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美羽ルート
ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美羽√(25)
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「明日、私はお兄様に告白しますので、そのつもりで。これだけ言えば、勝負の内容は分かりますね?」
美咲に言われた言葉が、何度も頭の中で再生される。理解は出来ているけれど、気持ちがそれに追い着いていない状態だ。自分がこれまで、何も気持ちを前面に出して来なかった事を後悔している美羽であった。
それは普段から、美咲は兄への気持ちを公開しているからだ。それは言い換えれば、揺らぐ事は決して無いという宣言でもあると同時に、兄への想いが一途だという証明にもなるというダブルパンチだからだ。
「はぁ~……眠れない……」
美咲の性格を知っている美羽だからこそ、その憂鬱さを自分自身で理解している。神楽坂姉妹に弱点があるとするならば、自分よりも姉妹の方を優先するという所だろうと思われるだろう。自分の中でここが優れていると分かっていても、姉妹の間柄であるもう一人の片割れの方が優れていると思ってしまうのが弱点だろう。
だがしかし、美羽には美羽の運動能力に長けている部分。美咲には美咲の文学系統への才能という点がある。この二つをもし対立させた場合、互いに負けず嫌いを発動されて一生喧嘩し続けるという結果になりかねない。
「はぁ~~……」
そして喧嘩をしたとしても、やがてそれは一瞬で仲直り出来る事も知っている。だからこそ、今回のような場合もきっと同様なのだろうと思うのだが……今回の場合は、状況が状況で根本的な問題がある。
それは互いに血の繋がっていない兄妹である兄の事を慕い、それを一人の男の人として好意を寄せているという共通点が苦しい原因なのである。
「……美咲、本当に告白するのかな?」
愚痴のように零れる言葉は、誰も居ない空間で独り言が耳に返ってくる。それは嘆きと同時に、負けたくないという部分もあるからこその悩みなのだろう。渡したくないとは思っていても、兄妹があるが故に揺れる訳にはいかないという未来を見越した溜息だ。
「しますわよ、当然です」
「うわっ!?み、美咲、いつから居たの!?」
一人だと思っていた美羽は、突然と声を掛けられて身体をビクンと跳ねらせた。驚いたような表情を浮かべる美羽の事を見つめ、美咲はくすくすと笑みを浮かべながら続けて言った。
「もし美羽がちゃんと真っ直ぐに自分の言葉で伝える事が出来れば、私なんかよりも美羽を選ぶと思いますけどね。それとも美羽、お兄様に選んで欲しくないのですか?」
「う……そりゃ選んで欲しいけど……それで美咲は本当に良いの?」
「私は元々、自分が負けるような勝負はしません。ですが、お兄様の事は私だって本気です。ですから、負ける気なんてありません。もし美羽が告白しないのであれば、私がお兄様の事を頂きますし、独り占めもしちゃいます」
「……それは、困る」
「なら美羽も頑張って下さい。私たちは姉妹であると同時にライバルです。勝負をするなら、前々から決めている事があるでしょう?」
美羽は美咲の言葉を受けて、昔の事を思い出していた。それはある日の喧嘩の際、お互いの間に生まれたルールのようなもの。それは姉妹の約束でもあり、これまで一定を保っていた距離感の原型でもある事だ。それを話題に出されれば、お互いに弱い部分となってしまう。美羽はそれを感じながら、美咲の事を見つめたのだった。
「分かった。美咲がそこまで言うのなら、本気って事が分かった。だから……美羽も本気で、兄者に伝えてみる!」
「ええ、その意気ですわ。どんな結果となっても、私たちは互いに恨み合う事はしない。それが私と美羽の間で出来た約束ですからね。負けませんわよ、美羽」
「……うん。美咲、応援もしてあげるけど、美羽も負けないよ」
「ええ、互いに本気で勝負ですわ」
