【完結】婚約破棄はいいですよ?ただ…貴方達に言いたいことがある方々がおられるみたいなので、それをしっかり聞いて下さいね?

水江 蓮

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『はぁーい。お久しぶりね。私の顔忘れちゃった?本当は国王陛下の時に、ユーナちゃん(処刑された側妃)と一緒に元側妃仲間として、出ていこうかと思ったんだけど、私に関しては、貴方も関与してるじゃない?だからこの時を待ってたの。ねぇ、私の事どうやって殺したかまだ覚えてる?確か貴方達親子は「色々と煩いんだよ。もう黙れ、いや、黙らせてやろう。」って言って私を突き落としたんだよね。だだの衝動的な行動からの事件だったから、うっかり他の人にも見られちゃったんだよね。使用人のセバスにね。頭の悪い貴方達なりに考えたみたいね。その後セバスを同じところに落とすなんて…。ストーリーは、私とセバスが本当は想い合っていて結ばれない運命を哀れんで心中だったかしら?』

元側妃様、無駄にテンション高く元婚約者様の周りをクルクルと回っておられます。

『側妃様、話が進みませんので少し落ち着いてください。』

執事姿の霊体、セバスが元側妃様に声をかけられます。

『お母様は、いつもそんな感じだから騙しやすいと思われるんですよ。』

今度はヒーズ第2王子様に注意されてます。
そうここ実は親子なんですよね。
ホンワカお母様から、あの第2王子様…遺伝子って不思議…。
あ、また違うことに気を取られてしまってました。
本題に入らなければ。

「裁判長様、この突発的な事故からの殺人について本当はまだその現場を見ていたのに黙りを決め込んでいるものがいます。いえ、言いたくても言えなかった者がいるのです。それは、第5王子のハウル様です。」

会場が、ざわめきました。

「ハウル王子の為に1つ言わせてもらうと、彼は最近まで恐怖からその記憶を失っておられました。そして、思い出されたことの全てを、私に伝えたのが元婚約者様にバレて殺人未遂に繋がったのです。本来なら私の処分もしたかったのでしょうが、それは流石に死人が出すぎていると宰相様辺りに止められたのでしょう。王子を毒殺し、私を殺人犯として処刑したかったんでしょう。でもこの事件第5王子様が助かってしまったので、殺人未遂になってしまいました。これだけでもこの計画失敗と言えますが、それだけではありませんでしたよね?」

元婚約者様は、キョロキョロと必死に味方を探されているようですが、もういませんよ?
諦めてくださいませ。

「元婚約者様、しっかり前を見てくださいませ?では、話を続けますね。本来なら私と元婚約者様、そして第5王子様の3人だけで行くピクニックのはずでした。第5王子様は小さくても王族「ここは兄上に自首してもらわなければ」と震えながらも馬車に乗り込まれておりました。あの姿こそ王族のあるべき姿だと私は思います。先に私と第5王子様が乗り込み、元婚約者様が乗り込もうとした時でした。何故か元婚約者様の愛する男爵令嬢様も来てしまわれました。愛する男爵令嬢のお強請りに負けたのでしょう。あの日は、急遽4人でのピクニックとなりました。本来なら4人に変わってしまった時点で辞めるべき毒殺未遂ですが…この時もう遅かったんですよね?貴方は、遅延性の毒薬をもう既に第5王子様に飲ませた後だったのですから…。さて、そろそろお気づきになられましたか?何故第5王子様は助かったのか?今まで散々色々な毒を使ってきた貴方達なのに、何故今回は効かなかったのか?それはあの日元婚約者様と男爵令嬢が外で色々話をしている時に、私が第5王子様に解毒薬を飲ませていたからですよ?」

「え?なんだと?」

あら、元婚約者様は今までお気づきになられていなかったのですね。
本当に、残念な方です。

「私と第5王子様は、記憶が戻ったあの日から常に貴方と貴方の周囲の動きに気をつけておりました。でも今回私と第5王子様2人を黙らせなければなりません。なので、2人を同時に消すしかないのです。夜暗殺などしたら、もう片方の始末に困りますからね。そんな時に誘われた3人でのピクニック、怪しさしかありませんでした。馬車ごとだと困ると思い、その辺の対処もしたのですが、第5王子様が「朝のパンの味が何かおかしかった気がする…」と言われたので、私は直ぐに毒物を疑い持っていた解毒薬を飲んでいただきました。と言っても確実な解毒薬は毒物を知らない限り作れません。私が第5王子様に飲んでいただいたのはある程度の毒物の効果を半減させる事のできる薬です。そちらの薬もデーターと共に第三国からの書類と共に提出させていただきますので、ご確認を。あと、騙すような形になり申し訳ございませんが、一昨日より第5王子様は意識が戻られておられます。事情聴取も自ら受けると仰られていることを重ねてお伝えいたします。」

『クスクス。可哀想な味方のいない王子様。このままだと今度は貴方が私達の仲間になるのね。』

『辞めてください。このバカは我々とは違う場所に落ちますから。』

側妃様と第2王子様は、楽しげに親子の会話をされておられます。
裁判長様はというと…あぁ、もう限界ですよね。
分かります。
私がそちらの立場でなくて良かったと今心の底から思いますもの…。

「裁判長、隣国より裁判所宛に、いえ、この裁判の為にと書類が届きました!」

案外早かったですね。
遂に届きましたね。
私が待っていた影からの報告書。

元婚約者様?
もうすぐパーティも終演の時がやってきてしまいますね?
もうしばらくダンスのお相手としてお付き合いくださいね?

私は、長年貴方のつまらないお相手していたんですから。
これぐらいいいですね?

ダメだと言われても聞きませんけどね~。
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