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第254話 アリーオへ報告
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数日間、周囲のゴブリンの巣を焼き払い続け、兵士達は広範囲に探索を続けているが、ゴブリンの発見出来なくなっている。イールスはクリストファーとクーセスと共にアリーオの本陣に向かう
「アリーオ様、本日も凛々しいお姿を拝見できて光栄に思います。レイクルスベルト子爵様、フライクルベルト子爵様、本日もお元気なお姿を拝見できて本当に嬉しく思います。 下賤な身の未熟者の半人前ですので、御指導をお願い申し上げます」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「イールス、かなり暴れているようだな」
アリーオが苦笑いして言う
「ベルケイルベルト子爵軍を完全に掌握したのも確認しているが、担当地域のゴブリンの巣を全て焼き払い終わったのか?」
レイクルスベルト子爵が苦笑いしてイールスを見ている
「ゴブリンが襲ってこなくて助かっています。 巣も発見できなくなって、今後どうするかご相談に参りました」
イールスが頭を下げている
「イールス、このままイールス軍は王都に向かって欲しいが、無理はしないように」
アリーオがイールスを見ている
「下賤な身の未熟者の半人前ですから無理なんて出来ません! 騎士の皆さんが頑張ってくれてやっと戦えているだけです」
イールスが笑顔で言う
「クリストファー、こう言っているが反論は無いか?」
フライクルベルト子爵が苦笑いしてクリストファーとクーセスを見ている
「イールス将軍様ですので、報告書を読んで貰えれば良いと思います」
クリストファーが頭を下げて言うと、クーセスも頭を下げている。アリーオ達がクリストファー達を見て溜め息をしている
(イールスの前で言いたくないか… 報告書を読んでもよく解らないから聞いているのだが…)
「ユリアリース王女殿下に報告と相談はイールスに任せる」
アリーオがイールスを見ている
「早速相談してきます」
イールスが笑顔で言うと、天幕を出ていき、アリーオ達が見送っている
アリーオ達がイールスを見送ってから、クリストファーとクーセスが数日分の報告を始めている。アリーオ達が頭を抱え始めている
(報告書が改竄されてないか? 全員でゴブリンを倒したと報告しておいて、実はイールス隊がほとんど倒したなんて誰が信じる? それもゴブリンの巣を簡単に焼き尽くしているなんて、どれだけの実力者がいるんだ? 全員で焼き払い続けたと書いてあっても、実は数人で焼き払っているだけなんて… この報告書で良いのか? それもゼネラルやウォーリアやホブゴブリンの数も… この数が襲ってきたら軍も後退しないと無理だぞ!!イールス簡単に改竄報告は良くないぞ… 改竄しなければ…… 誰も信じないが…)
「クーセス、口頭の報告は理解しきれないが、この調子ならば、王都まで到達も可能だろう… 軍の掌握は出来ているのか?」
アリーオがクーセスを見ている
「騎馬と歩兵と荷馬車部隊に再編してあります。 身分問わず、実力者を隊長に変更していますので、戦える部隊になっています」
クリストファーが詳しく説明している
「文句が出ているだろう?」
レイクルスベルト子爵が苦笑いしている
「文句ですか? 怪我した者はポーションで回復してイールス様に感謝して忠誠を誓っています。 重傷者ほど、忠誠心が高いですから… イールス様相手に文句を言えば、イールス様に忠誠を誓った者達が叩き潰します。それもイールス様の鍛練を見た人は誰も文句を言えませんから…」
クリストファーが詳しく説明している
「イールス、自重の言葉を理解してないからな… 」
アリーオが想像しながら苦笑いしている
「自重よりもやり放題の気もするが… 時間勝負ならば、仕方無いな…」
フライクルベルト子爵が苦笑いしている
「イールス軍の進軍で1月で王都まで進軍出来れば良いがな…」
レイクルスベルト子爵が苦笑いして言う
「1月ですか? 半月で到達すると予想しております… 既に準備も終わらせています。 ディオルバルグ様を中心に王都に向けて探索をしています」
クリストファーが説明をしている
「イールス手加減を知らないのか? どこまで考えている? 」
アリーオが頭を抱えている
「最初から王都に向かう準備をしていたか… イールス将軍の認識を改める必要が有るか… 騎士が認めるのか?」
レイクルスベルト子爵が苦笑いしている
「騎士は文句なんて言えません! 文句を言えば、ベルオス団長が睨みを効かせています」
「は? ベルオス団長が!! イールス隊にいるのか!!」
フライクルベルト子爵が驚いて叫ぶ
「イールス様の相談役です。 ディオルバルグ様は自由に探索をしています。副官のロイザイバルク男爵家の分家の準騎士爵が中心に補佐をしていますので、機動力有る遊撃になっています」
クリストファーが説明をしている
「イールス軍は何処まで人材が豊富なのだ!! クリストファーだけで無かったのか!!」
レイクルスベルト子爵が驚いて叫んでいる
「沢山集めています。 重歩兵ホルキン隊に副将バロン隊… セメトリア王国のメルダルトリス侯爵家のライゼーラ隊長にクラウザー隊長とその配下… 何気にセメトリア王国でも名前が知られた騎士も配下にしています」
クリストファーが詳しく説明をしている
「イールス!! いつの間にそれだけの人材を集めているんだ!! 誰か教えてくれーーー 」
