【完結】何でも欲しがる妹?お姉様が飽き性なだけですよね?

水江 蓮

文字の大きさ
38 / 81

38

しおりを挟む
無事(?)エマと合流できた私は、エマから情報を得た。

お姉様は現在留年一歩手前だそうだ。 
今回のレポートが完成しなければ留年決定なのだとか…。

…お姉様…。
そんな状態になるまで何故何もしなかったの?
まぁ、お姉様だからね…。
いつものお姉様クオリティ健在の模様。

「つまりお姉様はそのレポートを私にさせたいんでしょうね。卒業のために…。あ、お姉様の婚約者はどうなっているか知っている?」

「そちらも今情報を得て参りました。あの婚約者との婚約をアンリお嬢様に押し付けようとしている模様です。つまり、今週末家に帰ってこさせたい理由は2つ。レポート作成と婚約者を交代する事を相手方に伝えるためです。今週末は大変危険です。トパゾライト公爵家の方から今すぐにトパゾライト家に戻るように指示が出されました。学園にも数日間の休暇の許可をとってあります。トパゾライト家より迎えがきますのでそれに乗って避難とのことでした。」

「申し訳ないことになったね…。それにしても、私に婚約者を譲るって…カルサイト家はお姉様が継ぐんでしょ?そして、あの婚約者は婿入りだったよね?一緒にカルサイト家を継ぐための。その辺どう考えているんだろ?」

「どうせ、あのキャロットお嬢様の事ですからアンリお嬢様に仕事をさせて自分は悠々自適にカルサイト家で過ごされるおつもりなんでしょう。それはただの穀潰しと呼ぶのですけどね?」

エマ…穀潰しって言っちまったぜ…。
でもその通りなんですけどね?

「カルサイト家としてはどうしても政略結婚をさせたいって事だね。」

「ええ、あのボンクラ達がお金を湯水のように使っておりますからね…。今後も使うためには必要不可欠な契約なんでしょう。」

「もう私カルサイト家の人間じゃないのにね~?」

「気づいてないんでしょう。養子の申請関連の書類は適当に証印押したのでしょう。お嬢様が言っていたように没落するかもしれませんね。没落するに違いないというお嬢様の言葉を信じていませんでしたが、今なら有り得ると思いますよ。」

エマは大きなため息をついた。

それにしてもカルサイト家本格的にヤバくなってきているな…。
本来ならあと二年後にあの家から逃げる予定だったけど、王妃様からの提案にのって早めに逃げておいてよかったよ…。
平民になる夢が潰えて悲しかったけどね。
カルサイト家の働き蜂として生かされるなんて絶対にごめんだ!

この後、トパゾライト公爵家から迎えの馬車とお兄様が到着した。
馬車に乗り込もうとした私に気づいたお姉様がこちらに走ってきていたが、お姉様が追いつく前に私達は馬車に乗り込み逃げるように去ったのだった。
お姉様は私を探して学園中を走り回っていたのだろう。
髪は乱れ、服は汚れていた。
淑女は走ってはいけませんとあれ程言ったのに…。


そんなズタボロなお姉様が馬車に向かって文句を大声で叫んでいます。
お姉様…紋章が馬車に描かれていますよね?
公爵家の馬車に石をぶつけようとするなんて…子供でもダメだと知っていますよ?
いえ、お嬢様が紋章を覚えているはずがないですね…。

あれが自分の血の繋がった姉だと言うことにため息しかでない私なのでした。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

婚約者に突き飛ばされて前世を思い出しました

天宮有
恋愛
伯爵令嬢のミレナは、双子の妹キサラより劣っていると思われていた。 婚約者のルドノスも同じ考えのようで、ミレナよりキサラと婚約したくなったらしい。 排除しようとルドノスが突き飛ばした時に、ミレナは前世の記憶を思い出し危機を回避した。 今までミレナが支えていたから、妹の方が優秀と思われている。 前世の記憶を思い出したミレナは、キサラのために何かすることはなかった。

奪う人たちは放っておいて私はお菓子を焼きます

タマ マコト
ファンタジー
伯爵家の次女クラリス・フォン・ブランディエは、姉ヴィオレッタと常に比較され、「控えめでいなさい」と言われ続けて育った。やがて姉の縁談を機に、母ベアトリスの価値観の中では自分が永遠に“引き立て役”でしかないと悟ったクラリスは、父が遺した領都の家を頼りに自ら家を出る。 領都の端でひとり焼き菓子を焼き始めた彼女は、午後の光が差す小さな店『午後の窓』を開く。そこへ、紅茶の香りに異様に敏感な謎の青年が現れる。名も素性も明かさぬまま、ただ菓子の味を静かに言い当てる彼との出会いが、クラリスの新しい人生をゆっくりと動かし始める。 奪い合う世界から離れ、比較されない場所で生きると決めた少女の、静かな再出発の物語。

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。

桜城恋詠
ファンタジー
 聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。  異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。  彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。  迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。 「絶対、誰にも渡さない」 「君を深く愛している」 「あなたは私の、最愛の娘よ」  公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。  そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?  命乞いをしたって、もう遅い。  あなたたちは絶対に、許さないんだから! ☆ ☆ ☆ ★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。 こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。 ※9/28 誤字修正

「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」

イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。 ある日、夢をみた。 この国の未来を。 それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。 彼は言う。 愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?

悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます

綾月百花   
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。

留学してたら、愚昧がやらかした件。

庭にハニワ
ファンタジー
バカだアホだ、と思っちゃいたが、本当に愚かしい妹。老害と化した祖父母に甘やかし放題されて、聖女気取りで日々暮らしてるらしい。どうしてくれよう……。 R−15は基本です。

処理中です...