のほほん異世界暮らし

みなと劉

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農作業の続きと事故キス

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昼休憩を終え、僕たちは再び農作業に戻った。午前中に収穫した野菜を整理し、残った作業を片付けるために畑へ向かう。カイルは相変わらず手際がよく、黙々と作業をこなしていた。

「君って、こういう仕事、結構好きなんじゃない?」

ふと、カイルが話しかけてきた。

「まあ、嫌いじゃないな。自分の手で育てた作物を収穫するのは、それなりに達成感がある。」

「そっか。そういうの、いいよな。」

カイルは微笑みながら、手に持った籠を揺らす。

しばらく作業を続けていると、突然カイルが僕の方に手を伸ばしてきた。

「……?」

何をするのかと思った次の瞬間、僕の頭に優しく手が置かれた。

「お疲れさま。」

カイルはそう言いながら、くしゃっと僕の髪を撫でる。

「……なっ!」

僕は驚いて一歩後ずさるが、カイルは悪びれた様子もなく、ただ穏やかに微笑んでいた。

「なんで撫でるんだよ。」

「別に。君、頑張ってたし。」

「……子供扱いするな。」

「そんなつもりはないけどな。」

そう言うと、カイルはまた作業に戻った。僕はなんとも言えない気持ちのまま、黙って手を動かす。

そんな僕の様子を見ていた三匹――シャズナ、リッキー、ルシファンは、やはりというか、ニマニマした表情を浮かべていた。

「……お前ら、なんだよ、その顔は。」

「にゃあ。」

「ぴょん。」

「チュウ。」

三匹は意味ありげに鳴くが、僕にはその意図が読めない。いや、読めたくない。

それでも作業を進め、ようやく一段落ついた頃、僕は汗を拭いながら大きく息を吐いた。

「ふぅ……。」

「お疲れ。」

カイルが近づいてきて、また僕の頭を撫でようとする。

「だから撫でるなって!」

僕は慌てて避けようとした――その瞬間だった。

カイルの動きが不意に変わる。避けたつもりがバランスを崩し、カイルの胸元に倒れ込む形になる。

「……っ!」

驚いて顔を上げた僕の唇に、ふわりと何かが触れた。

それがカイルの唇だと気づいた時には、もう遅かった。

「……え?」

一瞬の静寂。

「……今のは……。」

僕が言葉を詰まらせている間に、カイルはゆっくりと離れ、少しだけ驚いた顔をした。

「……ごめん、今のは……事故だな。」

「……そう、だな。」

カイルも僕も、どこかぎこちなく目を逸らす。

しかし、そんな僕たちを見ていた三匹は――

「にゃ~~~ん♪」

「ぴょんぴょん♪」

「チュウチュウ♪」

まるで祝福でもしているかのように、はしゃぎ始めたのだった。

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