美羽と美咲は互いを見つめながら、やがて互いに笑みを浮かべていた。何も心配する事は無くなり、完全に吹っ切れたような空気が彼女たちを包んでいた事を誰も知らない。
そして明日、運命の時がやってくるのであった――。
美咲に言われた言葉が、何度も頭の中で再生される。理解は出来ているけれど、気持ちがそれに追い着いていない状態だ。自分がこれまで、何も気持ちを前面に出して来なかった事を後悔している美羽であった。
それは普段から、美咲は兄への気持ちを公開しているからだ。それは言い換えれば、揺らぐ事は決して無いという宣言でもあると同時に、兄への想いが一途だという証明にもなるというダブルパンチだからだ。
「はぁ~……眠れない……」
美咲の性格を知っている美羽だからこそ、その憂鬱さを自分自身で理解している。神楽坂姉妹に弱点があるとするならば、自分よりも姉妹の方を優先するという所だろうと思われるだろう。自分の中でここが優れていると分かっていても、姉妹の間柄であるもう一人の片割れの方が優れていると思ってしまうのが弱点だろう。
だがしかし、美羽には美羽の運動能力に長けている部分。美咲には美咲の文学系統への才能という点がある。この二つをもし対立させた場合、互いに負けず嫌いを発動されて一生喧嘩し続けるという結果になりかねない。
「はぁ~~……」
そして喧嘩をしたとしても、やがてそれは一瞬で仲直り出来る事も知っている。だからこそ、今回のような場合もきっと同様なのだろうと思うのだが……今回の場合は、状況が状況で根本的な問題がある。
それは互いに血の繋がっていない兄妹である兄の事を慕い、それを一人の男の人として好意を寄せているという共通点が苦しい原因なのである。
「……美咲、本当に告白するのかな?」
愚痴のように零れる言葉は、誰も居ない空間で独り言が耳に返ってくる。それは嘆きと同時に、負けたくないという部分もあるからこその悩みなのだろう。渡したくないとは思っていても、兄妹があるが故に揺れる訳にはいかないという未来を見越した溜息だ。
「しますわよ、当然です」
「うわっ!?み、美咲、いつから居たの!?」
一人だと思っていた美羽は、突然と声を掛けられて身体をビクンと跳ねらせた。驚いたような表情を浮かべる美羽の事を見つめ、美咲はくすくすと笑みを浮かべながら続けて言った。
「もし美羽がちゃんと真っ直ぐに自分の言葉で伝える事が出来れば、私なんかよりも美羽を選ぶと思いますけどね。それとも美羽、お兄様に選んで欲しくないのですか?」
「う……そりゃ選んで欲しいけど……それで美咲は本当に良いの?」
「私は元々、自分が負けるような勝負はしません。ですが、お兄様の事は私だって本気です。ですから、負ける気なんてありません。もし美羽が告白しないのであれば、私がお兄様の事を頂きますし、独り占めもしちゃいます」
「……それは、困る」
「なら美羽も頑張って下さい。私たちは姉妹であると同時にライバルです。勝負をするなら、前々から決めている事があるでしょう?」
美羽は美咲の言葉を受けて、昔の事を思い出していた。それはある日の喧嘩の際、お互いの間に生まれたルールのようなもの。それは姉妹の約束でもあり、これまで一定を保っていた距離感の原型でもある事だ。それを話題に出されれば、お互いに弱い部分となってしまう。美羽はそれを感じながら、美咲の事を見つめたのだった。
「分かった。美咲がそこまで言うのなら、本気って事が分かった。だから……美羽も本気で、兄者に伝えてみる!」
「ええ、その意気ですわ。どんな結果となっても、私たちは互いに恨み合う事はしない。それが私と美羽の間で出来た約束ですからね。負けませんわよ、美羽」
「……うん。美咲、応援もしてあげるけど、美羽も負けないよ」
「ええ、互いに本気で勝負ですわ」
美羽と美咲は互いを見つめながら、やがて互いに笑みを浮かべていた。何も心配する事は無くなり、完全に吹っ切れたような空気が彼女たちを包んでいた事を誰も知らない。
そして明日、運命の時がやってくるのであった――。
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