最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~

gagaga

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第七章 リュータと魔王

第八十話 勇者とリュータと突貫と

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「今だ! 押せ押せーーー!!」

 そんな声と共に前線が押し出される。
 それを後押ししているのは、ウィルのあの明かりの魔道具だ。

「明かりの生活魔法を即席の弱体化フィールドとして使うとは、なんて酷い発想なの」

 あーあー、何もキコエナーイ。

「コリャ帰ってこの事話したら、ぜってーウィル、ブチ切れんゾぉ」

 聞こえませーん。

 いや、だって、しょうがないじゃん?
 多勢に無勢な状況なら、こっちはマップ兵器使うしかさぁ。

「魔物の進行は止まっておるが、敵の大将までが遠すぎるのじゃ。このままでは恐らく、ウィルの魔道具の方が先に壊れてしまうのじゃ」

 それはまずいね。
 いやほんと、どうしたものかなぁ。

「ここは一点突破するとこだ!」
「フン。真紅のアホの意見なのはシャクだけど、それしかないわ」
「アタイがアホなら、テメーは能無しだろ、藍子! アタイはずっとリュータの役に立ってるんだから!」
「ぬわんですって! いつの間に!」
「アタイ自ら亀のバケモン倒したり、部下を送り出したり、ね。藍子はなーんもしてないだろ?」

 言われてみれば感謝しか出ないほど真紅さんにはお世話になっているんだけど、そう言う物言いはどうかと思うよ?
 ほら、挑発されたからか「ぐぬぬっ」と言いながら藍子さんがこぶしを握ってるじゃないか。

 待てよ? これは非常にマズいんじゃないだろうか。
 何せ真紅さん、ハイゴブリンは水が大の苦手だ。
 そして感情が決壊寸前な藍子さんはハイマーメイド、水が大の得意だ。
 相性が悪すぎる。

 って、あ、あああ! 藍子さんが手の平を前に向けて、水を集め出した!

「この、アホ真紅ーーーーーー!!」

 や、やっちまったーーーー!!

 大量の水がドバーっと前面に、ん? いや、無数の水鉄砲から飛び出したような勢い無さげな水が森の奥へと向かっていって・・・

『カミガァァァァ』
『カミクレェェェ』
『カミルゥゥゥゥ』

 ・・・、よく分からん断末魔と共に、水鉄砲の先にいた複数のゴーストが消えた。
 そして真紅さんは、いつの間にか俺の隣にいる。
 何と言う回避力。

「お、やれば出来るじゃん」

 何、この子。さりげなく藍子さんを煽って魔法を使わせたわけ?
 もっと素直な子だと思ってたのに、こわいわー。

「ふ、ふん! 私だって役に立つのよ! あなたはそこで指をくわえて見ていなさい!」

 などと調子に乗った藍子さんが、放水車よろしく『生活魔法』の魔法水をドバドバばらまき始めた。
 そしてそれを見ている真紅さんは、しきりに頷いていた。

「アタイの火じゃ、森を焼いちまうからな。適材適所ってヤツだよ」

 そう言う事か。

「真紅さん、結構頭いいよね」
「はぁ?」
「それに、やっぱり優しい」

 そもそも彼女、真紅さんは火の扱いに長けているし、結界も張れる。森の中とは言え、それで山火事を起こすとは思えないんだよなぁ。
 だからつまり、先ほどのやり取りは、くすぶっていた藍子さんに見せ場を作ってあげようと思ったのだろう。
 そうだよね? と笑顔を向ければ、真紅さんは真っ赤な顔でそっぽを向いていた。

「やっぱりねぇ」

 なんだかんだ言って、妖精さんたちは仲が良い。

「私もメテオろうかしら・・・。あれなら一網打尽よ?」

 ソラミちゃん!?
 それ、一網の中に俺たちも含んでいませんか!?

「え? うそ、冗談よ、冗談。そんな顔されるとショックだわ。でも事実として、小回りの利く魔法が使えて、あなたの前で活躍出来ているのは、少し羨ましいのよね」

 そう言いながらも手の平から『生活魔法』の魔法水を放水して、近場のゴーストを退治するソラミちゃんさん。
 なんだかんだ、気が利くタチだからか、ピンチになりそうなところへ行っては援護をしてくれている。そんな彼女が活躍出来ていないだなんて、俺は思ってないよ。
 口に出すと調子に乗るから、心の中で思うだけだけどね!

 残るクロちゃんはと言えば、魔石に戻って勇者ミチルさんを援護していた。

「呪いのアイテムよりも、クロちゃんの呪いの方が軽かった、ねぇ」

 俺もミチルさんも、ミチルさんが呪いのアイテムを装備してステータスダウンしていたのを完全に忘れていた。その為にグランドテラートータスやイビルエントの時に苦戦したんだとか。
 まぁ、だからと言って彼女に「ちょっと(頭部装甲的な意味で)真の姿で戦ってね」なんてお願いできなかった訳でして。

 ・・・、この件は忘れよう。

「そして玄武はシルちゃんの守り、と」

 ミニマムな彼だが、防御能力だけなら勇者と張り合えるレベルだ。目に見えない謎シールドは、短時間ながらもダンジョンコアのバリア並の硬さを誇るのだとか。
 そんな彼がシルちゃんを守ると宣言したのだから、任せて安心である。

 このように、妖精さんが参戦したり、ウィルの魔道具が有効だったりと偶然が続いた。
 それで穴を次々と埋めていき、今やこれ以上はないほどの完璧な布陣となった。

「何かしらの意図と言うべきか、援護を感じる状況だけど、気にしても仕方がないか」

 これが後々悪い方向へと向かうのは勘弁願いたいけど、今の所は助かってばかりだ。
 ならこの流れ、乗らせてもらおうか。

「みんな、ここは任せた!」

 俺のその声と共に、ミチルさんとツヨシ君が戻ってきた。

「おうよブラザー、そろそろ行くカ?」
「リュータさん、お供します」

 物々しい雰囲気を醸し出す俺に、頷く二人。

 ん? そんな雰囲気、出せてない?
 いやいや、そんなバカな!

 ともかく、真剣な表情でみんなを見渡せば、持ち場を離れられないながらもそれぞれがエールを送ってくれた。
 親指を立ててくる者、親指を立てくる者、そして、親指を立ててくる者だ。

 ・・・、流行ってんの? それ?

 そんなみんながサムズアップする中、代表としてシルちゃんと玄武が俺の元まで来た。

「リュータよ、どうか無事に帰ってくるのじゃぞ?」

 プルプル震える小鹿ちゃん三号、シルちゃんは、ちょっと泣いてる?
 さすがに復活出来ない俺を最前線に送り込むのは、不安だったか。
 でもここは、俺が行かなきゃいけないんだ。どうか、分かって欲しい。

「泣かないで、シルちゃん」
「う、うむ、すまぬの。先ほど食べたおにぎりがワサビ入りだったのじゃ。誰が仕込んだのか分からぬが、この戦いが終わり次第犯人を見つけ出して、然るべき処分を下すのじゃ・・・、グスッ」

 ・・・、台無しだよ!?

「ま、まぁとにかく行ってくるよ」
「うむ、リュータであれば何の心配もしておらぬ。じゃからワシは笑顔で見送るぞ」
「うん」
「行ってらっしゃい」

 笑顔で見送りつつ、最後にズビッと鼻をすする音で台無しだけど、うん、やる気が沸いて出てきた。気がする。そんな気分もあったりするかも?

 気を取り直して俺は拳を高く挙げ、力強く宣言した。

「んじゃ、ちょっくら魔人と魔王、倒してくるわ」

 さぁ、いざゆかん、魔王の元へ。

 ・・・、遠目から見たらメインヒロインが涙しながら俺を見送ってくれている図に、ちゃんとなってるよね?


***

 魔人の元へはアッと言う間に着いた。
 その理由は簡単で、魔人が発生させているゴーストが、魔人を中心に展開していたからだ。
 つまり、軍の中央に魔人がいる。

「本来なら軍の最後方にいるべき存在が、戦術に反して中央にいるとはうかつですね」
「ンだなぁ、半分どころか四分の一を突破するだけで本丸ってなぁ、ちと拍子抜けダワ」
「油断するな、なの」

 本当にね、クロちゃんの言う通り、敵陣の真っただ中なんだから油断したらダメなのよ。
 でも勇者の面々は、自らの武器がゴーストに通用するからか余裕しゃくしゃくだ。
 あっちを切って、こっちを切って、スパっと切って、ズパパっと切っている。
 増長したくなる気持ちも、分からなくもない。

 俺?
 俺は時々近寄ってくるゴーストに、我牙虎棍の先から発射した魔法水を食らわせていますよ。
 ああ、余裕っすね! ゴブリンの方が百倍、いや万倍強いわ。

『カミヲォォォ』
『カミクレェェェェ』

 しかしこいつらの断末魔、一体何なんだろうか。
 魔王軍なのに神様を求めている。
 やはり魔王=破壊神なのだろうか。
 ・・・、まさか便所の紙を求めてるとかじゃ、ないよね?
 生前トイレで紙がなくてそのまま亡くなった人たちの亡霊とかじゃ、ないよね?

「オラァ! 見えたぞ、ネズミの魔人! ・・・、!?」
「え? あれって・・・カピバラ!?」

 どうでもいいことを考えていたら、いつの間にか勇者の二人が魔人を見つていけたようだ。
 しかし、魔人がカピバラだって?
 どれどれー・・・、えーと、うん。

「耳が大きくて丸いけど、確かにカピバラだねぇ」

 茶色い毛並みに眠そうな顔。おっとりとした馬面は、俺もテレビでよく見たあのカピバラだ。

「まさかアレが今回の親玉カァ?」

 だろうね。でも、アレを退治するのか。ちょっと気が咎める、って、早っ! あのカピバラ、早いよ!?
 アッと言う間に後方に下がってしまった。

「ハェェ・・・、ッチ! 腐っても魔人だったっつーワケか」
「・・・」
「これは、困ったね。一応ゴースト軍団も下がったからエルフの里は大丈夫になったし、時間稼ぎは出来たかもしれないけど・・・」

 そう思い、油断した所であの早さで一気に距離を詰められたらただじゃ済まないな。今は迎撃と言う形だからなんとかなっているだけだし、やはり追撃するべきか。
 でも後方には魔王もいるらしいし、深追いはしたくないんだよなぁ。

「ゆ・・・」

 ゆ?
 そう言えば先ほどからミチルさんが挙動不審だったけど、どうしたんだろうか。

「許せませーーん!!」

 ドカーン!

 って、なんじゃそりゃぁ!
 ミチルさんが叫んだと同時に、ミチルさんの背後の地面が爆ぜた!?
 何と言うか、ヒーローもののテレビにありそうな演出だったぞ!
 そしてミチルさんは一体何が許せなかったのだろうか。

「あ、あんなの、あんなのカピバラさんに失礼です! なんですかあの微妙なフォルムは! なんであの顔、あの体形で二足歩行なんですか! なんで背筋がピンと立っていたんですか!」

 え? え??

「あんなの、あんなの癒しの象徴、カピバラさんじゃなーーーい!!」

 お、おう。


 そう言ってミチルさんが俺にクロちゃんを預け、頭部装甲をパージして全力モードになりそのまま飛び出した。
 そして数分後、ボコボコのボッコボコになった哀れなカピバラ魔人がミチルさんに引きずられる形で現れた。腕とか足とか、絶対に曲がらない方向に曲がってるし、全身が赤茶のまだらになっていて、実に痛々しい・・・。
 そんなヤツが、口を開いた。

「ゴ、ゴボ・・・」

 ひえぇぇ、声ですらない!?
 も、もう楽にしてあげてよぅ。

「それではトドメです、えい」

 そしてリザードマンとエルフを恐怖のどん底に陥れたカピバラ魔人は、なんだかよく分からないうちに昇天しましたとさ。

 なんだこりゃ。

 なんだこりゃーーー!!

「リュータさん、呆けている場合ではないですよ」
「・・・、え?」
「先ほどのヌートリア魔人から聞き出したところ、魔王はこの先にいるそうです」

 ヌートリア魔人?

「ちょっと待って。あいつ、カピバラじゃなかったの?」

 俺に近づきながら、静かに首を振るミチルさん。そして俺の横に立ちながら、森の奥を見つめる。

「あそこに、魔王がいるのね」

 俺の呟きに頷きつつ、俺の手からクロちゃんの魔石をそっと回収して頭部装甲を復活させるのも忘れないミチルさん、マジパネェっす。
 今の自分の容姿に絶対に触れるなと言わんばかりのド迫力、パネェっす!

「ヌートリアってーと、アレか? 害獣指定されてたっツーネズミ科の?」
「ええ、前歯が黄色かったので間違いないかと。よもやあのような害獣とカピバラさんを混同してしまうとは、一生の不覚です!」

 どんだけカピバラさん愛してるんだ、ミチルさん・・・。

「ま、そんなコタぁどうでもいいダロ。問題は、魔王ダナ」
「ええ、そうですね。ちなみに魔王の名前は『ハトゥ』だそうです」

 ハトゥ・・・、ハート?

「ハートなら、心臓って事?」
「恐らくは、そうでしょうね」
「超巨大な心臓がラスボスってカァ? そいつは絵面的にヤベぇナ」

 もしそのまんま出てくるなら、グロテスクな事この上ないね。

 でも

「行くしか、ない」

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