異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

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10章魔王

198話 二人の為に

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俺たちは20階に転移して順調に進んでいた。


ピリム
「はぁーなのぉー」


ピリムが短剣で綿ラビットに一撃を当てたが浅かったようで俺とメルトの方に逃げてきた。


ケイイチ
「メルト来たよ」

メルト
「はいです、たぁー」


メルトが片手剣で切り付け倒した、なかなか良い動きだ。


メルト
「やったです」

ケイイチ
「よくやったね二人とも」


俺は二人を撫でながら褒め、しばらく進んで25階の入り口で夜の9時になったので野営の準備をした。


メルト
「あ、あのケイイチさん、どうしてテントが一つなんです?」

ピリム
「父さま今度こそなの、ミキさんとサーニャンさんの後でいいの、優しくしてなの」


キラキラした目で二人が言ってきた・・・いやだから、違うからね!俺はテントの機能を説明して中に入ってもらった。


メルト
「ふぁー、すごいです」

ピリム
「広いのー」


二人が喜んでいる内に食事の準備を終わらせた。


ケイイチ
「っと言うわけで日付が変わる時間にダンジョンが動くからそのつもりでね」

メルト
「はい分かりましたです」

ピリム
「はいなの父さま、音と光に注意するの」


二人を撫でながら褒めておいた。


ケイイチ
「じゃあそれぞれ部屋で寝てくれ、俺とサーニャンはやることがあるから」


二人には寝る必要がない事は言っていないが、素直に部屋に入って行った。

ローナとの会話を済ませて俺は金貨を1枚DPに換金した。


サーニャン
「どうして換金したのですか?何処かで使う予定があるのですか?」

ケイイチ
「ああ、念の為かな、使う予定はないんだよ、でもあの3人との話し合いで何があるか解らないからさ」


玲に裏はなさそうだったけど、ゴルゴンゾが何故ここに来たのかわからない以上、DPを十分に持っている以外、対策が思いつかない。

そんな話をしていたら警報音が聞こえ始めた。


ケイイチ
「お!始まったな」


俺は気にせずにスイーツを作っていた。

前にミキに言われたのだ、料理だけじゃなくデザートも作ろうと、なので最近はこっちも作り始めている、今挑戦しているのはスポンジケーキだ。

実は趣味で向こうで良く作っていたのだ、料理よりこっちの方が得意だ。



俺とサーニャンが作っているとメルトとピリムが部屋から飛び出してきて俺に抱き着いてきた。


ケイイチ
「どうしたの二人とも」

メルト
「ケイイチさん」

ピリム
「父さまー」


何でも音と光がすごすぎて怖かったらしい。


サーニャン
「全く、あなた達は成人した大人でしょう」

メルト・ピリム
「「だって~」」


サーニャンが二人に注意している・・・その前に二人を離して欲しいかな。


まあ二人の頭を撫でている俺が言っても説得力ないかもだけど。


ケイイチ
「しょうがないな、サーニャンアロマポットを用意してくれるか、俺は二人を部屋に連れてくから」

サーニャン
「畏まりました」


俺はローナにやってあげたように、二人の手を握ったままベットの横の椅子に座った。

ベットは二つ用意したよ、テントの部屋は広いけどベットは一つしか置いてなかったからね。


サーニャン
「マスター持ってきました」

ケイイチ
「ありがとサーニャン、じゃあさっきの続きを作っててくれ、俺はもう少し二人についてるから」


サーニャンが少しいやそうな顔をしたが諦めて部屋を出て行った。


ケイイチ
「二人が寝るまでここに居てあげるから、ゆっくり休みなさい」


メルト
「ほんとに起きているですか?」

ケイイチ
「そうだね起きてるよ」

ピリム
「すごいの父さま」


その後俺の話をしている内に二人が寝たので部屋の外に出た。


ケイイチ
「サーニャン出来たかい?」

サーニャン
「はいマスター」


俺がケーキを見ているとサーニャンが抱き着いてきた。

しょうがないので俺たちはしばらく抱きしめ合った、もちろん撫でながら。

DP収入
95万P


換金
金貨1枚

残りDP
10億8256万P
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