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隣国からの書類を裁判長様と裁判官様が集まって、色々と意見を出し合ってます。
結構な量の書類ですから、時間がかかるでしょうね。
ここが裁判所でなければ、紅茶でも飲んで一息つきたいところですが…残念ながらここは裁判所。
仕方が無いので大人しく元婚約者様でも観察することにしました。
元婚約者様の周りには未だに、足元にには数え切れない程の女性が涙をながしながら、元婚約者様に何かを訴えておられます。
しかし肝心の元婚約者様はというと、足元を見ておられません。
では、どこを見ているのかと言うと、自分の周りをクルクルと笑いながら回る側妃様に怯えられてます。
自分が死んだ後からずっと貴方達親子に憑いてたのに全然気づいてくれないから、つまらなかった等と仰られてます。そして、足元の女性を指差しては、あの子とはあそこで知り合ってたよね?で、あの場所で、こんなことしてたよね?あっちの子は…第2王子様とセバスさんが必死に止めに入られてますが…なんですかね?あれは…?
暴露大会?
お陰で知りたくもない元婚約者様の情報を無駄に手に入れてしまいました。
もう情報過多なので、いらないんですけど…。
もう早く終わらないかなと思っていた時でした。
このカオスな裁判所に王太子殿下と王妃様が入ってこられたのは。
「勝手に入ってきてすまない。隣国より、今すぐに裁判所に入った方が身のためだと謎の公式文書が送られてきたのでな。慌てて入ってきたんだが…これはどういう状況かな?誰か説明してくれないか?」
王太子殿下も王妃様も顔色が悪いです。
まぁ、確かに急にこの状態見たらそうなっちゃいますよね。
この状態を作ったのは私なので、私が説明しましょう。
裁判長様達はまだ書類見る時間が必要でしょうし。
私は少し手を挙げ、声をかけます。
「王太子殿下並びに王妃様、発言よろしいでしょうか?」
王太子殿下と王妃様が頷かれた為、私は淑女の礼をし、説明を始めることにしました。
「本来であればこの私が裁かれる場でした。罪状は、第5王子の暗殺未遂と男爵令嬢を虐めた事で、婚約破棄と国外追放との事でした。婚約破棄も国外追放も別にいいのですが、私自身に見に覚えがない罪でしたので、今私はその罪に関与していないという書類を提出させていただいたところです。その書類を裁判長様方は精査されております。また、この裁判中に私より重い罪を犯されている方が今の所約3名見つかり、その方々は牢に入っておられます。」
「罪を犯した3名とは?」
「国王陛下、宰相様、騎士団長様の3名になります。」
「は?国のトップが皆罪に問われていると?」
「はい。残念ながら。そちらの罪に関しては、本日の裁判には関係ありませんので、後日裁判にかけてくださいませ。ただ証拠隠滅の可能性もあり、またあまりにも大罪だったので、現在は牢におられます。証拠は既に裁判所に提出済みとなっております。証拠の確認も後程でお願い致します。」
「後程か…分かった。書類を見ずに裁判はできないからな。裁判後に見させて頂こう。さてアリア嬢?私の目には亡くなった弟や、義母様達が見えているんだが、これについても説明してもらえるのだろうか?」
「勿論でございます。罪を擦り付けられ処刑されたり、毒殺されたり、暗殺されたりと…本人には罪がないのに消された方々です。この世界には、常の世と呼ばれる場所があり、本来なら亡くなった方々はそちらへ行かれるのですが、今ここにおられる方々はそれを望まれませんでした。殺されてからずっと犯人の傍で憑いておられました。自分の無念を晴らすことがいつかできるかもしれないと、ほんの僅かな可能性にかけて。」
「その僅かな可能性が今遂に芽吹いたと言うことか?」
「そういう事でございます。皆様本来でしたら寿命はまだまだありましたので、霊体の状態も良く私が少し魔力を渡すだけでこの様に動くことも、話すこともできます。信じられないと思います。なので、第2王子とお話されてみてはどうですか?2人しか知らないことを質問されても必ず彼は答えられますよ。あと、第2王子も話しておきたいことがあるでしょうし…。」
私が、元婚約者様の方を見ると第2王子が頷き王太子殿下の方へとむかわれました。
『ねぇねぇ、アリアちゃん?私も正妃様と少し話してきていい?』
元婚約者様の周りをクルクル回られていた側妃様が私の元へやってこられました。
私が笑顔で頷くと、喜んで王妃様の所へ飛んで行かれました。
積もる話もあるはずです。
この状態をずっと保つのは、私にも予定があるので無理なのですが、今この時間ぐらいは許されてもいいでしょう。
側妃様のクルクルから逃れられ少しホッとされている元婚約者様ですが…。
残念ですね。
もう、あとは判決を聞くだけなのですよ?
