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第八章
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しおりを挟む───そして時は流れる。
あれから両家の挨拶を終え婚約が確かなものとなり私は本格的に王妃教育を始めた。
しかし王妃教育は思っていたものより大したことは無く前世での多忙な日々の方が余程大変だった。それを考えれば案外王妃というのはのんびりできるものなのかもしれない。それをルディに言えば…。
「さすがですねシア。王妃教育はシアにとって難題ではないだろうと思っていましたがまさかここまでとは」
とさすが?に驚かれてしまった。
王妃教育を含む学習の成果は結果的に良いものとなった。
オルティアナ家は何代か前にやらかし信頼が薄まっていたがルディ曰く私と兄様のお陰で帳消しになったんだとか。
私はルディの婚約者として発表されれば完璧な人間を装った。自分で思うのもなんだが良くできていた。兄様は元々優秀ではあったが、ジュゼッペ義姉様の為にだらけることは辞めて様々なことに取り組んだ。その一つとして最も評価されたのがルディの片腕であるということ。この二つの件があり王家に加えて他貴族からも熱く支持される事となった。
学園に通う歳になったが学ぶ事もあまり無かったので頻繁には行かなかった。他貴族との交流を深めることのみを目的にパーティーやらには出席。普段の授業は王妃教育を当てていた。このおかげで無駄に交流を増やさず必要最低限の人脈をつくれたと思う。
…実は最初は学園には通わないという恐ろしい話が出ていた。ルディがシアには必要ありませんと一点張りで通していた。私としては行ってみたいなという気持ちがあったので少し残念に感じでいた。…そこで助けてくれたのがジュゼッペ義姉様である。義姉様のお陰で少しだが通うことができた。
学園生活は他の人と比べれば濃くはないのだが、私なりに充実した日々を送れたので良かった。
その学園を卒業したのも二年前の話。
その後はただひたすら結婚式の準備を進めた。王家の結婚式だけあってかなり豪華なものになり国をあげてやるので予想以上に過密スケジュールになりそうだが一日くらいのんびり出来なくても仕方ないだろう。
私も今年で二十歳になりルディは二十三歳。お互い良き歳だ。しかし現王…ルディの父君が元気なのでルディが王として即位するのはまだ少し先ではあるだろう。
そして、明日はいよいよ結婚式当日なのである。
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