42 / 70
第42話 ピザタイム
しおりを挟む
長良さんからキッチリと叱られた後、黙々と鑑定作業を進めていると、マキマキさんがこちらへ近づき、そっと耳打ちをしてきた。
「私のビンタだと、顎の関節が外れていましたよ……」
「………………」
今後も、ビンタは長良さんにお願いしよう……。
結局、今回手に入れたアイテムの多くは、買取りに出すことになった。
手元に残すものとしては、盾、槍、嗅覚の宝石、目覚ましの首飾り、木登りの腕輪だ。
特に判断を迷ったマジックアイテムだが、皆との話し合いの結果、異性にモテたり、耳閉感から守られたりしても大して意味はないだろうということから、その大部分を買い取りへと回した。
また、金属の武器に関しては、鋳直してまで手に入れたい装備が思い浮かばなかったため、槍以外は全て売ることに。
合計で300万円と少しで買い取ってもらったが、やはりワニの方が儲かる。ゴブリンではなく、コボルドやオークの集落だともっと儲かるのだろうか。
……ちなみに、ゴブリンの郷土料理は買い取ってはもらえなかった。
◻︎◻︎◻︎
朝。
夏休みの過ごし方についてあちこちで話題が飛び交う中、ホームルームが始まるまでのわずかな時間を何となく過ごしていると、クラスメイトの一人がこちらに話しかけてきた。
「伊吹って、学校のスキル説明会に参加してたよな?」
「あ、え? うん。参加したよ」
近隣の学生冒険者を集めて合同開催された、自分にとってあまり益のなかった説明会だ。
「あの後って、まだダンジョンに行ってる?」
何だろう? 彼もダンジョンに興味が出たのだろうか。
うちの学校は、地元では上位の進学校だ。普通に大学へ行き、普通にイイ会社、イイ職業に就くことが当たり前なので、わざわざ危険な冒険者に興味を抱く生徒は極めて少ない。
ただ中には、十代で大金を稼ごうとしたり、未知なる医薬品の研究をしたいと思う、変わり種も居なくはないが。
「うん、まだ通ってるよ。なんかあった?」
「だったらさ、夏休みの初めに、俺をダンジョンへ連れてってくれね?」
単にダンジョンやスキルに興味を持っただけなのだろうか?
それとも──
「何かあったの?」
「何かあった……か……。いやー、すげえカッコ悪い理由なんだけどさ、こないだのテストが散々でさ……。目指してた大学も怪しいと言うか。……いやいや、もちろんこれからも頑張る気ではいるんだけど」
なるほど。他の道も見ておきたい。あるいはダンジョン系の学部を視野に入れたか、そんな話だろう。
南駿大学の特殊領域学科のように、ダンジョンに特化した学部以外にも、ダンジョンに関係した学部を持つ大学は増えてきている。多少でもダンジョン経験があった方が、入学に有利となるのだろう。
「静岡のダンジョンじゃダメなの?」
ダンジョン攻略の本場である、静岡のダンジョンなら、新規冒険者向けのツアーも頻繁に開催されているはずだ。
「あっちのは親に黙って参加しづらいからさ……」
なるほど。あのツアーへの参加は、親の同意が必要なのか。確かにそれだと参加しづらいかもな。
「スキルを得て、それを確認するくらいなら、一人でも大丈夫だよ?」
「できればモンスターとの戦闘も観たいかなって……」
まぁ、戦闘を体験することなく、ダンジョンへ潜ったとは言えないよな。
ふむ。
「なら一度、会社の人に話してみるよ。俺も一人でダンジョンに行ってないからさ」
「え!? 伊吹って企業なの?」
「企業とは違うよ。冒険者だけの会社に勤めてるんだ」
「そっか……。まぁ、どちらにせよ凄えな」
「……じゃあ一度尋ねてみるから、昼頃にまた返答するよ」
「よろしく頼む」
自分も最初は誰かに付き添ってほしかったなあ……。
◻︎◻︎◻︎
【マキ:構いませんよ】
【長:私も問題ありません。仮面をしていれば身バレはしないでしょうし】
【中:はい、問題ないです】
【大:OK】
【小:大丈夫です】
休み時間にスマホを使って皆に連絡をすると、誰からも反対意見は出ず、クラスメイトのダンジョン見学に付き合ってもらえることになった。
皆の都合が悪ければ、自分一人で案内するつもりだったので大変ありがたい。
「って事で次の土曜に、ダンジョンを案内するよ。特に必要なものはないけど、汗をかいたりするので着替えとタオルは持参した方がいい。……あとはレンタル装備代の500円かな?」
