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一章
番外編 リュカのために(アルノルド視点)
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「アルノルド様、急がないと遅れますよ」
「分かっている…」
ドミニクに急かされながら玄関へ向かう足は、いつもより僅かに遅かった。理由は分かっている。私の視線は、手すりに、うっすら積もった雪に吸い寄せられた。
無意識に手を伸ばし、ひとつまみすくうが、掌に乗せた雪は、私の体温に負けてすぐに形を失い、水滴となって指の間から滑り落ちていった。
(……雪とは、何なのだ?)
ただの自然現象。誰も気にも掛けない。だが、今の私にとってはそれでは済まなかった。
朝食の席でリュカが言った、あの一言。「雪で遊んでみたい」という、その言葉がずっと頭から離れなかった。しかし、私の能力では、天気という概念を操るのは不可能。ゆえに、私は別の方法を模索するしかない。
しかし、同じ白い粉状でも、氷を砕いたときに生じる鋭い欠片とは明らかに性質が異なる。氷は硬く、破砕すれば角が立つ。一方で雪は柔らかく、指先で容易に崩れ、触れれば溶けて水へと戻る。
(雪は水が冷えて生まれるもの……だが、氷と同じ“水”から生じるのに、形状も構造も全く違うのはなぜだ?)
水を凍らせれば氷になる。では、氷をさらに細かく砕けば雪になるのか?
(……いや、違う)
雪片は綿のような不規則さを持ちながらも、よく見れば結晶構造を前提とした形をしている。それに、ただ砕かれただけの氷では、あの“軽さ”も“空気の含み方”も再現できない。
(そもそも、あの結晶はどういう理屈で空中で形成される?なぜ空から降る?高度の気温差か、風の影響か……魔力の関与は?)
観察すればするほどに、疑問が雪のように降り積もっていく。
城へ向かう馬車の中でも、私はずっと雪のことを考えていた。だが、まずは確実な方法を得るために、私は城に付くと、真っ先にある男の部屋へと向かった。
「国王陛下、少しお願いがあります」
「却下」
開口一番でこれだ。
「まだ、何も言っていませんが?」
「お前が私を“陛下”と呼ぶ時は決まっている。休暇が欲しい時だ」
事実なだけに、反論する気はないが、分かっているなら話は早い。
「分かっているなら、さっさと寄越せ」
「今の時期に休みなんて、無理に決まってんだろ!!……はぁ。で、どれくらい欲しいんだ?」
ものは試しと、渋々といったレクスの言葉に、私は当然のように答える。
「雪が降る北の町まで行くから、2週間だな」
「さっさと仕事しろ!!!」
(……予想通りの反応か)
机を叩かんばかりの拒絶。その後も粘ってみたが、レクスは頑として休暇を出さなかった。たしかに昔、“働く”とは言ったが、私の仕事量が尋常ではないのだ。
(仕事をしろというが、学院時代から私はどれだけ働いていると思っているのか……)
「報告書です。ご確認をお願いします」
「……分かった」
レクスへの不満を抱えながらも、私は淡々と仕事をこなしていく。
部下から回ってくる報告書への承認や仕事の割り振り。不測の事態への対応策の作成、突発的に起こる問題の解決。どれだけさばいても、仕事は増えるばかりで減る気配がなく、本当に手がいくつあっても足りはしない。
「……昼だ。皆休め」
時計を見て宣言すると、部下達は仕事を片付け始めたので、それを見届けてから私は席を立った。上司の私が執務室にいては部下が休めないだろうと、私はいつも別室で休むようにしていた。
たしかに、仕事は山のようにあるが、休みも取らず働き続けても、作業効率は落ちるだけだ。それは数字で見ても明らかだ。だからこそ私は、どれほど忙しくとも“昼の休憩は必ず取る”という規則を自分に課している。
そして、部下達にも残業は認めていない。
そんなものを許せば、際限なく仕事を積み重ね、結局は私が家族との夕食に間に合わなくなる。夕食に同席できないのは、私にとって許容できる損失ではない。ゆえに、私は全員を“定時で帰す”と決めている。
私達が不在で困ろうと関係ない。定時を過ぎてから仕事を持ち込む方が悪いのだ。それに、各自で対応できるよう、私は詳細な手引書を作って渡してある。ならば、後は各部署で対応すればいい。
いつも休憩に使っている部屋で、私はひとり、淹れたての紅茶を口に運びながら一息付く。この部屋は応接でも執務室でもない、ただ“休むためだけ”の空間だ。
昔は、仕事に時間を割くことを苦痛だと思ったことはなかった。やるべきことを処理するだけで良かったし、誰に遠慮する必要もなかった。そのため、夜が更けようと構わず働けた。だが、家族ができ、子が生まれてからは事情が変わった。
仕事が長引けば、その分だけ “見られたはずの成長” を逃す。初めて触れるもの、表情の変化、些細な仕草。どれも今しかない。
それを思えば、私が仕事に追われている時間は、以前とは違う意味を持つ。正直に言えば、今は仕事そのものよりも、家族の時間を取り損ねることの方が、よほど堪える。
(私はそういう人間ではなかったはずなのだが……いつから、こうなったのか)
「……昔は、私がレクスに“仕事しろ”と言っていたのだがな」
今では自分が言われる側になるとは、何とも皮肉なものだと、紅茶からふわりと立ち上る湯気を見ながら思う。
最初の頃のレクスは、仕事から平然と抜け出すことが多く、注意するのは日常茶飯事だった。もっとも、それに関しては私自身が「働く」と約束していた以上、強くは言えなかったのだが、あいつなりに人脈作りという“必要な理由”があったというのも理由の一つだ。
(実際、遊び歩いている方が多かったが……)
それもあり、レクスは昔から、いい加減に見える言動が目立った。だがそれが“外側だけ”だということには、早い段階で気づいていた。本質的には、王家の中でも数少ない“まともな判断ができる人間”だった。だからこそ、私はレクスに付くことを選んだ。
父のような無能の下で働き、あいつらの尻拭いをし続ける人生を送る気など、考えるだけで反吐が出る。
(……とはいえ、死ぬならさっさと死んでくれればいいものを)
死んだという報告が、未だに私のところへ届かないということは、あの男はまだ生きているのだろう。まったく、あれが私の血縁だと思うだけで不快なうえ、あの無能共とまとめてさっさと朽ち果てていれば、どれほど世のためになったか。まあ、届いた報告書の中に、稀にだが興味深い資料が混ざっていたのは事実だ。死ぬ前に、ほんのわずかとはいえ、役に立ったと言えなくもない。
しかし、くだらない記憶を辿るだけでも不快になると判断し、気分を切り替えようと紅茶に手を伸ばしたその時だった。立ち昇る紅茶の湯気に、再び意識が向いた。
私は、無意識のうちに手を湯気へとかざすと、指先が柔らかい温度と湿気を帯びる。当然の現象だ。
湯気は水を熱した際に生じる微量な水分の集合だ。指先が湿るという事実が、その構造を何よりも雄弁に示している。つまり、湯気とは「空中に散った極小の水の粒」だ。
ならば、これは逆も可能ということだ。水を蒸発させれば湯気になり、湯気が水であるなら、凍らせれば氷になる。
私は、紅茶から立つ淡い白煙をじっと観察する。
(この粒子ひとつひとつを、瞬時に凍結させることができれば……小さな氷晶が生まれるはずだ。では、その氷晶を 「大量に」 作り出せればどうだ?)
水分を含む空気を、範囲指定して一気に凍結させる。あるいは、魔法で湯気の発生量そのものを制御し、凝縮させた後に凍らせる。
(……理屈の上では、雪に似た物くらいはできるということになる)
雪という自然現象が、温度・水分量・凍結条件 を満たすだけで発生する“結果”にすぎないのなら、それを魔法で再現できない道理はない。
遠い北まで行かずとも、リュカが望んだ“雪”を、この手で作り出せる仮説が頭の中で形になる。
(……やる価値はある)
そのために、まず条件を満たせる場所を探す必要がある。こうことは、自分で探すより、知っている者に聞いた方が早い。私は未飲の紅茶を置き、席を立つ。
「……レクスの所に行くか」
休暇は取り逃したが、雪を作る方法はまだ諦めていない。
”リュカのために”、その一心だけが、私を歩かせていた。
「分かっている…」
ドミニクに急かされながら玄関へ向かう足は、いつもより僅かに遅かった。理由は分かっている。私の視線は、手すりに、うっすら積もった雪に吸い寄せられた。
無意識に手を伸ばし、ひとつまみすくうが、掌に乗せた雪は、私の体温に負けてすぐに形を失い、水滴となって指の間から滑り落ちていった。
(……雪とは、何なのだ?)
ただの自然現象。誰も気にも掛けない。だが、今の私にとってはそれでは済まなかった。
朝食の席でリュカが言った、あの一言。「雪で遊んでみたい」という、その言葉がずっと頭から離れなかった。しかし、私の能力では、天気という概念を操るのは不可能。ゆえに、私は別の方法を模索するしかない。
しかし、同じ白い粉状でも、氷を砕いたときに生じる鋭い欠片とは明らかに性質が異なる。氷は硬く、破砕すれば角が立つ。一方で雪は柔らかく、指先で容易に崩れ、触れれば溶けて水へと戻る。
(雪は水が冷えて生まれるもの……だが、氷と同じ“水”から生じるのに、形状も構造も全く違うのはなぜだ?)
水を凍らせれば氷になる。では、氷をさらに細かく砕けば雪になるのか?
(……いや、違う)
雪片は綿のような不規則さを持ちながらも、よく見れば結晶構造を前提とした形をしている。それに、ただ砕かれただけの氷では、あの“軽さ”も“空気の含み方”も再現できない。
(そもそも、あの結晶はどういう理屈で空中で形成される?なぜ空から降る?高度の気温差か、風の影響か……魔力の関与は?)
観察すればするほどに、疑問が雪のように降り積もっていく。
城へ向かう馬車の中でも、私はずっと雪のことを考えていた。だが、まずは確実な方法を得るために、私は城に付くと、真っ先にある男の部屋へと向かった。
「国王陛下、少しお願いがあります」
「却下」
開口一番でこれだ。
「まだ、何も言っていませんが?」
「お前が私を“陛下”と呼ぶ時は決まっている。休暇が欲しい時だ」
事実なだけに、反論する気はないが、分かっているなら話は早い。
「分かっているなら、さっさと寄越せ」
「今の時期に休みなんて、無理に決まってんだろ!!……はぁ。で、どれくらい欲しいんだ?」
ものは試しと、渋々といったレクスの言葉に、私は当然のように答える。
「雪が降る北の町まで行くから、2週間だな」
「さっさと仕事しろ!!!」
(……予想通りの反応か)
机を叩かんばかりの拒絶。その後も粘ってみたが、レクスは頑として休暇を出さなかった。たしかに昔、“働く”とは言ったが、私の仕事量が尋常ではないのだ。
(仕事をしろというが、学院時代から私はどれだけ働いていると思っているのか……)
「報告書です。ご確認をお願いします」
「……分かった」
レクスへの不満を抱えながらも、私は淡々と仕事をこなしていく。
部下から回ってくる報告書への承認や仕事の割り振り。不測の事態への対応策の作成、突発的に起こる問題の解決。どれだけさばいても、仕事は増えるばかりで減る気配がなく、本当に手がいくつあっても足りはしない。
「……昼だ。皆休め」
時計を見て宣言すると、部下達は仕事を片付け始めたので、それを見届けてから私は席を立った。上司の私が執務室にいては部下が休めないだろうと、私はいつも別室で休むようにしていた。
たしかに、仕事は山のようにあるが、休みも取らず働き続けても、作業効率は落ちるだけだ。それは数字で見ても明らかだ。だからこそ私は、どれほど忙しくとも“昼の休憩は必ず取る”という規則を自分に課している。
そして、部下達にも残業は認めていない。
そんなものを許せば、際限なく仕事を積み重ね、結局は私が家族との夕食に間に合わなくなる。夕食に同席できないのは、私にとって許容できる損失ではない。ゆえに、私は全員を“定時で帰す”と決めている。
私達が不在で困ろうと関係ない。定時を過ぎてから仕事を持ち込む方が悪いのだ。それに、各自で対応できるよう、私は詳細な手引書を作って渡してある。ならば、後は各部署で対応すればいい。
いつも休憩に使っている部屋で、私はひとり、淹れたての紅茶を口に運びながら一息付く。この部屋は応接でも執務室でもない、ただ“休むためだけ”の空間だ。
