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第7章
47.調べた結果は
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アマーリエ自身は、天界に潜んでいるエアニーヌたちの探索と、神々への詫び参り、今後の対応の検討をしなければならなかった。そこで頼ったのがラモスとディモスだ。
「現在存命中であり、かつ人の世にいるレシスの末裔は9名。アリステル様、フルード様、ランドルフ様、ルルアージュ様、私、神官エイール、その妹エイリー、ダライ、ミリエーナです」
アリステルの育ての父もそうだが、彼は地下世界にいるので含めない。
「アリステル様及びフルード様、ランドルフ様、ルルアージュ様、そして私に関しては、神器を継いでいないことを神々に確認いただいております。残るは人間4名。彼らの中に神器が無いか、聖獣たちに確認してもらいました」
『聖獣ということは獣型の聖威師。神格を抑えておるのじゃろう。確認の精度が高いとは言えんのではないかえ?』
毒神の問いは一理ある。神器の創生者が有色の遊運命神であるのに対し、確認者であるラモスとディモスは神性を抑制している上に色無しとなれば、なおさらだろう。だが、アマーリエ側もそこは織り込み済みだ。
「仰せの通りです。ですので確実に見抜けるよう、フレイムに探査用の神器を創って転送してもらいました」
『探査用の神器には俺の力をたっぷり込めといたんで。不幸の神器を宿主から引き剥がすこともできるようにしときましたよ』
宿主の血に溶け込み、内部深くまで寄生する神器を分離させることは容易ではない。しかし、そこはフレイムも選ばれし神だ。その御稜威と権能を駆使し、精密に神器の力を調整してくれた。
『つっても、相手は遊運命神様の神器ですから。ラモスとディモスには、上手く引き剥がせなかったら決して無理するなと念押ししてました。念話をくれれば、俺が天界から様子を視て、探査用神器の神威を再調整して上手くいくようにするからって』
最悪、アマーリエが地上に戻ってフレイムを勧請し、短時間かつ限定範囲内で助力を請う形を取れば、フレイム自身が手を下すことも可能だ。いつかエイールとエイリーが身ごもった際は、この方法で胎児を浄化してもらうことになっている。天の神があまり動きすぎれば、地上への干渉と見なされる恐れがあるが、この程度ならば許容されるという。
『けど、俺のトコに特にヘルプの連絡は来なかったんで。ユフィーに直で完了報告が来たんなら、俺が出る幕はなかったんでしょう』
フレイムの予想に、毒神とイデナウアーがアマーリエを見る。他の皆もだ。
「正解よ、フレイム。貸してもらった探査用神器の力だけで、発見と剥離まで成功したそうよ」
『剥離までってことは、誰かに継承されてたのか。不幸の神器自体が既に血脈の中に溶け消えてれば、もう継がれてないかもなぁとも考えてたんだが』
継承候補であるレシスの末裔4名を確認しても神器が発見できなければ、不幸の神器は消滅している可能性が高い。それが一番良い結果でもあったのだが。
「いいえ、しぶとく残っていたそうよ。エイリーさんの中に。けれど、探査用神器の力で無事に取り出せたみたい。エイリーさん本人にも気付かれずにね。もちろん、フレイムに連絡して再調整してもらう必要もなかったって」
それは二番目に良い結果だ。神に見初められたわけでも神使に見出されたわけでもなく、ただ人の身で神罰に選ばれ、不幸の神器まで継承していたエイリーが不憫すぎるが……それもこれでどうにか解決できただろう。
「念のために、探査用の神器で地上全体を丹念に確認したけれど、不幸の神器が他の場所や者に飛んでいることもなかったとのことよ」
不幸の神器が何らかの拍子に分裂し、欠片が他の者に入っているという可能性も考えたため、地上そのものを対象に精密確認もしてもらったが、杞憂に終わったようだ。
「今から、剥離した不幸の神器を転送してもらいます」
《ラモス、ディモス、お願い》
《承知した》
《すぐにお送りいたします》
そう言い置き、聖獣たちに念話でその旨を依頼すると、打てば響くとばかりに転送が実施された。空間が揺らぎ、杖のような神器が出現する。フレイムの探査用神器だ。上部からは振り子が幾つもぶら下がり、頂点となる先端には紅蓮色の巨大な玉が付いている。その玉の中に、ドロリと蠢く黒い何かが封じ込められていた。
「現在存命中であり、かつ人の世にいるレシスの末裔は9名。アリステル様、フルード様、ランドルフ様、ルルアージュ様、私、神官エイール、その妹エイリー、ダライ、ミリエーナです」
アリステルの育ての父もそうだが、彼は地下世界にいるので含めない。
「アリステル様及びフルード様、ランドルフ様、ルルアージュ様、そして私に関しては、神器を継いでいないことを神々に確認いただいております。残るは人間4名。彼らの中に神器が無いか、聖獣たちに確認してもらいました」
『聖獣ということは獣型の聖威師。神格を抑えておるのじゃろう。確認の精度が高いとは言えんのではないかえ?』
毒神の問いは一理ある。神器の創生者が有色の遊運命神であるのに対し、確認者であるラモスとディモスは神性を抑制している上に色無しとなれば、なおさらだろう。だが、アマーリエ側もそこは織り込み済みだ。
「仰せの通りです。ですので確実に見抜けるよう、フレイムに探査用の神器を創って転送してもらいました」
『探査用の神器には俺の力をたっぷり込めといたんで。不幸の神器を宿主から引き剥がすこともできるようにしときましたよ』
宿主の血に溶け込み、内部深くまで寄生する神器を分離させることは容易ではない。しかし、そこはフレイムも選ばれし神だ。その御稜威と権能を駆使し、精密に神器の力を調整してくれた。
『つっても、相手は遊運命神様の神器ですから。ラモスとディモスには、上手く引き剥がせなかったら決して無理するなと念押ししてました。念話をくれれば、俺が天界から様子を視て、探査用神器の神威を再調整して上手くいくようにするからって』
最悪、アマーリエが地上に戻ってフレイムを勧請し、短時間かつ限定範囲内で助力を請う形を取れば、フレイム自身が手を下すことも可能だ。いつかエイールとエイリーが身ごもった際は、この方法で胎児を浄化してもらうことになっている。天の神があまり動きすぎれば、地上への干渉と見なされる恐れがあるが、この程度ならば許容されるという。
『けど、俺のトコに特にヘルプの連絡は来なかったんで。ユフィーに直で完了報告が来たんなら、俺が出る幕はなかったんでしょう』
フレイムの予想に、毒神とイデナウアーがアマーリエを見る。他の皆もだ。
「正解よ、フレイム。貸してもらった探査用神器の力だけで、発見と剥離まで成功したそうよ」
『剥離までってことは、誰かに継承されてたのか。不幸の神器自体が既に血脈の中に溶け消えてれば、もう継がれてないかもなぁとも考えてたんだが』
継承候補であるレシスの末裔4名を確認しても神器が発見できなければ、不幸の神器は消滅している可能性が高い。それが一番良い結果でもあったのだが。
「いいえ、しぶとく残っていたそうよ。エイリーさんの中に。けれど、探査用神器の力で無事に取り出せたみたい。エイリーさん本人にも気付かれずにね。もちろん、フレイムに連絡して再調整してもらう必要もなかったって」
それは二番目に良い結果だ。神に見初められたわけでも神使に見出されたわけでもなく、ただ人の身で神罰に選ばれ、不幸の神器まで継承していたエイリーが不憫すぎるが……それもこれでどうにか解決できただろう。
「念のために、探査用の神器で地上全体を丹念に確認したけれど、不幸の神器が他の場所や者に飛んでいることもなかったとのことよ」
不幸の神器が何らかの拍子に分裂し、欠片が他の者に入っているという可能性も考えたため、地上そのものを対象に精密確認もしてもらったが、杞憂に終わったようだ。
「今から、剥離した不幸の神器を転送してもらいます」
《ラモス、ディモス、お願い》
《承知した》
《すぐにお送りいたします》
そう言い置き、聖獣たちに念話でその旨を依頼すると、打てば響くとばかりに転送が実施された。空間が揺らぎ、杖のような神器が出現する。フレイムの探査用神器だ。上部からは振り子が幾つもぶら下がり、頂点となる先端には紅蓮色の巨大な玉が付いている。その玉の中に、ドロリと蠢く黒い何かが封じ込められていた。
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