「おおお、マジかー! いやほんとありがとう! うおおおおお!!! ワクワクしてきたー!」
昼休憩の時間に、先ほどのクラスメイト『浅井』に、ダンジョン見学へ連れて行ける旨を伝えると、少し大袈裟と思うほどの喜び方をされた。
「お? 何の話をしてんの?」
別のクラスメイトが浅井に声をかける。
「今度の土曜日、伊吹にダンジョンへ連れてってもらえるんだよ」
「え、なにそれ楽しそうなんだけど……。俺も今から言えば参加できるの?」
「あ、え、いや、大丈夫だと思うけど、ちょっと確認するよ」
突然の参加希望に戸惑いつつも、もう一度メッセージを送ってみる。
【もう一人参加希望者が増えたんだけど、それって大丈夫そう?】
【長:私は大丈夫ですよ。何人来ても構いません】
【マキ:同じくー!】
【大:問題ないっすよ】
【中:大丈夫っす】
【小:OK】
スマホから顔を上げて、追加の参加が可能であることを告げようとすると──
「なになに!? お前らダンジョンいくの? 八宮の?」
「お前、静岡のダンジョン行ったことあるんだろ?」
「ほんの少しだよ。モンスター倒したりはしてねえし」
「私も予備校漬けになる前に、夏休みの思い出作りたいんだけど!」
「ちょっと待って! リカもダンジョン連れてってもらうの!?」
「ライさま来るの? あ、そうじゃないんだ?」
「なら私は時空魔法を覚えたい!」
もしかして、ここにいる全員がダンジョン見学希望者なのだろうか……。
先ほど長良さんに『何人来ても構わない』と言われたが、流石にこの人数は……。
◻︎◻︎◻︎
「今日は一日、よろしくお願いします」
「「よろしくお願いしまーす」」
ダンジョンへ入ってすぐの場所に集合しているのは、うちのクラスメイト10名と、別の学校の女子生徒2名の、計12名からなる高校生たちだ。
初めは浅井のみをダンジョンへ案内するはずだったのだが、あれよあれよと希望者は増え、ウチのクラスからは男女5名ずつ。そしてマキマキさんの中学時代の同級生が2名参加することになった。
浅井一人であったのなら、簡単な魔物を倒してもらうような企画でも良かったのだが、ここまで大人数になるとそれも難しい。そこで、今日は我々『異界薬理機構』の活動をすぐ近くから見てもらい、ダンジョン内での活動とは如何なるものかを、その目で確かめてもらうツアーとなった。
また今回、彼らが一番楽しみにしているであろう『スキルの確認』は、全ての狩りを終え、ココへ戻ってきてから行うことにした。
なぜなら、下手に面白げなスキルを得てしまった場合、それを使って戦闘に参加しようとする恐れがあるからだ。
我々もさほどダンジョンに慣れ親しんでいるわけではないので、イレギュラーが発生する確率をなるべく減らしておこうという、長良さんからの発案だった。
「ええと、うちのメンバーを紹介します。左から順に大野さん、中村さん、小野さん」
……そう。
長良さんは、スキル鑑定を一番最後に回す案と併せて、身バレ防止のため、お互いをコードネームで呼び合うことも提案してきた。
三人衆にはドイツ語で「大」「中」「小」の意味を持つコードネームを付け、その長良さんはというと──
「こちらの女性が『ミス・ブラックフレア』さん。お隣が『クイーン・オブ・ファントム』さんです……」
「「……ブッ!」」
マキマキさんの幼馴染が吹き出した。
そりゃあそうだろう。彼女たちはマキマキさんの正体を知っているから、笑ってしまうのも無理はない。
「そして私が伊吹です。どうぞよろしく……」
今日の三人衆は、ハチマキに穴を開けたようなものを顔に巻いている。亀忍者的な覆面だ。
だがクラスメイトが何人もいる中で、いまさら顔を隠すこともできないため、自分だけが素顔を晒しているのだが、どうにも釈然としない。
「「よろしくお願いしまーす!」」
クラスメイトたちの元気な声が、緑深いダンジョンに響き渡った。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
「私のビンタだと、顎の関節が外れていましたよ……」
「………………」
今後も、ビンタは長良さんにお願いしよう……。
結局、今回手に入れたアイテムの多くは、買取りに出すことになった。
手元に残すものとしては、盾、槍、嗅覚の宝石、目覚ましの首飾り、木登りの腕輪だ。
