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今日起こったことに関してお兄様はそれはもうお怒りでした。
キャロットお嬢様の腕をへし折ると言われたので、必死に止めました。
流石に犯罪になっちゃうよ…。
今にも暴れだしそうなお兄様を宥めながら、馬車に揺られてなんとか家に帰宅すると、お母様が勢いよく私に突っ込んできました。
私をギュッと抱きしてると低音ボイスで、
「ちょっと今からキュッとやってくるわ。」
と、とても不穏な発言をされました…。
殺意高すぎ!!
落ち着いて!!
当の本人の私が一番冷静な気がするよ!?
出迎えてくれた家族と使用人達をなんとか宥めて客間へと移動していると、部屋に向かう私達とすれ違う使用人達に若干不審な人達が混じっているのが見えた。
へい!そこの執事!
袖口のナイフは片付けようね?
そこの庭師!
鎌は振り上げてはいけません!!
コック!
それは料理に使うものです!刃物危ない!!
メイドの皆さん!?
なんでシルバートレーやホウキを持って玄関に向かっているの!?
エマも仲間に入らない!!
やめなさいって!!
私が1人で慌てていると、そこによく通る低音ボイスが響いた。
「皆落ち着け!アンリが困っているだろう。アンリを休ませてやる事が優先だ!あの家の者達を一瞬で殺るのはダメだ…少しづつ痛めつけてからじゃないとな…。」
お父様の発言に、皆ハッとした顔で頷いていますが…いや、殺っちゃダメだよ?
何サラッと犯罪起こそうとしているんですか?
お父様もお怒りなんですね!?
はい、一旦落ち着こう?
「あの…とりあえず今後どうしたらいいのか教えて欲しいです。いつまで学園休むのかとか…。」
私がそう言うとお母様に、
「とりあえずその腕が治るまでは安静よ!寮は危険かもしれないから今後は家から通ってね?寮生活楽しかったかもしれないけれど…もしもの事があったら心配だから…ね?」
と言われてしまいました。
確かに寮生活はカルサイト家とは違って自由に過ごせたので楽しかったけれど、身の危険をおかしてまで、寮生活を選ぶことなどしない。
それにカルサイト家から脱出したくて寮に入っただけだしね!
「分かりました。お手数お掛けしますがよろしくお願いいたします。」
そう礼を言うと、お母様に肩をバシッと叩かれた。
「もう家族なんだから、敬語は使っちゃダメ!カルサイト家を潰す事なんて簡単だから気にしないで~。あ、今すぐ潰したりしないわよ?ふふふっ…」
扇子で口元を隠しながら笑っているお母様…。
大丈夫かな?
「お嬢様の予想通りの没落ですね?」
ホウキを元に戻して帰ってきたエマが私に呟いてきた。
エマさんや…これは私が言ってた没落とは違う没落だよ?
私は元お父様が、うっかりミスして没落すると言っていたんだよ?
…でもよくよく考えると、うっかり養子の書類に証印を押した事も原因の一つか…?
ならこれは想定内?
いや、違う!これは想定外だ!
私はもう苦笑を浮かべることしかできなかった…。
キャロットお嬢様の腕をへし折ると言われたので、必死に止めました。
流石に犯罪になっちゃうよ…。
今にも暴れだしそうなお兄様を宥めながら、馬車に揺られてなんとか家に帰宅すると、お母様が勢いよく私に突っ込んできました。
私をギュッと抱きしてると低音ボイスで、
「ちょっと今からキュッとやってくるわ。」
と、とても不穏な発言をされました…。
殺意高すぎ!!
落ち着いて!!
当の本人の私が一番冷静な気がするよ!?
出迎えてくれた家族と使用人達をなんとか宥めて客間へと移動していると、部屋に向かう私達とすれ違う使用人達に若干不審な人達が混じっているのが見えた。
へい!そこの執事!
袖口のナイフは片付けようね?
そこの庭師!
鎌は振り上げてはいけません!!
コック!
それは料理に使うものです!刃物危ない!!
メイドの皆さん!?
なんでシルバートレーやホウキを持って玄関に向かっているの!?
エマも仲間に入らない!!
やめなさいって!!
私が1人で慌てていると、そこによく通る低音ボイスが響いた。
「皆落ち着け!アンリが困っているだろう。アンリを休ませてやる事が優先だ!あの家の者達を一瞬で殺るのはダメだ…少しづつ痛めつけてからじゃないとな…。」
お父様の発言に、皆ハッとした顔で頷いていますが…いや、殺っちゃダメだよ?
何サラッと犯罪起こそうとしているんですか?
お父様もお怒りなんですね!?
はい、一旦落ち着こう?
「あの…とりあえず今後どうしたらいいのか教えて欲しいです。いつまで学園休むのかとか…。」
私がそう言うとお母様に、
「とりあえずその腕が治るまでは安静よ!寮は危険かもしれないから今後は家から通ってね?寮生活楽しかったかもしれないけれど…もしもの事があったら心配だから…ね?」
と言われてしまいました。
確かに寮生活はカルサイト家とは違って自由に過ごせたので楽しかったけれど、身の危険をおかしてまで、寮生活を選ぶことなどしない。
それにカルサイト家から脱出したくて寮に入っただけだしね!
「分かりました。お手数お掛けしますがよろしくお願いいたします。」
そう礼を言うと、お母様に肩をバシッと叩かれた。
「もう家族なんだから、敬語は使っちゃダメ!カルサイト家を潰す事なんて簡単だから気にしないで~。あ、今すぐ潰したりしないわよ?ふふふっ…」
扇子で口元を隠しながら笑っているお母様…。
大丈夫かな?
「お嬢様の予想通りの没落ですね?」
ホウキを元に戻して帰ってきたエマが私に呟いてきた。
エマさんや…これは私が言ってた没落とは違う没落だよ?
私は元お父様が、うっかりミスして没落すると言っていたんだよ?
…でもよくよく考えると、うっかり養子の書類に証印を押した事も原因の一つか…?
ならこれは想定内?
いや、違う!これは想定外だ!
私はもう苦笑を浮かべることしかできなかった…。
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