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第3章
9.捨て子の少女
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「泣き声が聞こえたのだけれど、誰かいるのかしら?」
「どうなさったの?」
サクサクと草花を踏む微かな音が響く。相手を怖がらせないよう、なるべく静かな動作で近付くと、膝に顔を埋めていた少女がピクリと反応した。おずおずと上げた瞳は目が覚めるような夏空の青。か細い声が木々の中に溶け消える。
「パ……パパがいなくちゃったのぉ……」
(思ったより小さいわね。まだ7歳くらいかしら)
ひくひくと嗚咽を漏らす少女を安心させようと笑みを浮かべ、アマーリエとリーリアは目線を合わせるように膝を付いた。
「あらあら、お父さんとはぐれてしまったの? 神官府のお庭は大きいものね」
アマーリエが声をかけると、消え入りそうな返事が返る。
「うん……お花に夢中になっている内に、姿が見えなくなっちゃって……」
通信霊具で父親に念話してみても、出てくれないという。
「お父様もきっと探していますわ。神官府の受付に事情を話して、呼び出しをかけてもらいましょうか」
優しく言ったリーリアに続き、アマーリエも話しかけた。
「あなたとお父様のお名前は?」
「……あたしはクラーラ。クラーラ・ルートよ。パパはボガース・ルート」
「クラーラちゃんというのね。素敵な名前だわ。お父さんはボガース・ルートね。少し待ってて、神官府に連絡してみるから」
「あっ、待って」
何かを思い出したように、少女が目線を上げた。目尻に溜まっていた涙がパッと散る。
「お姉ちゃんたちは神官なのよね? ここに来る前、パパに言われてたの。もし神官府で困ったことがあったら、神官を探してこれを見せなさいって。翠色のゆったりした服を着てる人が神官だって教えてくれたわ」
小さな手でハート型の白いポシェットを探り、折りたたまれた紙を取り出した。
「あたしは迷子になって困っているから、今見せれば良いのよね?」
「……何かしら? 文字が書いてあるようだけれど」
「手紙ですかしら?」
顔を見合わせたアマーリエとリーリアは、とりあえず読んでみようと紙を受け取って開く。そして、内容を読んで仰け反った。
――突然のお手紙を申し訳ありません。私はもう娘のクラーラを育てられません。妻が亡くなって以降、男手一つで娘を育てて来ましたが、このたび新しい愛を見付けました。これからは新天地で新たな妻と第二の人生を歩みます。そういうわけですので、どうか娘を神官府で保護していただけますようお願いします。娘は何も知りませんので、よろしく頼みます。探さないで下さい、さようなら。 ボガース・ルート
ちょっと待てお前、と全力で叫びたくなる手紙である。
《何でそうなりますの……》
《もうどこからツッコめば良いかも分からないわ》
(おかしいわよ、色々おかしすぎるでしょう。神官府は託児所じゃないわよ!)
有り得ない、と呻くアマーリエとリーリアだが、信じたくないと駄々をこねたところで、状況は変わらない。
《つまり、この子は……》
《親に捨てられてしまったということね》
おそらく、ボガースはわざとはぐれたのだ。
《父親はもうここにはいないでしょう。転移や高速飛翔の霊具を使えば、一瞬で遠くまで行けますもの》
《既に遠地に行ってしまっているか……あらかじめ国家間の通行許可証を取得していたら、もう国外に転移している可能性もあるわね》
こんな手紙を用意していたくらいだ。少し探したくらいでは見付けられないよう、事前にそれなりの準備をしているだろう。だが、クラーラを見付けたのは通常の神官ではなく聖威師だった。
《どんな隠蔽工作をしていようと、聖威ならば見通せますわよ。すぐに見付けて……》
アクアマリンの光を瞳に宿したリーリアが、不意に言葉を途切れさせる。
《どうしたの、リーリア様?》
《……最悪ですわ。ボガース・ルートは発見しましたが、先ほど地方の街の道路で貨物を乗せた運搬霊具に轢かれて死亡しています》
《えぇぇ!?》
つまり、クラーラは天涯孤独になってしまったということか。
「お姉ちゃんたち、どうして黙ってるの? パパのお手紙には何て書いてあったの?」
大きな不安と小さな期待を織り交ぜた眼差しで、クラーラが聞く。アマーリエとリーリアは冷や汗を流しながら微笑んだ。
《どうしましょう、リーリア様。本当のことなんか言えないわよ》
《これは神官府ではなく孤児院の領分になりますが、いきなり引き渡せば、この子はきっとパニックになってしまいますわ》
神官府も、副次的な活動として児童支援を行なってはいる。だがそれは、寄付や物資の提供、短期的な行儀見習いの受け入れ、福祉施設の後援が中心だ。捨て子の面倒を見るのは孤児院の仕事である。神官府はあくまで、神を敬い神と交信するための場所なのだから。
《孤児院の職員に事情を話して、連携しながら保護してもらえないかしら。今すぐ真実を伝えたらクラーラちゃんのショックが大きいだろうから、ボガースは急な長期出張が入ったことにするとか》
《そうですわね……先ほど父親の行方を調べた時に視えたのですが、彼の仕事は広域展開している大型小売店の仕入れ担当でしたわ。ですから、出張が入ってもおかしくありませんわ》
おそらく、新天地とやらに向かう準備で、小売店は既に退職しているだろうが――クラーラはそのことを知らないだろう。
《この子がもう少し成長したら、全てを正直に伝えるか、もしくは出張先で事故死したと説明するのも手かもしれませんわね。ですが、どうするにしても孤児院側と調整は必須ですのよ》
理解のある孤児院と職員を探し、神官の仕事と並行して口裏合わせの相談をするとなれば、それなりに日数がかるだろう。
《フルード様が福祉分野の支援に熱心だから、どこかは協力してくれそうだけれど。私たちも仕事があるから一日両日には難しいわね。その間、クラーラちゃんをどうするか考えなければ》
困ったことになったと呻きつつ、アマーリエは口を開いた。これ以上返事を遅らせては、いかな子どもとて不自然に思うだろう。
「あのね、クラーラちゃん。あなたのお父さんは、急なお仕事が入ったみたいなの」
「お仕事?」
「そうよ。けれど、別の人が行くかもしれなかったから、あなたには言わなかったんだって。すごく遠くに行かないといけないお仕事だから、自分が行くかどうかも決まっていないのにお話しして、あなたを不安にさせたくなかったそうよ」
「遠くに……うん、パパはよくお仕事で色んな場所に行っていたわ。パパが行くことになったから、いなくなっちゃったの?」
「ええ、急いで行かなければならなくて、あなたにさよならを言う時間もなかったみたい。けれど、そうなることを考えて、神官に手紙を書いておいてくれたの」
「いつ帰って来るの? 遠くのお仕事でも、転移霊具があるから夜には帰って来てくれるわよね?」
「ええと、大事な秘密を扱うお仕事だから、しばらく帰れないのよ。お仕事中は勝手にお外に出たりお家に帰っちゃ駄目なの」
我ながら穴だらけの説明だが、相手は7歳ほどの幼子。どうにかこれで納得してくれと祈る。――果たして、願いは聞き届けられた。
「……そう。パパ、大事なお仕事に行っちゃったのね」
「どうなさったの?」
サクサクと草花を踏む微かな音が響く。相手を怖がらせないよう、なるべく静かな動作で近付くと、膝に顔を埋めていた少女がピクリと反応した。おずおずと上げた瞳は目が覚めるような夏空の青。か細い声が木々の中に溶け消える。
「パ……パパがいなくちゃったのぉ……」
(思ったより小さいわね。まだ7歳くらいかしら)
ひくひくと嗚咽を漏らす少女を安心させようと笑みを浮かべ、アマーリエとリーリアは目線を合わせるように膝を付いた。
「あらあら、お父さんとはぐれてしまったの? 神官府のお庭は大きいものね」
アマーリエが声をかけると、消え入りそうな返事が返る。
「うん……お花に夢中になっている内に、姿が見えなくなっちゃって……」
通信霊具で父親に念話してみても、出てくれないという。
「お父様もきっと探していますわ。神官府の受付に事情を話して、呼び出しをかけてもらいましょうか」
優しく言ったリーリアに続き、アマーリエも話しかけた。
「あなたとお父様のお名前は?」
「……あたしはクラーラ。クラーラ・ルートよ。パパはボガース・ルート」
「クラーラちゃんというのね。素敵な名前だわ。お父さんはボガース・ルートね。少し待ってて、神官府に連絡してみるから」
「あっ、待って」
何かを思い出したように、少女が目線を上げた。目尻に溜まっていた涙がパッと散る。
「お姉ちゃんたちは神官なのよね? ここに来る前、パパに言われてたの。もし神官府で困ったことがあったら、神官を探してこれを見せなさいって。翠色のゆったりした服を着てる人が神官だって教えてくれたわ」
小さな手でハート型の白いポシェットを探り、折りたたまれた紙を取り出した。
「あたしは迷子になって困っているから、今見せれば良いのよね?」
「……何かしら? 文字が書いてあるようだけれど」
「手紙ですかしら?」
顔を見合わせたアマーリエとリーリアは、とりあえず読んでみようと紙を受け取って開く。そして、内容を読んで仰け反った。
――突然のお手紙を申し訳ありません。私はもう娘のクラーラを育てられません。妻が亡くなって以降、男手一つで娘を育てて来ましたが、このたび新しい愛を見付けました。これからは新天地で新たな妻と第二の人生を歩みます。そういうわけですので、どうか娘を神官府で保護していただけますようお願いします。娘は何も知りませんので、よろしく頼みます。探さないで下さい、さようなら。 ボガース・ルート
ちょっと待てお前、と全力で叫びたくなる手紙である。
《何でそうなりますの……》
《もうどこからツッコめば良いかも分からないわ》
(おかしいわよ、色々おかしすぎるでしょう。神官府は託児所じゃないわよ!)
