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雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』その(11) ゴングは鳴った!
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堂島はNOZOMIの入場シーンを、そのド派手な演出をリング上から茫然として見つめていた。
アップテンポの音楽に乗って、セーラー服姿の少女たちが、ポップなダンスでリング上の堂島に迫ってきた。
場内の四方八方から鮮やかなレーザー光線がジグザグに飛び交い、少女たちを照らしている。
ここはどこだ! どこなんだ...。
実況アナの言葉を借りるならば、まるでファッションショー? 否、セーラー服の少女たちを見ると、東京ガールズコレクション?
心がゾワゾワした。
このようなトレンドの舞台は、自分には最も似つかわしくない。
うそだ! うそだ、うそだ。
ここは自分がいるべき場所ではない。
少女たちの群れの中央に全身を黒いコートとフードで隠した人物がいた。
それを脱ぎ捨てると中から現れたのはNOZOMIだ。何としたことか?これからリングへ向かおうとする格闘技戦の選手がセーラー服姿で登場だ。
じ、自分はこんなのと戦うのか?
ふざけるな! ここは男の戦場だぞ!
堂島はこの演出に圧倒されていた。せっかく平常心を心がけ、ここまで心を静ませてきたのに台無しだ。
こんなところにいちゃダメだ! 恥も外聞もなくリングを降り、そのまま逃げ出してしまおうか? 堂島源太郎は足が震えパニックに陥りそうになった。
NOZOMIは堂島が待ち構えるリングに向かって走ってくる。
そして、コーナーポストにヒョイと飛び乗るとピタッと直立した。抜群の安定感だ。声援に応えると、NOZOMIは宙で一回転してリングに降り立った。
その跳躍力、バランス感覚、、恐るべき身体能力に堂島はゾッとした。
「堂島さん! しっかりして下さい。こんな演出に心を惑わされちゃダメですよ。気持ちを集中させて下さい」
そう、声をかけてきた今井、岩崎両トレーナーも顔が真っ青だ。
目の前にセーラー服姿の長身美少女がいる。そんな制服姿にオープンフィンガーグローブが異様だ。
レフェリーがNOZOMIに向かって何かを聞いている。
「その格好(セーラー服)で戦うんじゃないだろうね?」
NOZOMIはニヤッと笑うと、セコンドについてきたセーラー服姿の二人の少女に目を向けた。
二人の少女はNOZOMIのセーラー服を丁寧に素早く脱衣させた。
セーラー服の下は?
(実況)
「なんと! NOZOMI選手のセーラー服の下は、、ヘビ革の水着だぁ~! それもビキニ状で脚の付け根部分のカットが深いぞ~、これは17才の少女とは思えない妖しいセクシーさだ!」
例えるならビーチバレーの女子選手のような形状の水着で、それがヘビ革なのだ。これで戦うというのか?
リング下でジッと見ていた堂島の妻佐知子は、苦々しい思いでNOZOMIの演出を見ていた。
彼女は男のように強くなるのではなく女の子としてリングに立つと言っていた。女の子であるということを全面に出し男性を倒すことに意味があると。
でも、こんなにも徹底して、、こんなのありなのだろうか?
夫の表情が、、足もすくんでいる。
NOZOMIのヘビ革リングコスチュームは、全国のファンにインパクトを与えた。あの姿で男子選手と真剣に戦うということが異様なのだ。まるでポールダンサーのようでもある。
堂島はレフェリーのチェックを受けている間も足が震えていた。これでまともにファイトが出来るのか?
NOZOMIの水着越しの肉体はしなやかに鍛えられている。細長い手足はまるでニシキヘビのようだ。その4匹のニシキヘビが巻き付いてくるのか?
腹部もうねるように鍛えられている。
これは、男の肉体とは異質のものだ!
こんなのと、どう戦えっていうんだ?
勝てない! 無理だ。
ゴングはまだ鳴っていない。まだ間に合う逃げてしまおうか?
