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美咲ルート
ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美咲√(23)
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幸一たちが歩みを進めて行く。幽は自分に胸元で鼻を啜る美羽へと視線を戻した。
「落ち着きましたか?」
「……うん」
「こうして甘える事は、お兄さんにはした事は無いんですか?」
「……今、それを聞くの?」
「すみません。ボクは新聞部なんで、気になった事は聞いちゃうんですよ」
あはは、と笑みを浮かべる幽から離れた美羽は首を左右に振った。泣き止んでいるが、微かに目元が赤いのを気にして幽は問い掛けようとした。だがしかし、美羽はそれよりも先に言葉で遮った。
「――大丈夫。美羽は、もう大丈夫だから」
「そうですか。まぁご自身がそう言うなら、ボクがこれ以上口を挟むのは失礼ですね。それで?どうしますか?お兄さんを追跡しますか?それとも帰りますか?」
今の美羽は精神に傷を負っている。その可能性を理解している幽は、本心では帰った方が良いと思いながらもそう問い掛けた。そうする事で、美羽自身が割り切った様子を見せるかを試す為だ。そんな問い掛けを聞いた美羽は、間髪入れずに真っ直ぐに答えた。
「帰らない。最後まで見届けたい。美咲の恋が叶うなら、美羽は最後まで背中を押したい!」
「……そこまで迷う事なく答えるなんて、お兄さんが少し羨ましく思えて来ますね。全く、先輩は妹さんにここまで思われて、それも二人から思われてるなんて……爆発すれば良いですね、本当に(これは確かに、敵う相手ではありませんね。ボクも割り切る事が出来そうです)」
幽はポケットから携帯を取り出して、画面を何回かタップし始める。その様子を首を傾げて眺める美羽に対して、やがて堂々とした態度で画面を美羽に見せた。その画面には、何か一つの球体から波紋が出ている画面を見せられた。
「これ、何?」
「この場所にお兄さんが居ますよ。追跡するなら、このぐらいしないと駄目ですよ」
「……えっと、小鳥遊先輩でしたっけ?」
「はい」
「美羽、犯罪に加担とかしてないよね?」
「む、失礼ですね。これはジャーナリストとして、必要な武器です。決して如何わしい遣い方をしているつもりはありません。そこのところ、間違った解釈はしないで下さいね?」
「は、はい。(だ、大丈夫かなぁ。この人の将来がちょっと心配……)」
犯罪への1ページを刻んでしまったのかと思いながら、画面の反応を眺めつつデパートの中を進む幽。幽の後ろに着いて行く美羽は、自分と同じくらいの小柄な背中を眺めていた。そして自分が未だに幽のパーカーを着ている事に気付くと、袖を掴んで目を細めながら口角を上げた。
「どっちに兄者が居るの?」
「黙って着いて来て下さい。ジャーナリストの基本は、隠密ですよ」
「それじゃもう忍者じゃん」
そんな会話をし始めた美羽だったが、その表情には笑顔が戻っていたのである。その笑みを見た幽は、安心した様子で口角を上げて言うのであった。
「そんな恒例なツッコミは要りません。これは武器ですから」
「えぇ、武器なら同じじゃん」
「そんな事ありませんよ。これは色々と使えるんですから」
「じゃあ今度、美羽に他の武器を見せてよ」
「良いでしょう。でもその代わり、条件がありますからね?」
「えええ~」
「落ち着きましたか?」
「……うん」
「こうして甘える事は、お兄さんにはした事は無いんですか?」
「……今、それを聞くの?」
「すみません。ボクは新聞部なんで、気になった事は聞いちゃうんですよ」
あはは、と笑みを浮かべる幽から離れた美羽は首を左右に振った。泣き止んでいるが、微かに目元が赤いのを気にして幽は問い掛けようとした。だがしかし、美羽はそれよりも先に言葉で遮った。
「――大丈夫。美羽は、もう大丈夫だから」
「そうですか。まぁご自身がそう言うなら、ボクがこれ以上口を挟むのは失礼ですね。それで?どうしますか?お兄さんを追跡しますか?それとも帰りますか?」
今の美羽は精神に傷を負っている。その可能性を理解している幽は、本心では帰った方が良いと思いながらもそう問い掛けた。そうする事で、美羽自身が割り切った様子を見せるかを試す為だ。そんな問い掛けを聞いた美羽は、間髪入れずに真っ直ぐに答えた。
「帰らない。最後まで見届けたい。美咲の恋が叶うなら、美羽は最後まで背中を押したい!」
「……そこまで迷う事なく答えるなんて、お兄さんが少し羨ましく思えて来ますね。全く、先輩は妹さんにここまで思われて、それも二人から思われてるなんて……爆発すれば良いですね、本当に(これは確かに、敵う相手ではありませんね。ボクも割り切る事が出来そうです)」
幽はポケットから携帯を取り出して、画面を何回かタップし始める。その様子を首を傾げて眺める美羽に対して、やがて堂々とした態度で画面を美羽に見せた。その画面には、何か一つの球体から波紋が出ている画面を見せられた。
「これ、何?」
「この場所にお兄さんが居ますよ。追跡するなら、このぐらいしないと駄目ですよ」
「……えっと、小鳥遊先輩でしたっけ?」
「はい」
「美羽、犯罪に加担とかしてないよね?」
「む、失礼ですね。これはジャーナリストとして、必要な武器です。決して如何わしい遣い方をしているつもりはありません。そこのところ、間違った解釈はしないで下さいね?」
「は、はい。(だ、大丈夫かなぁ。この人の将来がちょっと心配……)」
犯罪への1ページを刻んでしまったのかと思いながら、画面の反応を眺めつつデパートの中を進む幽。幽の後ろに着いて行く美羽は、自分と同じくらいの小柄な背中を眺めていた。そして自分が未だに幽のパーカーを着ている事に気付くと、袖を掴んで目を細めながら口角を上げた。
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「黙って着いて来て下さい。ジャーナリストの基本は、隠密ですよ」
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「良いでしょう。でもその代わり、条件がありますからね?」
「えええ~」
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