昔は、仕事に時間を割くことを苦痛だと思ったことはなかった。やるべきことを処理するだけで良かったし、誰に遠慮する必要もなかった。そのため、夜が更けようと構わず働けた。だが、家族ができ、子が生まれてからは事情が変わった。
仕事が長引けば、その分だけ “見られたはずの成長” を逃す。初めて触れるもの、表情の変化、些細な仕草。どれも今しかない。
それを思えば、私が仕事に追われている時間は、以前とは違う意味を持つ。正直に言えば、今は仕事そのものよりも、家族の時間を取り損ねることの方が、よほど堪える。
(私はそういう人間ではなかったはずなのだが……いつから、こうなったのか)
「……昔は、私がレクスに“仕事しろ”と言っていたのだがな」
今では自分が言われる側になるとは、何とも皮肉なものだと、紅茶からふわりと立ち上る湯気を見ながら思う。
最初の頃のレクスは、仕事から平然と抜け出すことが多く、注意するのは日常茶飯事だった。もっとも、それに関しては私自身が「働く」と約束していた以上、強くは言えなかったのだが、あいつなりに人脈作りという“必要な理由”があったというのも理由の一つだ。
(実際、遊び歩いている方が多かったが……)
それもあり、レクスは昔から、いい加減に見える言動が目立った。だがそれが“外側だけ”だということには、早い段階で気づいていた。本質的には、王家の中でも数少ない“まともな判断ができる人間”だった。だからこそ、私はレクスに付くことを選んだ。
父のような無能の下で働き、あいつらの尻拭いをし続ける人生を送る気など、考えるだけで反吐が出る。
(……とはいえ、死ぬならさっさと死んでくれればいいものを)
死んだという報告が、未だに私のところへ届かないということは、あの男はまだ生きているのだろう。まったく、あれが私の血縁だと思うだけで不快なうえ、あの無能共とまとめてさっさと朽ち果てていれば、どれほど世のためになったか。まあ、届いた報告書の中に、稀にだが興味深い資料が混ざっていたのは事実だ。死ぬ前に、ほんのわずかとはいえ、役に立ったと言えなくもない。
しかし、くだらない記憶を辿るだけでも不快になると判断し、気分を切り替えようと紅茶に手を伸ばしたその時だった。立ち昇る紅茶の湯気に、再び意識が向いた。
私は、無意識のうちに手を湯気へとかざすと、指先が柔らかい温度と湿気を帯びる。当然の現象だ。
湯気は水を熱した際に生じる微量な水分の集合だ。指先が湿るという事実が、その構造を何よりも雄弁に示している。つまり、湯気とは「空中に散った極小の水の粒」だ。
ならば、これは逆も可能ということだ。水を蒸発させれば湯気になり、湯気が水であるなら、凍らせれば氷になる。
私は、紅茶から立つ淡い白煙をじっと観察する。
(この粒子ひとつひとつを、瞬時に凍結させることができれば……小さな氷晶が生まれるはずだ。では、その氷晶を 「大量に」 作り出せればどうだ?)
水分を含む空気を、範囲指定して一気に凍結させる。あるいは、魔法で湯気の発生量そのものを制御し、凝縮させた後に凍らせる。
(……理屈の上では、雪に似た物くらいはできるということになる)
雪という自然現象が、温度・水分量・凍結条件 を満たすだけで発生する“結果”にすぎないのなら、それを魔法で再現できない道理はない。
遠い北まで行かずとも、リュカが望んだ“雪”を、この手で作り出せる仮説が頭の中で形になる。
(……やる価値はある)
そのために、まず条件を満たせる場所を探す必要がある。こうことは、自分で探すより、知っている者に聞いた方が早い。私は未飲の紅茶を置き、席を立つ。
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”リュカのために”、その一心だけが、私を歩かせていた。
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