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無事(?)エマと合流できた私は、エマから情報を得た。
お姉様は現在留年一歩手前だそうだ。
今回のレポートが完成しなければ留年決定なのだとか…。
…お姉様…。
そんな状態になるまで何故何もしなかったの?
まぁ、お姉様だからね…。
いつものお姉様クオリティ健在の模様。
「つまりお姉様はそのレポートを私にさせたいんでしょうね。卒業のために…。あ、お姉様の婚約者はどうなっているか知っている?」
「そちらも今情報を得て参りました。あの婚約者との婚約をアンリお嬢様に押し付けようとしている模様です。つまり、今週末家に帰ってこさせたい理由は2つ。レポート作成と婚約者を交代する事を相手方に伝えるためです。今週末は大変危険です。トパゾライト公爵家の方から今すぐにトパゾライト家に戻るように指示が出されました。学園にも数日間の休暇の許可をとってあります。トパゾライト家より迎えがきますのでそれに乗って避難とのことでした。」
「申し訳ないことになったね…。それにしても、私に婚約者を譲るって…カルサイト家はお姉様が継ぐんでしょ?そして、あの婚約者は婿入りだったよね?一緒にカルサイト家を継ぐための。その辺どう考えているんだろ?」
「どうせ、あのキャロットお嬢様の事ですからアンリお嬢様に仕事をさせて自分は悠々自適にカルサイト家で過ごされるおつもりなんでしょう。それはただの穀潰しと呼ぶのですけどね?」
エマ…穀潰しって言っちまったぜ…。
でもその通りなんですけどね?
「カルサイト家としてはどうしても政略結婚をさせたいって事だね。」
「ええ、あのボンクラ達がお金を湯水のように使っておりますからね…。今後も使うためには必要不可欠な契約なんでしょう。」
「もう私カルサイト家の人間じゃないのにね~?」
「気づいてないんでしょう。養子の申請関連の書類は適当に証印押したのでしょう。お嬢様が言っていたように没落するかもしれませんね。没落するに違いないというお嬢様の言葉を信じていませんでしたが、今なら有り得ると思いますよ。」
エマは大きなため息をついた。
それにしてもカルサイト家本格的にヤバくなってきているな…。
本来ならあと二年後にあの家から逃げる予定だったけど、王妃様からの提案にのって早めに逃げておいてよかったよ…。
平民になる夢が潰えて悲しかったけどね。
カルサイト家の働き蜂として生かされるなんて絶対にごめんだ!
この後、トパゾライト公爵家から迎えの馬車とお兄様が到着した。
馬車に乗り込もうとした私に気づいたお姉様がこちらに走ってきていたが、お姉様が追いつく前に私達は馬車に乗り込み逃げるように去ったのだった。
お姉様は私を探して学園中を走り回っていたのだろう。
髪は乱れ、服は汚れていた。
淑女は走ってはいけませんとあれ程言ったのに…。
そんなズタボロなお姉様が馬車に向かって文句を大声で叫んでいます。
お姉様…紋章が馬車に描かれていますよね?
公爵家の馬車に石をぶつけようとするなんて…子供でもダメだと知っていますよ?
いえ、お嬢様が紋章を覚えているはずがないですね…。
あれが自分の血の繋がった姉だと言うことにため息しかでない私なのでした。
お姉様は現在留年一歩手前だそうだ。
今回のレポートが完成しなければ留年決定なのだとか…。
…お姉様…。
そんな状態になるまで何故何もしなかったの?
まぁ、お姉様だからね…。
いつものお姉様クオリティ健在の模様。
「つまりお姉様はそのレポートを私にさせたいんでしょうね。卒業のために…。あ、お姉様の婚約者はどうなっているか知っている?」
「そちらも今情報を得て参りました。あの婚約者との婚約をアンリお嬢様に押し付けようとしている模様です。つまり、今週末家に帰ってこさせたい理由は2つ。レポート作成と婚約者を交代する事を相手方に伝えるためです。今週末は大変危険です。トパゾライト公爵家の方から今すぐにトパゾライト家に戻るように指示が出されました。学園にも数日間の休暇の許可をとってあります。トパゾライト家より迎えがきますのでそれに乗って避難とのことでした。」
「申し訳ないことになったね…。それにしても、私に婚約者を譲るって…カルサイト家はお姉様が継ぐんでしょ?そして、あの婚約者は婿入りだったよね?一緒にカルサイト家を継ぐための。その辺どう考えているんだろ?」
「どうせ、あのキャロットお嬢様の事ですからアンリお嬢様に仕事をさせて自分は悠々自適にカルサイト家で過ごされるおつもりなんでしょう。それはただの穀潰しと呼ぶのですけどね?」
エマ…穀潰しって言っちまったぜ…。
でもその通りなんですけどね?
「カルサイト家としてはどうしても政略結婚をさせたいって事だね。」
「ええ、あのボンクラ達がお金を湯水のように使っておりますからね…。今後も使うためには必要不可欠な契約なんでしょう。」
「もう私カルサイト家の人間じゃないのにね~?」
「気づいてないんでしょう。養子の申請関連の書類は適当に証印押したのでしょう。お嬢様が言っていたように没落するかもしれませんね。没落するに違いないというお嬢様の言葉を信じていませんでしたが、今なら有り得ると思いますよ。」
エマは大きなため息をついた。
それにしてもカルサイト家本格的にヤバくなってきているな…。
本来ならあと二年後にあの家から逃げる予定だったけど、王妃様からの提案にのって早めに逃げておいてよかったよ…。
平民になる夢が潰えて悲しかったけどね。
カルサイト家の働き蜂として生かされるなんて絶対にごめんだ!
この後、トパゾライト公爵家から迎えの馬車とお兄様が到着した。
馬車に乗り込もうとした私に気づいたお姉様がこちらに走ってきていたが、お姉様が追いつく前に私達は馬車に乗り込み逃げるように去ったのだった。
お姉様は私を探して学園中を走り回っていたのだろう。
髪は乱れ、服は汚れていた。
淑女は走ってはいけませんとあれ程言ったのに…。
そんなズタボロなお姉様が馬車に向かって文句を大声で叫んでいます。
お姉様…紋章が馬車に描かれていますよね?
公爵家の馬車に石をぶつけようとするなんて…子供でもダメだと知っていますよ?
いえ、お嬢様が紋章を覚えているはずがないですね…。
あれが自分の血の繋がった姉だと言うことにため息しかでない私なのでした。
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