その時だった。
「パパぁ~!がんばってぇ~」
リング下を見ると、娘の麻美が涙混じりに大声で叫んでいる。
いつもは、のぞみちゃん、のぞみちゃんと、NOZOMIのことばかり話す娘は本当に父である自分を応援しているのだろうか?と思うこともあった。
堂島は娘の声援に心が決まった。
もう、逃げることなんて考えない。
開き直り? 覚悟? 否、違う。
自分は男なのだ!
女の子なんかに負けるはずがない。自分の格闘技人生すべてを賭けてこの生意気な女の子を絶対に倒してみせる。
そう、自分を信じるしかないのだ。
堂島源太郎は鬼になった。
この試合、一部の関係者の間では天才少女NOZOMIの真の実力は知られるところだが、世間一般では茶番ではないか?と見る向きも少なくはない。
いくら天才とはいっても、それが男子選手に、それも堂島のようなキックボクシング日本王者にまでなった実績ある男子選手に通用するのか?
これから、日本中のファンは衝撃的な光景を見ることになるんだわ...。
NOZOMIは武者震いでゴングを待つ。
(実況)
「今、こうしてリング上に立つ両者。いかにも格闘家といった武骨な男と対峙するのはヘビ革のセクシー水着に身を包んだ女子高生です。これは、向かい合うだけで異様だ!本当にこの二人は拳を交えるのか?!さて! いよいよゴングだぁ~!」
ゴングは鳴った。
うおおおおおお!
地鳴りのような声援が場内を襲った。
いきなりのファーストコンタクト。
虚を衝き、いつもスロースターターの堂島が突進した。NOZOMIの懐に入るとその顔面を拳が襲った。
既の所でNOZOMIはそれを躱すが、二発目がその顎をかすめた。
「おいおい、堂島本気だぞ、、」
「あんなの食らったら、NOZOMIのきれいな顔が破壊される、、」
そんな声が客席のあちこちから聞こえる。観客は真剣勝負なのか茶番なのかまだ半信半疑の者が多い。
真剣勝負と知り観客の顔色が変わる。
堂島の先制攻撃をその天性の反射神経でどうにか避けると、NOZOMIはその長い腕で堂島を掴まえようとするが、既に堂島は引いていた。
引いたと思った堂島がすぐに中に入ってくる。NOZOMIは両腕で顔をがっちりガードする。
次の瞬間、堂島の拳がNOZOMIのボディを襲いそれは炸裂する。
NOZOMIは腹部を抑え膝をついた
アップテンポの音楽に乗って、セーラー服姿の少女たちが、ポップなダンスでリング上の堂島に迫ってきた。
場内の四方八方から鮮やかなレーザー光線がジグザグに飛び交い、少女たちを照らしている。
ここはどこだ! どこなんだ...。
実況アナの言葉を借りるならば、まるでファッションショー? 否、セーラー服の少女たちを見ると、東京ガールズコレクション?
心がゾワゾワした。
このようなトレンドの舞台は、自分には最も似つかわしくない。
うそだ! うそだ、うそだ。
ここは自分がいるべき場所ではない。
少女たちの群れの中央に全身を黒いコートとフードで隠した人物がいた。
それを脱ぎ捨てると中から現れたのはNOZOMIだ。何としたことか?これからリングへ向かおうとする格闘技戦の選手がセーラー服姿で登場だ。
じ、自分はこんなのと戦うのか?
ふざけるな! ここは男の戦場だぞ!
堂島はこの演出に圧倒されていた。せっかく平常心を心がけ、ここまで心を静ませてきたのに台無しだ。
こんなところにいちゃダメだ! 恥も外聞もなくリングを降り、そのまま逃げ出してしまおうか? 堂島源太郎は足が震えパニックに陥りそうになった。
NOZOMIは堂島が待ち構えるリングに向かって走ってくる。
そして、コーナーポストにヒョイと飛び乗るとピタッと直立した。抜群の安定感だ。声援に応えると、NOZOMIは宙で一回転してリングに降り立った。
その跳躍力、バランス感覚、、恐るべき身体能力に堂島はゾッとした。
「堂島さん! しっかりして下さい。こんな演出に心を惑わされちゃダメですよ。気持ちを集中させて下さい」
そう、声をかけてきた今井、岩崎両トレーナーも顔が真っ青だ。
目の前にセーラー服姿の長身美少女がいる。そんな制服姿にオープンフィンガーグローブが異様だ。
レフェリーがNOZOMIに向かって何かを聞いている。
「その格好(セーラー服)で戦うんじゃないだろうね?」
NOZOMIはニヤッと笑うと、セコンドについてきたセーラー服姿の二人の少女に目を向けた。
二人の少女はNOZOMIのセーラー服を丁寧に素早く脱衣させた。
セーラー服の下は?
