118 / 131
3年2学期
118話:文化祭反省会①
しおりを挟む
11月初めの文化祭振替休日の今日、俺は学園演劇の反省会に参加するため学校に来ている。
「ルカおはよう。それじゃ行こっか」
「……うん」
俺は校門前で俺を待っていたルカに声をかけて校舎に入る。
昨日の文化祭、ルカは魔力暴走を起こして劇を壊しかけた。わざとではないけど皆に迷惑をかけたのは事実だ。だから俺は一緒に謝ることにして、こうして待ち合わせをして反省会に向かうことにした。ルカ一人で会場に行くのはハードル高いだろうから。
「おはよう、皆!昨日はお疲れ様!」
反省会会場である教室の扉を開け、俺は中にいたメンバーに声をかける。ぱらぱらとまばらに返ってくる返事に反応しつつ、俺は黒板の前に立っているガネマルに話しかけた。
「あのさ、ガネマル。連絡してた件大丈夫そう?」
「ああ、問題ないぞ!最初に時間をとってある!」
「ありがとー!助かる」
快い返事を返してくれたガネマルに手を合わせながら俺はルカの手を引き、適当な席に腰掛ける。反省会まではまだ時間があるし、しばらくこうして時間を潰しておこうかな。
◇
「よし、みんな揃ったな!それじゃあ反省会を始めるぞ!!」
全員が集まった頃、教室を見回してガネマルが声をかけ、反省会が始まった。ざわざわとしていた教室が静かになり、全員が前を向く。
「昨日の振り返りの前に、フレン君とルカ君から話があるそうだ!二人とも、準備はいいか?」
「うん、ありがとう。行こう、ルカ」
俺はルカの手を引いてガネマルの横に向かった。そしてこっそりルカに耳打ちする。
「昨日言ったことできる?俺も一緒にいるから、頑張ろ?」
「……」
声をかけたけど、しばらくルカはそのまま無言だった。反省会に参加しているメンバー達が不思議そうにルカを見つめる。席に座ってるエリオ君も心配そうな視線を俺に向けてきた。
(やっぱり不安なのかな。でもこれはルカが言わないと意味がないよね)
そう思って俺はルカが勇気を出せるよう、そっと彼の手を握った。代わってあげることはできないけど、せめて一人じゃないよって伝えたかったから。
「………昨日、は……ごめん、なさい」
俺の思いが通じたのか、ルカはようやく口を開く。辿々しいし、途切れ途切れだけど、ちゃんと発せられた謝罪の言葉は教室内がざわつく。言葉と共に頭を下げたルカの隣で、俺も頭を下げて言葉を続ける。
「俺も昨日は乱入してごめん!劇があのまま最後まで続けられたのは皆がなんとかしてくれたからだよね。迷惑かけて本当にごめんなさい」
そう言ってもう一度深く頭を下げる。
「……まあ、怪我人いなかったし、いいんじゃない?」
「びっくりしたけどあのおかげで盛り上がったしね」
「てかルカ君に頭下げられるってレアすぎない?そっちの方がびっくりかも……」
正直何を言われても仕方ないと思っていた。だけど返ってきた反応は俺が思っていたより好意的なもので、俺達を強く責める人はいなかった。
「元々ルカ君には無理を言って参加してもらってストレスをかけていた。暴走の原因は僕達にもあるだろう!劇は無事に終わった事だし、気に病まないでくれ!」
そうガネマルが総括して、無事に俺とルカの謝罪は受け入れられた。ルカがうまくできるか心配だったけど、やっぱりちゃんとしておいて良かったと思う。
「ガネマル、皆、ありがとう」
俺はもう一度皆に頭を下げてお礼を言って席に戻る。俺達が座ったのを見てガネマルが反省会を再開し、俺達は昨日の振り返りを始めた。
「ルカおはよう。それじゃ行こっか」
「……うん」
俺は校門前で俺を待っていたルカに声をかけて校舎に入る。
昨日の文化祭、ルカは魔力暴走を起こして劇を壊しかけた。わざとではないけど皆に迷惑をかけたのは事実だ。だから俺は一緒に謝ることにして、こうして待ち合わせをして反省会に向かうことにした。ルカ一人で会場に行くのはハードル高いだろうから。
「おはよう、皆!昨日はお疲れ様!」
反省会会場である教室の扉を開け、俺は中にいたメンバーに声をかける。ぱらぱらとまばらに返ってくる返事に反応しつつ、俺は黒板の前に立っているガネマルに話しかけた。
「あのさ、ガネマル。連絡してた件大丈夫そう?」
「ああ、問題ないぞ!最初に時間をとってある!」
「ありがとー!助かる」
快い返事を返してくれたガネマルに手を合わせながら俺はルカの手を引き、適当な席に腰掛ける。反省会まではまだ時間があるし、しばらくこうして時間を潰しておこうかな。
◇
「よし、みんな揃ったな!それじゃあ反省会を始めるぞ!!」
全員が集まった頃、教室を見回してガネマルが声をかけ、反省会が始まった。ざわざわとしていた教室が静かになり、全員が前を向く。
「昨日の振り返りの前に、フレン君とルカ君から話があるそうだ!二人とも、準備はいいか?」
「うん、ありがとう。行こう、ルカ」
俺はルカの手を引いてガネマルの横に向かった。そしてこっそりルカに耳打ちする。
「昨日言ったことできる?俺も一緒にいるから、頑張ろ?」
「……」
声をかけたけど、しばらくルカはそのまま無言だった。反省会に参加しているメンバー達が不思議そうにルカを見つめる。席に座ってるエリオ君も心配そうな視線を俺に向けてきた。
(やっぱり不安なのかな。でもこれはルカが言わないと意味がないよね)
そう思って俺はルカが勇気を出せるよう、そっと彼の手を握った。代わってあげることはできないけど、せめて一人じゃないよって伝えたかったから。
「………昨日、は……ごめん、なさい」
俺の思いが通じたのか、ルカはようやく口を開く。辿々しいし、途切れ途切れだけど、ちゃんと発せられた謝罪の言葉は教室内がざわつく。言葉と共に頭を下げたルカの隣で、俺も頭を下げて言葉を続ける。
「俺も昨日は乱入してごめん!劇があのまま最後まで続けられたのは皆がなんとかしてくれたからだよね。迷惑かけて本当にごめんなさい」
そう言ってもう一度深く頭を下げる。
「……まあ、怪我人いなかったし、いいんじゃない?」
「びっくりしたけどあのおかげで盛り上がったしね」
「てかルカ君に頭下げられるってレアすぎない?そっちの方がびっくりかも……」
正直何を言われても仕方ないと思っていた。だけど返ってきた反応は俺が思っていたより好意的なもので、俺達を強く責める人はいなかった。
「元々ルカ君には無理を言って参加してもらってストレスをかけていた。暴走の原因は僕達にもあるだろう!劇は無事に終わった事だし、気に病まないでくれ!」
そうガネマルが総括して、無事に俺とルカの謝罪は受け入れられた。ルカがうまくできるか心配だったけど、やっぱりちゃんとしておいて良かったと思う。
「ガネマル、皆、ありがとう」
俺はもう一度皆に頭を下げてお礼を言って席に戻る。俺達が座ったのを見てガネマルが反省会を再開し、俺達は昨日の振り返りを始めた。
38
あなたにおすすめの小説
平凡なぼくが男子校でイケメンたちに囲まれています
七瀬
BL
あらすじ
春の空の下、名門私立蒼嶺(そうれい)学園に入学した柊凛音(ひいらぎ りおん)。全寮制男子校という新しい環境で、彼の無自覚な美しさと天然な魅力が、周囲の男たちを次々と虜にしていく——。
政治家や実業家の子息が通う格式高い学園で、凛音は完璧な兄・蒼真(そうま)への憧れを胸に、新たな青春を歩み始める。しかし、彼の純粋で愛らしい存在は、学園の秩序を静かに揺るがしていく。
****
初投稿なので優しい目で見守ってくださると助かります‼️ご指摘などございましたら、気軽にコメントよろしくお願いしますm(_ _)m
先輩たちの心の声に翻弄されています!