特に判断を迷ったマジックアイテムだが、皆との話し合いの結果、異性にモテたり、耳閉感から守られたりしても大して意味はないだろうということから、その大部分を買い取りへと回した。
また、金属の武器に関しては、鋳直してまで手に入れたい装備が思い浮かばなかったため、槍以外は全て売ることに。
合計で300万円と少しで買い取ってもらったが、やはりワニの方が儲かる。ゴブリンではなく、コボルドやオークの集落だともっと儲かるのだろうか。
……ちなみに、ゴブリンの郷土料理は買い取ってはもらえなかった。
◻︎◻︎◻︎
朝。
夏休みの過ごし方についてあちこちで話題が飛び交う中、ホームルームが始まるまでのわずかな時間を何となく過ごしていると、クラスメイトの一人がこちらに話しかけてきた。
「伊吹って、学校のスキル説明会に参加してたよな?」
「あ、え? うん。参加したよ」
近隣の学生冒険者を集めて合同開催された、自分にとってあまり益のなかった説明会だ。
「あの後って、まだダンジョンに行ってる?」
何だろう? 彼もダンジョンに興味が出たのだろうか。
うちの学校は、地元では上位の進学校だ。普通に大学へ行き、普通にイイ会社、イイ職業に就くことが当たり前なので、わざわざ危険な冒険者に興味を抱く生徒は極めて少ない。
ただ中には、十代で大金を稼ごうとしたり、未知なる医薬品の研究をしたいと思う、変わり種も居なくはないが。
「うん、まだ通ってるよ。なんかあった?」
「だったらさ、夏休みの初めに、俺をダンジョンへ連れてってくれね?」
単にダンジョンやスキルに興味を持っただけなのだろうか?
それとも──
「何かあったの?」
「何かあった……か……。いやー、すげえカッコ悪い理由なんだけどさ、こないだのテストが散々でさ……。目指してた大学も怪しいと言うか。……いやいや、もちろんこれからも頑張る気ではいるんだけど」
なるほど。他の道も見ておきたい。あるいはダンジョン系の学部を視野に入れたか、そんな話だろう。
南駿大学の特殊領域学科のように、ダンジョンに特化した学部以外にも、ダンジョンに関係した学部を持つ大学は増えてきている。多少でもダンジョン経験があった方が、入学に有利となるのだろう。
「静岡のダンジョンじゃダメなの?」
ダンジョン攻略の本場である、静岡のダンジョンなら、新規冒険者向けのツアーも頻繁に開催されているはずだ。
「あっちのは親に黙って参加しづらいからさ……」
なるほど。あのツアーへの参加は、親の同意が必要なのか。確かにそれだと参加しづらいかもな。
「スキルを得て、それを確認するくらいなら、一人でも大丈夫だよ?」
「できればモンスターとの戦闘も観たいかなって……」
まぁ、戦闘を体験することなく、ダンジョンへ潜ったとは言えないよな。
ふむ。
「なら一度、会社の人に話してみるよ。俺も一人でダンジョンに行ってないからさ」
「え!? 伊吹って企業なの?」
「企業とは違うよ。冒険者だけの会社に勤めてるんだ」
「そっか……。まぁ、どちらにせよ凄えな」
「……じゃあ一度尋ねてみるから、昼頃にまた返答するよ」
「よろしく頼む」
自分も最初は誰かに付き添ってほしかったなあ……。
◻︎◻︎◻︎
【マキ:構いませんよ】
【長:私も問題ありません。仮面をしていれば身バレはしないでしょうし】
【中:はい、問題ないです】
【大:OK】
【小:大丈夫です】
休み時間にスマホを使って皆に連絡をすると、誰からも反対意見は出ず、クラスメイトのダンジョン見学に付き合ってもらえることになった。
皆の都合が悪ければ、自分一人で案内するつもりだったので大変ありがたい。
「って事で次の土曜に、ダンジョンを案内するよ。特に必要なものはないけど、汗をかいたりするので着替えとタオルは持参した方がいい。……あとはレンタル装備代の500円かな?」
「おおお、マジかー! いやほんとありがとう! うおおおおお!!! ワクワクしてきたー!」
昼休憩の時間に、先ほどのクラスメイト『浅井』に、ダンジョン見学へ連れて行ける旨を伝えると、少し大袈裟と思うほどの喜び方をされた。
「お? 何の話をしてんの?」
別のクラスメイトが浅井に声をかける。
「今度の土曜日、伊吹にダンジョンへ連れてってもらえるんだよ」
「え、なにそれ楽しそうなんだけど……。俺も今から言えば参加できるの?」
「あ、え、いや、大丈夫だと思うけど、ちょっと確認するよ」
突然の参加希望に戸惑いつつも、もう一度メッセージを送ってみる。
【もう一人参加希望者が増えたんだけど、それって大丈夫そう?】
【長:私は大丈夫ですよ。何人来ても構いません】
【マキ:同じくー!】
【大:問題ないっすよ】
【中:大丈夫っす】
【小:OK】
スマホから顔を上げて、追加の参加が可能であることを告げようとすると──
「なになに!? お前らダンジョンいくの? 八宮の?」
「お前、静岡のダンジョン行ったことあるんだろ?」
「ほんの少しだよ。モンスター倒したりはしてねえし」
「私も予備校漬けになる前に、夏休みの思い出作りたいんだけど!」
「ちょっと待って! リカもダンジョン連れてってもらうの!?」
「ライさま来るの? あ、そうじゃないんだ?」
「なら私は時空魔法を覚えたい!」
もしかして、ここにいる全員がダンジョン見学希望者なのだろうか……。
先ほど長良さんに『何人来ても構わない』と言われたが、流石にこの人数は……。
◻︎◻︎◻︎
「今日は一日、よろしくお願いします」
「「よろしくお願いしまーす」」
ダンジョンへ入ってすぐの場所に集合しているのは、うちのクラスメイト10名と、別の学校の女子生徒2名の、計12名からなる高校生たちだ。
初めは浅井のみをダンジョンへ案内するはずだったのだが、あれよあれよと希望者は増え、ウチのクラスからは男女5名ずつ。そしてマキマキさんの中学時代の同級生が2名参加することになった。
浅井一人であったのなら、簡単な魔物を倒してもらうような企画でも良かったのだが、ここまで大人数になるとそれも難しい。そこで、今日は我々『異界薬理機構』の活動をすぐ近くから見てもらい、ダンジョン内での活動とは如何なるものかを、その目で確かめてもらうツアーとなった。
また今回、彼らが一番楽しみにしているであろう『スキルの確認』は、全ての狩りを終え、ココへ戻ってきてから行うことにした。
なぜなら、下手に面白げなスキルを得てしまった場合、それを使って戦闘に参加しようとする恐れがあるからだ。
我々もさほどダンジョンに慣れ親しんでいるわけではないので、イレギュラーが発生する確率をなるべく減らしておこうという、長良さんからの発案だった。
「ええと、うちのメンバーを紹介します。左から順に大野さん、中村さん、小野さん」
……そう。
長良さんは、スキル鑑定を一番最後に回す案と併せて、身バレ防止のため、お互いをコードネームで呼び合うことも提案してきた。
三人衆にはドイツ語で「大」「中」「小」の意味を持つコードネームを付け、その長良さんはというと──
「こちらの女性が『ミス・ブラックフレア』さん。お隣が『クイーン・オブ・ファントム』さんです……」
「「……ブッ!」」
マキマキさんの幼馴染が吹き出した。
そりゃあそうだろう。彼女たちはマキマキさんの正体を知っているから、笑ってしまうのも無理はない。
「そして私が伊吹です。どうぞよろしく……」
今日の三人衆は、ハチマキに穴を開けたようなものを顔に巻いている。亀忍者的な覆面だ。
だがクラスメイトが何人もいる中で、いまさら顔を隠すこともできないため、自分だけが素顔を晒しているのだが、どうにも釈然としない。
「「よろしくお願いしまーす!」」
クラスメイトたちの元気な声が、緑深いダンジョンに響き渡った。
◻︎◻︎◻︎◻︎◻︎
12
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
田舎おじさんのダンジョン民宿へようこそ!〜元社畜の俺は、民宿と配信で全国初のダンジョン観光地化を目指します!〜
咲月ねむと
ファンタジー
東京での社畜生活に心身ともに疲れ果てた主人公・田中雄介(38歳)が、故郷の北海道、留咲萌町に帰郷。両親が遺したダンジョン付きの古民家を改装し、「ダンジョン民宿」として開業。偶然訪れた人気配信者との出会いをきっかけに、最初の客を迎え、民宿経営の第一歩を踏み出す。
笑えて、心温かくなるダンジョン物語。
※この小説はフィクションです。
実在の人物、団体などとは関係ありません。
日本を舞台に繰り広げますが、架空の地名、建造物が物語には登場します。
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる