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第210話 セーレンと迷宮へ 4
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森が見えてくると、リシリアが杖を構えている
「魔力の源よ、風と炎になり吹き荒れる炎嵐となりて、我が敵を焼き尽くせ!ファイヤーストリーム」
リシリアが魔法を放つと、大きな炎が炎の柱の様になりながら、森の右側から移動を始める
「魔力の源よ、風と炎になり吹き荒れる炎嵐となりて、我が敵を焼き尽くせ!ファイヤーストリーム」
イールスが魔法を放つと、森の左側から森を飲み込む様に炎の柱が進み始める。イールスが念じるように魔力を込め始めると、炎は徐々に周囲からモンスターを集めながら炎の柱が大きくなっていく
森を焼き尽くすと、リシリアがイールスを見ている
「兄様、何故炎が大きく?」
「竜巻をイメージして…熱気が上昇するようにして、周囲から風を集めている感じだよ…」
イールスが笑顔で説明している
「良く解りませんが…的いないと…」
リシリアが周囲を見ている
「的がいないとね…何か現れてくれないかな?」
イールスも周囲を見渡している。セーレンがイールスとリシリアの話を聞きながら頭を抱えている
イールス達が周囲を警戒しながら、人面樹達が居た場所に向かい、ドロップアイテムを拾い始める
「何故? 森にモンスターがいたのですか? 何故? このアイテムは…ポーションの材料…何故?」
セーレンが周囲を見ながら目を見開いている
「セーレン様、あの森に見えていたのは、全部人面樹です。 コボルトと1角ウサギ等が森に潜んでいただけです」
ロイドが不憫そうに説明している
「は? はーーーーーあれが全部モンスター!! 人面樹なんて近付いたら終わりですが…騎士団でも大隊で倒せるか…近付かない為に魔法で…広範囲焼き尽くしたのは…はぁ………人離れし過ぎてます…常識なんてもう無理です」
セーレンが泣きそうになっている
「セーレン様、騒いでないでアイテムを拾うのを手伝うか、周囲の警戒をしてください! ポーションの材料ですから必要な物です」
イールスがセーレンを見て言う
「は? まさか…ポーションの材料だから倒したのですか?」
「これで沢山ポーションを作れます! 昨日の発表も…仕返しをしなくちゃいけないので、多く拾って下さい」
イールスが笑顔でセーレンを見ている
「え! 発表? あっ!! 仕返しは止めなさい」
セーレンが慌てて叫ぶ
(名誉子爵と将軍の件ですか? イールスが断れない様に多くの人の前で発表したのは国王陛下ですが…仕返しの仕返しは止めて下さい)
「兄様、ポーション作りしたいです」
リシリアが笑顔でイールスを見ている
「リシリアも練習しようか? 取り敢えず中級ポーション作りしようか? 分量の研究にもなるから、止められないよね?」
イールスが笑顔でリシリアを見ている
「はい!! 兄様!! 学びたいです」
リシリアが満面の笑顔で言うと、セーレンが苦笑いする
(あの笑顔…止められないですが… 止めないと大変な事になりそうな…でもあの嬉しそうな顔… リシリアを放置したら…イールスと同じになりそうな…メデル頑張りなさい)
拾い終わり帰ろうとすると、地響きがして地面から巨大な木が現れる
「デカイ!! 」
イールスが巨大な木を見て叫ぶ
「ファイヤーボール」
リシリアが炎の玉を作り魔法を放ち、炎の玉が木に近付くと、木の枝が炎の玉を叩き落とす様に振られ、炎の玉が枝に当たり爆発している。次の瞬間、枝から丸い木の実が放たれ、イールスが慌てて剣で斬っている
「速い!! え! 次々!! このーーーー」
イールスが闘気を纏い次々と木の実を斬っている
「魔力の源よ、風と炎になり吹き荒れる炎嵐となりて、我が敵を焼き尽くせ!ファイヤーストリーム」
リシリアが魔法を放ち、木が炎の竜巻の中に入るが、枝を振りながら周囲に霧のような物を作り炎の侵食を止めている
魔法が効かない? あの枝反則…その前に魔法なのか? 魔法を使える人面樹なのか? どう倒せば…
イールスが木の実を斬っていると、地面から木の根が飛び出てイールス目掛けて伸びてくると、クレオが慌てて剣を振り抜き根を斬っている
「カルスさん援護します」
リシアが飛んでくる木の実を斬り始める
「クレオ、リシア頼んだ!!」
イールスが叫ぶと、杖を取り出して魔力を集めている
炎の玉で無理なら…炎を細長く…矢のようにしてながら、回転をさせながら圧縮して……
