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第253話 リシリアの魔法
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イールス達が陣に戻り、日が暮れた頃、ラントリウスが青ざめた顔でイールス達の天幕にやってくる
「ラントリウス様、御体調が悪いのですか? 顔色が悪く見えます」
イールスがラントリウスを見て言うと、全員がラントリウスを見ている
「信じられない事ですが… 昨日のゴブリンの報告書をお渡しします」
ラントリウスが書類を手に言う
「シルビアさんが喜びます」
イールスが笑顔でラントリウスを見ている
「ゴブリンゼネラル、ホブゴブリン多数にウォーリアまで倒したのですか?」
ラントリウスがイールスを見て言う
「倒したらゴブリンが逃げてしまって焦りました。 次は殺さないようにして、先に雑魚を倒すようにします」
イールスが笑顔で言う
「は? ゴブリンゼネラルは騎士団全部で戦うレベルの敵と解ってますか!! イールス将軍!!」
「何を言うのですか? 騎士様ならば余裕で倒せる相手です。 未熟者の半人前が倒せる程度の雑魚です」
イールスが笑顔で言う
「ラントリウス様、言いたい事は解るが、イールス様を先に理解して欲しい! 愚痴は後で聞くから、軍議を始めよう」
バロンがラントリウスが何か言おうとすると、止めるように睨んでいる
「何故… この軍は異常なのか? あれだけの事をして理解するように? 何を!!」
ラントリウスが驚いたようにバロンを見ている
「無駄だ!! 愚痴は後で聞く!! ラントリウスならばこのぐらい笑い飛ばせ」
ベルオスが睨みながら言うと、ラントリウスがベルオスを見て目を丸くしている
「そうなるよな…」
クレストファーが苦笑いしている
「ラントリウス殿も再編に協力を頼むぞ! イールス将軍の軍団になるのだから… 文句を言っても無駄だ! イールス将軍の指示はそのまま遂行するように!1日で子爵軍を支配下に置いた手腕を学べ!!」
ディオルバルクがラントリウスを見て言うと、ラントリウスがディオルバルグを見ている
(ベルオス団長の圧力… 再編するのか? 出来るのか? 昨夜の戦いを見ていた者ならば、指示に従うのか? 一晩で戦況を一辺させる能力は凄いが… 説明をしてくれーーーーー)
シルビアが報告書を見ている
「レトリバス騎士爵様、この数間違いないですか? 」
シルビアが報告書を読みながら聞く
「まだ終わってないから暫定的だ」
「ベルケイル騎士爵隊の報告と合わせると、4000匹を越えてます。 イールス様」
シルビアがイールスを見ている。ベルオス達がシルビアの説明を聞きながら頭を押さえている
(4000… ほぼイールス隊だけで倒した数… 1国の軍よりも凄い成果では… それも暫定的と言うと… まだ増えるのか… イールスやりすぎだ… 正式報告書どうするつもりだ? 未熟者の半人前と言えないだろ…)
「ディオルバルグさん、巣は確認出来ましたか?」
イールスが笑顔で言う
「近くに2ヵ所は監視させている」
「明日昼間に焼き払いましょう! クラウザーさん、明日の朝から巣を探して下さい、昼間の内に全部焼き払ってこの地域の安全を確保します」
イールスが笑顔で言う
「畏まりました。イールス様」
クラウザーが頭を下げている
「今晩もゴブリンを殲滅しましょう」
イールスが笑顔で言う
「軍議はここまでにします。 イールス様、索敵部隊から報告が有るまでゆっくりしていて下さい」
バロンが笑顔で言うと、イールスが天幕を出ていく
「ラントリウス、イールスは常識が通用しないから、イチイチ反論はしないようにな! 因みにイールス隊だけで昨日のゴブリンほとんど倒していたから、強さは解ったと思うが」
ベルオスがラントリウスを見て言う
「ベルオス団長、イールス将軍は何者ですか? アリーオ将軍にも少しゴブリンを倒したと一言のみでしたが… あのゴブリンの死体の処分が仕事なのですか? かなり配下から文句が出ています」
ラントリウスが説明を始めている
「頑張れとしか言えないな! イールスはまだまだ本気すら出してないのだから… その気なら昨夜でゴブリンを焼き尽くして平気な顔で未熟者の半人前と言われるぞ!!」
ベルオスが笑顔で説明を始めると、バロンとディオルバルグも説明している。ラントリウスが頭を抱えている
(イールス将軍が一番の化物だろう!! ベルオス団長を越える剣の腕に宮廷魔術師を越える魔法使い? 冗談に聞こえない… 誰か… イールス将軍が人で無いと言ってくれ!!)
夜が明け始めると、イールスがガッカリしたようにしている
「兄様、そろそろ休みますか?」
リシリアがイールスの元に来て言う
「リシリア、何故ゴブリン攻めてこなかったのかな? これもゴブリンの策略かな?」
イールスがリシリアを見て言う
「昼になったら巣を焼き払いに行きましょう! 頑張って魔法を放ちます」
リシリアが笑顔で言う
「無詠唱はしないように… 詠唱している振りは忘れないでね」
「はい! 兄様」
リシリアが嬉しそうに言う
クラウザー隊とディオルバルグ隊が周囲を探索に走り回り、ゴブリンの巣を発見してイールスに報告すると、イールスとリシリアとメリーサリア達がゴブリン巣に向かう
「兄様、この巣は焼き払います! 」
リシリアが嬉しそうに言うとすぐに魔法を放つ準備を始めている
「魔力の源よ、風と炎になり吹き荒れる炎嵐となりて、我が敵を焼き尽くせ!ファイヤーストリーム」
リシリアが魔力を溜めてから魔法を放つと、森の中に出来ているゴブリンの巣の周囲から炎が集まるように巨大な炎の竜巻になっている。 メリーサリアが驚きの余り目を見開き持っていた杖を地面に落としている。 周囲の兵士達も呆然としている
(うそ… この大きさ… ファイヤーストームでは… 広範囲殲滅魔法では無いのですか? 100人単位の魔法使いで使う… ムリムリ理解出来ません… メデル様ーーーーーー説明をして下さい!!)
炎が収まると、兵士達が中に入り見て回り、生き残りがいないか調べてから、次のゴブリンの巣に向かい、次々と焼き払っている。リシリアは終始満足したような笑顔で魔法を放っている
「ラントリウス様、御体調が悪いのですか? 顔色が悪く見えます」
イールスがラントリウスを見て言うと、全員がラントリウスを見ている
「信じられない事ですが… 昨日のゴブリンの報告書をお渡しします」
ラントリウスが書類を手に言う
「シルビアさんが喜びます」
イールスが笑顔でラントリウスを見ている
「ゴブリンゼネラル、ホブゴブリン多数にウォーリアまで倒したのですか?」
ラントリウスがイールスを見て言う
「倒したらゴブリンが逃げてしまって焦りました。 次は殺さないようにして、先に雑魚を倒すようにします」
イールスが笑顔で言う
「は? ゴブリンゼネラルは騎士団全部で戦うレベルの敵と解ってますか!! イールス将軍!!」
「何を言うのですか? 騎士様ならば余裕で倒せる相手です。 未熟者の半人前が倒せる程度の雑魚です」
イールスが笑顔で言う
「ラントリウス様、言いたい事は解るが、イールス様を先に理解して欲しい! 愚痴は後で聞くから、軍議を始めよう」
バロンがラントリウスが何か言おうとすると、止めるように睨んでいる
「何故… この軍は異常なのか? あれだけの事をして理解するように? 何を!!」
ラントリウスが驚いたようにバロンを見ている
「無駄だ!! 愚痴は後で聞く!! ラントリウスならばこのぐらい笑い飛ばせ」
ベルオスが睨みながら言うと、ラントリウスがベルオスを見て目を丸くしている
「そうなるよな…」
クレストファーが苦笑いしている
「ラントリウス殿も再編に協力を頼むぞ! イールス将軍の軍団になるのだから… 文句を言っても無駄だ! イールス将軍の指示はそのまま遂行するように!1日で子爵軍を支配下に置いた手腕を学べ!!」
ディオルバルクがラントリウスを見て言うと、ラントリウスがディオルバルグを見ている
(ベルオス団長の圧力… 再編するのか? 出来るのか? 昨夜の戦いを見ていた者ならば、指示に従うのか? 一晩で戦況を一辺させる能力は凄いが… 説明をしてくれーーーーー)
シルビアが報告書を見ている
「レトリバス騎士爵様、この数間違いないですか? 」
シルビアが報告書を読みながら聞く
「まだ終わってないから暫定的だ」
