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弟四章『地下に煌めく悪意の星々』
一章-3
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エリーさんたちの帰りが、ちょっと遅い。もう昼近くになっているし、そろそろ次の町へ出発したい時刻になってきた。
俺は片付けの終わった厨房馬車の御者台に上がると、手綱を手に取った。
さて行くか――と思った直後、エリーさんたちの馬車で留守番をしていたユタさんが、声をかけてきた。
「クラネス君、どこへいくの?」
「エリーさんたちを迎えに……流石に、ちょっと遅すぎますから」
いつもの調子で《力》を乗せたまま答えると、アリオナさんが御者台の上へと飛び乗ってきた。
ここ最近は自分の筋力の扱いに慣れてきたようで、前世で言う『アニメか!』という動きをするようになっていた。
「あたしも行く。いいでしょ?」
「もちろん。でも、寄り道とかしないよ?」
「そんなの期待してないよ。道中で、ゆっくり……お喋りだってできるでしょ?」
上目遣いのアリオナさんに、俺は頬が紅く染まるのを感じながら頷いた。
「いってらっしゃい」
隊商の護りをフレディやクレイシーたちに任せ、俺は王城への道を進み始めた。
隊商のいる市場から少し離れると、人の種類ががらりと変わる。旅の行商人や街に住む商人の下男などが多かったのが、買い物をしている女性や下働きの若い男たち、そして群れをなして遊んでいる子どもの姿を見るようになる。
通行人の邪魔にならないよう気をつけながら馬車を勧めていると、アリオナさんが話しかけてきた。
「クラネスくんは、王城とかにはよく行くの?」
「まさか! こんなに頻繁に貴族の屋敷に呼ばれたり、自分から訪問したりなんて……ここ最近のことだよ」
「ホントに? 前に、お茶会とか誘われてなかった?」
「あれは例外だって。あそこの当主が、爺様の財産を狙ってたって感じだったし。個人的には、貴族との付き合いは控え目のほうがいいなぁ。面倒臭いし」
「……それが本音?」
アリオナさんは、クスクスと笑った。
面倒臭いってのもあるけど――いや、どんなに言葉を変えても、結局は面倒臭いってことになるのか、これ。
俺は苦笑しながら、アリオナさんに人差し指を立ててみせた。
「フレディやユタさんには内緒ね。あの二人……貴族との関わりも大事だって、うるさくって」
「うん。内緒にしといてあげる」
そんな話題を皮切りに会話が弾んでいるあいだに、厨房馬車は貴族の住む区画へと入った。門番は、ミロス公爵から俺のことを伝えられていたらしい。普通なら横柄な態度で職質――通行目的などの確認をしてくるものなんだけど、妙に畏まった態度で話しかけてきた。
ミロス公爵に用事と伝えるだけで、すんなりと通れてしまった――んだけど、少々表示抜けだ。
通るのに手こずったとき用に、反撃の手段を考えていたんだけどなあ。なんか無駄になってしまった。
ミロス公爵の屋敷を訪問すると、門番からの報せを受けたミロス公爵が出てきた。
「おお、クラネス様にアリオナ。今日はどうした? 話をしながら、飯でも食って行くか?」
「いえ。今日は王城へ招待された隊商の仲間の件で参りました。今朝、エルサ姫が隊商にいらっしゃいまして。そのときに、隊商の仲間を王城へ誘われたのです。ただ、そろそろ出発をしたので、その仲間を迎えに行きたいのですが……ご助力願えますでしょうか?」
「ふむ……姫がなぁ。わかった。わたしが共に行くとしよう。しかし、誰が姫に攫われたのだ?」
「魔術師もしております、エリーと護衛のメリィの二人です」
「魔術師……ああ、あのご婦人か。ううむ……まあ、よいか。御主らの馬車に同乗させてもらうぞ。さあ、いざ王城へ!」
めっちゃ芝居がかった言い回しだが、気にしたら負けだ。
俺とアリオナさんが御者台に上がると、ミロス公爵は隣り合っていた俺たちの真ん中に腰を降ろしてきた。
……言いたいことは山のようにあるが、まあいいや。
ミロス公爵と王城まで来たところで、衛兵に呼び止められた。しかし、衛兵たちはミロス公爵に気付くと、直立の姿勢で敬礼を送って来た。
ミロス公爵から、エルサ姫が連れて来た客人を迎えに来た――と言われ、衛兵の一人が王城へ入っていった。
