6 / 53
第6話 宿屋の美女 ルミナスさん
しおりを挟む
城塞都市ギルメド。
俺が目指す場所はそこだ。
カイト達が勇者になる前…先の勇者が戦った場所。
此処で戦い、前の勇者は魔王軍を撃退したが、その時の怪我が元で死んだ。
そういう話だ。
どんな魔族でも壊せないと言われた城塞も壊され多くの人が死んだ。
一時期廃墟同然だったが、そこから元の城塞都市へ見事に復興した。
此処から俺は…新しい生活を始めようと思っている。
理由の一つは、俺の予想では同じ場所を二度魔族が襲撃した事は無いから安全性が高い。
城塞は前よりかなり堅固に作られたからより安心。
その反面、一度破られたからか、適度に寂れていて物価が安い。
王都みたいに煌びやかな場所は俺には似合わない気がする。
少し寂れているが、生活に困らない位の地方都市。
そういう場所が俺は好きだ。
それにこの場所を選んだのには『それ以上の理由がある』
それは...前にカイト達とこの街に訪れた時に…もし、パーティを離れる事があったらこの街に住みたい。
そう思っていたからだ。
此処に来たくてかなりお金を浪費してしまった。
急ぐためについ飛竜艇を使った。
乗合とはいえ飛竜艇は高い。
前世で言う、飛行機のファーストクラスなんて比べ物にならない位高い。
手持ちが足りないから旅費を作る為にオーガの集落を潰す死闘を繰り広げた位だ。
此処迄の無茶はもうしたいとは思わないな。
だが、これでもうカイト達は俺を追う事は出来ないだろう。
生活力が皆無だから、一体どうするんだろう?
まぁ追い出された側がそこ迄考える必要はないな。
◆◆◆
都市の近くに飛竜艇はおりた。
「おっ…リヒト様じゃねーか? どうかしたのか?勇者パーティが此処に来るなんて」
「もう、俺は勇者パーティを追い出されたんだ『様』は要らないよ。今じゃ只のリヒトだ!この街の住民になりたくてこの街に来たんだよ」
「この街に? S級なのにか?! まぁのどかな街だから住むには良い場所だな、 歓迎するぜリヒト!」
「ああっ、ありがとう」
この街は本当に過ごしやすい感じがしたんだ。
さぁ、行こう…俺の目当ての場所、それは宿屋。
駄目だ、胸がドキドキしだした。
この宿を出てからもう半年以上も経っている。
だが、彼女はこの宿のオーナーだ。
居ない筈はない…
意を決してドアを開いた。
居た…
茶髪でおでこを出した髪型、切れ長たれ目のおっとりした美人。
彼女を見た瞬間…前と同じで時が止まった気がした。
幼馴染の様に子供じゃない、俺が見た中で見た本物の美女。
心を押さえながら、冷静に言葉を紡ぐ。
「ルミナスさん、お久しぶり…またお世話になります」
「あらっ、リヒトくんじゃない? いらっしゃいませ!」
俺の片思いの相手、この世界で『本当の意味で一番綺麗』そう思った女性 ルミナスさんが笑顔で俺を迎えてくれた。
「また、お世話になります」
顔を赤くしながらドキドキしながらなんとか冷静に返事をした。
俺が目指す場所はそこだ。
カイト達が勇者になる前…先の勇者が戦った場所。
此処で戦い、前の勇者は魔王軍を撃退したが、その時の怪我が元で死んだ。
そういう話だ。
どんな魔族でも壊せないと言われた城塞も壊され多くの人が死んだ。
一時期廃墟同然だったが、そこから元の城塞都市へ見事に復興した。
此処から俺は…新しい生活を始めようと思っている。
理由の一つは、俺の予想では同じ場所を二度魔族が襲撃した事は無いから安全性が高い。
城塞は前よりかなり堅固に作られたからより安心。
その反面、一度破られたからか、適度に寂れていて物価が安い。
王都みたいに煌びやかな場所は俺には似合わない気がする。
少し寂れているが、生活に困らない位の地方都市。
そういう場所が俺は好きだ。
それにこの場所を選んだのには『それ以上の理由がある』
それは...前にカイト達とこの街に訪れた時に…もし、パーティを離れる事があったらこの街に住みたい。
そう思っていたからだ。
此処に来たくてかなりお金を浪費してしまった。
急ぐためについ飛竜艇を使った。
乗合とはいえ飛竜艇は高い。
前世で言う、飛行機のファーストクラスなんて比べ物にならない位高い。
手持ちが足りないから旅費を作る為にオーガの集落を潰す死闘を繰り広げた位だ。
此処迄の無茶はもうしたいとは思わないな。
だが、これでもうカイト達は俺を追う事は出来ないだろう。
生活力が皆無だから、一体どうするんだろう?
まぁ追い出された側がそこ迄考える必要はないな。
◆◆◆
都市の近くに飛竜艇はおりた。
「おっ…リヒト様じゃねーか? どうかしたのか?勇者パーティが此処に来るなんて」
「もう、俺は勇者パーティを追い出されたんだ『様』は要らないよ。今じゃ只のリヒトだ!この街の住民になりたくてこの街に来たんだよ」
「この街に? S級なのにか?! まぁのどかな街だから住むには良い場所だな、 歓迎するぜリヒト!」
「ああっ、ありがとう」
この街は本当に過ごしやすい感じがしたんだ。
さぁ、行こう…俺の目当ての場所、それは宿屋。
駄目だ、胸がドキドキしだした。
この宿を出てからもう半年以上も経っている。
だが、彼女はこの宿のオーナーだ。
居ない筈はない…
意を決してドアを開いた。
居た…
茶髪でおでこを出した髪型、切れ長たれ目のおっとりした美人。
彼女を見た瞬間…前と同じで時が止まった気がした。
幼馴染の様に子供じゃない、俺が見た中で見た本物の美女。
心を押さえながら、冷静に言葉を紡ぐ。
「ルミナスさん、お久しぶり…またお世話になります」
「あらっ、リヒトくんじゃない? いらっしゃいませ!」
俺の片思いの相手、この世界で『本当の意味で一番綺麗』そう思った女性 ルミナスさんが笑顔で俺を迎えてくれた。
「また、お世話になります」
顔を赤くしながらドキドキしながらなんとか冷静に返事をした。
38
あなたにおすすめの小説
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
亀更新になるかも知れません。
他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。
神々に見捨てられし者、自力で最強へ
九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。
「天職なし。最高じゃないか」
しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。
天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる