【修正版】何でも欲しがる妹?お姉様が飽き性なだけですよね?

水江 蓮

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はい、嫌でもやってきてしまいましたよ夜会の日。
もう朝から私の心はどんより雨模様です。
今日は夜会の準備がある為、こっそりライフはダメだと言われております。
気晴らしすらできないなんて…なんで夜会なんてあるんだよ!!
そう心の中で毒付きながら、朝食をとるために食堂へ。

私が、おはようございますと挨拶しても皆無視です。
安定のクオリティを保つ我が家族。
本当に嫌い。
早く家から出たい。
でも出れない!!
それもこれも規則が許してくれないから!!

この国には、貴族籍を持つものは必ず学園に通わなければならないのです。
貴族は子供が産まれたら直ぐに子供を籍に入れなければならない為私もちゃっかり貴族籍に入っています。
貴族籍から抜けたら行かなくてよいのですが、14歳から通う学園に入るまでに抜けるのは鬼籍しか存在しておりません。
死にたくないのでこれは却下。
例え何か悪さをしても、14歳までならば学園で鍛え直したら良いとの考えらしい…。
大体家にずっといる(と思われている)私が悪さなんて出来るはずがありません。
あ、学園で悪さをして退学からの除籍は可能らしいがそれは私が嫌だ。
そんな汚名を被ってからの除籍ではなく、卒業をしてから家族に絶縁を言い渡し、怒った親に除籍され平民になるというコースを狙っている。

卒業となる18歳、つまり成人するまではこの家族と付き合っていかなければならないのだ。
まだ8年もあるなんて…本当に苦痛…。
まぁ、4年後学園に入る時に私は寮生活を選ぼうと思っているんだけれどね。
ひとまずあと4年の我慢…。

ため息をつきながら自分の席に座り朝食をとっていると、お姉様がこちらを見てニヤニヤしているのが見えます。
あぁ、きっとドレスの事ですね。
お姉様が飽きたドレスを着る私の姿が早く見たいってことですよね。
お姉様のサイズのドレスをどう着るのか楽しみなんでしょうけれど…もう魔改造されているのでお楽しみ頂けないと思いますよ…。

お姉様のニヤニヤと両親からの無言の圧…この場は、さっさと立ち去るが勝ち!
こんな一銭の得にもならない時間は巻きで終わらせてやる!!


私はお姉様の視線を無視し、急いで朝食を食べ部屋に戻ることにした。
私が部屋を出ようとした時、

「私に欲しいと強請った服を着て参加するの?貴女は、ちゃんと着れるの?お姉様は心配だわ…」

と、悲しげな顔でお姉様は私に声をかけてきました。
茶番劇始めるのか?
これが始まる前に出たかったのに…遅かったか…。

「なんて優しい子なのだ!妹にドレスを奪われたのに…妹を気にかけるなんて…おい!アンリ今更新しい物を買え等と抜かした事を言わないだろうな!」

「そうよ!全てを欲しがるなんて浅ましい子。サイズが合わないからと言って、今から買っても間に合わないんだからね!キャロットから奪ったドレスで夜会に参加しなさい!サイズが合わないドレスを着た貴女が、家族だなんても思われたくないから会場では私たちから離れて過ごすように!いいですね!」

おぅ…。
三者三様に言いたい放題だな。
もう諦めているけどね。
それよりもテーブルマナーが守れていない目の前のお姉様の事を気にかけた方がいいと思いますが?
本当に嫌になる。

「分かりました。会場では離れて過ごすように致します。ドレスもご心配ありがとうございます。でも大丈夫ですのでご安心を。それでは失礼いたします。」

テーブルマナーがなってないお姉様に向かって、カーテシーをし食堂を後にしました。

扉の向こうで私に対する罵詈雑言が聞こえます。

私の心はどんより雨模様なのに、私の家族は皆今日も元気いっぱいのようです。

羨ましい…いや全然羨ましくなかったわ!

私はため息をつきながら部屋に戻ったのであった。
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