異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!

石のやっさん

文字の大きさ
52 / 77
第二章 甘い生活

第52話 魔王動く!

しおりを挟む

「ああん、これ、これ、これよ…これこそがプラチナザーメン、最高の精子だわ…搾りたてで無いカップなのに…ハァ~病みつきになるわ、それでこれを送って来たのは誰なの?」

最高のワインですら及ばないこの豊潤さ…サキュバスクィーンの私にはどんな宝に勝るわ。

「はい、それが人族の公爵、シャルナからの献上品です」

「ほう、人族の! これと引き換えに人族の王でも滅ぼせって話しか?」

これ程芳醇な味わいの精子。

これと引き換えなら街の一つ位なら滅ぼしても構わない。

「それが…この精子の持ち主との性交の権利を与えるから、和平の席に着いて欲しいとの事です」

「なぬ、性交権? 此処迄の男がこの世界に現存しているのか? 昔に滅んだ男の冷凍精子とかではないのか?」

「そのようです」

このカップ精子だけで解る。

この精子は極上品だった。

今迄、沢山の男を誘拐させて愛そうとしてきた。

だが、どの様な美女の姿になっても、どの様な性技を尽くそうが受け入れて貰える事はなかった。

これが魔王と呼ばれサキュバスの最高峰サキュバスクィーンの私の実態だ。

もし、サキュバスである、私を愛し、受け入れる存在がいるなら、私の全てを捧げても良い。

そう思っている。

まぁ、数百年の間、そんな存在は現れなかった。

男を攫わせて、なにをしても自分の物にならない男達。

だが、この精子の男は違う。

口にした瞬間から、違いが解る。

「それでは、人族のこの男を味わいに行こうじゃないか?」

「魔王様、本当に行かれるのですか?」

「もしかしたら、我が本当に欲しかった物が手に入るかも知れぬしな! それに、この男が我の思うような存在なら、魔国にとっての救世主になる可能性も高い、数百年の和平位の対価は払っても良いかもな」

「そうですか? まぁその気持ちも解りますが…それなら私も護衛を兼ねてお伴させて頂きます」

「伴など要らぬ、なぁに、この場所なら、その気になれば半日で行って来られる…もし、何かの策略なら、皆殺しにして帰ってくるまで」

「いえ、そういう訳には行きません!側近の私がサキュバ様の傍を離れる訳にはいきません」

「ほぅ、キリネ、我が置いたカップをペロペロしている姿にからは説得力は無いぞ」


「良いじゃないですか? 減るものじゃないし少し位おすそ分けくれても良いじゃ無いですか?大体、この国に沢山のサキュバスが居るのに、その大半は処女なんですよ!」

「それは解っている、私だって数人しか経験が無いんだ!それもサキュバスなのにほぼ強姦、なかには行為中に『純潔を失う位なら死にます』って自殺された事もあるんだ…トラウマなんだよ」

「それでも魔王様だから、経験があるだけ羨ましいですよ!最初に魔王様が味見して、そこで殆どの男が自殺するか、再起不能になるから、皆に回らないんですよ…私なんて、私なんて…グスッ」

「煩い、解った連れて行くから泣くな…その代り、皆の者には内緒じゃぞ」

「解りました」

「全く、良い根性しておるのう」

「それで、魔王様何時立たれます?」

「こんな良い男の噂を聞いて我がすぐに動かぬと思うのか? 今すぐじゃ」

「魔王様」

「報告はお前がしろ…来たければ後から飛んでくるが良い、じゃあな!」

「魔王様、ズルいです…もう」

極上の男の話を聞いて我が飛んで行かぬ訳が無かろうが…

我はサキュバスの女王、サキュバスクィーンなのだから…


しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

処理中です...