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第19章 るる☆るん!小学生最後の夏休み、偶然のデート♡
もふもふの奇跡と、ぎゅっとなる距離
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水族館を出て、次の取材先に向かう途中——
商店街の奥にある、小さな看板が目に入った。
「……『もふもふアニマルカフェ』……?」
「そう。今日のロケ、こっちが本番なんだって」
彼——コウさんが微笑む。
ガラス越しに見えるのは、ふわふわのうさぎやハムスター、
そして奥には、膝にちょこんと乗る子猫の姿。
「きゃーっ……! かわいい……!」
思わず鼻息が荒くなっちゃう。
えっ、こんな天国みたいな場所があるなんて……!
入店すると、木の香りがするやさしい空間。
スタッフさんに案内され、低いテーブルに座ると——
「こちらが今日のお相手です」
白くて丸いうさぎさんが、私の膝にぽすんと置かれた。
「わ、わぁぁ……!」
ふわふわで、あったかくて、耳がぴくぴく動く。
顔を近づけると、かすかに干し草みたいな匂いがした。
「るるちゃん、すごく似合うなぁ」
「えっ……に、似合うって……」
「うさぎと、るるちゃん。……かわいいの二乗だ」
「っっ……!?」
心臓がドクンと跳ねた。
あ、あの、こんなことさらっと言うの、反則じゃないですか……!?
しばらくうさぎを撫でていると、スタッフさんが追加で小さな子猫を抱えてきた。
「こちら、抱っこしてみますか?」
「えっ、あ……」
思わず目が合う。
コウさんはにこっと笑って、私の背中をそっと支えた。
「大丈夫。ゆっくり手を出して」
その手が背中に触れた瞬間、びくっと体が跳ねる。
(ちょ、ちょっと……! 背中に手が……! あったかい……!)
でも、猫ちゃんが私の腕におさまったら、もうそれどころじゃなかった。
小さくて、やわらかくて、喉をゴロゴロ鳴らしてる。
「……はぁ……しあわせ……」
「写真、撮ろっか。仕事だし」
「は、はいっ!」
スマホを構えたコウさんの視線を感じるたび、なんだか胸がくすぐったくなる。
しかも——
「はいチーズ……うん、いい笑顔だ」
「えっ……!」
「仕事用だけど、個人的にも……保存していい?」
「っ~~~!! ……す、好きにしてください……!」
(な、なに言ってるの私ぃぃぃ……!!)
取材用のコメントを撮り終えたあとも、店内をうろうろ。
うさぎ、ハムスター、子猫に癒されながら、コウさんと自然に笑い合う。
ふと、小さなハリネズミコーナーの前で足が止まった。
「わぁ、ちっちゃ……」
「触ってみる?」
「う、うん……」
恐る恐る手を差し出すと——
チクッ。
「ひゃっ!」
思わず体をのけぞらせた瞬間、後ろにいたコウさんとぶつかる。
そのまま、ふわっと抱き留められた。
「だ、大丈夫……?」
「……は、はい……」
体がぴったりくっついて、耳まで熱くなる。
しかも、彼の心臓の音まで聞こえそうな距離。
(こ、これって……完全に、デート……だよね……!?)
もふもふ天国の時間は、あっという間に過ぎていく。
うさぎを膝に乗せたり、ハムスターの小さな足を指先で感じたり……
私、もう今日だけで一年分の癒しをもらったかもしれない。
「るるちゃん、ちょっと休憩しよっか。こっちの席、ふかふかだよ」
「あ、はい……」
コウさんに案内されたソファ席は、まるでお姫様用みたいなふかふかの白。
座った途端、店員さんが子猫を二匹、そっと差し出してくれた。
「わ……!」
膝に一匹、胸元に一匹。
小さくて、あったかくて、毛がふわふわで……。
「るるちゃん、完全に埋もれてるなぁ」
「にゃぁ……っ、くすぐった……」
胸のあたりで子猫が小さく頭をこすりつけてきて、思わず身をよじる。
すると——
「動くと落ちちゃうよ。……ほら、じっとして」
ふいに、コウさんが私の肩を支えてくれた。
そのまま、私の頭が彼の膝にすとんと落ちる。
「えっ……!? あ、あのっ……!」
「膝、使っていいよ。……猫も安心するし」
ど、どどど、どういうことですかぁぁぁぁ!?
顔が熱い。耳までじんじんしてる。
でも、子猫は幸せそうにゴロゴロいってるし、動くに動けない……。
静かな店内。
ほんのり草の匂いと、猫の毛のぬくもり。
その中で、コウさんの手が——
ふわり、と私の髪に触れた。
「……っ!」
「毛、やわらかいな。……るるちゃん、シャンプー何使ってるの?」
「な、なんでそんなこと聞くんですかっ!」
心臓がうるさい。
子猫よりも、膝枕よりも、頭を撫でられてることの方が大事件。
指が髪をすべるたび、ぞくぞくってする。
目を閉じると、少し甘い匂いと、安心感に包まれる。
(……だめだ……落ち着かない……でも……)
子猫が、私の胸の上で丸くなる。
その小さな寝息と、コウさんの手のぬくもりに包まれて——
(……あぁ……)
思わず心の中でつぶやいた。
(この夏、いちばんの……思い出かも……)
口に出す勇気なんてないけど、胸の奥がじんわりあったかくて、
涙が出そうなくらい幸せだった。
商店街の奥にある、小さな看板が目に入った。
「……『もふもふアニマルカフェ』……?」
「そう。今日のロケ、こっちが本番なんだって」
彼——コウさんが微笑む。
ガラス越しに見えるのは、ふわふわのうさぎやハムスター、
そして奥には、膝にちょこんと乗る子猫の姿。
「きゃーっ……! かわいい……!」
思わず鼻息が荒くなっちゃう。
えっ、こんな天国みたいな場所があるなんて……!
入店すると、木の香りがするやさしい空間。
スタッフさんに案内され、低いテーブルに座ると——
「こちらが今日のお相手です」
白くて丸いうさぎさんが、私の膝にぽすんと置かれた。
「わ、わぁぁ……!」
ふわふわで、あったかくて、耳がぴくぴく動く。
顔を近づけると、かすかに干し草みたいな匂いがした。
「るるちゃん、すごく似合うなぁ」
「えっ……に、似合うって……」
「うさぎと、るるちゃん。……かわいいの二乗だ」
「っっ……!?」
心臓がドクンと跳ねた。
あ、あの、こんなことさらっと言うの、反則じゃないですか……!?
しばらくうさぎを撫でていると、スタッフさんが追加で小さな子猫を抱えてきた。
「こちら、抱っこしてみますか?」
「えっ、あ……」
思わず目が合う。
コウさんはにこっと笑って、私の背中をそっと支えた。
「大丈夫。ゆっくり手を出して」
その手が背中に触れた瞬間、びくっと体が跳ねる。
(ちょ、ちょっと……! 背中に手が……! あったかい……!)
でも、猫ちゃんが私の腕におさまったら、もうそれどころじゃなかった。
小さくて、やわらかくて、喉をゴロゴロ鳴らしてる。
「……はぁ……しあわせ……」
「写真、撮ろっか。仕事だし」
「は、はいっ!」
スマホを構えたコウさんの視線を感じるたび、なんだか胸がくすぐったくなる。
しかも——
「はいチーズ……うん、いい笑顔だ」
「えっ……!」
「仕事用だけど、個人的にも……保存していい?」
「っ~~~!! ……す、好きにしてください……!」
(な、なに言ってるの私ぃぃぃ……!!)
取材用のコメントを撮り終えたあとも、店内をうろうろ。
うさぎ、ハムスター、子猫に癒されながら、コウさんと自然に笑い合う。
ふと、小さなハリネズミコーナーの前で足が止まった。
「わぁ、ちっちゃ……」
「触ってみる?」
「う、うん……」
恐る恐る手を差し出すと——
チクッ。
「ひゃっ!」
思わず体をのけぞらせた瞬間、後ろにいたコウさんとぶつかる。
そのまま、ふわっと抱き留められた。
「だ、大丈夫……?」
「……は、はい……」
体がぴったりくっついて、耳まで熱くなる。
しかも、彼の心臓の音まで聞こえそうな距離。
(こ、これって……完全に、デート……だよね……!?)
もふもふ天国の時間は、あっという間に過ぎていく。
うさぎを膝に乗せたり、ハムスターの小さな足を指先で感じたり……
私、もう今日だけで一年分の癒しをもらったかもしれない。
「るるちゃん、ちょっと休憩しよっか。こっちの席、ふかふかだよ」
「あ、はい……」
コウさんに案内されたソファ席は、まるでお姫様用みたいなふかふかの白。
座った途端、店員さんが子猫を二匹、そっと差し出してくれた。
「わ……!」
膝に一匹、胸元に一匹。
小さくて、あったかくて、毛がふわふわで……。
「るるちゃん、完全に埋もれてるなぁ」
「にゃぁ……っ、くすぐった……」
胸のあたりで子猫が小さく頭をこすりつけてきて、思わず身をよじる。
すると——
「動くと落ちちゃうよ。……ほら、じっとして」
ふいに、コウさんが私の肩を支えてくれた。
そのまま、私の頭が彼の膝にすとんと落ちる。
「えっ……!? あ、あのっ……!」
「膝、使っていいよ。……猫も安心するし」
ど、どどど、どういうことですかぁぁぁぁ!?
顔が熱い。耳までじんじんしてる。
でも、子猫は幸せそうにゴロゴロいってるし、動くに動けない……。
静かな店内。
ほんのり草の匂いと、猫の毛のぬくもり。
その中で、コウさんの手が——
ふわり、と私の髪に触れた。
「……っ!」
「毛、やわらかいな。……るるちゃん、シャンプー何使ってるの?」
「な、なんでそんなこと聞くんですかっ!」
心臓がうるさい。
子猫よりも、膝枕よりも、頭を撫でられてることの方が大事件。
指が髪をすべるたび、ぞくぞくってする。
目を閉じると、少し甘い匂いと、安心感に包まれる。
(……だめだ……落ち着かない……でも……)
子猫が、私の胸の上で丸くなる。
その小さな寝息と、コウさんの手のぬくもりに包まれて——
(……あぁ……)
思わず心の中でつぶやいた。
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