イールスの杖の前に長細い矢の様な炎が出来上がっている
「ファイヤースピア」
イールスが魔法を放つと、炎の矢が飛んでいき、木の枝で払う様に叩き付けられるが、炎の矢は、当たる瞬間巨大化して枝を巻き込む様にして進み、木の顔の部分に当たり、大爆発をしている
爆発した熱気が無くなると、木は大きな穴が空き、その部分から折れる様に倒れていき、黒い霧になっていく
「人面樹の化物も現れるのか…」
イールスが黒い霧になっていく、木を見ている
「兄様、すごい魔法です」
「ファイヤースピア…アローの上級魔法だよ」
「今度教えてください」
「今度魔導書で勉強しようね」
イールスが笑顔でリシリアを見ている
セーレンは、イールスの魔法を見て口を空けながら目を見開いている
「セーレン様、大丈夫ですか?」
リシリアがセーレンを見ている
「は? さっきのモンスター…」
「人面樹ですか? 大きかったです」
「人面樹? いえ!! あの大きさなら…トレント? いえ…エルダートレントかも…」
セーレンが呆然としながら呟く
「倒せたので何でも良いです。 次は1人で倒せるように頑張ります」
リシリアが笑顔でセーレンを見ている
「は? 1人で? ………この子も常識が吹き飛んでます…あぁぁぁあの可愛かったリシリアが何処かに消えました…」
セーレンが頭を押さえて言う
「え! セーレン様酷いです」
リシリアが驚いたように叫ぶと、イールス達がアイテムを拾って戻って来る
「小さいですがダンジョンコアと魔法の鞄です」
イールスが笑顔でセーレンに見せる
「ダンジョンコア!!」
「後これは…命の果実は食べれるのですか?」
イールスが木の実を見せている
「命の果実…伝説上の…エリクサーの材料…」
「セーレンが呆然と見ている」
「取っておいた方が良いのかな?」
イールスが考え込んでいる
「秘密にした方が良いですね…伝説では、万病を癒す力が有ります…エリクサーにしなくても価値はとんでもないでしょう…」
「報告したら国王陛下が欲しがるのかな? 献上しないようにしないとね…欲しがる顔見れるかな?」
イールスが笑みを浮かべていると、クレオ達が苦笑いしている
「兄様が悪い顔をしています」
リシリアが笑顔でイールスを見ている
「仕返しをしたいからね…売るなら金貨10万枚ぐらいにしても良いのかな?」
「この子は…国庫が空になっているのに…容赦ない事を」
セーレンが頭を押さえながら呟く
「魔力の源よ、風と炎になり吹き荒れる炎嵐となりて、我が敵を焼き尽くせ!ファイヤーストリーム」
リシリアが魔法を放つと、大きな炎が炎の柱の様になりながら、森の右側から移動を始める
「魔力の源よ、風と炎になり吹き荒れる炎嵐となりて、我が敵を焼き尽くせ!ファイヤーストリーム」
イールスが魔法を放つと、森の左側から森を飲み込む様に炎の柱が進み始める。イールスが念じるように魔力を込め始めると、炎は徐々に周囲からモンスターを集めながら炎の柱が大きくなっていく
森を焼き尽くすと、リシリアがイールスを見ている
「兄様、何故炎が大きく?」
「竜巻をイメージして…熱気が上昇するようにして、周囲から風を集めている感じだよ…」
イールスが笑顔で説明している
「良く解りませんが…的いないと…」
リシリアが周囲を見ている
「的がいないとね…何か現れてくれないかな?」
イールスも周囲を見渡している。セーレンがイールスとリシリアの話を聞きながら頭を抱えている
イールス達が周囲を警戒しながら、人面樹達が居た場所に向かい、ドロップアイテムを拾い始める
「何故? 森にモンスターがいたのですか? 何故? このアイテムは…ポーションの材料…何故?」
セーレンが周囲を見ながら目を見開いている
「セーレン様、あの森に見えていたのは、全部人面樹です。 コボルトと1角ウサギ等が森に潜んでいただけです」
ロイドが不憫そうに説明している
「は? はーーーーーあれが全部モンスター!! 人面樹なんて近付いたら終わりですが…騎士団でも大隊で倒せるか…近付かない為に魔法で…広範囲焼き尽くしたのは…はぁ………人離れし過ぎてます…常識なんてもう無理です」
セーレンが泣きそうになっている
「セーレン様、騒いでないでアイテムを拾うのを手伝うか、周囲の警戒をしてください! ポーションの材料ですから必要な物です」
イールスがセーレンを見て言う
「は? まさか…ポーションの材料だから倒したのですか?」
「これで沢山ポーションを作れます! 昨日の発表も…仕返しをしなくちゃいけないので、多く拾って下さい」
イールスが笑顔でセーレンを見ている
「え! 発表? あっ!! 仕返しは止めなさい」
セーレンが慌てて叫ぶ
(名誉子爵と将軍の件ですか? イールスが断れない様に多くの人の前で発表したのは国王陛下ですが…仕返しの仕返しは止めて下さい)
「兄様、ポーション作りしたいです」
リシリアが笑顔でイールスを見ている
「リシリアも練習しようか? 取り敢えず中級ポーション作りしようか? 分量の研究にもなるから、止められないよね?」
イールスが笑顔でリシリアを見ている
「はい!! 兄様!! 学びたいです」
リシリアが満面の笑顔で言うと、セーレンが苦笑いする
(あの笑顔…止められないですが… 止めないと大変な事になりそうな…でもあの嬉しそうな顔… リシリアを放置したら…イールスと同じになりそうな…メデル頑張りなさい)
拾い終わり帰ろうとすると、地響きがして地面から巨大な木が現れる
「デカイ!! 」
イールスが巨大な木を見て叫ぶ
「ファイヤーボール」
リシリアが炎の玉を作り魔法を放ち、炎の玉が木に近付くと、木の枝が炎の玉を叩き落とす様に振られ、炎の玉が枝に当たり爆発している。次の瞬間、枝から丸い木の実が放たれ、イールスが慌てて剣で斬っている
「速い!! え! 次々!! このーーーー」
イールスが闘気を纏い次々と木の実を斬っている
「魔力の源よ、風と炎になり吹き荒れる炎嵐となりて、我が敵を焼き尽くせ!ファイヤーストリーム」
リシリアが魔法を放ち、木が炎の竜巻の中に入るが、枝を振りながら周囲に霧のような物を作り炎の侵食を止めている
魔法が効かない? あの枝反則…その前に魔法なのか? 魔法を使える人面樹なのか? どう倒せば…
イールスが木の実を斬っていると、地面から木の根が飛び出てイールス目掛けて伸びてくると、クレオが慌てて剣を振り抜き根を斬っている
「カルスさん援護します」
リシアが飛んでくる木の実を斬り始める
「クレオ、リシア頼んだ!!」
イールスが叫ぶと、杖を取り出して魔力を集めている
炎の玉で無理なら…炎を細長く…矢のようにしてながら、回転をさせながら圧縮して……
イールスの杖の前に長細い矢の様な炎が出来上がっている
「ファイヤースピア」
イールスが魔法を放つと、炎の矢が飛んでいき、木の枝で払う様に叩き付けられるが、炎の矢は、当たる瞬間巨大化して枝を巻き込む様にして進み、木の顔の部分に当たり、大爆発をしている
爆発した熱気が無くなると、木は大きな穴が空き、その部分から折れる様に倒れていき、黒い霧になっていく
「人面樹の化物も現れるのか…」
イールスが黒い霧になっていく、木を見ている
「兄様、すごい魔法です」
「ファイヤースピア…アローの上級魔法だよ」
「今度教えてください」
「今度魔導書で勉強しようね」
イールスが笑顔でリシリアを見ている
セーレンは、イールスの魔法を見て口を空けながら目を見開いている
「セーレン様、大丈夫ですか?」
リシリアがセーレンを見ている
「は? さっきのモンスター…」
「人面樹ですか? 大きかったです」
「人面樹? いえ!! あの大きさなら…トレント? いえ…エルダートレントかも…」
セーレンが呆然としながら呟く
「倒せたので何でも良いです。 次は1人で倒せるように頑張ります」
リシリアが笑顔でセーレンを見ている
「は? 1人で? ………この子も常識が吹き飛んでます…あぁぁぁあの可愛かったリシリアが何処かに消えました…」
セーレンが頭を押さえて言う
「え! セーレン様酷いです」
リシリアが驚いたように叫ぶと、イールス達がアイテムを拾って戻って来る
「小さいですがダンジョンコアと魔法の鞄です」
イールスが笑顔でセーレンに見せる
「ダンジョンコア!!」
「後これは…命の果実は食べれるのですか?」
イールスが木の実を見せている
「命の果実…伝説上の…エリクサーの材料…」
「セーレンが呆然と見ている」
「取っておいた方が良いのかな?」
イールスが考え込んでいる
「秘密にした方が良いですね…伝説では、万病を癒す力が有ります…エリクサーにしなくても価値はとんでもないでしょう…」
「報告したら国王陛下が欲しがるのかな? 献上しないようにしないとね…欲しがる顔見れるかな?」
イールスが笑みを浮かべていると、クレオ達が苦笑いしている
「兄様が悪い顔をしています」
リシリアが笑顔でイールスを見ている
「仕返しをしたいからね…売るなら金貨10万枚ぐらいにしても良いのかな?」
「この子は…国庫が空になっているのに…容赦ない事を」
セーレンが頭を押さえながら呟く
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