「ベルケイル騎士爵隊の報告と合わせると、4000匹を越えてます。 イールス様」
シルビアがイールスを見ている。ベルオス達がシルビアの説明を聞きながら頭を押さえている
(4000… ほぼイールス隊だけで倒した数… 1国の軍よりも凄い成果では… それも暫定的と言うと… まだ増えるのか… イールスやりすぎだ… 正式報告書どうするつもりだ? 未熟者の半人前と言えないだろ…)
「ディオルバルグさん、巣は確認出来ましたか?」
イールスが笑顔で言う
「近くに2ヵ所は監視させている」
「明日昼間に焼き払いましょう! クラウザーさん、明日の朝から巣を探して下さい、昼間の内に全部焼き払ってこの地域の安全を確保します」
イールスが笑顔で言う
「畏まりました。イールス様」
クラウザーが頭を下げている
「今晩もゴブリンを殲滅しましょう」
イールスが笑顔で言う
「軍議はここまでにします。 イールス様、索敵部隊から報告が有るまでゆっくりしていて下さい」
バロンが笑顔で言うと、イールスが天幕を出ていく
「ラントリウス、イールスは常識が通用しないから、イチイチ反論はしないようにな! 因みにイールス隊だけで昨日のゴブリンほとんど倒していたから、強さは解ったと思うが」
ベルオスがラントリウスを見て言う
「ベルオス団長、イールス将軍は何者ですか? アリーオ将軍にも少しゴブリンを倒したと一言のみでしたが… あのゴブリンの死体の処分が仕事なのですか? かなり配下から文句が出ています」
ラントリウスが説明を始めている
「頑張れとしか言えないな! イールスはまだまだ本気すら出してないのだから… その気なら昨夜でゴブリンを焼き尽くして平気な顔で未熟者の半人前と言われるぞ!!」
ベルオスが笑顔で説明を始めると、バロンとディオルバルグも説明している。ラントリウスが頭を抱えている
(イールス将軍が一番の化物だろう!! ベルオス団長を越える剣の腕に宮廷魔術師を越える魔法使い? 冗談に聞こえない… 誰か… イールス将軍が人で無いと言ってくれ!!)
夜が明け始めると、イールスがガッカリしたようにしている
「兄様、そろそろ休みますか?」
リシリアがイールスの元に来て言う
「リシリア、何故ゴブリン攻めてこなかったのかな? これもゴブリンの策略かな?」
イールスがリシリアを見て言う
「昼になったら巣を焼き払いに行きましょう! 頑張って魔法を放ちます」
リシリアが笑顔で言う
「無詠唱はしないように… 詠唱している振りは忘れないでね」
「はい! 兄様」
リシリアが嬉しそうに言う
クラウザー隊とディオルバルグ隊が周囲を探索に走り回り、ゴブリンの巣を発見してイールスに報告すると、イールスとリシリアとメリーサリア達がゴブリン巣に向かう
「兄様、この巣は焼き払います! 」
リシリアが嬉しそうに言うとすぐに魔法を放つ準備を始めている
「魔力の源よ、風と炎になり吹き荒れる炎嵐となりて、我が敵を焼き尽くせ!ファイヤーストリーム」
リシリアが魔力を溜めてから魔法を放つと、森の中に出来ているゴブリンの巣の周囲から炎が集まるように巨大な炎の竜巻になっている。 メリーサリアが驚きの余り目を見開き持っていた杖を地面に落としている。 周囲の兵士達も呆然としている
(うそ… この大きさ… ファイヤーストームでは… 広範囲殲滅魔法では無いのですか? 100人単位の魔法使いで使う… ムリムリ理解出来ません… メデル様ーーーーーー説明をして下さい!!)
炎が収まると、兵士達が中に入り見て回り、生き残りがいないか調べてから、次のゴブリンの巣に向かい、次々と焼き払っている。リシリアは終始満足したような笑顔で魔法を放っている
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