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42.定例会での挨拶
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ラルバルースファンクラブの定例会において、私とバルハルド様は壇上に設けられた席に並んで座ることになっていた。
まるで結婚式の披露宴のような状態である。いや実際にこれは、披露宴なのだろうか。ラルバルースのファンにとって、私の婚約は他人事とは言えないことであるようだし。
「皆今日はよく集まってくれた。今宵も定例会を始めるとしよう。さて、通達していたことではあるが、今日の定例会にはラルバルースの子孫であるルヴァーリ伯爵家のリメリア嬢と、先日彼女と婚約したベルージュ侯爵家のバルハルド氏が来てくれている」
エルヴァイン公爵は、私とバルハルド様のことを高らかに紹介していた。
すると、辺りから光が向けられる。スポットライトを浴びせられるような立場ではないような気がするのだが、とりあえず笑顔を浮かべておく。
「さてリメリア嬢、一言いただいてもよろしいかな?」
「はい。皆様、今日は私のご先祖様のために集まっていただきありがとうございます。ラルバルースの血を引く者として、皆様がご先祖様のことを慕っていることを嬉しく思っています。今日はどうか、楽しんでいってください」
エルヴァイン公爵に促された私は、とりあえず挨拶をしておいた。
その挨拶は、言ってしまえばいつも通りの挨拶だ。こういった場には何度か参加しているため、もう慣れている。
しかし、バルハルド様はそういう訳ではないため、少し心配だ。ただ彼も場慣れはしているだろうし、大丈夫だろうか。彼の立場的に言うことがあまりなそうなのが、懸念点ではあるが。
「バルハルド氏からも、一言いただきたいのだが」
「……いえ、私は皆様に何か言える立場ではありません。私はただリメリアと婚約しただけの男です。ラルバルース氏に関わりもなければ彼のファンでもありませんから」
バルハルド様は、少し突き放すような言葉を発した。
今日の彼は、どこか冷めているような気がする。その平坦な口調からは、それが感じられた。
とはいえ、ここにいる人達に向けた言葉としては、そこまでおかしいものという訳でもない。バルハルド様の立場から歓迎したり喜んだりできる訳ではないし、適切な言葉ではあるだろう。
「バルハルド氏は、謙虚ですな。しかし安心してください。皆、この場にあなたがいることを嬉しく思っています」
「そうですか。そう思っていただけているなら、こちらとしてもありがたい限りです」
エルヴァイン公爵とのやり取りが終わった後、辺りから拍手の音が聞こえ始めた。
公爵の言う通り、皆バルハルド様のことは歓迎しているようだ。そのことに私は安心する。
ラルバルースのファンの人達は、結構強火の意思を持っていることがある。そのため少し心配だったのだが、問題はなさそうだ。
まるで結婚式の披露宴のような状態である。いや実際にこれは、披露宴なのだろうか。ラルバルースのファンにとって、私の婚約は他人事とは言えないことであるようだし。
「皆今日はよく集まってくれた。今宵も定例会を始めるとしよう。さて、通達していたことではあるが、今日の定例会にはラルバルースの子孫であるルヴァーリ伯爵家のリメリア嬢と、先日彼女と婚約したベルージュ侯爵家のバルハルド氏が来てくれている」
エルヴァイン公爵は、私とバルハルド様のことを高らかに紹介していた。
すると、辺りから光が向けられる。スポットライトを浴びせられるような立場ではないような気がするのだが、とりあえず笑顔を浮かべておく。
「さてリメリア嬢、一言いただいてもよろしいかな?」
「はい。皆様、今日は私のご先祖様のために集まっていただきありがとうございます。ラルバルースの血を引く者として、皆様がご先祖様のことを慕っていることを嬉しく思っています。今日はどうか、楽しんでいってください」
エルヴァイン公爵に促された私は、とりあえず挨拶をしておいた。
その挨拶は、言ってしまえばいつも通りの挨拶だ。こういった場には何度か参加しているため、もう慣れている。
しかし、バルハルド様はそういう訳ではないため、少し心配だ。ただ彼も場慣れはしているだろうし、大丈夫だろうか。彼の立場的に言うことがあまりなそうなのが、懸念点ではあるが。
「バルハルド氏からも、一言いただきたいのだが」
「……いえ、私は皆様に何か言える立場ではありません。私はただリメリアと婚約しただけの男です。ラルバルース氏に関わりもなければ彼のファンでもありませんから」
バルハルド様は、少し突き放すような言葉を発した。
今日の彼は、どこか冷めているような気がする。その平坦な口調からは、それが感じられた。
とはいえ、ここにいる人達に向けた言葉としては、そこまでおかしいものという訳でもない。バルハルド様の立場から歓迎したり喜んだりできる訳ではないし、適切な言葉ではあるだろう。
「バルハルド氏は、謙虚ですな。しかし安心してください。皆、この場にあなたがいることを嬉しく思っています」
「そうですか。そう思っていただけているなら、こちらとしてもありがたい限りです」
エルヴァイン公爵とのやり取りが終わった後、辺りから拍手の音が聞こえ始めた。
公爵の言う通り、皆バルハルド様のことは歓迎しているようだ。そのことに私は安心する。
ラルバルースのファンの人達は、結構強火の意思を持っていることがある。そのため少し心配だったのだが、問題はなさそうだ。
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