あ、私ではなく『貴方の判決』をね。
結構な量の書類ですから、時間がかかるでしょうね。
ここが裁判所でなければ、紅茶でも飲んで一息つきたいところですが…残念ながらここは裁判所。
仕方が無いので大人しく元婚約者様でも観察することにしました。
元婚約者様の周りには未だに、足元にには数え切れない程の女性が涙をながしながら、元婚約者様に何かを訴えておられます。
しかし肝心の元婚約者様はというと、足元を見ておられません。
では、どこを見ているのかと言うと、自分の周りをクルクルと笑いながら回る側妃様に怯えられてます。
自分が死んだ後からずっと貴方達親子に憑いてたのに全然気づいてくれないから、つまらなかった等と仰られてます。そして、足元の女性を指差しては、あの子とはあそこで知り合ってたよね?で、あの場所で、こんなことしてたよね?あっちの子は…第2王子様とセバスさんが必死に止めに入られてますが…なんですかね?あれは…?
暴露大会?
お陰で知りたくもない元婚約者様の情報を無駄に手に入れてしまいました。
もう情報過多なので、いらないんですけど…。
もう早く終わらないかなと思っていた時でした。
このカオスな裁判所に王太子殿下と王妃様が入ってこられたのは。
「勝手に入ってきてすまない。隣国より、今すぐに裁判所に入った方が身のためだと謎の公式文書が送られてきたのでな。慌てて入ってきたんだが…これはどういう状況かな?誰か説明してくれないか?」
王太子殿下も王妃様も顔色が悪いです。
まぁ、確かに急にこの状態見たらそうなっちゃいますよね。
この状態を作ったのは私なので、私が説明しましょう。
裁判長様達はまだ書類見る時間が必要でしょうし。
私は少し手を挙げ、声をかけます。
「王太子殿下並びに王妃様、発言よろしいでしょうか?」
王太子殿下と王妃様が頷かれた為、私は淑女の礼をし、説明を始めることにしました。
「本来であればこの私が裁かれる場でした。罪状は、第5王子の暗殺未遂と男爵令嬢を虐めた事で、婚約破棄と国外追放との事でした。婚約破棄も国外追放も別にいいのですが、私自身に見に覚えがない罪でしたので、今私はその罪に関与していないという書類を提出させていただいたところです。その書類を裁判長様方は精査されております。また、この裁判中に私より重い罪を犯されている方が今の所約3名見つかり、その方々は牢に入っておられます。」
「罪を犯した3名とは?」
「国王陛下、宰相様、騎士団長様の3名になります。」
「は?国のトップが皆罪に問われていると?」
「はい。残念ながら。そちらの罪に関しては、本日の裁判には関係ありませんので、後日裁判にかけてくださいませ。ただ証拠隠滅の可能性もあり、またあまりにも大罪だったので、現在は牢におられます。証拠は既に裁判所に提出済みとなっております。証拠の確認も後程でお願い致します。」
「後程か…分かった。書類を見ずに裁判はできないからな。裁判後に見させて頂こう。さてアリア嬢?私の目には亡くなった弟や、義母様達が見えているんだが、これについても説明してもらえるのだろうか?」
「勿論でございます。罪を擦り付けられ処刑されたり、毒殺されたり、暗殺されたりと…本人には罪がないのに消された方々です。この世界には、常の世と呼ばれる場所があり、本来なら亡くなった方々はそちらへ行かれるのですが、今ここにおられる方々はそれを望まれませんでした。殺されてからずっと犯人の傍で憑いておられました。自分の無念を晴らすことがいつかできるかもしれないと、ほんの僅かな可能性にかけて。」
「その僅かな可能性が今遂に芽吹いたと言うことか?」
「そういう事でございます。皆様本来でしたら寿命はまだまだありましたので、霊体の状態も良く私が少し魔力を渡すだけでこの様に動くことも、話すこともできます。信じられないと思います。なので、第2王子とお話されてみてはどうですか?2人しか知らないことを質問されても必ず彼は答えられますよ。あと、第2王子も話しておきたいことがあるでしょうし…。」
私が、元婚約者様の方を見ると第2王子が頷き王太子殿下の方へとむかわれました。
『ねぇねぇ、アリアちゃん?私も正妃様と少し話してきていい?』
元婚約者様の周りをクルクル回られていた側妃様が私の元へやってこられました。
私が笑顔で頷くと、喜んで王妃様の所へ飛んで行かれました。
積もる話もあるはずです。
この状態をずっと保つのは、私にも予定があるので無理なのですが、今この時間ぐらいは許されてもいいでしょう。
側妃様のクルクルから逃れられ少しホッとされている元婚約者様ですが…。
残念ですね。
もう、あとは判決を聞くだけなのですよ?
あ、私ではなく『貴方の判決』をね。
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