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46.ある伯爵家の顛末
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「さてと、君達二人をここに連れて来たのは、ヴォンドラ伯爵家の顛末を伝えたいからでもある」
「ヴォンドラ伯爵家の顛末、ですか?」
「なるほど、そういうことでしたか」
定例会の話が一段落ついたためか、エルヴァイン公爵は話を変えた。
そちらの話も、大切な話である。私とバルハルド様は、背筋を伸ばして話を聞くことにした。
「窮地に立たされていたヴォンドラ伯爵家は、結局の所没落することになった。領地に関しては、エルヴァイン公爵家が暫定的に預かっている。今は私の息子が変わりの領主だ。もっともあれはこの家を継ぐ故に、暫定的な当主でしかない」
「……あの家に残っていた二人は」
「それに関しては、聞かない方が良いことだ」
エルヴァイン公爵の言葉で、私のかつての夫と義母がどうなったのかは察せられた。
自業自得といえばそれまでなのだが、一応はともに暮らしていた人達であるため、少し心に来るものがある。
「……え?」
「……リメリア嬢、大丈夫か?」
「……はい。大丈夫です、バルハルド様」
そんな私の手を、バルハルド様が握ってくれた。
それだけでなんというか、心が少し安らいだ。彼の存在がとてもありがたく、それに心強い。
「まあ、その領地をどうするかなどかは問題ではあるが、それは君達には関係がないことだな。頃合いを見て、エルガドにもこの話はするつもりであるが……」
「……私から話しましょうか? エルガドを預かっているのは、私ですから」
「いや、これに関しては私がやったことだ。私が伝えるのが義理というものだろう」
バルハルド様からの提案を、エルヴァイン公爵は真剣な顔で断った。
バルハルド様に悪いが、ここは言う通り公爵に任せた方がいいだろう。私達よりも遥かに人生経験豊富な彼に任せた方が、絶対にいい。
「まあ、その辺りの段取りでまた君には連絡することにはなると思うから、その時はよろしくの頼む」
「わかりました」
バルハルド様も、特にエルヴァイン公爵の言葉に反論したりはしなかった。
恐らく、エルヴァイン公爵もそう時間はかけないだろう。きっとすぐに、エルガドに話してくれるはずだ。
「よし、堅苦しい話はこれで終わりだ。今日はもう遅い。二人とも泊まっていきなさい」
「泊まらせていただけるのですか? もちろん、こちらとしてはありがたい話ですが」
「ああ、遠慮することはないぞ」
そこでエルヴァイン公爵は、笑顔で提案をしてくれた。
正直な所、普通に宿で休みたいような気もするのだが、せっかくの提案だ。ここは泊まらせてもらった方がいいだろう。
「ヴォンドラ伯爵家の顛末、ですか?」
「なるほど、そういうことでしたか」
定例会の話が一段落ついたためか、エルヴァイン公爵は話を変えた。
そちらの話も、大切な話である。私とバルハルド様は、背筋を伸ばして話を聞くことにした。
「窮地に立たされていたヴォンドラ伯爵家は、結局の所没落することになった。領地に関しては、エルヴァイン公爵家が暫定的に預かっている。今は私の息子が変わりの領主だ。もっともあれはこの家を継ぐ故に、暫定的な当主でしかない」
「……あの家に残っていた二人は」
「それに関しては、聞かない方が良いことだ」
エルヴァイン公爵の言葉で、私のかつての夫と義母がどうなったのかは察せられた。
自業自得といえばそれまでなのだが、一応はともに暮らしていた人達であるため、少し心に来るものがある。
「……え?」
「……リメリア嬢、大丈夫か?」
「……はい。大丈夫です、バルハルド様」
そんな私の手を、バルハルド様が握ってくれた。
それだけでなんというか、心が少し安らいだ。彼の存在がとてもありがたく、それに心強い。
「まあ、その領地をどうするかなどかは問題ではあるが、それは君達には関係がないことだな。頃合いを見て、エルガドにもこの話はするつもりであるが……」
「……私から話しましょうか? エルガドを預かっているのは、私ですから」
「いや、これに関しては私がやったことだ。私が伝えるのが義理というものだろう」
バルハルド様からの提案を、エルヴァイン公爵は真剣な顔で断った。
バルハルド様に悪いが、ここは言う通り公爵に任せた方がいいだろう。私達よりも遥かに人生経験豊富な彼に任せた方が、絶対にいい。
「まあ、その辺りの段取りでまた君には連絡することにはなると思うから、その時はよろしくの頼む」
「わかりました」
バルハルド様も、特にエルヴァイン公爵の言葉に反論したりはしなかった。
恐らく、エルヴァイン公爵もそう時間はかけないだろう。きっとすぐに、エルガドに話してくれるはずだ。
「よし、堅苦しい話はこれで終わりだ。今日はもう遅い。二人とも泊まっていきなさい」
「泊まらせていただけるのですか? もちろん、こちらとしてはありがたい話ですが」
「ああ、遠慮することはないぞ」
そこでエルヴァイン公爵は、笑顔で提案をしてくれた。
正直な所、普通に宿で休みたいような気もするのだが、せっかくの提案だ。ここは泊まらせてもらった方がいいだろう。
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