(実況)
「なんと! NOZOMI選手のセーラー服の下は、、ヘビ革の水着だぁ~! それもビキニ状で脚の付け根部分のカットが深いぞ~、これは17才の少女とは思えない妖しいセクシーさだ!」
例えるならビーチバレーの女子選手のような形状の水着で、それがヘビ革なのだ。これで戦うというのか?
リング下でジッと見ていた堂島の妻佐知子は、苦々しい思いでNOZOMIの演出を見ていた。
彼女は男のように強くなるのではなく女の子としてリングに立つと言っていた。女の子であるということを全面に出し男性を倒すことに意味があると。
でも、こんなにも徹底して、、こんなのありなのだろうか?
夫の表情が、、足もすくんでいる。
NOZOMIのヘビ革リングコスチュームは、全国のファンにインパクトを与えた。あの姿で男子選手と真剣に戦うということが異様なのだ。まるでポールダンサーのようでもある。
堂島はレフェリーのチェックを受けている間も足が震えていた。これでまともにファイトが出来るのか?
NOZOMIの水着越しの肉体はしなやかに鍛えられている。細長い手足はまるでニシキヘビのようだ。その4匹のニシキヘビが巻き付いてくるのか?
腹部もうねるように鍛えられている。
これは、男の肉体とは異質のものだ!
こんなのと、どう戦えっていうんだ?
勝てない! 無理だ。
ゴングはまだ鳴っていない。まだ間に合う逃げてしまおうか?
その時だった。
「パパぁ~!がんばってぇ~」
リング下を見ると、娘の麻美が涙混じりに大声で叫んでいる。
いつもは、のぞみちゃん、のぞみちゃんと、NOZOMIのことばかり話す娘は本当に父である自分を応援しているのだろうか?と思うこともあった。
堂島は娘の声援に心が決まった。
もう、逃げることなんて考えない。
開き直り? 覚悟? 否、違う。
自分は男なのだ!
女の子なんかに負けるはずがない。自分の格闘技人生すべてを賭けてこの生意気な女の子を絶対に倒してみせる。
そう、自分を信じるしかないのだ。
堂島源太郎は鬼になった。
この試合、一部の関係者の間では天才少女NOZOMIの真の実力は知られるところだが、世間一般では茶番ではないか?と見る向きも少なくはない。
いくら天才とはいっても、それが男子選手に、それも堂島のようなキックボクシング日本王者にまでなった実績ある男子選手に通用するのか?
これから、日本中のファンは衝撃的な光景を見ることになるんだわ...。
NOZOMIは武者震いでゴングを待つ。
(実況)
「今、こうしてリング上に立つ両者。いかにも格闘家といった武骨な男と対峙するのはヘビ革のセクシー水着に身を包んだ女子高生です。これは、向かい合うだけで異様だ!本当にこの二人は拳を交えるのか?!さて! いよいよゴングだぁ~!」
ゴングは鳴った。
うおおおおおお!
地鳴りのような声援が場内を襲った。
いきなりのファーストコンタクト。
虚を衝き、いつもスロースターターの堂島が突進した。NOZOMIの懐に入るとその顔面を拳が襲った。
既の所でNOZOMIはそれを躱すが、二発目がその顎をかすめた。
「おいおい、堂島本気だぞ、、」
「あんなの食らったら、NOZOMIのきれいな顔が破壊される、、」
そんな声が客席のあちこちから聞こえる。観客は真剣勝負なのか茶番なのかまだ半信半疑の者が多い。
真剣勝負と知り観客の顔色が変わる。
堂島の先制攻撃をその天性の反射神経でどうにか避けると、NOZOMIはその長い腕で堂島を掴まえようとするが、既に堂島は引いていた。
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