有り得ない、と呻くアマーリエとリーリアだが、信じたくないと駄々をこねたところで、状況は変わらない。
《つまり、この子は……》
《親に捨てられてしまったということね》
おそらく、ボガースはわざとはぐれたのだ。
《父親はもうここにはいないでしょう。転移や高速飛翔の霊具を使えば、一瞬で遠くまで行けますもの》
《既に遠地に行ってしまっているか……あらかじめ国家間の通行許可証を取得していたら、もう国外に転移している可能性もあるわね》
こんな手紙を用意していたくらいだ。少し探したくらいでは見付けられないよう、事前にそれなりの準備をしているだろう。だが、クラーラを見付けたのは通常の神官ではなく聖威師だった。
《どんな隠蔽工作をしていようと、聖威ならば見通せますわよ。すぐに見付けて……》
アクアマリンの光を瞳に宿したリーリアが、不意に言葉を途切れさせる。
《どうしたの、リーリア様?》
《……最悪ですわ。ボガース・ルートは発見しましたが、先ほど地方の街の道路で貨物を乗せた運搬霊具に轢かれて死亡しています》
《えぇぇ!?》
つまり、クラーラは天涯孤独になってしまったということか。
「お姉ちゃんたち、どうして黙ってるの? パパのお手紙には何て書いてあったの?」
大きな不安と小さな期待を織り交ぜた眼差しで、クラーラが聞く。アマーリエとリーリアは冷や汗を流しながら微笑んだ。
《どうしましょう、リーリア様。本当のことなんか言えないわよ》
《これは神官府ではなく孤児院の領分になりますが、いきなり引き渡せば、この子はきっとパニックになってしまいますわ》
神官府も、副次的な活動として児童支援を行なってはいる。だがそれは、寄付や物資の提供、短期的な行儀見習いの受け入れ、福祉施設の後援が中心だ。捨て子の面倒を見るのは孤児院の仕事である。神官府はあくまで、神を敬い神と交信するための場所なのだから。
《孤児院の職員に事情を話して、連携しながら保護してもらえないかしら。今すぐ真実を伝えたらクラーラちゃんのショックが大きいだろうから、ボガースは急な長期出張が入ったことにするとか》
《そうですわね……先ほど父親の行方を調べた時に視えたのですが、彼の仕事は広域展開している大型小売店の仕入れ担当でしたわ。ですから、出張が入ってもおかしくありませんわ》
おそらく、新天地とやらに向かう準備で、小売店は既に退職しているだろうが――クラーラはそのことを知らないだろう。
《この子がもう少し成長したら、全てを正直に伝えるか、もしくは出張先で事故死したと説明するのも手かもしれませんわね。ですが、どうするにしても孤児院側と調整は必須ですのよ》
理解のある孤児院と職員を探し、神官の仕事と並行して口裏合わせの相談をするとなれば、それなりに日数がかるだろう。
《フルード様が福祉分野の支援に熱心だから、どこかは協力してくれそうだけれど。私たちも仕事があるから一日両日には難しいわね。その間、クラーラちゃんをどうするか考えなければ》
困ったことになったと呻きつつ、アマーリエは口を開いた。これ以上返事を遅らせては、いかな子どもとて不自然に思うだろう。
「あのね、クラーラちゃん。あなたのお父さんは、急なお仕事が入ったみたいなの」
「お仕事?」
「そうよ。けれど、別の人が行くかもしれなかったから、あなたには言わなかったんだって。すごく遠くに行かないといけないお仕事だから、自分が行くかどうかも決まっていないのにお話しして、あなたを不安にさせたくなかったそうよ」
「遠くに……うん、パパはよくお仕事で色んな場所に行っていたわ。パパが行くことになったから、いなくなっちゃったの?」
「ええ、急いで行かなければならなくて、あなたにさよならを言う時間もなかったみたい。けれど、そうなることを考えて、神官に手紙を書いておいてくれたの」
「いつ帰って来るの? 遠くのお仕事でも、転移霊具があるから夜には帰って来てくれるわよね?」
「ええと、大事な秘密を扱うお仕事だから、しばらく帰れないのよ。お仕事中は勝手にお外に出たりお家に帰っちゃ駄目なの」
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