七瀬
BL
人と関わるのが少し苦手な高校1年生・綾瀬遙真(あやせとうま)。
ある日、食堂へ向かう人混みの中で先輩にぶつかった瞬間──彼は「触れた相手の心の声」が聞こえるようになった。
最初に声を拾ってしまったのは、対照的な二人の先輩。
乱暴そうな俺様ヤンキー・不破春樹(ふわはるき)と、爽やかで優しい王子様・橘司(たちばなつかさ)。
見せる顔と心の声の落差に戸惑う遙真。けれど、彼らはなぜか遙真に強い関心を示しはじめる。
****
三作目の投稿になります。三角関係の学園BLですが、なるべくみんなを幸せにして終わりますのでご安心ください。
ご感想・ご指摘など気軽にコメントいただけると嬉しいです‼️
転生したが壁になりたい。
むいあ
BL
俺、神崎瑠衣はごく普通の社会人だ。
ただ一つ違うことがあるとすれば、腐男子だということだ。
しかし、周りに腐男子と言うことがバレないように日々隠しながら暮らしている。
今日も一日会社に行こうとした時に横からきたトラックにはねられてしまった!
目が覚めるとそこは俺が好きなゲームの中で!?
俺は推し同士の絡みを眺めていたいのに、なぜか美形に迫られていて!?
「俺は壁になりたいのにーーーー!!!!」
うちの家族が過保護すぎるので不良になろうと思います。
春雨
BL
前世を思い出した俺。
外の世界を知りたい俺は過保護な親兄弟から自由を求めるために逃げまくるけど失敗しまくる話。
愛が重すぎて俺どうすればいい??
もう不良になっちゃおうか!
少しおばかな主人公とそれを溺愛する家族にお付き合い頂けたらと思います。
初投稿ですので矛盾や誤字脱字見逃している所があると思いますが暖かい目で見守って頂けたら幸いです。
※(ある日)が付いている話はサイドストーリーのようなもので作者がただ書いてみたかった話を書いていますので飛ばして頂いても大丈夫です。
※度々言い回しや誤字の修正などが入りますが内容に影響はないです。
もし内容に影響を及ぼす場合はその都度報告致します。
なるべく全ての感想に返信させていただいてます。
感想とてもとても嬉しいです、いつもありがとうございます!
転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。
最可愛天使は儚げ美少年を演じる@勘違いってマジ??
雨霧れいん
BL
《 男子校の華 》と呼ばれるほどにかわいく、美しい少年"依織のぞ"は社会に出てから厳しさを知る。
いままでかわいいと言われていた特徴も社会に出れば女々しいだとか、非力だとか、色々な言葉で貶された。いつまでもかわいいだけの僕でいたい!いつしか依織はネットにのめり込んだ。男の主人公がイケメンに言い寄られるゲーム、通称BLゲーム。こんな世界に生まれたかった、と悲しみに暮れ眠りについたが朝起きたらそこは大好きなBLゲームのなかに!?
可愛い可愛い僕でいるために儚げ男子(笑)を演じていたら色々勘違いされて...!?!?
俺の異世界先は激重魔導騎士の懐の中
油淋丼
BL
少女漫画のような人生を送っていたクラスメイトがある日突然命を落とした。
背景の一部のようなモブは、卒業式の前日に事故に遭った。
魔王候補の一人として無能力のまま召喚され、魔物達に混じりこっそりと元の世界に戻る方法を探す。
魔物の脅威である魔導騎士は、不思議と初対面のようには感じなかった。
少女漫画のようなヒーローが本当に好きだったのは、モブ君だった。
異世界に転生したヒーローは、前世も含めて長年片思いをして愛が激重に変化した。
今度こそ必ず捕らえて囲って愛す事を誓います。
激重愛魔導最強転生騎士×魔王候補無能力転移モブ
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は未定
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
・本格的に嫌われ始めるのは2章から
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる