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「アンリ!!貴女が欲しがったから…昨日あれだけ宝石あげたのに…まだ欲しいの!?」
私は友人に、自分が昨日街中で買った髪留めを見せているだけなのに謎の発言をしながらお姉様が乱入してきた。
お姉様…ここでもその茶番劇するんですか…。
まずお姉様、ここ1年Sクラスの教室なんですが…わざわざ来られたんですか?
遠く離れた3年Cクラスから…。
そして昨日私の部屋にまた置いたんですね。
私の部屋に置くことにそろそろ飽きてくれませんかね…。
クラスメイトが冷めた目でお姉様を見ている事に全く気づかないお姉様は悲劇のヒロインごっこを続けています。
これは私が対処するしかありませんね…。
仕方がなく立ち上がりお姉様の前まで行くと、
「お姉様、また私の部屋に宝石を置いてくださったのですか?でも、私寮生活なのでそれを確認しておりません。メイド達が片付けてくれたと思いますが…必要な物あったんですか?それなら私が使う前に(売り払う前)お姉様の部屋に持って帰ってくだ「いいの!そんなフリしなくて!あげたんだもの…取り返したり私はしないわ!私は新しい物を買っていただける事になったので…」あ、それは良かったですね!お姉様そろそろ移動なさらないと授業に間に合いませんよ?このクラスからの移動だと時間が…もう間に合いそうにありませんね…。まぁ、走ってでも自分の教室に戻られた方がいいですよ?」
私がそう伝えると、お姉様は苦虫を噛み潰したような顔をしながら、
「私は淑女ですから走りません!!」
と叫びながら教室を後にされた…。
いや、お姉様淑女は大声で叫びませんし、そんなにドタバタと足音立てませんよ?
1度淑女という言葉を辞書で引くことをオススメします。
そんなお姉様を見送った後、お騒がせ致しましたとクラスメイトに謝り自分の席に戻った。
席に着くと、先程まで髪留めについて話していた新しくできた友人のシンシアに、
「何だか凄い印象的なお姉様をお持ちのようで…。」
と苦笑された。
「お姉様は凄い印象的な方でしょう?両親も含めてあんな感じなんだよぉ…。」
私はシンシアに、軽く家族の事を話して(愚痴って)いたので私はため息混じりに返答した。
「まぁ、あんなに印象的なお姉様がいたらアンリの印象薄くなりそう…。だからといって子供の制服や学費の事をすっかり忘れていいはずがないけどね!ご両親もあれと同じぐらい印象的な方ならば…そこで育ったアンリの斜め上の思考にも納得だわ。」
「斜め上!?私普通だよ!?」
「はいはい。家が没落した後の生活を考えてみたり、メイドの仕事や料理をコックに教わったり…普通のお嬢様は考えないのよ。まず没落するなんて考えないし、その後の事なんて誰1人考えてない!それにしても、この前の夜会で来ていたドレスがまさかのリメイクだったなんて…。」
実はこの学園に入学する1週間前に、入学する生徒と在校生が呼ばれる夜会があった。
そこに着ていったドレスが何処で作られた物なのかをお姉様が登場されるまで話をしていたのだった。
「お姉様が飽きたからってくれたドレスをリメイク担当と刺繍担当のメイドにお願いして作ってもらったんだよ。お姉様のドレスはこう…なんていうか派手で重いから、私用に装飾を控えめにしてもらって軽く動きやすいドレスを作ってもらっているの。」
私が自慢げに話すと、
「動きやすいって…。でも残念。新しい工房でも出来たのかと思ったのにな~。あのドレス素敵だったもの…。」
「もしメイドが作ってもいいのなら、私がメイドに頼むよ?最近皆レベルが上がって本当に工房作れそうな勢いだから、この際工房立てて、作った物をシンシアに着て貰って知名度を上げてから大体的に売り出すのもありかも…。」
「作って貰えるの!?嬉しい!!って、ん?ちょっと待って?工房を立ち上げる?売り出す?貴女また斜め上の考えを!!まぁ、そんなアンリが楽しいからいいけど…バレないようにしなさいよ?」
「そうだよね…バレないように工房をってなるとまた皆に相談してからだな。前の大きな買い物の時も注意受けたもんな…。でもシンシアのドレスは大丈夫だよ!逆に作りたいっていうだろうし…あ、若干1名挙動不審なメイドがいるけど気にしないでね?腕は確かだから!」
シンシアから何故か哀れむ様な視線を感じる…。
何でかな?
とりあえずシンシアのドレスを1着作ってプレゼントすることが決まりました!
サイズはまたメイドを通して教えてくれるんだって!
色や形などもその時に相談との事。
シンシアのドレスを見るために、そのドレスを着てシンシアが参加する夜会だけはちゃんと出席しようと心に決めたのだった。
あ、忘れかけていたけどお姉様授業間に合ったのかな?
