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24.嬉しいことだが
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私は、カルディアスの案内でとある部屋に来ていた。
その部屋とは、私の部屋である。これから私が過ごすことなる部屋へと、彼は案内してくれたのだ。
「エリーム、本当に大丈夫かい?」
「うん、大丈夫だよ」
そんな部屋の中で、カルディアスは私のことを心配していた。
彼は、ウォーマン侯爵が私にオルバディオン公爵のことを色々と聞いたことで、私が悲しんでいないかどうかをずっと気にしてくれているのだ。
「父上も不躾な質問をするものだ。君があの屋敷でどういう扱いを受けていたか知っているというのに……」
「別にそんなに気にしなくても大丈夫だよ。確かにいい扱いは受けていなかったけど、あの質問で不快になったりはしないよ」
「でも、君にとっては思い出したくない過去だったはずだろう?」
「あの質問も重要なことだった訳だし、仕方ないことだよ」
「それは……そうかもしれないが」
心配してもらえるのは、もちろん嬉しい。ただ、別にこんなにも心配する必要があるという訳ではないのだ。
ウォーマン侯爵があの質問をしなければならなかったということは、私もわかっている。
確かに、オルバディオン公爵家での暮らしは苦しかった。思い出したくないものである。
しかし、必要なことを差し置いてまでそうして欲しいとは思わない。
「カルディアス、なんだか心配性だね?」
「それは当たり前だ。君は、三年間も苦労したんだ。これからは幸せな生活を送って欲しい。それが、俺の願いだ」
「そ、そうなんだ……」
カルディアスは、私に対してそう力説してくれた。
そのことが嬉しくて、私は思わず笑みを浮かべてしまう。だが、それでは駄目だ。こういう時には、きちんと言っておかなければならない。
「その気持ちはありがたいよ。でも、私だって王族の一員なんだよ。そういう所の分別はつけられるというか……」
「だけど……」
「あまり、私を見くびらないで欲しいかな」
「見くびる……」
私は、カルディアスに敢えて強めの言葉で注意しておいた。
大切にしてもらえることは嬉しい。だけど、心配し過ぎないで欲しいのだ。
「……そうか。俺は、君を侮ってしまったということか」
「う、うん」
「それは、すまなかった……そうだよな、君だって王家の一員だ。そういう所の覚悟はあるんだ。だからこそ、三年間耐えられた訳でもあるだろうし……」
カルディアスは、私に対してそのように呟いた。
少し落ち込んでいるようだが、わかってもらえてよかった。私も、誇り高き王家の一員であるということを。
その部屋とは、私の部屋である。これから私が過ごすことなる部屋へと、彼は案内してくれたのだ。
「エリーム、本当に大丈夫かい?」
「うん、大丈夫だよ」
そんな部屋の中で、カルディアスは私のことを心配していた。
彼は、ウォーマン侯爵が私にオルバディオン公爵のことを色々と聞いたことで、私が悲しんでいないかどうかをずっと気にしてくれているのだ。
「父上も不躾な質問をするものだ。君があの屋敷でどういう扱いを受けていたか知っているというのに……」
「別にそんなに気にしなくても大丈夫だよ。確かにいい扱いは受けていなかったけど、あの質問で不快になったりはしないよ」
「でも、君にとっては思い出したくない過去だったはずだろう?」
「あの質問も重要なことだった訳だし、仕方ないことだよ」
「それは……そうかもしれないが」
心配してもらえるのは、もちろん嬉しい。ただ、別にこんなにも心配する必要があるという訳ではないのだ。
ウォーマン侯爵があの質問をしなければならなかったということは、私もわかっている。
確かに、オルバディオン公爵家での暮らしは苦しかった。思い出したくないものである。
しかし、必要なことを差し置いてまでそうして欲しいとは思わない。
「カルディアス、なんだか心配性だね?」
「それは当たり前だ。君は、三年間も苦労したんだ。これからは幸せな生活を送って欲しい。それが、俺の願いだ」
「そ、そうなんだ……」
カルディアスは、私に対してそう力説してくれた。
そのことが嬉しくて、私は思わず笑みを浮かべてしまう。だが、それでは駄目だ。こういう時には、きちんと言っておかなければならない。
「その気持ちはありがたいよ。でも、私だって王族の一員なんだよ。そういう所の分別はつけられるというか……」
「だけど……」
「あまり、私を見くびらないで欲しいかな」
「見くびる……」
私は、カルディアスに敢えて強めの言葉で注意しておいた。
大切にしてもらえることは嬉しい。だけど、心配し過ぎないで欲しいのだ。
「……そうか。俺は、君を侮ってしまったということか」
「う、うん」
「それは、すまなかった……そうだよな、君だって王家の一員だ。そういう所の覚悟はあるんだ。だからこそ、三年間耐えられた訳でもあるだろうし……」
カルディアスは、私に対してそのように呟いた。
少し落ち込んでいるようだが、わかってもらえてよかった。私も、誇り高き王家の一員であるということを。
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