65 / 137
65.キャラ変
しおりを挟む
困った!帰るかもまだ決めてないのに… 黙り込むと
「春香…」
声をかけて柔らかく抱きしめてくるアレックスさん。耳元で溜息をついて
「はぁ…自覚して告げたら心が楽になった。自覚するまでお前が殿下やミハイル殿と親くするのを見る度に、イライラし理解できない感情に戸惑っていた。お前に答えて欲しい訳でもないし、ここに縛るつもりもない。春香の答えは全で受け入れる。だから俺の想いは負担に思うな」
「うん。でもびっくりだよ」
「出会いは最悪だったからな」
「そう!初め私嫌いな人ランキング暫定1位だったし」
「そこまでか⁉︎」
腕を緩め悲しい顔をするアレックスさん。
「うん!酷かった!」
「自業自得だが今聞くとショックだ」
あからさまに落ち込むのが可愛く感じて
「今は信頼出来る人ランキングに入っているから!」
「それは良かった。光栄だ」
顔を合わせて笑い合う。まだ時間がたっぷりあるから買い物をする為に広場に戻ると、沢山の領民に声をかけられる。その殆どは”若様頑張れ”と”若様にしときな”で、声をかけられる度にアレックスさんは律儀に手をあげて答えている。ずっと屋敷で分からなかったけど、領民の皆さんいい人ばかりで領主のケイン様の人柄が分かる。シュナイダー領の様に居心地がいい。
お土産は悩んだがレイモンド父様には柄に飾り彫がされているペーパーナイフと、アビー様にはレース編みされた小物入れを。ジョシュさんには綺麗な組紐の鞘飾りを買った。
ミハイルさんとローランド殿下には瞳の色のガラスペンにした。赤色と若葉色のガラスペンを選んでいたらアレックスさんが寂しそうに見ている。
ふと見る淡いレモン色のガラスペンが目に入る。手に取り店主に渡して別々に包装してもらい、黄色いリボンの箱をアレックスさんに渡した。
「俺にも⁈」
「お世話なってるから…」
「嬉しい…大切にする」
はにかみながら箱を懐に入れた。その表情は何故か可愛く感じ私まで照れる。
店を出ると香ばしい香りがして辿って行くと焼き栗?が売っている。味見に屋台のおばさんが1つくれた。美味しくて屋敷の皆さんに沢山買いお土産にした。この焼き栗?は翌日料理長がケーキにリメイクし皆んなで美味しくいただいた。
帰りの馬車ではアレックスさんがずっと横に座り手を握っている。初めは恥ずかしかったが屋敷に着く頃にはアレックスさんの手の温もりに慣れてうたた寝してしまう。アレックスさんは解禁と言わんばかりに思いっきり溺愛してくる。屋敷の皆んなが行きと全く違うアレックスさんに戸惑い、マニュラ様だけが興奮気味に色々聞いてくる。暫くは注目される事を覚悟した。
街ぶらで疲れ早く就寝しようとしたら部屋にアレックスさんが来た。
「何かありましたか?」
「あぁ…忘れ物だ」
「何?」
アレックスさんは優しく抱きしめ頬に口付けて
「おやすみいい夢を…」
「へ?あっはい。お休みなさい」
微笑み足早に戻って行った。部屋に入り扉前でへたり込んだ。
「アレックスさん。キャラ変激しすぎ!」
激甘なアレックスさんに只管戸惑う。こんな調子で私は王都に戻って大丈夫だろうか…
とりあえず今日は寝よう!
余計な事を考え無いようにベッドに潜り込んだ。
翌朝、今日はグリフの森に行く。朝食の席ではマニュラ様が最高の笑顔で迎えてくれる。その笑顔怖い… てっきりアレックスさんも一緒だと思っていたら、明日の準備があるらしく屋敷で仕事だ。
「兄貴。ハルカは俺が守るから安心しろ」
「必ず昼までに戻れ。春香もあまり無理はするなよ」
「はぃ!」
恐らくグリフとはお別れになるからいっぱいもふもふしよう! 朝食後にすぐに用意をしてエントランスに向かう。グリフの森にはエリックさんと騎士さんが6名同行してくれる。お別れになるから時間を沢山取ってくれている。子供達といっばい戯れよう!
屋敷の皆さんは明日の準備で忙しいようで、エントランスにはエリックさんと騎士さんと執事さんがいた。直ぐに騎乗し森に向かう。道中エリックさんにアレックスさんの事を根掘り葉掘り聞かれて赤面する。そしてエリックさんは真面目な顔をして
「あんな穏やかな兄貴は初めて見たよ。俺は春香が姉上になるなら嬉しい。やっぱり明日帰るのか?」
「うん。ヴェルディアに行かないといけないから。それにアレックスさんの想いはいただいたけど、返事はして無いし未だ帰りたい気持ちもあるから…」
「ヴェルディアから帰り落ち着いたら、また来ればいいし兄貴の事もゆっくり考えればいい」
「ありがとう」
目的地に着く沢山のグリフが迎えてくれ癒しの時間を楽しむ。エリックさんの言っていた通り子供達は少しなら飛べるようになっていて、その様子をランが優しい眼差しで見ている。次来る時はランの子供に会えるだろう!できれば早く帰ってきたいな…
グリフに癒されお昼過ぎ屋敷に戻り、明日の準備をしコールマン家の皆さんと最後の夕食を頂く。
当初の予定では10日の滞在が1ヶ月近くまで延び、町屋敷の様にここは居心地がいい場所になった。正直言って明日でお別れは寂しい。来るのに1日半かかるから気楽に行き来出来ない。しんみりしていたらケイン様が
「ここは春香の家だ。いつでも帰っておいで。娘でもいいし嫁でもいいからね」
「ありがとうございます。皆さんには良くしていただいて感謝しています」
「父上も母上もそんなにしんみりしたら、春香が帰り辛くなります。今生の別れでは無いんだ」
アレックスさんが助け舟をだしてくれ、いつも通りの雰囲気になりほっとする。こうして最後の食事を終えてアレックスさんと部屋に戻ると、扉前でまたお休みのキスをするアレックスさん。
慣れなくて自分で顔が赤くなるのがわかる。
それにしてもこんなに変わったアレックスさんを見たら殿下は驚くかもしれない。
殿下も私に求婚しているから、告白したアレックスさんと殿下はライバルになるの? 幼馴染だから仲違いはしてほしく無いなぁ…っとこの時は思っていた。
明日は朝一に帰るから早めに就寝する。さぁ!王都に戻るぞ!
「春香…」
声をかけて柔らかく抱きしめてくるアレックスさん。耳元で溜息をついて
「はぁ…自覚して告げたら心が楽になった。自覚するまでお前が殿下やミハイル殿と親くするのを見る度に、イライラし理解できない感情に戸惑っていた。お前に答えて欲しい訳でもないし、ここに縛るつもりもない。春香の答えは全で受け入れる。だから俺の想いは負担に思うな」
「うん。でもびっくりだよ」
「出会いは最悪だったからな」
「そう!初め私嫌いな人ランキング暫定1位だったし」
「そこまでか⁉︎」
腕を緩め悲しい顔をするアレックスさん。
「うん!酷かった!」
「自業自得だが今聞くとショックだ」
あからさまに落ち込むのが可愛く感じて
「今は信頼出来る人ランキングに入っているから!」