しばらくすると、エリーさんとメリィが出てきた。
二人は俺たちの姿に少し驚きながら、ほぼ同時に微笑んだ。
「まあまあ! すいません、遅くなってしまって」
「いえ……酷い目にはあってないようで、安心しました」
俺が冗談めかして言うと、エリーさんは顔を綻ばせた。
「そんな悪し様に言うものではありませんわ。とても美味しいお茶を頂いておりました」
「お嬢様。それにクラネス殿。ここで話をしていても、時間の無駄でしょう。馬車の中でお話をするとしましょうか」
メリィさんはそう言いながら、厨房馬車の御者台に上がった。
俺とアリオナさんは、エリーさんと厨房馬車の中に入った。ミロス公爵はついでに用事を済ませたいということで、そのまま王城に残った。
のんびりと厨房馬車で隊商のいる市場へ向かう途中で、俺は話の続きと言わんばかりに、エリーさんに質問をした。
「エリーさんは、エルサ姫と顔見知りだったんですか?」
「ええ。生まれ故郷で少し……顔を覚えておられたのが不思議なくらい。だって、たった一度だけなんですよ。前にお会いしたの」
「そうなんですか。それはエルサ姫の記憶力が良かったか、よほど印象深かったんでしょうか」
「さあ……そうなんでしょうか。でも、光栄なことですわ」
にこやかに微笑むエリーさんだったけど……あの状況で、この余裕。おっとりしているように見えて、人並み外れた肝っ玉の持ち主なのかもしれない。
そんなとき、厨房馬車が止まった。
まだ隊商に合流してないはず――と思っていたら、御者台のメリィさんの緊迫した声が聞こえてきた。
「クラネスさん――っ! なんか、囲まれました」
「え?」
慌てて〈舌打ちソナー〉で周囲の状況を確認した。
まだ貴族たちが暮らす区画だが、それだけに人通りは少ない。衛兵たちも区画の周囲には多いが、中の路地には見回りは少ない。
いや、夜になれば増えるのかもしれないが、少なくとも周囲に衛兵の姿は感知できなかった。
そんな環境の中、厨房馬車を四人が取り囲んでいた。四人は腰に幅広の剣を下げているようだ。
俺は抜剣した長剣を手に、厨房馬車の外に出た。取り囲んだ四人の動きを〈舌打ちソナー〉で把握しているから、ドアを開けたところを狙ってきた男の剣を、俺は長剣で受け流した。
男が素早く離れると、俺は長剣を構えながら、周囲を見回した。四人は目だけを露出された黒い覆面をしていた。
ブロードソードと呼ばれる幅広の剣を抜いた四人に、俺は怒鳴り声をあげた。
「誰だ、おまえら!」
「――答える義務はない」
俺の誰何に、一番身長の高い男が返答を拒否した。ほかの三人は、それぞれにブロードソードを構えだした。
俺は長剣を構えながら、大きな問題を前に頭を悩ませていた。
二対四だが、問題はそこじゃない。馬車の後方にいる俺と、御者台にいるメリィさん。馬車を挟む形で正反対にいる俺たちに対応して、男たちは二人ずつ別れていた。
俺の《力》は、その気になれば全方位へ影響を与えることができる。しかしその場合、範囲指定をするのが難しくなる。
なにせ、俺が扱うのは《音声》だ。身体の前方への操作は容易だが、後ろというのは少し難しい。
まあ要するに、男たちだけを狙って、全方位へ《力》を放つのが難しいということだ。
ここは……前の二人を速攻で斃したあと、すぐにメリィさんをの援護に向かう――それが、最善だろうか。
俺は長剣を構えながら、左手を添えた。いつでも刀身を指で弾き、《力》を放つ準備だ。
「かかれ!」
身長の高い男のかけ声で、四人の男たちが一斉に動いた。俺が刀身を指で弾くより早く、俺の左側にいた男が間合いを詰めてきた。
「っそ!」
小さく突かれたブロードソードを、俺は長剣で弾いた。ギリギリのところで身を護った俺に、左から二人目の男が迫って来た。
俺は一人目の攻撃を弾いたばかりで、長剣を振りきったばかりだ。次の行動へ、すぐに移せる体勢じゃなかった。
拙い――という思いとは裏腹に、身体の動きが鈍く感じられた。
斬られる前に、舌打ちで《力》を放つか――と思った直後、俺の背後から一陣の風が通り過ぎた。
「やあぁぁっ!!」
背後から跳んできたアリオナさんが、左から来た男へ跳び蹴りを食らわせた。その一撃で、相手は近くにある屋敷の壁まで吹っ飛んだ。
豚のような声をあげて、男は動かなくなった。きっと、気を失ったんだろう。
残る一人は、仲間を吹っ飛ばしたアリオナさんへと注意が逸れた。
その男へ、俺は《力》を放った。長剣の刀身を弾いた音が、《力》によって男の頭部に限定されて増幅した。
その衝撃波となった音をまともに受け、男は白目を剥いて倒れた。
「クラネスくん、大丈夫?」
「うん。ありがと」
手を挙げてアリオナさんの声に応じながら、俺は馬車の前へと向かった。
キン、キンという金属の鳴る音が聞こえて来た。俺が馬車の前方へと出たとき、メリィさんが男二人を相手に、斬り合っていた。
防戦一方になっているが、男たちの剣をすべて受けきっている。その冷静な戦い方は、目を見張るものがあった。
しかし、基礎体力は男たちのほうが上だ。
このままでは、じきに均衡が崩れてしまう。
俺は慎重に範囲指定をしながら、《力》を放った。
音撃波をまともに受けた男たちは、その場に崩れ落ちた。
「クラネスさん……? あ、ああ、そうか。ありがとうございます」
俺の『なんか不思議な力』に助けられたと察したメリィさんが、戸惑いながら礼を言ってきた。
それに手を挙げて応じていると、厨房馬車からエリーさんが出てきた。
「……終わりまして?」
「はい。こいつら……物盗りでしょうか?」
「少し……違うみたいです。ほら、こんな騒ぎをして、衛兵さんも来ないでしょう?」
言われて視れば、確かに。ここまで大騒ぎをしていたのに、衛兵どころか様子を見に来る人すらいない。
俺が怪訝に思っていると、エリーさんが真上へと指先を向けた。
「どうやら、結界の中のようですわ。このせいで結界内の音や姿が、結界外の人たちに悟られないのでしょう。ここから出ることも、このままでは一時間は無理かもしれません」
「それは……少し厄介ですね」
できれば、今すぐにでも次の町へと出発したいのに。
俺が困っていると、エリーさんはクスッと笑った。
「なんでしたら、結界を解いてみましょうか。彼らが例の集団の手の者なら、使う魔術は推測ができますから」
「……お願いします」
俺の求めに頷くと、エリーさんは呪文を唱え始めた。
そんな会話をしているあいだに、メリィさんは男たちを縄で縛り始めていた。俺も手伝うか――と思いながら〈舌打ちソナー〉を使うと、先ほどアリオナさんに吹っ飛ばされた男が動くのを感じ取った。
腰からなかを引き抜き、振りかぶる。
その仕草と男の身体の方向から俺は、なにかをエリーさんに投げるのだと悟った。
「危ない!」
俺はエリーさんの身体を横倒しにしながら、その男へと指を鳴らした。その音に《力》を込めて放つと、男はビクンと身体を震わせてから、動かなくなった。
俺は大きく息を吐くと、エリーさんから離れた。
「緊急事態とはいえ、すいません。大丈夫ですか?」
「……はい」
少し呆けた顔をしたエリーさんは、ぺたんと地面に座った。その手が俺へと伸びかけたとき、アリオナさんが駆け寄ってきた。
「クラネスくん、二人とも怪我はない?」
「大丈夫だよ。なにかを投げる前に、あいつを気絶させたから」
俺がアリオナさんと喋り始めると、エリーさんはゆっくりと手を下ろしたんだけど……そこまで見たにもかかわらず、俺の意識がアリオナさんに集中していたからか、あまり気にならなかった。
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本作を読んで頂き、まことにありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
ああ……長くなってしまいました。例によって例のごとくなんですが、さて、ちょっと尻切れっぽいですが、次回にも少し今回の流れのことを書く予定です。
予定よりも長くなったので……次回に廻したわけではナイデスヨ?
余談になりますが……。
今回、いつもより早いアップとなりました。
親が入院したそうで、午後から病院へ見舞いと様子見に行くためとなります。そういう事情ですので、御了承下さいませ。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
次回もよろしくお願いします!
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