【完結】何でも欲しがる妹?お姉様が飽き性なだけですよね?

水江 蓮

文字の大きさ
10 / 81

10

しおりを挟む
はい、嫌でもやってきてしまいましたよ夜会の日。
もう朝から私の心はどんより雨模様です。
今日は夜会の準備がある為、こっそりライフはダメだと言われております。
気晴らしすらできないなんて…なんで夜会なんてあるんだよ!!
そう心の中で毒付きながら、朝食をとるために食堂へ。

私が、おはようございますと挨拶しても皆無視です。
安定のクオリティを保つ我が家族。
本当に嫌い。
早く家から出たい。
でも出れない!!
それもこれも規則が許してくれないから!!

この国には、貴族籍を持つものは必ず学園に通わなければならないのです。
貴族は子供が産まれたら直ぐに子供を籍に入れなければならない為私もちゃっかり貴族籍に入っています。
貴族籍から抜けたら行かなくてよいのですが、14歳から通う学園に入るまでに抜けるのは鬼籍しか存在しておりません。
死にたくないのでこれは却下。
例え何か悪さをしても、14歳までならば学園で鍛え直したら良いとの考えらしい…。
大体家にずっといる(と思われている)私が悪さなんて出来るはずがありません。
あ、学園で悪さをして退学からの除籍は可能らしいがそれは私が嫌だ。
そんな汚名を被ってからの除籍ではなく、卒業をしてから家族に絶縁を言い渡し、怒った親に除籍され平民になるというコースを狙っている。

卒業となる18歳、つまり成人するまではこの家族と付き合っていかなければならないのだ。
まだ8年もあるなんて…本当に苦痛…。
まぁ、4年後学園に入る時に私は寮生活を選ぼうと思っているんだけれどね。
ひとまずあと4年の我慢…。

ため息をつきながら自分の席に座り朝食をとっていると、お姉様がこちらを見てニヤニヤしているのが見えます。
あぁ、きっとドレスの事ですね。
お姉様が飽きたドレスを着る私の姿が早く見たいってことですよね。
お姉様のサイズのドレスをどう着るのか楽しみなんでしょうけれど…もう魔改造されているのでお楽しみ頂けないと思いますよ…。

お姉様のニヤニヤと両親からの無言の圧…この場は、さっさと立ち去るが勝ち!
こんな一銭の得にもならない時間は巻きで終わらせてやる!!


私はお姉様の視線を無視し、急いで朝食を食べ部屋に戻ることにした。
私が部屋を出ようとした時、

「私に欲しいと強請った服を着て参加するの?貴女は、ちゃんと着れるの?お姉様は心配だわ…」

と、悲しげな顔でお姉様は私に声をかけてきました。
茶番劇始めるのか?
これが始まる前に出たかったのに…遅かったか…。

「なんて優しい子なのだ!妹にドレスを奪われたのに…妹を気にかけるなんて…おい!アンリ今更新しい物を買え等と抜かした事を言わないだろうな!」

「そうよ!全てを欲しがるなんて浅ましい子。サイズが合わないからと言って、今から買っても間に合わないんだからね!キャロットから奪ったドレスで夜会に参加しなさい!サイズが合わないドレスを着た貴女が、家族だなんても思われたくないから会場では私たちから離れて過ごすように!いいですね!」

おぅ…。
三者三様に言いたい放題だな。
もう諦めているけどね。
それよりもテーブルマナーが守れていない目の前のお姉様の事を気にかけた方がいいと思いますが?
本当に嫌になる。

「分かりました。会場では離れて過ごすように致します。ドレスもご心配ありがとうございます。でも大丈夫ですのでご安心を。それでは失礼いたします。」

テーブルマナーがなってないお姉様に向かって、カーテシーをし食堂を後にしました。

扉の向こうで私に対する罵詈雑言が聞こえます。

私の心はどんより雨模様なのに、私の家族は皆今日も元気いっぱいのようです。

羨ましい…いや全然羨ましくなかったわ!

私はため息をつきながら部屋に戻ったのであった。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。

桜城恋詠
ファンタジー
 聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。  異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。  彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。  迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。 「絶対、誰にも渡さない」 「君を深く愛している」 「あなたは私の、最愛の娘よ」  公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。  そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?  命乞いをしたって、もう遅い。  あなたたちは絶対に、許さないんだから! ☆ ☆ ☆ ★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。 こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。 ※9/28 誤字修正

【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。

138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」  お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。  賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。  誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。  そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。  諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結済】悪役令嬢の妹様

ファンタジー
 星守 真珠深(ほしもり ますみ)は社畜お局様街道をひた走る日本人女性。  そんな彼女が現在嵌っているのが『マジカルナイト・ミラクルドリーム』というベタな乙女ゲームに悪役令嬢として登場するアイシア・フォン・ラステリノーア公爵令嬢。  ぶっちゃけて言うと、ヒロイン、攻略対象共にどちらかと言えば嫌悪感しかない。しかし、何とかアイシアの断罪回避ルートはないものかと、探しに探してとうとう全ルート開き終えたのだが、全ては無駄な努力に終わってしまった。  やり場のない気持ちを抱え、気分転換にコンビニに行こうとしたら、気づけば悪楽令嬢アイシアの妹として転生していた。  ―――アイシアお姉様は私が守る!  最推し悪役令嬢、アイシアお姉様の断罪回避転生ライフを今ここに開始する! ※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>  既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。 ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載させていただいています。 ※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。 ※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。 ※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。 ※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。 ※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。 ※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。 ※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

婚約破棄したその場から、ざまぁは始まっていました

ふわふわ
恋愛
王国随一の名門、アルファルド公爵家の令嬢シャウラは、 ある日、第一王子アセルスから一方的に婚約を破棄される。 理由はただ一つ―― 「平民出身の聖女と婚約するため」。 だが、その“婚約破棄したその場”で、ざまぁはすでに始まっていた。 シャウラは泣かず、怒らず、抗議もしない。 ただ静かに席を立っただけ。 それだけで―― 王国最大派閥アルファルド派は王子への支持を撤回し、 王国最大の商会は資金提供を打ち切り、 王太子候補だったアセルスは、政治と経済の両方を失っていく。 一方シャウラは、何もしていない。 復讐もしない。断罪もしない。 平穏な日常を送りながら、無自覚のまま派閥の結束を保ち続ける。 そして王国は、 “王太子を立てない”という前代未聞の選択をし、 聡明な第一王女マリーが女王として即位する――。 誰かを裁くことなく、 誰かを蹴落とすことなく、 ただ「席を立った」者だけが、最後まで穏やかでいられた。 これは、 婚約破棄から始まる―― 静かで、上品で、取り返しのつかないざまぁの物語。 「私は何もしていませんわ」 それが、最強の勝利だった。

公爵令嬢は結婚式当日に死んだ

白雲八鈴
恋愛
 今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。 「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」  突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。 婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。  そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。  その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……  生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。  婚約者とその番という女性に 『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』 そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。 *タグ注意 *不快であれば閉じてください。

処理中です...