アリーオが叫んでいる。レイクルスベルト子爵とフライクルベルト子爵が顔を見合わせている
(これだとアリーオ将軍の軍とイールス将軍の軍に別れた方が戦果が上がるような… 競っても勝てる気がしないが… 無理せず撃退を考えた方が良さそうだな… ベルオス団長の存在を内緒にしていたのか? ベルオス団長も隠居と言って出てこない人だからな… イールスはベルオス団長が後ろ楯だから国王陛下が特別視しているのか? アリーオ様も国家機密だから何も言えないと言っていたが… イールス将軍の配下の調査も必要だな…)
「アリーオ様、本日も凛々しいお姿を拝見できて光栄に思います。レイクルスベルト子爵様、フライクルベルト子爵様、本日もお元気なお姿を拝見できて本当に嬉しく思います。 下賤な身の未熟者の半人前ですので、御指導をお願い申し上げます」
イールスが丁寧に挨拶をしている
「イールス、かなり暴れているようだな」
アリーオが苦笑いして言う
「ベルケイルベルト子爵軍を完全に掌握したのも確認しているが、担当地域のゴブリンの巣を全て焼き払い終わったのか?」
レイクルスベルト子爵が苦笑いしてイールスを見ている
「ゴブリンが襲ってこなくて助かっています。 巣も発見できなくなって、今後どうするかご相談に参りました」
イールスが頭を下げている
「イールス、このままイールス軍は王都に向かって欲しいが、無理はしないように」
アリーオがイールスを見ている
「下賤な身の未熟者の半人前ですから無理なんて出来ません! 騎士の皆さんが頑張ってくれてやっと戦えているだけです」
イールスが笑顔で言う
「クリストファー、こう言っているが反論は無いか?」
フライクルベルト子爵が苦笑いしてクリストファーとクーセスを見ている
「イールス将軍様ですので、報告書を読んで貰えれば良いと思います」
クリストファーが頭を下げて言うと、クーセスも頭を下げている。アリーオ達がクリストファー達を見て溜め息をしている
(イールスの前で言いたくないか… 報告書を読んでもよく解らないから聞いているのだが…)
「ユリアリース王女殿下に報告と相談はイールスに任せる」
アリーオがイールスを見ている
「早速相談してきます」
イールスが笑顔で言うと、天幕を出ていき、アリーオ達が見送っている
アリーオ達がイールスを見送ってから、クリストファーとクーセスが数日分の報告を始めている。アリーオ達が頭を抱え始めている
(報告書が改竄されてないか? 全員でゴブリンを倒したと報告しておいて、実はイールス隊がほとんど倒したなんて誰が信じる? それもゴブリンの巣を簡単に焼き尽くしているなんて、どれだけの実力者がいるんだ? 全員で焼き払い続けたと書いてあっても、実は数人で焼き払っているだけなんて… この報告書で良いのか? それもゼネラルやウォーリアやホブゴブリンの数も… この数が襲ってきたら軍も後退しないと無理だぞ!!イールス簡単に改竄報告は良くないぞ… 改竄しなければ…… 誰も信じないが…)
「クーセス、口頭の報告は理解しきれないが、この調子ならば、王都まで到達も可能だろう… 軍の掌握は出来ているのか?」
アリーオがクーセスを見ている
「騎馬と歩兵と荷馬車部隊に再編してあります。 身分問わず、実力者を隊長に変更していますので、戦える部隊になっています」
クリストファーが詳しく説明している
「文句が出ているだろう?」
レイクルスベルト子爵が苦笑いしている
「文句ですか? 怪我した者はポーションで回復してイールス様に感謝して忠誠を誓っています。 重傷者ほど、忠誠心が高いですから… イールス様相手に文句を言えば、イールス様に忠誠を誓った者達が叩き潰します。それもイールス様の鍛練を見た人は誰も文句を言えませんから…」
クリストファーが詳しく説明している
「イールス、自重の言葉を理解してないからな… 」
アリーオが想像しながら苦笑いしている
「自重よりもやり放題の気もするが… 時間勝負ならば、仕方無いな…」
フライクルベルト子爵が苦笑いしている
「イールス軍の進軍で1月で王都まで進軍出来れば良いがな…」
レイクルスベルト子爵が苦笑いして言う
「1月ですか? 半月で到達すると予想しております… 既に準備も終わらせています。 ディオルバルグ様を中心に王都に向けて探索をしています」
クリストファーが説明をしている
「イールス手加減を知らないのか? どこまで考えている? 」
アリーオが頭を抱えている
「最初から王都に向かう準備をしていたか… イールス将軍の認識を改める必要が有るか… 騎士が認めるのか?」
レイクルスベルト子爵が苦笑いしている
「騎士は文句なんて言えません! 文句を言えば、ベルオス団長が睨みを効かせています」
「は? ベルオス団長が!! イールス隊にいるのか!!」
フライクルベルト子爵が驚いて叫ぶ
「イールス様の相談役です。 ディオルバルグ様は自由に探索をしています。副官のロイザイバルク男爵家の分家の準騎士爵が中心に補佐をしていますので、機動力有る遊撃になっています」
クリストファーが説明をしている
「イールス軍は何処まで人材が豊富なのだ!! クリストファーだけで無かったのか!!」
レイクルスベルト子爵が驚いて叫んでいる
「沢山集めています。 重歩兵ホルキン隊に副将バロン隊… セメトリア王国のメルダルトリス侯爵家のライゼーラ隊長にクラウザー隊長とその配下… 何気にセメトリア王国でも名前が知られた騎士も配下にしています」
クリストファーが詳しく説明をしている
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