「それは良かった。光栄だ」
顔を合わせて笑い合う。まだ時間がたっぷりあるから買い物をする為に広場に戻ると、沢山の領民に声をかけられる。その殆どは”若様頑張れ”と”若様にしときな”で、声をかけられる度にアレックスさんは律儀に手をあげて答えている。ずっと屋敷で分からなかったけど、領民の皆さんいい人ばかりで領主のケイン様の人柄が分かる。シュナイダー領の様に居心地がいい。
お土産は悩んだがレイモンド父様には柄に飾り彫がされているペーパーナイフと、アビー様にはレース編みされた小物入れを。ジョシュさんには綺麗な組紐の鞘飾りを買った。
ミハイルさんとローランド殿下には瞳の色のガラスペンにした。赤色と若葉色のガラスペンを選んでいたらアレックスさんが寂しそうに見ている。
ふと見る淡いレモン色のガラスペンが目に入る。手に取り店主に渡して別々に包装してもらい、黄色いリボンの箱をアレックスさんに渡した。
「俺にも⁈」
「お世話なってるから…」
「嬉しい…大切にする」
はにかみながら箱を懐に入れた。その表情は何故か可愛く感じ私まで照れる。
店を出ると香ばしい香りがして辿って行くと焼き栗?が売っている。味見に屋台のおばさんが1つくれた。美味しくて屋敷の皆さんに沢山買いお土産にした。この焼き栗?は翌日料理長がケーキにリメイクし皆んなで美味しくいただいた。
帰りの馬車ではアレックスさんがずっと横に座り手を握っている。初めは恥ずかしかったが屋敷に着く頃にはアレックスさんの手の温もりに慣れてうたた寝してしまう。アレックスさんは解禁と言わんばかりに思いっきり溺愛してくる。屋敷の皆んなが行きと全く違うアレックスさんに戸惑い、マニュラ様だけが興奮気味に色々聞いてくる。暫くは注目される事を覚悟した。
街ぶらで疲れ早く就寝しようとしたら部屋にアレックスさんが来た。
「何かありましたか?」
「あぁ…忘れ物だ」
「何?」
アレックスさんは優しく抱きしめ頬に口付けて
「おやすみいい夢を…」
「へ?あっはい。お休みなさい」
微笑み足早に戻って行った。部屋に入り扉前でへたり込んだ。
「アレックスさん。キャラ変激しすぎ!」
激甘なアレックスさんに只管戸惑う。こんな調子で私は王都に戻って大丈夫だろうか…
とりあえず今日は寝よう!
余計な事を考え無いようにベッドに潜り込んだ。
翌朝、今日はグリフの森に行く。朝食の席ではマニュラ様が最高の笑顔で迎えてくれる。その笑顔怖い… てっきりアレックスさんも一緒だと思っていたら、明日の準備があるらしく屋敷で仕事だ。
「兄貴。ハルカは俺が守るから安心しろ」
「必ず昼までに戻れ。春香もあまり無理はするなよ」
「はぃ!」
恐らくグリフとはお別れになるからいっぱいもふもふしよう! 朝食後にすぐに用意をしてエントランスに向かう。グリフの森にはエリックさんと騎士さんが6名同行してくれる。お別れになるから時間を沢山取ってくれている。子供達といっばい戯れよう!
屋敷の皆さんは明日の準備で忙しいようで、エントランスにはエリックさんと騎士さんと執事さんがいた。直ぐに騎乗し森に向かう。道中エリックさんにアレックスさんの事を根掘り葉掘り聞かれて赤面する。そしてエリックさんは真面目な顔をして
「あんな穏やかな兄貴は初めて見たよ。俺は春香が姉上になるなら嬉しい。やっぱり明日帰るのか?」
「うん。ヴェルディアに行かないといけないから。それにアレックスさんの想いはいただいたけど、返事はして無いし未だ帰りたい気持ちもあるから…」
「ヴェルディアから帰り落ち着いたら、また来ればいいし兄貴の事もゆっくり考えればいい」
「ありがとう」
目的地に着く沢山のグリフが迎えてくれ癒しの時間を楽しむ。エリックさんの言っていた通り子供達は少しなら飛べるようになっていて、その様子をランが優しい眼差しで見ている。次来る時はランの子供に会えるだろう!できれば早く帰ってきたいな…
グリフに癒されお昼過ぎ屋敷に戻り、明日の準備をしコールマン家の皆さんと最後の夕食を頂く。
当初の予定では10日の滞在が1ヶ月近くまで延び、町屋敷の様にここは居心地がいい場所になった。正直言って明日でお別れは寂しい。来るのに1日半かかるから気楽に行き来出来ない。しんみりしていたらケイン様が
「ここは春香の家だ。いつでも帰っておいで。娘でもいいし嫁でもいいからね」
「ありがとうございます。皆さんには良くしていただいて感謝しています」
「父上も母上もそんなにしんみりしたら、春香が帰り辛くなります。今生の別れでは無いんだ」
アレックスさんが助け舟をだしてくれ、いつも通りの雰囲気になりほっとする。こうして最後の食事を終えてアレックスさんと部屋に戻ると、扉前でまたお休みのキスをするアレックスさん。
慣れなくて自分で顔が赤くなるのがわかる。
それにしてもこんなに変わったアレックスさんを見たら殿下は驚くかもしれない。
殿下も私に求婚しているから、告白したアレックスさんと殿下はライバルになるの? 幼馴染だから仲違いはしてほしく無いなぁ…っとこの時は思っていた。
明日は朝一に帰るから早めに就寝する。さぁ!王都に戻るぞ!
5
あなたにおすすめの小説
【完結】秀才の男装治療師が女性恐怖症のわんこ弟子に溺愛されるまで
禅
恋愛
「神に祈るだけで曖昧にしか治らない。そんなものは治療とは言わない」
男尊女卑が強い国で、女であることを隠し、独自の魔法を使いトップクラスの治療師となり治療をしていたクリス。
ある日、新人のルドがやってきて教育係を押し付けられる。ルドは魔法騎士団のエースだが治療魔法が一切使えない。しかも、女性恐怖症。
それでも治療魔法が使えるようになりたいと懇願するルドに根負けしたクリスは特別な治療魔法を教える。
クリスを男だと思い込み、純粋に師匠として慕ってくるルド。
そんなルドに振り回されるクリス。
こんな二人が無自覚両片思いになり、両思いになるまでの話。
※最初の頃はガチ医療系、徐々に恋愛成分多めになっていきます
※主人公は現代に近い医学知識を使いますが、転生者ではありません
※一部変更&数話追加してます(11/24現在)
※※小説家になろうで完結まで掲載
改稿して投稿していきます
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
【完結】異世界転移した私、なぜか全員に溺愛されています!?
きゅちゃん
恋愛
残業続きのOL・佐藤美月(22歳)が突然異世界アルカディア王国に転移。彼女が持つ稀少な「癒しの魔力」により「聖女」として迎えられる。優しく知的な宮廷魔術師アルト、粗野だが誠実な護衛騎士カイル、クールな王子レオン、最初は敵視する女騎士エリアらが、美月の純粋さと癒しの力に次々と心を奪われていく。王国の危機を救いながら、美月は想像を絶する溺愛を受けることに。果たして美月は元の世界に帰るのか、それとも新たな愛を見つけるのか――。
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
ギルド回収人は勇者をも背負う ~ボロ雑巾のようになった冒険者をおんぶしたら惚れられた~
水無月礼人
恋愛
私は冒険者ギルド職員ロックウィーナ。25歳の女で担当は回収役。冒険者の落し物、遺品、時には冒険者自体をも背負います!
素敵な恋愛に憧れているのに培われるのは筋肉だけ。
しかし無駄に顔が良い先輩と出動した先で、行き倒れた美形剣士を背負ってから私の人生は一変。初のモテ期が到来です!!
……とか思ってウハウハしていたら何やら不穏な空気。ええ!?
私の選択次第で世界がループして崩壊の危機!? そんな結末は認めない!!!!
※【エブリスタ】でも公開しています。
【エブリスタ小説大賞2023 講談社 女性コミック9誌合同マンガ原作賞】で優秀作品に選ばれました。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる