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16話 ジスパ王子殿下との恋
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ボルドー様は連行されて行った。それを見届けてから私とササリアは強く抱き合った。
「フリージア姉さま……!」
「ササリア……!」
私は思わず涙ぐんでしまったけれど、ササリアも涙を流していた。お互いに感じている思いは同一のようだ。
周囲の貴族達は、連れて行かれたボルドー様に対して、好き勝手の不満を口にしている。
「ごめんなさい、姉さま! 姉さまの意志を無視して、勝手に暴走してしまって……!」
「いえ、気にしないでいいわよ、ササリア。私の為に行ってくれたのは、とても良く分かったから……!」
「私の考えが伝わって本当に良かったです……!」
ササリアの取った行動は敵の本陣に特攻していくようなやり方だ。私やジスパ様がその本音に気が付かなければ、事態はどうなっていたかは分からない危険なものだったと言えるだろう。いえ、もしも、彼女の考えに気付かなければ、ササリアはボルドー様と同じく裁かれていた可能性が高い。
ボルドー様は先ほどの件の責任を問われることは間違いないけれど、ササリアはなんとか罪を免れることが出来そうね。それも、ジスパ様の気分次第だと言えるけれど。
私はそんな想いを感じながら、ジスパ様に視線を合わせた。
「あの……ジスパ様。ササリアの罪についてなんですが……」
私はおそるおそる彼に尋ねる。ジスパ様は笑顔で頷いていた。
「大丈夫だよ、フリージア嬢。ササリア嬢に関して特に罪は発生しないさ……そもそも、被害者でしかないわけだからな」
「あ、ありがとうございます……!」
「いや、謝罪は必要ないと思うが……まあ、ありがたく受け取っておくよ」
私はジスパ様に笑顔を見せた。それに、彼への感謝の気持ちを伝えたつもりだ……妹のササリアを救えたのは、間違いなくジスパ様のおかげなのだから。
「なるほど……ジスパ王子殿下とは、ただらなぬ関係ということですね、姉さま」
「な、何を言い出すのよ急に……!」
「えっ、違うのですか?」
「そ、それは……!」
なんだか、話の方向性が変わってきているように思えるけれど……私はなんとなく、ジスパ様と顔を合わせることにした。
「ふふ、まあ今のところはフリージア嬢との関係は、そこまで親しくないと言えるだろう。あくまで今のところは、だが……」
「なるほど。つまりは今後次第では変わるということですね……?」
「そうかもしれないな」
「ふふ……妹の私としましては、是非ともただならぬ関係になって欲しい思っております」
あれ? 本人の私を無視して、勝手に話が進んでいるように思えるけれど……えっ、どういうこと? ササリアとジスパ様の笑顔がむしろ、怖かった……。
「フリージア姉さま……!」
「ササリア……!」
私は思わず涙ぐんでしまったけれど、ササリアも涙を流していた。お互いに感じている思いは同一のようだ。
周囲の貴族達は、連れて行かれたボルドー様に対して、好き勝手の不満を口にしている。
「ごめんなさい、姉さま! 姉さまの意志を無視して、勝手に暴走してしまって……!」
「いえ、気にしないでいいわよ、ササリア。私の為に行ってくれたのは、とても良く分かったから……!」
「私の考えが伝わって本当に良かったです……!」
ササリアの取った行動は敵の本陣に特攻していくようなやり方だ。私やジスパ様がその本音に気が付かなければ、事態はどうなっていたかは分からない危険なものだったと言えるだろう。いえ、もしも、彼女の考えに気付かなければ、ササリアはボルドー様と同じく裁かれていた可能性が高い。
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私はそんな想いを感じながら、ジスパ様に視線を合わせた。
「あの……ジスパ様。ササリアの罪についてなんですが……」
私はおそるおそる彼に尋ねる。ジスパ様は笑顔で頷いていた。
「大丈夫だよ、フリージア嬢。ササリア嬢に関して特に罪は発生しないさ……そもそも、被害者でしかないわけだからな」
「あ、ありがとうございます……!」
「いや、謝罪は必要ないと思うが……まあ、ありがたく受け取っておくよ」
私はジスパ様に笑顔を見せた。それに、彼への感謝の気持ちを伝えたつもりだ……妹のササリアを救えたのは、間違いなくジスパ様のおかげなのだから。
「なるほど……ジスパ王子殿下とは、ただらなぬ関係ということですね、姉さま」
「な、何を言い出すのよ急に……!」
「えっ、違うのですか?」
「そ、それは……!」
なんだか、話の方向性が変わってきているように思えるけれど……私はなんとなく、ジスパ様と顔を合わせることにした。
「ふふ、まあ今のところはフリージア嬢との関係は、そこまで親しくないと言えるだろう。あくまで今のところは、だが……」
「なるほど。つまりは今後次第では変わるということですね……?」
「そうかもしれないな」
「ふふ……妹の私としましては、是非ともただならぬ関係になって欲しい思っております」
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