異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

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10章魔王

197話 ギルドでばったり

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孤児院に戻ってきた俺たちは装備を着け、食堂の中に入るともう二人は食事を食べていた。



メルト
「おはようございますケイイチさん」

ピリム
「おはようなの父さま」

ケイイチ
「ああ、おはよう二人とも体調は良さそうだね」


二人が元気よく頷いたので食事を済ませた後俺たちの部屋に向かった。


メルト
「ケイイチさん、どうして部屋に来たのです?」

ピリム
「あの父さま、私初めてなので優しくしてくださいなの」


顔を赤くしてピリムが何か勘違いをしている、それを聞いてメルトも顔を赤くし始めた。


ケイイチ
「違うから⁉︎二人とも勘違いしているよ、ここから転移するだけだからね」


二人が服を脱ぎ始めたのをミキとサーニャンが止めている間に俺は説明した。


ケイイチ
「はぁ~・・・じゃあ水晶に触れてくれるかな」


俺たちはギルドに転移した。


メルト
「ほ、本当に転移したです」

ピリム
「すごいの!父さま」

ケイイチ
「じゃあ先にサミアに挨拶しに行こう」


二人が頷いたので応接室を出た。





サミア
「メルト、ピリム!大きくなったわね」


受付のあるロビーに入るとサミアが走って二人にハグしてきた。


メルト
「姉さん痛いです」

ピリム
「うぅ~」


二人も嬉しそうだね、しばらく3人で話をするそうなので俺たちはテーブルで時間を潰した。


ミキ
「3人とも嬉しそうだったわね」

ケイイチ
「そうだね、微笑ましいよ」


俺たちが3人の事を話しているとギルドの扉が開いてあの3人が入ってきた。



「け、ケイイチ様⁉︎」

健吾
「・・・」

ゴルゴンゾ
「???」


俺は騒ぎになりそうなので3人に座るように言った。



「お会いできてうれしいです」

ケイイチ
「二人も傷が治って良かったね」

健吾
「やっぱりあんただったんだな」


「コラ健吾、助けてもらったのになんて言い方なの」


あらら、興奮して名前を言い間違えてしまったね、ゴルさんが驚いてるよ。


ゴルゴンゾ
「イーレさん、何故ケンさんを健吾と言ったでしょう」


「あ、・・・そ、それは」

ケイイチ
「事情があって偽名を使ってただけですよ」


俺は一応玲をフォローして話を進めた、長くなりそうだからね。


ケイイチ
「それより自己紹介がまだでしたね、俺は冒険者をしているケイイチです、天使の柱って名前で隣の二人とPTを組んでいます」

ミキ
「ミキよ、よろしくね」

サーニャン
「サーニャンです」


二人が不機嫌そうに挨拶をした、健吾をみながら。


ゴルゴンゾ
「私は魔族のゴルゴンゾと言うでしょう」


自己紹介を済ませて誰も話さなくなってしまった。







「あのケイイチ様、あの時は有難うございました」


しばらくの沈黙の後、玲がお礼を言ってきた、でも俺は薬を渡しただけだ。


ケイイチ
「俺は君たちをあの荒野に置き去りにしたんだ、お礼を言われるほどの事はしてないよ」


「そんなことはありません、私も健吾もあの傷のままだったら死んでいました、それを」

健吾
「それはもういいよ玲、そんな事よりもあんたたちはここのダンジョンを誰よりも先に行ってるPTだな」


不機嫌そうに健吾が言ってきたね。


ケイイチ
「そうだけど、それがどうしたのかな?」

健吾
「ふん、とぼけたって僕には分かるあんたはダン」


健吾が言ってる途中でメルトとピリムが帰ってきた。


メルト
「ケイイチさんお待たせしました」

ケイイチ
「ああ、しっかり話はしたかい?」

ピリム
「はいなの」

ケイイチ
「それは良かったね、じゃあ皆さん俺たちはこれから行くところがあるので失礼しますね」

健吾
「お、おいちょっと待てよ、話はまだ」


健吾が言い終わる前に玲が割り込んできた。



「ケイイチ様、少しでいいのでお時間をいただけませんか?」

ケイイチ
「俺たちはこれからダンジョンに行くんだ、悪いけど時間はないよ」


「ではダンジョンから帰ってきてからでいいので、どうかお願いします」


玲が頭を下げてきた。

周りの人も見てるし、う~んしょうがないか。


ケイイチ
「分かったよ、ダンジョンから帰ってきてからならいいよ、ただ今から入って明日は一日ダンジョンに居る予定だから明後日だね」


「では明後日の朝9時にここでお待ちしてます」


俺は返事をしてギルドを出た。


サーニャン
「マスターいいのですか?」

ケイイチ
「ああ、しょうがないさ、それに健吾は感づいているっぽいから、話が漏れないところでクギを刺しておきたい」


俺はサーニャンにそう言ってダンジョンに入りみんなで20階に転移した。
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