198 / 349
第七部『暗躍の海に舞う竜騎士』
二章-2
しおりを挟む2
レティシアが意識を取り戻したのは、岩の上だった。
潮の香りが鼻孔に満ちていて、深く息を吸うと胸元あたりに、ムッとした湿気が入って来て、顔を顰めたくなる。
うっすらと目を開けると、頭上から陽光が差し込んでいた。どうやら大きな縦穴の下らしく、冬だというのにあまり寒さは感じなかった。
(ここは、どこだ――?)
レティシアは鈍った頭に手の甲を添えつつ記憶を遡ろうとするが、思考が空回りしてしまい、なかなか思い出すことができなかった。
仕方なく朝起きてから順に、思い出していく。
ベランダで素振りをしていたとき、同じく素振りをしているランドを見た。たまには話をしようと離れへ行ったみたが、すでに姿は見えなかった――。
(ああ、それで海岸へ行ったんだったな)
海岸で海を見ていたときにアハムと会い、話をしている最中に海に泡が出始めた――。
そこまで思い出した途端、ワイアームの姿が脳裏に蘇り、レティシアは勢いよく上半身を起こした。
服は朝に来ていた平服のままだ。所々濡れているのか、肌にくっついている箇所に違和感を覚えた。髪も少しごわごわとしていることから、全身が水――恐らくは海水に浸かったようだ。
腰の長剣はそのままだし、身体には外傷もなさそうだ。
濡れ鼠だったことを除けば、五体満足だ。そのことに違和感を覚えながら周囲を見回したレティシアは、すぐに状況を飲み込んだ。
レティシアがいるのは、どこかの洞穴らしい。高さだけで約五、六マーロン(一マーロンは、約一メートル二五センチ)ほど、全幅はよくわからないが、少なく見積もっても十数マーロンはあるだろう。縦は、もう少し奥行きがありそうだ。
縦穴は直径約三マーロン(約三メートル七五センチ)、ほぼ円形をしていて、高さは一〇マーロン以上はありそうだ。
縦穴の真下には所々、枯れた落ち葉や枝、枯れ草などが落ちていた。それに数は少ないが、自生していたらしい枯れた雑草もあった。
レティシアの居る場所は、洞穴の終端らしい。一番奥の方には、微かに海面が見えることから、レティシアはそこから連れ込まれたらしい。
縦穴ではなく海面から連れ込まれたと思ったのか――その理由は、考えるまでも無く明白だった。
なぜなら海面に近い場所に、五体のワイアームが首を付き合わせていたからだ。
翼が切り刻まれた赤い鱗のワイアームを中心に、深緑、藍色が左側。右側には水色、茶色の鱗が並んでいる。
レティシアが緊張から荒く息を吐いたとき、深緑のワイアームが振り返った。
深緑の鱗を持つワイアームがなにごとかを告げると、ほかのワイアームらも一斉に振り返った。
(く――っ)
これまで数度の実戦を経験してきたレティシアといえど、たった一人で五体のワイアームと向かい合っている状況では、勇気よりも恐怖心が勝った。
長剣を抜くことも忘れ、震える手を互いに包み込むことしかできないレティシアに、藍色の鱗を持つワイアームが近寄った。
〝目を覚ましたか――人間。レティ……レ……レティシ……と言ったか〟
「レティシア……だ。なぜ、わたしの名前を知っている?」
〝ランド・コールという天竜が言っていた〟
「ランドが――!」
レティシアが慌てて周囲を見回すが、ランドの姿はない。〈藍色〉はレティシアに顔を寄せると、蒸気のような息を吐いた。
〝ランド・コールは、ここにはいない。おまえは……我らが最強のジコエエルとランド・コールが戦うための、人質だ〟
「人質――だと?」
〝そうだ。ランド・コールとの再戦は、ジコエエルの傷が癒える一年後を考えている〟
〈藍色〉の言葉に、レティシアは息を飲み込んだ。
それまでのあいだ、ここで監禁されるという絶望感と恐怖。囚われという現実も相まって、目に涙が滲み始めた。
レティシアが目線を下げかけたとき、〈藍色〉が大きく息を吐いた。
〝しかし――それでは、ランド・コールは納得しないだろうという意見もある。待たせるにしても、長すぎだ――とな〟
レティシアがハッと顔を上げると、は虫類に似た目を瞬かせた〈藍色〉は僅かに顔を離した。
〝とはいえ、傷が癒えぬままでは我に不利だ。我らで話し合っても、答えが出ぬ。夕刻まで刻がないというのに〟
「夕刻……なぜ、夕刻なんだ?」
〝ランド・コールが、表まで再戦の日取りを聞きに来る。それまでに答えねば――ヤツはこの周辺を破壊しまくって、我らの住処を探し当てるだろう。それは、防ぎたい。
こういう場合、人間ではどうするのだ?〟
ワイアームの頭部の造りから、目の前にいる〈藍色〉の感情は読み取れない。だがレティシアには、〈藍色〉がランドに対して、畏怖の念を抱いている気がしてならなかった。
気を失っているあいだに、なにがあったのか――レティシアは気になったが、それを聞くのは躊躇いがあった。
呼吸を整えながら気を落ちつかせると、少しでも自分が有利になる答えを探した。
「やはり……せめて十日くらいにしたほうがいいだろうな。長期に渡って人質を取るのは、非常識だと思われても、仕方が無い」
〝む――むぅ。やはり、そうなのか……〟
小さな唸り声をあげながら〈藍色〉が仲間の元へ戻ると、五体のワイアームたちは、先ほどよりも騒々しく話し合いを始めた。
そんな様子を眺めながら、レティシアは思った。
(こやつら……以外と素直だな)
拷問や脅迫もなしに、人質となった者の意見に耳を貸すなど、普通なら有り得ない。こういった交渉ごとには、慣れていないようだ。
最初よりも緊張が解けた途端、腹の虫が鳴った。
(そういえば、朝からなにも食べてないか)
空腹に耐えながら溜息を吐くと、五体のワイアームが一斉にレティシアへと迫った。
〝腹が減ったのか?〟
〝人も空腹になるとは、驚きだ〟
〝飢えさせては拙いのではないか?〟
〝死んでしまっては、人質にならぬぞ――〟
五体がそれぞれに驚き、慌て出した。
「あ、いや――」
気にするなとレティシアが口に出す前に、五体のワイアームは先ほどの場所まで戻って行った。赤い鱗のジコエエル以外の四体が、海中に潜って行った。
ジコエエルはチラチラとレティシアを見ながら、所在なさげに佇んでいた。見るからに酷い傷を受けているから、癒えるまではあまり動けないようだ。
王都で暮らしていたときから、チラチラと見られることには慣れていた。だが、その対象がワイアームとなれば話は変わる。
レティシアは我慢できなくなって、ジコエエルに話しかけた。
「さっきから、なんだ? 言いたいことがあれば、言えばいい。わたしを捉えているのは、おまえたちなのだからな。なにも遠慮することはないだろう」
〝ううむ……正直、おまえの扱いについて、我らは困っておる。おまえがいなければ、ランド・コールは逃げるかもしれぬ。だが――おまえがいるせいで、傷が癒える前に戦わざるを得ない状況になりそうだ〟
相変わらず、ジコエエルの表情は読めない。しかし、今しがた発した言葉には、明らかに怯えが滲み出てた。
レティシアは僅かに目を細めながら、静かな口調で問いかけた。
「ランドは、おまえたちと戦うのを嫌がっているのか?」
〝いいや――聞いた話では、おまえを帰しても勝負はすると言っていたようだ。だが、元人間だった存在の言葉など、信用できぬ〟
「それなら先ほど、わたしが答えた内容も信じてはいないのか?」
〝なぜそう思う? ランド・コールは戦うべき敵だ。おまえは人質であって、敵ではなかろう。敵ではない以上、信用する価値はある〟
ジコエエルの返答に、レティシアは呆気にとられていた。
一見して無茶苦茶だが、嘘を言っているようには思えなかった。
(彼らなりの判断基準があるのか……?)
そう思っていると、海面からワイアームたちが戻って来た。四体のワイアームはレティシアの前で顎を広げると、口の中から海で獲ってきたらしい魚や海藻などを吐き出した。
自分の背丈もある魚の山を前に、レティシアは呆然とした。それと同時に、自分がどうやってここに連れ込まれたのか理解して、少しばかりげんなりとした。
身体を濡らしていたのは海水だけではなく、ワイアームの唾液なんかも原因だったようだ。
心の中で気の重い溜息を吐くレティシアに、四色のワイアームたちは口々に〝食え〟と迫った。
レティシアはぎこちなく両手を胸の高さまで上げると、なるべく丁重な身振りで、やんわりと断りを入れた。
「これだけの食料を獲ってきてもらってたのは、心から感謝している。しかし、だ。わたしは一度の食事で、これだけの量を食べることはできない。ここから……明日の分も含めて一〇尾ばかり貰っておく。あとは、皆で食べて欲しい」
〝明日の分も含めて一〇尾だと……それだけで足りるのか?〟
〝小食だな〟
〝恐ろしいほどに小食だ〟
〝どうりで、そんなにチビなわけだ〟
多く食べたからとて、ワイアームほど大きくなれるわけじゃない――そんな反論をグッと堪えながら、レティシアは周囲を見回した。
手始めに、レティシアは洞穴内にある枯れ草や枝を一箇所に集めた。それから長剣を抜くと、切っ先を集めた枯れ草に向けた。
意識を集中させて力を放出すると、切っ先から放たれた小さな〈火球〉が、枯れ草に火を点けた。
パチパチを燃え出す小さな焚き火に枯れ草を追加してから、レティシアは比較的真っ直ぐな枝を見繕って、手頃な魚の口に突き刺した。
(ランドから、魚料理を習っておけば良かったか)
レティシアは苦笑しながら、焚き火の脇に魚を突き刺した枝を立てた。あとは焼けるのを待つだけ――と思った直後、ざわめいているワイアームたちに気付いた。
「……どうしたのだ?」
〝おまえは……ドラゴン種だったのか?〟
「……は?」
思わず素で返してしまったレティシアに、ジコエエルは唸るように言った。
〝今、炎を吐いた。すなわち、おまえはドラゴン種である可能性が高い〟
「ま、待て……今のは、わたしの《スキル》だ。ドラゴン種というわけでは――」
〝なるほど。噂には聞いたことがある。遠くの地に住むものの中には、火球を吐く種もいるということだ〟
〝おお……そういうことなのか〟
〝だから、天竜とともにいたのか〟
わいのわいのと盛り上がるワイアームたちを眺めながら、レティシアはワイアームたちの価値観について、なんとなく理解できたような気がしていた。
恐らく、根幹となっている部分は恐ろしく単純だ。
つまり『敵』と『それ以外』、『餌』と『それ以外』というような判断基準であるらしい。
その基準からすれば、『ドラゴン種は火を吐く』と『それ以外は火を吐かない』という価ことなのだろう。
魔物の中には、ほかに火を放つモノもいるが、そのあたりは誤差という認識なのかもしれない。
(まあ……命の危険はなくなったか)
人間の姿をしたドラゴン種――もしかしたら、遠くドラゴンの血が混ざっているのでは、などと盛り上がるワイアームらに、ここからどう説明していくか、レティシアは頭を悩ませていた。
焼けた魚はそこそこに旨かったが、下処理を忘れていたため、最初の一口目で口の中が鱗だらけになってしまった。
------------------------------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
シリアスっぽいことばかり書いてた反動が……中の人の作品では、よくあることですので、御理解の程、宜しくお願い致します。
魚料理は、知識がないと難しいですよね……鱗が口の中に残るのは、魚料理初心者には、良くある話なんじゃないかと思う訳です。
ええ、中の人も経験あります。ちゃんと取ったつもりだったんですけどね……。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
次回も宜しくお願いします!
11
あなたにおすすめの小説
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる