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第19話 愛されて困る、からの告白
しおりを挟む世界が静かだった。
さっきまで耳を裂いていた魔力の唸りも、石壁を揺らしていた振動も、全部、どこか遠くへ引いていった。
地下空洞には、あとから押し寄せてきた“普通の音”だけが残る。
騎士たちの荒い息づかい。 誰かの嗚咽。 崩れた石片が、こつんと転がる小さな音。
ノワリエの耳には、そのどれもがほとんど届いていなかった。
視線は、ただひとりだけを追っている。
――倒れ込んだ、黒いコート。
「アーク……!」
足が勝手に動いた。
膝から下の感覚なんてない。さっきまで限界まで魔力を絞り出していた身体は、重くて、ぶっ壊れた人形みたいにぎこちない。
それでも、転びそうになりながら、彼のもとへ駆け寄る。
石床に倒れているアークの身体を、勢いのまま抱き寄せた。
「アーク、アーク!」
肩を揺さぶると、彼の頭がかすかに揺れる。
金の瞳は半分だけ開いていた。焦点が合っているのかいないのか、ぎりぎりのところ。
唇の端から、まだ赤い血が一筋流れている。
「……っ」
喉が、ぐちゃぐちゃに詰まった。
声にならない何かが胸に溜まって、行き場を失って暴れている。
ノワリエは震える手で、アークの頬に触れた。
熱い。
驚くほど熱い。
さっきまで自分と一緒に世界の底と殴り合っていた身体が、全身で悲鳴を上げているのが分かる。
「アーク、しっかりして……!」
無茶な言葉だ。
自分も同じくらい限界を超えていたくせに、それでも口から出るのはこれしかない。
アークのまぶたが、ゆっくりと上がる。
金の瞳が、ノワリエを見た。
その瞬間、胸がぎゅっと掴まれた。
いつもの鋭さも、冷静さも、そこにはなかった。
ただ、ひどく疲れて、ひどく弱って、それでも――どうしようもなく優しい光だけが残っていた。
「……生きてるな」
掠れた声が、冗談みたいなことを言う。
「当たり前でしょ!」
ノワリエの声が、裏返った。
「誰のせいだと思ってるの! 私がどれだけ頑張ったと思ってるの!」
「知っている」
アークは、微かに笑った。
笑わないでほしかった。
そんな顔で、そんな声で笑われると、涙が止まらなくなる。
ノワリエは、堰を切ったみたいに泣いた。
「どうして……」
喉の奥から、しゃっくりみたいに言葉が飛び出す。
「どうして……どうしていつも、あなたは私のために自分を削るの!」
地下空洞に、彼女の叫びが響いた。
ミレーユが何か言いかけて、口を閉じる。 ユリウスは、騎士たちに「下がれ」と目で合図して、一歩だけ距離を取った。
この場にいる全員が、“そこは立ち入ってはいけない領域だ”と本能で察した。
アークは、少しだけ目を閉じる。
肩が、苦しげに上下する。
喉の奥が血で焼けているのか、呼吸ひとつするだけで痛そうだった。
「ノワリエ」
それでも、彼は名前を呼んだ。
指先が、力なくノワリエのローブを掴む。
「さっきも言ったが」
ひどくゆっくり、一言一言を紡ぐ。
「君は……十分やった」
「そんなこと聞いてない!」
ノワリエは首を振る。
涙がぽたぽた、アークの胸元に落ちる。
「私、自分で立つって決めた。世界を守るためにこの場所に立つって、自分で決めた!」
「ああ」
「でも、最後の最後で、あなたがまた全部持っていった!」
胸の奥にある、どうしようもない苛立ちと悲しみ。
それが、言葉になって溢れ出す。
「どうしてなの。どうして、私の横に立ってくれないの」
世界を守るときも。
自分を守るときも。
彼はいつだって、“前”か“後ろ”にいた。
盾になって。
壁になって。
風除けになって。
でも、本当は――
「私のために自分を削るって、それ……」
喉が、痛い。
「そんなの、愛されて困るとかいう次元じゃないよ……!」
本気で、困る。
怖くなる。
怖いのに、嬉しくて、嬉しいのに、苦しくて。
感情が全部、ぐちゃぐちゃに絡まってどうにもならない。
「あなた、最強のままでいてよ……!」
ノワリエは、胸の奥のわがままをぶつけた。
「誰より強くて、誰より頼りになって、私がどれだけ暴走しても“しょうがないな”って受け止めてくれるくらい、ずっと最強でいてよ……!」
「……それは、難しいな」
アークは、苦笑した。
本当に、どうしようもない人だ。
ここまで自分を削っておいて、その言い方はない。
「世界を守るついでに……少し、削りすぎたかもしれない」
自分のことなのに、他人事みたいな口調。
ノワリエは、堪らず彼の胸ぐらを掴んだ。
「少しどころじゃない!」
「そこまで怒るな」
「怒るでしょ普通!!」
地下空洞の上のほうで、誰かが思わず吹き出しかけて、すぐに口を押さえた。
場違いなやり取り。
でも、その“いつもの調子”が、逆に痛い。
「アーク、あなた……」
ノワリエは、震える声で言った。
「最強じゃ、なくなってるんでしょ」
分かる。
ずっと隣で、彼の魔力の形を見てきた。
今、腕の中にいる彼から溢れている魔力は、以前よりずっと穏やかで、ずっと小さい。
強いのは変わらない。 でも、“桁外れ”では、なくなっている。
彼自身もそれを理解しているはずだった。
「……ああ」
アークは、目を逸らさなかった。
顔色は悪く、唇は青い。
それなのに、その瞳だけは、ひどく澄んでいた。
「もう、前みたいには戦えない」
淡々と事実を告げる。
「魔力の核を一部、君の暴走の肩代わりに使ったからな。その代償だ」
「そんなの……」
信じたくなかった。
認めたくなかった。
でも、彼自身が認めてしまっている。
「戦場の最前線で、世界を支える“兵器”としては、もう役に立たない」
自分で自分のことを兵器と言うその口ぶりが、ノワリエは前から嫌いだった。
「でも」
アークは、そこで言葉を切って、ノワリエを見つめる。
金の瞳が、ゆっくりと揺れた。
「それでいい」
短く、はっきりと言った。
「……え?」
ノワリエの胸が、びくんと跳ねる。
アークの唇が、血で濡れているのに、そこから紡がれる言葉は、驚くほど穏やかだった。
「君を守れるなら、俺は最強じゃなくていい」
声が震えている。
でも、その震えは痛みのせいだけじゃなかった。
「兵器でも、英雄でもない、ただのアークでいいんだ」
その一言が、ノワリエの胸を真っ二つに割った。
今までずっと、彼が抱え込んできたもの。
“最強の魔導士”。 “王の兵器”。 “戦場の英雄”。
全部、ラベルみたいに彼につきまとってきた肩書き。
彼が望んだわけじゃないのに、周りが勝手に貼り付けて、当たり前のように期待してきた役割。
その全部よりも。
ただ“ノワリエを守れる存在”であることを、彼は選んだ。
世界よりも、自分自身の名誉よりも、自分の身体よりも、優先してしまった。
そんな、馬鹿みたいな選択を。
馬鹿みたいな真剣さで。
「……っ」
ノワリエは、息を詰めた。
今まで、“愛されて困る”って何度も思ってきた。
拾われたときから、ずっと。
こんなに無条件で受け入れられていいのか分からなくて。 こんなに信じてもらっていいのか分からなくて。 こんなに守られていいのか分からなくて。
怖かった。
重かった。
逃げ出したくなった。
塔を飛び出したあの日だって、半分はその重さから逃げたかったからだ。
――なのに。
今、胸に溢れているのは、まるで違う感情だった。
重さはある。
怖さもある。
でも、その全部をひっくるめて、その愛情が、たまらなく愛おしくて、ありがたくて、どうしようもなく大事だと思った。
(ああ……)
胸の穴に、ようやく形の合うピースが落ちてきた気がする。
ずっと「困る」って言って誤魔化してきたものの正体。
受け取るのが怖くて、怖いから“困る”ってラベルで封じ込めていたもの。
それを今、ここで。
震える手で、抱きしめたくなった。
ノワリエは、涙でぐしゃぐしゃの顔のまま笑った。
「ねぇ、アーク」
震える声で名前を呼ぶ。
己の心臓の鼓動が、うるさい。
耳の奥で、ドクドクと音を立てている。
アークは、かすかに目を細めた。
「……なんだ」
「私ね」
喉が、焼ける。
この一言を言うために、どれだけ遠回りしてきたか。
塔を飛び出して、王宮に来て、ルキアンに鏡を突きつけられて、世界の底で死にかけて。
それでもまだ、怖い。
怖いけど――
ここで言わなきゃ、一生後悔する。
「あなたに愛されるの、もう怖くない」
静かに告げる。
自分でも、驚くほど静かな声だった。
アークの目が、大きく見開かれる。
信じられないものを見るみたいに、ノワリエを見ている。
ノワリエは、視線を逸らさなかった。
「最初はね、すごく怖かった」
正直に続ける。
「私なんかが、こんなふうに大事にされていいのか分かんなかったし。いつか嫌われるんじゃないかって、ずっとビクビクしてた」
前世の記憶。
役立たずと言われ続けた日々。
いないほうがいいと言われた夜。
それが、ずっと彼女の背中を押さえつけていた。
「あなたが何かしてくれるたびに、“私の価値以上のものをもらってる”って思ってた」
だから、困った。
困っているふりをして、怖いのをごまかしていた。
「でも……」
ノワリエは、胸に手を当てた。
自分の鼓動と、腕の中のアークの鼓動。 二つのリズムが、不思議と少しずつ重なっていく。
「でも、今は違うよ」
堰を切ったみたいに、言葉が出てくる。
「あなたが自分を削ってまで守ってくれたこの世界が、私の居場所をくれたから」
塔。
王宮。
友人たち。
そして、彼の隣。
「あなたがくれた“愛される場所”で、私も誰かを守れるようになったから」
カイルを助けたあの日。
王都防衛戦。
地下の魔法陣。
あの日の自分では考えられなかった“選択”を、今の自分はできた。
「だから――」
ノワリエは、ひと呼吸置いて。
目の前の男の人を、まっすぐ見つめた。
「だって……私も、あなたを愛してるから」
空洞の空気が、一瞬止まった気がした。
ミレーユが、目元を指で押さえる。
ユリウスが、「今聞こえたのは幻聴だ」とでも言いたげに、わざとらしく咳払いをした。
騎士たちの何人かが、顔を真っ赤にして目を逸らす。
みんなの反応が、遠くに聞こえる。
ノワリエの世界には、今、アークしかいない。
愛してる。
自分の口から出たその言葉に、自分が一番驚いていた。
でも、後悔はなかった。
アークの瞳に、いくつもの感情が一気に流れ込む。
驚き。
安堵。
信じたかったのに信じられなかった期待が、やっと現実になったことへの戸惑い。
長い孤独から、やっと解放された人の顔。
それが、一瞬で全部混ざって、ひどく不器用な笑みを形作る。
「……ノワリエ」
名前を呼ぶ声が、震えている。
何度も何度も呼んできた名前なのに、今はまるで別の言葉みたいに聞こえた。
「お前は、本当に……」
アークは、苦しげに息を吐きながら、それでも笑った。
「遅いよ、ノワリエ」
その一言に、どれだけの時間が詰まっていたか。
拾った日から。
初めて火を灯した日から。
王都で震えながら誰かを助けた日から。
バルコニーで「隣に立ちたい」と言われて、答えを飲み込んだ夜から。
全部全部を乗り越えて、それでもまだ、一歩が遠かった二人の距離。
それが今、やっと。
不格好で、血まみれで、完璧からは程遠い形で。
ようやく、ひとつの点で重なった。
ノワリエは、涙で歪んだ視界の中で笑った。
「うん……」
しゃくり上げながら頷く。
「私、めちゃくちゃ遅かった」
本当に、遠回りした。
何度も逃げかけた。
それでも、今ここに、やっと立てた。
「でも、まだ間に合うよね」
アークの胸元に額を押し付ける。
彼の心臓の音が、かすかに聞こえる。
「これから、何度でも言うから」
愛してる、と。
どれだけ遅れても。
何度でも追いつくように。
アークは、微笑んだまま、そっと目を閉じた。
「……ああ」
掠れた声。
「聞かせてもらおうか」
「うん」
「起きていられるときに」
「起きててよ!」
思わずツッコミを入れると、彼の肩がほんの少しだけ震えた。
最後の最後まで、冗談のタイミングがおかしい。
次の瞬間、アークの身体から、力がすっと抜けた。
腕が、重くなる。
彼の呼吸は、細く、浅く。
それでも――止まってはいなかった。
ただ、深い眠りに落ちていく。
長い戦争の終わりに、ようやく許された休息みたいに。
「……寝ないでよ」
ノワリエは、彼の胸を軽く叩いた。
「まだ言いたいことたくさんあるのに」
返事はない。
でも、彼の唇の端は、まだわずかに上がっていた。
◇ ◇ ◇
「フェルネウス様の容体は!?」
地下へ続く階段を駆け下りながら、ルキアンは叫んだ。
先頭に立つその姿は、もはや王太子というより、ただの若い兵士のようだった。
その後ろに、救護隊と騎士団が続く。
魔力反応の落ち着きを確認したあと、ルキアンはすぐに救護の指揮を執り、自ら現場へ向かったのだ。
階段を降りながら、鼻をつく血と焦げた魔力の匂いに、胸がざわつく。
(間に合ってくれ……)
祈るような気持ちで、最後の段を飛び降りた。
視界に飛び込んできたのは――
崩れかけた巨大な魔法陣の中心で、ひとりの少女が男を抱きしめている姿だった。
ノワリエと、アーク。
ノワリエのローブは涙と血でぐしゃぐしゃになっていて、アークの黒いコートは血に染まっている。
ミレーユが少し離れた場所で待機していて、ユリウスが騎士たちに静かに制止の合図を送っていた。
誰も、二人のすぐ近くには踏み込まない。
ルキアンは、その場に立ち尽くした。
ノワリエが何かを言っている。
ここからは、言葉までは聞こえない。
でも、その表情だけで、何を話しているか分かってしまう。
涙を流しながら。
それでも、笑っていて。
腕の中の彼に、全部をぶつけている。
(ああ)
胸が、きゅうっと締め付けられた。
ノワリエが、顔を上げる。
涙と汗でぐちゃぐちゃになったその唇が、はっきりと動くのが見えた。
――「愛してる」。
音が届かなくても、口の形だけで十分だった。
アークが、弱々しく微笑む。
その唇が、何かを返す。
「遅いよ」。
そこまで見えたところで、ルキアンはそっと目を伏せた。
呼びかけようとした言葉を、飲み込む。
「殿下……」
そばに来たユリウスが、小声で様子を伺う。
「救護は」
「少しだけ、待て」
ルキアンは、静かに首を振った。
「今、あの二人の間に割って入るのは、野暮ってものだ」
ユリウスは、一瞬だけ驚いた顔をしてから、口元を緩めた。
「……了解しました」
騎士たちに、「少し距離を保て」と目で伝える。
ルキアンは、もう一度だけ顔を上げた。
ノワリエが、アークを抱きしめている。
まるで、世界で一番大事なものを抱きしめているみたいに。
アークの顔は青白く、今にも消えそうに儚い。
それでも、その表情は不思議と安らいで見えた。
(良かったね)
胸の奥で、誰にともなく呟いた。
(ちゃんと届いたんだ)
息をするのも忘れるほど待ち続けた、“その瞬間”。
線と線が、ようやく繋がった瞬間。
自分がどれだけ遠くからでもいいから、それを見届けたかったのかを、ルキアンはそこで初めて自覚した。
安堵が、胸の中にゆっくり広がっていく。
同時に、きゅっと小さな痛みが残った。
失恋、というには形が違うかもしれない。
でも、長く胸の中に置いていた“かたちの決まらない想い”に、ようやく区切りがついたのだと分かる痛み。
それは、想像していたよりずっと静かで、ずっと穏やかな終わり方だった。
「殿下?」
ミレーユが、少し離れたところから声をかけてくる。
「そろそろ本当に医療班を――」
「ああ」
ルキアンは、深く息を吸った。
王太子としての顔を、もう一度かぶり直す。
「行こう。彼らがこれからも“隣に立てる”ようにするのも、僕たちの仕事だからね」
そう言って、ほんの少しだけ笑った。
そこには、わずかな痛みと、それ以上の安堵が入り混じった微笑み。
ルキアンは、救護騎士団の先頭に立って歩き出した。
世界を救った最強の魔導士と、“元役立たず”の魔女。
本当の意味で“隣に立つ”と決めた二人の未来が、どうか長く続きますように――
誰にも聞こえない場所で、ほんの少しだけ祈りながら。
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