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3.突然の離婚
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ファナト様とクルメア様が帰った後、私はウルガド様に呼び出されていた。
恐らく、今日のことを聞くためだろう。できれば話したくないのだが、流石にそろそろ核心に迫られるだろうか。
「リメリア、僕はこれでも立派な貴族だと思っている。早くに亡くなった父の後を継ぎ、これまで努力してきたつもりだ」
「……ええ、そうですね」
ウルガド様の言葉に、私はゆっくりと頷いた。
彼は、結果的にヴォンドラ伯爵をかなり早く引き継ぐことになってしまった。先代が亡くなったのは二年前だが、今でもまだまだ伯爵として若すぎるくらいだ。
「しかしながら、評価されるのはいつも君ばかりだ」
「え?」
「今日もファナトから言われたよ。君はいい奥さんを持っていると。大切にした方がいい。奴はそんな風に、知ったようなことを口にしてきた」
ウルガド様は、少し荒々しい口調でそんなことを言ってきた。
それに私は、少し面食らってしまう。まさか話が、そんな方向に向くとは思っていなかったからである。
「ラルバルーズの子孫だかなんだか知らないが、それだけで君は随分と持てはやされているものだ。父上も、それに踊らされた一人だな。英雄の子孫という肩書きで、僕の婚約者を選んだ」
「な、何を言っているのですか?」
「もううんざりなんだよ! 君のお陰だとかなんだとか言われるのは!」
ウルガド様は、大きな声を出して私を睨みつけてきた。
なんだか、話がどんどんと変な方向に転がっている。今日の彼は、相当虫の居所が悪いらしい。
「僕は、ヴォンドラ伯爵だ! その功績とは全て僕に起因している。君のお陰ではない!」
「ウルガド様、別に私は……」
「君の存在が邪魔なんだ。僕には君なんて必要がない! この家から出て行け! 君とは離婚する!」
「何をっ……」
ウルガド様は、私に対して近くにあったものを投げつけてきた。
それはまるで、子供の癇癪だ。今までも不満が溜まっていたのだろうか。私が口を挟む余裕がない。
私は、そのままウルガド様の部屋から出て行かざるを得なかった。
今のウルガド様は、聞く耳を持たない。そう思ったからだ。
「……どうやら終わったようね?」
「え?」
出て行った私を待っていたのは、ウルガド様の母親――お義母様だった。
お義母様は、何か荷物を持っている。その荷物がなんであるか、私にはすぐに理解できた。
「あなたには、このヴォンドラ伯爵家から出て行ってもらうわ」
「お義母様まで、何を……」
「あなたは、この家に必要ないの。すぐに出て行って頂戴」
お義母様は、私に対して嫌らしい笑みを浮かべていた。
どうやら私がここから出て行くことは、決まっていることであるらしい。
それを理解した私は、項垂れるのだった。
恐らく、今日のことを聞くためだろう。できれば話したくないのだが、流石にそろそろ核心に迫られるだろうか。
「リメリア、僕はこれでも立派な貴族だと思っている。早くに亡くなった父の後を継ぎ、これまで努力してきたつもりだ」
「……ええ、そうですね」
ウルガド様の言葉に、私はゆっくりと頷いた。
彼は、結果的にヴォンドラ伯爵をかなり早く引き継ぐことになってしまった。先代が亡くなったのは二年前だが、今でもまだまだ伯爵として若すぎるくらいだ。
「しかしながら、評価されるのはいつも君ばかりだ」
「え?」
「今日もファナトから言われたよ。君はいい奥さんを持っていると。大切にした方がいい。奴はそんな風に、知ったようなことを口にしてきた」
ウルガド様は、少し荒々しい口調でそんなことを言ってきた。
それに私は、少し面食らってしまう。まさか話が、そんな方向に向くとは思っていなかったからである。
「ラルバルーズの子孫だかなんだか知らないが、それだけで君は随分と持てはやされているものだ。父上も、それに踊らされた一人だな。英雄の子孫という肩書きで、僕の婚約者を選んだ」
「な、何を言っているのですか?」
「もううんざりなんだよ! 君のお陰だとかなんだとか言われるのは!」
ウルガド様は、大きな声を出して私を睨みつけてきた。
なんだか、話がどんどんと変な方向に転がっている。今日の彼は、相当虫の居所が悪いらしい。
「僕は、ヴォンドラ伯爵だ! その功績とは全て僕に起因している。君のお陰ではない!」
「ウルガド様、別に私は……」
「君の存在が邪魔なんだ。僕には君なんて必要がない! この家から出て行け! 君とは離婚する!」
「何をっ……」
ウルガド様は、私に対して近くにあったものを投げつけてきた。
それはまるで、子供の癇癪だ。今までも不満が溜まっていたのだろうか。私が口を挟む余裕がない。
私は、そのままウルガド様の部屋から出て行かざるを得なかった。
今のウルガド様は、聞く耳を持たない。そう思ったからだ。
「……どうやら終わったようね?」
「え?」
出て行った私を待っていたのは、ウルガド様の母親――お義母様だった。
お義母様は、何か荷物を持っている。その荷物がなんであるか、私にはすぐに理解できた。
「あなたには、このヴォンドラ伯爵家から出て行ってもらうわ」
「お義母様まで、何を……」
「あなたは、この家に必要ないの。すぐに出て行って頂戴」
お義母様は、私に対して嫌らしい笑みを浮かべていた。
どうやら私がここから出て行くことは、決まっていることであるらしい。
それを理解した私は、項垂れるのだった。
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