勢アトラスを出版しているのを黙視するわけにいかない…   

日本人ってこんなところがあるよね？


他の人（他の国が）当たり前のようにやっていることを、自分たちだけ、しないって状況に、違和感を持つ…。





これもひとつの国民性なのかもしれないな。