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17話 恋愛
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「ジスパ様……ええと、これは一体、どういうことでしょうか?」
「ん? なにかおかしいかな?」
ボルドー様の一件から1週間が経過した。私は現在、ジスパ様の私室に来ている。ボルドー様は牢獄に入れられ、議会を通して裁判が開かれる予定らしい。まさか、そこまでの事態になるとは思わなかったけれど、彼の行ったことを思うと、それくらいは必要なのかもしれない。
それで、その話の為にジスパ様の元を訪れたはずなんだけれど……なぜか、私は宮殿の使用人達に捕まり、豪華なドレスに着替えさせられた。ジスパ様も青を基調とした正装に着替えている。
「おかしいというわけではございませんが……私達の格好は何を意味するのでしょうか?」
「ああ、これか? これはだな……」
まるで、舞踏会か何かに出席する前の雰囲気だ。本日は開かれる予定はないはずだけれど……。
この私のドレスとジスパ様の正装の理由がよく分からなかった。
「実は、フリージア嬢とダンスをしたいと思ってな」
「だ、ダンスでございますか……?」
「ああ、その通りだ」
私としてはかなり意外な言葉を聞いた感じだ。まさかジスパ様から、そんな言葉が飛んで来るなんて思わなかったから……。
「ジスパ様の私室でダンスを……という意味ですよね?」
「そういうことになるな」
ジスパ様の部屋は広い……清潔感もあるし、ダンスをするには十分な環境と言える。しかし、いくら王子殿下といえども……私室でダンスをするというのはあまり聞いたことがない。
「あの……ダンスをする意図をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「まあ、確かにその部分は疑問だろうな」
「はい。出来れば教えていただけませんでしょうか……?」
ジスパ様のことは信用しているけれど、やはり慣れないことを行うのには勇気を伴う。ジスパ様の意図を確認しておけばそれだけ安心できるというものだった。
すると、ジスパ様は跪き、私に左手を差し出して来たのだ……この構図はもしかして……。
「私とダンスを踊っていただけませんか?」
「じ、ジスパ様……」
彼の目は真剣そのものだった……余計な言葉は返って失礼になるかもしれない。彼の行いは、我が国では一般的に、告白に代わるものとして扱われている所作だった。
「……」
あとは私の返答次第といったところか……彼の手を取るか取らないか。私の答えは……。
「フリージア……!」
「是非、踊らせてください、ジスパ様!」
ボルドー様から、妹のササリアを救い出してくれたジスパ様からのダンスの誘い……私には断るという選択肢はなかった。感謝も含め、彼に惹かれている自分を自覚していたのだから。
「ありがとう、フリージア。こんなに嬉しいことは、今までの人生の中でもなかったかもしれないよ」
「そう言っていただき、本当に嬉しいです。ジスパ様」
私達はそのまま、部屋でダンスを踊ることになった。それは、婚約を決定付けるものにもなっており──。
それから1年以上が経過した時、私達の間に元気な男の子が誕生することになった。
私はジスパ様と結婚し、幸せを謳歌していくことになるのだ。
終わり
「ん? なにかおかしいかな?」
ボルドー様の一件から1週間が経過した。私は現在、ジスパ様の私室に来ている。ボルドー様は牢獄に入れられ、議会を通して裁判が開かれる予定らしい。まさか、そこまでの事態になるとは思わなかったけれど、彼の行ったことを思うと、それくらいは必要なのかもしれない。
それで、その話の為にジスパ様の元を訪れたはずなんだけれど……なぜか、私は宮殿の使用人達に捕まり、豪華なドレスに着替えさせられた。ジスパ様も青を基調とした正装に着替えている。
「おかしいというわけではございませんが……私達の格好は何を意味するのでしょうか?」
「ああ、これか? これはだな……」
まるで、舞踏会か何かに出席する前の雰囲気だ。本日は開かれる予定はないはずだけれど……。
この私のドレスとジスパ様の正装の理由がよく分からなかった。
「実は、フリージア嬢とダンスをしたいと思ってな」
「だ、ダンスでございますか……?」
「ああ、その通りだ」
私としてはかなり意外な言葉を聞いた感じだ。まさかジスパ様から、そんな言葉が飛んで来るなんて思わなかったから……。
「ジスパ様の私室でダンスを……という意味ですよね?」
「そういうことになるな」
ジスパ様の部屋は広い……清潔感もあるし、ダンスをするには十分な環境と言える。しかし、いくら王子殿下といえども……私室でダンスをするというのはあまり聞いたことがない。
「あの……ダンスをする意図をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「まあ、確かにその部分は疑問だろうな」
「はい。出来れば教えていただけませんでしょうか……?」
ジスパ様のことは信用しているけれど、やはり慣れないことを行うのには勇気を伴う。ジスパ様の意図を確認しておけばそれだけ安心できるというものだった。
すると、ジスパ様は跪き、私に左手を差し出して来たのだ……この構図はもしかして……。
「私とダンスを踊っていただけませんか?」
「じ、ジスパ様……」
彼の目は真剣そのものだった……余計な言葉は返って失礼になるかもしれない。彼の行いは、我が国では一般的に、告白に代わるものとして扱われている所作だった。
「……」
あとは私の返答次第といったところか……彼の手を取るか取らないか。私の答えは……。
「フリージア……!」
「是非、踊らせてください、ジスパ様!」
ボルドー様から、妹のササリアを救い出してくれたジスパ様からのダンスの誘い……私には断るという選択肢はなかった。感謝も含め、彼に惹かれている自分を自覚していたのだから。
「ありがとう、フリージア。こんなに嬉しいことは、今までの人生の中でもなかったかもしれないよ」
「そう言っていただき、本当に嬉しいです。ジスパ様」
私達はそのまま、部屋でダンスを踊ることになった。それは、婚約を決定付けるものにもなっており──。
それから1年以上が経過した時、私達の間に元気な男の子が誕生することになった。
私はジスパ様と結婚し、幸せを謳歌していくことになるのだ。
終わり
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