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第二部「ハルコン青年期」
46 サスパニア出張旅団、フォリア山国境付近まで前進する_07
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* *
「「「「「「「「「「うおおおおおおぉぉぉ――――――っっっ!!!」」」」」」」」」」
まるで軽業師のように、「半次郎」が飛翔する槍の上に立ち上がってみせると、……。
旅団全団員による驚嘆の叫びが、フォルナ山の四囲を轟かせた。
「凄い、凄い、凄いっ!? 『半次郎』って凄すぎっ!?」
「キャァ――ッ、まるで軽業師のようですねっ!?」
ハルコンの傍らで、護衛対象のシルファー団長とステラ殿下が、「半次郎」の雄姿をお互いに両手を取り合って、何度も何度も褒め称えている。
「……」
ハルコンは特にコメントなどせず、まぁ両殿下が楽しんでおられるのなら、問題ないかと思った。
そのまま指揮車両の中から「半次郎」の様子を見ていると、……。
両手にそれぞれ持った匕首(あいくち)で、残り2体のウチ1体の腹部と胸部の急所付近を2点攻撃して仕留めてしまった。
そのまま、墜落する翼竜にしがみ付いていた「半次郎」は、地面に激突する間際で横にひとっ飛びして、難なく着地をしてみせると、……。
「「「「「「「「「わああああああぁぁぁ――――――っっっ!!!」」」」」」」」」」
割れんばかりの歓声。
その刹那、ハルコンは直感的に飛び付くように、指揮車両の天井のキャノピーを開け、外を直接視認した。
すると、最後の翼竜の1体が再び空高く上昇すると、仲間を4体やられた復讐でもするかのように、太陽を背に、指揮車両目がけて特攻をかけてきたのだ。
マズいことに、一番戦闘力のある「半次郎」が持ち場から離れてしまっているし、……。
しかも、その翼竜は女エルフの矢を受けてもひるまず、一級剣士の槍もぎりぎりで避けると、もう指揮車両とは目と鼻の先にまで攻め込んできたのだ。
「ハルコン様っ! 残り1体、直上(ちょくじょう)より相打ち覚悟で突っ込んできますっ! どうかっ、両殿下をお守り下さいっ!!」
女占い師の悲痛の叫びに、「ハルコンッッ!!」とミラも叫んだ。
さて、……と。漸く私の出番だねぇと、ハルコンは思った。
ハルコンは、先ほどよりこうなることを見越して、フォルナ山の山頂付近で小さな昆虫が岩を歩く様をずっと「見」ていた。
更には、指揮車両の直上200メートル付近を、渡り鳥が飛行する様も、ずっと「見」ていた。
いずれの生物も、……幸いなことにNPCだ。
では、……さっそく。
ハルコンは満を持して、スキル「マジックハンド」を、このタイミングで行使することにした。
「「「「「「「「「「うおおおおおおぉぉぉ――――――っっっ!!!」」」」」」」」」」
まるで軽業師のように、「半次郎」が飛翔する槍の上に立ち上がってみせると、……。
旅団全団員による驚嘆の叫びが、フォルナ山の四囲を轟かせた。
「凄い、凄い、凄いっ!? 『半次郎』って凄すぎっ!?」
「キャァ――ッ、まるで軽業師のようですねっ!?」
ハルコンの傍らで、護衛対象のシルファー団長とステラ殿下が、「半次郎」の雄姿をお互いに両手を取り合って、何度も何度も褒め称えている。
「……」
ハルコンは特にコメントなどせず、まぁ両殿下が楽しんでおられるのなら、問題ないかと思った。
そのまま指揮車両の中から「半次郎」の様子を見ていると、……。
両手にそれぞれ持った匕首(あいくち)で、残り2体のウチ1体の腹部と胸部の急所付近を2点攻撃して仕留めてしまった。
そのまま、墜落する翼竜にしがみ付いていた「半次郎」は、地面に激突する間際で横にひとっ飛びして、難なく着地をしてみせると、……。
「「「「「「「「「わああああああぁぁぁ――――――っっっ!!!」」」」」」」」」」
割れんばかりの歓声。
その刹那、ハルコンは直感的に飛び付くように、指揮車両の天井のキャノピーを開け、外を直接視認した。
すると、最後の翼竜の1体が再び空高く上昇すると、仲間を4体やられた復讐でもするかのように、太陽を背に、指揮車両目がけて特攻をかけてきたのだ。
マズいことに、一番戦闘力のある「半次郎」が持ち場から離れてしまっているし、……。
しかも、その翼竜は女エルフの矢を受けてもひるまず、一級剣士の槍もぎりぎりで避けると、もう指揮車両とは目と鼻の先にまで攻め込んできたのだ。
「ハルコン様っ! 残り1体、直上(ちょくじょう)より相打ち覚悟で突っ込んできますっ! どうかっ、両殿下をお守り下さいっ!!」
女占い師の悲痛の叫びに、「ハルコンッッ!!」とミラも叫んだ。
さて、……と。漸く私の出番だねぇと、ハルコンは思った。
ハルコンは、先ほどよりこうなることを見越して、フォルナ山の山頂付近で小さな昆虫が岩を歩く様をずっと「見」ていた。
更には、指揮車両の直上200メートル付近を、渡り鳥が飛行する様も、ずっと「見」ていた。
いずれの生物も、……幸いなことにNPCだ。
では、……さっそく。
ハルコンは満を持して、スキル「マジックハンド」を、このタイミングで行使することにした。
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