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やんちゃな園児
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翌日も、保育園では元気いっぱいの子どもたちが走り回っていた。
沙織(拓也の体)は、昨日のママのおっぱいが飲みたいと突然泣きだした園児の「ママのおっぱい事件」で母性を発揮したことを少し気にしながらも、今日も保育士として奮闘していた。
——が、この日はいつも以上に手強い相手がいた。
「あはははは!!」
「うわっ、ちょ、待てっ! ユウキ!! 廊下を走るな!!」
そう叫ぶ沙織(拓也の体)の前を、園児のユウキくん(4歳)が猛ダッシュで駆け抜けていった。
彼はこの保育園の最強のやんちゃ坊主だ。
先生の話は聞かない、注意されてもケラケラ笑って逃げる、さらには登ってはいけない場所に登る——と、まるで動物園のチンパンジーのような自由奔放さだった。
「うわーい!!」
ユウキくんはさらに加速して、教室の隅にあった積み木のタワーに向かって突進。
**ドガシャーン!!**
「「あぁぁぁ!!」」
他の園児たちが悲鳴をあげる中、積み木のタワーは無残にも崩れ落ちた。
「こらぁ!! ユウキ!! みんなが頑張って作ったやつを壊すなー!!」
「えへへへ、先生捕まえてみてよー!」
「こ、この……!」
沙織(拓也の体)は、完全に彼のペースに巻き込まれていた。
(**な、なんだこいつ……俺が保育士になってから、こんな手強いガキは初めてだぞ!?**)
自分の体は女性になっているとはいえ、中身は筋トレもしている男の拓也。
本気を出せば4歳児なんて軽く捕まえられる——と考えていたが、**ユウキくんの動きは異常なほど素早い**。
(ま、負けるわけにはいかん!!)
沙織(拓也)は本気で追いかけ始めた。
「待てぇぇ!!」
「わーい、鬼ごっこだー!」
「鬼ごっこじゃねえ! ユウキを捕まえるだけだ!!」
「えーい!」
ユウキくんは逃げながら、机の下に潜り込んだり、他の先生の影に隠れたり、時にはジャンプして方向転換するなど、まるでミニサイズの忍者のような動きで逃げ続ける。
(くそっ、男の体だったらすぐに捕まえられるのに!!)
元々運動神経がいい拓也だったが、今の体は女性の沙織のもの。
男性の時よりも走るのが少し遅く、体力の減りも早い。
「はぁ……はぁ……」
「先生、もう疲れたの? だっさ~!」
「ぐぬぬ……!」
**こんな4歳児に煽られるとは……!!**
「よし……なら作戦変更だ!」
沙織(拓也)は急に背筋をピンと伸ばして、冷静な表情を作った。
そして、落ち着いた声で——
「ユウキ……先生、本当に怒ったぞ」
「えっ?」
「もう、ユウキは遊びたくても、先生は知らないよ。先生は怒った時、話をしなくなるんだよ……」
「……う、うそだー!!」
「本当に怒ったら、目も合わせないし、もう遊んであげないよ」
「……え……」
「さようなら……」
そう言って、沙織(拓也)はフイッと背を向けた。
——すると。
「や、やだ!! 先生!! ぼく、いい子になるから遊んでよ!!」
ユウキくんが泣きそうな顔で飛びついてきた。
「先生、怒らないでぇぇ!!」
「……ふふっ、じゃあ、先生の話をちゃんと聞ける?」
「き、聞く……!」
「よし、じゃあ今日はもう走らない約束ね?」
「うん……!」
(よし! 言葉の駆け引きで勝った!!)
沙織(拓也)は、心の中でガッツポーズをした。
子ども相手には体力勝負より、心理戦の方が有効。
この調子で、やんちゃキッズたちを少しずつコントロールしていこう——そう誓うのだった。
——
沙織(拓也の体)は、昨日のママのおっぱいが飲みたいと突然泣きだした園児の「ママのおっぱい事件」で母性を発揮したことを少し気にしながらも、今日も保育士として奮闘していた。
——が、この日はいつも以上に手強い相手がいた。
「あはははは!!」
「うわっ、ちょ、待てっ! ユウキ!! 廊下を走るな!!」
そう叫ぶ沙織(拓也の体)の前を、園児のユウキくん(4歳)が猛ダッシュで駆け抜けていった。
彼はこの保育園の最強のやんちゃ坊主だ。
先生の話は聞かない、注意されてもケラケラ笑って逃げる、さらには登ってはいけない場所に登る——と、まるで動物園のチンパンジーのような自由奔放さだった。
「うわーい!!」
ユウキくんはさらに加速して、教室の隅にあった積み木のタワーに向かって突進。
**ドガシャーン!!**
「「あぁぁぁ!!」」
他の園児たちが悲鳴をあげる中、積み木のタワーは無残にも崩れ落ちた。
「こらぁ!! ユウキ!! みんなが頑張って作ったやつを壊すなー!!」
「えへへへ、先生捕まえてみてよー!」
「こ、この……!」
沙織(拓也の体)は、完全に彼のペースに巻き込まれていた。
(**な、なんだこいつ……俺が保育士になってから、こんな手強いガキは初めてだぞ!?**)
自分の体は女性になっているとはいえ、中身は筋トレもしている男の拓也。
本気を出せば4歳児なんて軽く捕まえられる——と考えていたが、**ユウキくんの動きは異常なほど素早い**。
(ま、負けるわけにはいかん!!)
沙織(拓也)は本気で追いかけ始めた。
「待てぇぇ!!」
「わーい、鬼ごっこだー!」
「鬼ごっこじゃねえ! ユウキを捕まえるだけだ!!」
「えーい!」
ユウキくんは逃げながら、机の下に潜り込んだり、他の先生の影に隠れたり、時にはジャンプして方向転換するなど、まるでミニサイズの忍者のような動きで逃げ続ける。
(くそっ、男の体だったらすぐに捕まえられるのに!!)
元々運動神経がいい拓也だったが、今の体は女性の沙織のもの。
男性の時よりも走るのが少し遅く、体力の減りも早い。
「はぁ……はぁ……」
「先生、もう疲れたの? だっさ~!」
「ぐぬぬ……!」
**こんな4歳児に煽られるとは……!!**
「よし……なら作戦変更だ!」
沙織(拓也)は急に背筋をピンと伸ばして、冷静な表情を作った。
そして、落ち着いた声で——
「ユウキ……先生、本当に怒ったぞ」
「えっ?」
「もう、ユウキは遊びたくても、先生は知らないよ。先生は怒った時、話をしなくなるんだよ……」
「……う、うそだー!!」
「本当に怒ったら、目も合わせないし、もう遊んであげないよ」
「……え……」
「さようなら……」
そう言って、沙織(拓也)はフイッと背を向けた。
——すると。
「や、やだ!! 先生!! ぼく、いい子になるから遊んでよ!!」
ユウキくんが泣きそうな顔で飛びついてきた。
「先生、怒らないでぇぇ!!」
「……ふふっ、じゃあ、先生の話をちゃんと聞ける?」
「き、聞く……!」
「よし、じゃあ今日はもう走らない約束ね?」
「うん……!」
(よし! 言葉の駆け引きで勝った!!)
沙織(拓也)は、心の中でガッツポーズをした。
子ども相手には体力勝負より、心理戦の方が有効。
この調子で、やんちゃキッズたちを少しずつコントロールしていこう——そう誓うのだった。
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