SクラスとCクラスは建物が違うし、かなりの距離があるんだけどな…。
お互い疲れるだけだし、こちらに今後関わってこないといいな…。
そんなことを思っていたのに、そのすぐ後にまたしてもお姉様に絡まれるのだった…。
平穏無事な生活が送りたい…。
私は友人に、自分が昨日街中で買った髪留めを見せているだけなのに謎の発言をしながらお姉様が乱入してきた。
お姉様…ここでもその茶番劇するんですか…。
まずお姉様、ここ1年Sクラスの教室なんですが…わざわざ来られたんですか?
遠く離れた3年Cクラスから…。
そして昨日私の部屋にまた置いたんですね。
私の部屋に置くことにそろそろ飽きてくれませんかね…。
クラスメイトが冷めた目でお姉様を見ている事に全く気づかないお姉様は悲劇のヒロインごっこを続けています。
これは私が対処するしかありませんね…。
仕方がなく立ち上がりお姉様の前まで行くと、
「お姉様、また私の部屋に宝石を置いてくださったのですか?でも、私寮生活なのでそれを確認しておりません。メイド達が片付けてくれたと思いますが…必要な物あったんですか?それなら私が使う前に(売り払う前)お姉様の部屋に持って帰ってくだ「いいの!そんなフリしなくて!あげたんだもの…取り返したり私はしないわ!私は新しい物を買っていただける事になったので…」あ、それは良かったですね!お姉様そろそろ移動なさらないと授業に間に合いませんよ?このクラスからの移動だと時間が…もう間に合いそうにありませんね…。まぁ、走ってでも自分の教室に戻られた方がいいですよ?」
私がそう伝えると、お姉様は苦虫を噛み潰したような顔をしながら、
「私は淑女ですから走りません!!」
と叫びながら教室を後にされた…。
いや、お姉様淑女は大声で叫びませんし、そんなにドタバタと足音立てませんよ?
1度淑女という言葉を辞書で引くことをオススメします。
そんなお姉様を見送った後、お騒がせ致しましたとクラスメイトに謝り自分の席に戻った。
席に着くと、先程まで髪留めについて話していた新しくできた友人のシンシアに、
「何だか凄い印象的なお姉様をお持ちのようで…。」
と苦笑された。
「お姉様は凄い印象的な方でしょう?両親も含めてあんな感じなんだよぉ…。」
私はシンシアに、軽く家族の事を話して(愚痴って)いたので私はため息混じりに返答した。
「まぁ、あんなに印象的なお姉様がいたらアンリの印象薄くなりそう…。だからといって子供の制服や学費の事をすっかり忘れていいはずがないけどね!ご両親もあれと同じぐらい印象的な方ならば…そこで育ったアンリの斜め上の思考にも納得だわ。」
「斜め上!?私普通だよ!?」
「はいはい。家が没落した後の生活を考えてみたり、メイドの仕事や料理をコックに教わったり…普通のお嬢様は考えないのよ。まず没落するなんて考えないし、その後の事なんて誰1人考えてない!それにしても、この前の夜会で来ていたドレスがまさかのリメイクだったなんて…。」
実はこの学園に入学する1週間前に、入学する生徒と在校生が呼ばれる夜会があった。
そこに着ていったドレスが何処で作られた物なのかをお姉様が登場されるまで話をしていたのだった。
「お姉様が飽きたからってくれたドレスをリメイク担当と刺繍担当のメイドにお願いして作ってもらったんだよ。お姉様のドレスはこう…なんていうか派手で重いから、私用に装飾を控えめにしてもらって軽く動きやすいドレスを作ってもらっているの。」
私が自慢げに話すと、
「動きやすいって…。でも残念。新しい工房でも出来たのかと思ったのにな~。あのドレス素敵だったもの…。」
「もしメイドが作ってもいいのなら、私がメイドに頼むよ?最近皆レベルが上がって本当に工房作れそうな勢いだから、この際工房立てて、作った物をシンシアに着て貰って知名度を上げてから大体的に売り出すのもありかも…。」
「作って貰えるの!?嬉しい!!って、ん?ちょっと待って?工房を立ち上げる?売り出す?貴女また斜め上の考えを!!まぁ、そんなアンリが楽しいからいいけど…バレないようにしなさいよ?」
「そうだよね…バレないように工房をってなるとまた皆に相談してからだな。前の大きな買い物の時も注意受けたもんな…。でもシンシアのドレスは大丈夫だよ!逆に作りたいっていうだろうし…あ、若干1名挙動不審なメイドがいるけど気にしないでね?腕は確かだから!」
シンシアから何故か哀れむ様な視線を感じる…。
何でかな?
とりあえずシンシアのドレスを1着作ってプレゼントすることが決まりました!
サイズはまたメイドを通して教えてくれるんだって!
色や形などもその時に相談との事。
シンシアのドレスを見るために、そのドレスを着てシンシアが参加する夜会だけはちゃんと出席しようと心に決めたのだった。
あ、忘れかけていたけどお姉様授業間に合ったのかな?
SクラスとCクラスは建物が違うし、かなりの距離があるんだけどな…。
お互い疲れるだけだし、こちらに今後関わってこないといいな…。
そんなことを思っていたのに、そのすぐ後にまたしてもお姉様に絡まれるのだった…。
平穏無事な生活が送りたい…。
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