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前編
第二話
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「やあ」
講義室に戻ってぼんやりとあの紙のことを考えていた時、ガヤガヤとした喧騒の中で大きく響く声があった。ハッとして声の方向に顔を上げると、そこには級友であるジュリアン・セインズがいた。一体いつから居たのだろうか、隣の席に腰かけて、いつものように掴みどころのない笑顔を浮かべている。
「どうしたの、深刻そうな顔して」
成績優秀で人懐っこい彼は、内向的なリースにとっては唯一とも言える良き友人である。だが、なにしろ彼はベータだ。こんな悩みを打ち明けたところで、きっと彼を困らせるだけだ。
「別に……なんでもないよ」
「ふうん、そうは見えないけど」
だが、この友人には妙に鋭くてしつこいところがある。ジュリアンは机に肘をついて、こちらを覗き込むようにして言った。
「体調悪いの?」
「違う」
「じゃあ、昨日の夜、食堂で僕が君のデザートを食べたのを気にしてる?」
「……はあ?」
思わず顔を上げると、ジュリアンは「ほらやっぱり」とでも言いたげに笑った。
「でも君は昨日、カスタードを半分くらい残したところで、水をわざわざ汲みに行って、一杯丸ごと飲み干した。これは君の食事が終わりのサインだろ?だから、もう食べる気がないのかなって」
そんなどうでもいい推理が、無駄に当たっていることにも腹が立つ。彼は無類のミステリオタクで、いつもこんな風にホームズごっこをしては一人で楽しんでいるのだ。
「そんなのどうでもいいよ……」
「違うのか。じゃあ、なんだ?」
「なんでもないってば」
「嘘だ。教えろよ」
全く、こいつはここだけが欠点だ。その視線が鬱陶しくて時計に目を向けるが、講義開始まではまだ五分以上ある。このまま逃げ切るのは無謀そうだ。リースはため息をついて、体ごとジュリアンに向き直った。
「……アーサー・ケインって知ってるか?」
リースはついに、小声でその名前を口にした。だが、言ったそばからすぐに後悔した。理由など適当にでっちあげれば良かったものを、なぜバカ正直に名前を出してしまったのか。
「知ってるよ。セント・エルモの寮長だろ」
「話したこと、あるか?」
「ないな。僕は今年からセント・エルモに移ったばかりだし。点呼で返事をしたくらいだ。彼がどうかしたの?」
「いや……。別に。どんな人か気になっただけだ」
「なんだよそれ!いじめられたか?僕が懲らしめてやる」
「違うよ。そんな人じゃない」
「ふーん、じゃあ……。」
ジュリアンは一拍置いてから、ニヤリと笑って声を落とした。
「……好きなのか?」
「は!?違うよ、なんでそうなる」
椅子がガタッと音を立てたせいで、近くにいた数人の学生がこちらを見た。リースは慌てて咳払いをし、ジュリアンはそれを面白がるように、さらに声のトーンを落として続ける。
「だって。急に名前を出して、しかも、話したことある?とかさ。悶々としてるっていうか……なんというか、ね。しかも彼……アルファだろ?」
パチンと指を鳴らして得意げにそう言うジュリアンを、ペン先でひとつ小突いた。
「残念、ハズレだ。もう講義が始まるぞ」
教壇に教官の姿が見えると同時に、リースはノートを開いて前を向いた。ジュリアンは不満そうな顔をして、小声で囁く。
「まあ、いいや。君が言いたくなるまで待つよ」
そう言うと、ジュリアンは何事もなかったように視線を前に向けた。
教官の禿げ上がった頭を見つめながら、内心悪態をつく。
――くそ、ジュリアンめ。
あの一言で、余計なことを思い出してしまった。
一年前、入学式の日の朝の出来事だ。
講堂へ続く石畳で、新入生が列を成して歩いていた時のことだった。
朝降っていた雨のせいで、霧が酷かった。視界が悪い中、前から誰かが歩いてきた。制服の着こなしが異様に整っていて、姿勢が奇妙なほどにまっすぐだったから、はじめは教官かと思った。
でも違った。それはアーサー・ケインだった。
一瞬でわかった。あれは、絶対にアルファの中のアルファだ、と。
顔立ちが整っているとか、目つきが鋭いとか、そういうことじゃない。呼吸が浅くなって、喉の奥がきゅっと詰まる感覚。
あれを『強い』と感じる感覚は、たぶん、オメガに生まれた時点で刷り込まれているのだろう。それでも、上級生とはいえ同じ制服を着ている相手にそんな反応をしてしまうのは、やはりどうしても悔しかった。
「あれ、絶対パートナー申請出されまくってるよな」
隣を歩いていたベータの学生が、面白がるようにそう言った。ちょうど入学式の前に説明会があったばかりだったから、誰もが「制度」にそわそわと浮き足立っていたのだ。それに笑う声もあって、引率の教官が叱責した。リースはその空気が、反吐が出るほどに不快だった。
番とか、パートナーとか、そんなものに浮かれているようでは、軍で生き残ることなどできない。この組織はそんな生温い場所ではないと、リースは誰よりも知っていたからだ。そう思って背筋を伸ばし、帽子の角度を静かに直した、その時だった。
ちょうど、男の隣をすれ違う瞬間。
もう一度その男に目を向けた時、僅かに心拍数が上がった。
視線が、ぶつかったのだ。
確かに数秒の間、目が合っていた。
多分、あの列を成している新入生の中で、リースだけだった。これはきっと、思い上がりではない。
その時に確かに胸の奥が熱を持ったことを、不覚にも思い出してしまった。ほかのアルファからは感じたことのない、そういう熱だった。それだけのことが、やけに記憶に残っていた。
入学してからだってそうだ。アーサー・ケインは誰よりも遠い存在のはずなのに、妙に気配を感じることが多かった。寮の廊下ですれ違うとき、食堂で列に並ぶとき、数秒だけ視線が交わる。他のアルファが向けてくる類のものとは全く違った何の打算も感じられないあの視線だけは、不快に感じたことがなかった。ヒートの時期だけには決して向けてこなかったからかもしれない。気のせいだと思うようにしてきたけど――あれは、もしかしたら、違ったのだろうか?
そんな情けなくも生温い感情が胸に渦巻いて、その日は一日、講義に集中できなかった。
講義室に戻ってぼんやりとあの紙のことを考えていた時、ガヤガヤとした喧騒の中で大きく響く声があった。ハッとして声の方向に顔を上げると、そこには級友であるジュリアン・セインズがいた。一体いつから居たのだろうか、隣の席に腰かけて、いつものように掴みどころのない笑顔を浮かべている。
「どうしたの、深刻そうな顔して」
成績優秀で人懐っこい彼は、内向的なリースにとっては唯一とも言える良き友人である。だが、なにしろ彼はベータだ。こんな悩みを打ち明けたところで、きっと彼を困らせるだけだ。
「別に……なんでもないよ」
「ふうん、そうは見えないけど」
だが、この友人には妙に鋭くてしつこいところがある。ジュリアンは机に肘をついて、こちらを覗き込むようにして言った。
「体調悪いの?」
「違う」
「じゃあ、昨日の夜、食堂で僕が君のデザートを食べたのを気にしてる?」
「……はあ?」
思わず顔を上げると、ジュリアンは「ほらやっぱり」とでも言いたげに笑った。
「でも君は昨日、カスタードを半分くらい残したところで、水をわざわざ汲みに行って、一杯丸ごと飲み干した。これは君の食事が終わりのサインだろ?だから、もう食べる気がないのかなって」
そんなどうでもいい推理が、無駄に当たっていることにも腹が立つ。彼は無類のミステリオタクで、いつもこんな風にホームズごっこをしては一人で楽しんでいるのだ。
「そんなのどうでもいいよ……」
「違うのか。じゃあ、なんだ?」
「なんでもないってば」
「嘘だ。教えろよ」
全く、こいつはここだけが欠点だ。その視線が鬱陶しくて時計に目を向けるが、講義開始まではまだ五分以上ある。このまま逃げ切るのは無謀そうだ。リースはため息をついて、体ごとジュリアンに向き直った。
「……アーサー・ケインって知ってるか?」
リースはついに、小声でその名前を口にした。だが、言ったそばからすぐに後悔した。理由など適当にでっちあげれば良かったものを、なぜバカ正直に名前を出してしまったのか。
「知ってるよ。セント・エルモの寮長だろ」
「話したこと、あるか?」
「ないな。僕は今年からセント・エルモに移ったばかりだし。点呼で返事をしたくらいだ。彼がどうかしたの?」
「いや……。別に。どんな人か気になっただけだ」
「なんだよそれ!いじめられたか?僕が懲らしめてやる」
「違うよ。そんな人じゃない」
「ふーん、じゃあ……。」
ジュリアンは一拍置いてから、ニヤリと笑って声を落とした。
「……好きなのか?」
「は!?違うよ、なんでそうなる」
椅子がガタッと音を立てたせいで、近くにいた数人の学生がこちらを見た。リースは慌てて咳払いをし、ジュリアンはそれを面白がるように、さらに声のトーンを落として続ける。
「だって。急に名前を出して、しかも、話したことある?とかさ。悶々としてるっていうか……なんというか、ね。しかも彼……アルファだろ?」
パチンと指を鳴らして得意げにそう言うジュリアンを、ペン先でひとつ小突いた。
「残念、ハズレだ。もう講義が始まるぞ」
教壇に教官の姿が見えると同時に、リースはノートを開いて前を向いた。ジュリアンは不満そうな顔をして、小声で囁く。
「まあ、いいや。君が言いたくなるまで待つよ」
そう言うと、ジュリアンは何事もなかったように視線を前に向けた。
教官の禿げ上がった頭を見つめながら、内心悪態をつく。
――くそ、ジュリアンめ。
あの一言で、余計なことを思い出してしまった。
一年前、入学式の日の朝の出来事だ。
講堂へ続く石畳で、新入生が列を成して歩いていた時のことだった。
朝降っていた雨のせいで、霧が酷かった。視界が悪い中、前から誰かが歩いてきた。制服の着こなしが異様に整っていて、姿勢が奇妙なほどにまっすぐだったから、はじめは教官かと思った。
でも違った。それはアーサー・ケインだった。
一瞬でわかった。あれは、絶対にアルファの中のアルファだ、と。
顔立ちが整っているとか、目つきが鋭いとか、そういうことじゃない。呼吸が浅くなって、喉の奥がきゅっと詰まる感覚。
あれを『強い』と感じる感覚は、たぶん、オメガに生まれた時点で刷り込まれているのだろう。それでも、上級生とはいえ同じ制服を着ている相手にそんな反応をしてしまうのは、やはりどうしても悔しかった。
「あれ、絶対パートナー申請出されまくってるよな」
隣を歩いていたベータの学生が、面白がるようにそう言った。ちょうど入学式の前に説明会があったばかりだったから、誰もが「制度」にそわそわと浮き足立っていたのだ。それに笑う声もあって、引率の教官が叱責した。リースはその空気が、反吐が出るほどに不快だった。
番とか、パートナーとか、そんなものに浮かれているようでは、軍で生き残ることなどできない。この組織はそんな生温い場所ではないと、リースは誰よりも知っていたからだ。そう思って背筋を伸ばし、帽子の角度を静かに直した、その時だった。
ちょうど、男の隣をすれ違う瞬間。
もう一度その男に目を向けた時、僅かに心拍数が上がった。
視線が、ぶつかったのだ。
確かに数秒の間、目が合っていた。
多分、あの列を成している新入生の中で、リースだけだった。これはきっと、思い上がりではない。
その時に確かに胸の奥が熱を持ったことを、不覚にも思い出してしまった。ほかのアルファからは感じたことのない、そういう熱だった。それだけのことが、やけに記憶に残っていた。
入学してからだってそうだ。アーサー・ケインは誰よりも遠い存在のはずなのに、妙に気配を感じることが多かった。寮の廊下ですれ違うとき、食堂で列に並ぶとき、数秒だけ視線が交わる。他のアルファが向けてくる類のものとは全く違った何の打算も感じられないあの視線だけは、不快に感じたことがなかった。ヒートの時期だけには決して向けてこなかったからかもしれない。気のせいだと思うようにしてきたけど――あれは、もしかしたら、違ったのだろうか?
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