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第0651話 ミテールの危機
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巨大な山峰が平原に孤立し、寂寥とした空気を漂わせていた。
「雲間を突き抜けるような剣刃のような山頂は、鋭利な剣気を放ちながらも、その上では洪亮な訓練声と金鉄の清脆な音が響き渡っている。
」
「雲嵐山はかつてと同じ姿だが、その頂に鎮座する雲嵐宗は以前とは大きく様変わりしていた。
山全体が無数の隠し通路で覆われており、誰かが足を踏み入れれば直ちに監視の目に晒される——まさに要塞のような防衛体制だった。
こここそが雲嵐宗の本拠地だ。
大規模な門下生募集により、現在の雲嵐宗は三年前の規模を大幅に超えており、その結果としてこの広大な山頂に三歩毎に警備が配置されるほどの厳重な体制を築いていた。
しかし宗派の実力が強化された反面、外見だけでなく門下生までもが気づくように、雲嵐宗はかつて『加玛人全員が認める修業の聖地』という地位から完全に堕ちていた。
三年間の行動を通じて彼らはあらゆる手段を尽くして勢力を拡大し続けた——」
山頂には広大な門下生基地が連なり、広場では人々が駆け回り、罵声や刀剣の衝突音が混ざり合い、天高く漂う薄い霧をも払拭していた。
かつては超然とした空気があった聖地は、今やそれらの雰囲気が完全に失われていた。
山腹中央には猛獣のように横たわる巨大な祠堂が存在し、その周辺からは一種の古びた重厚感が漂っていた。
この祠堂こそが雲嵐宗創設以来ずっと守り続けられてきたもので、かつての超然さをわずかに残していた。
しかし祠堂外には白袍の護衛たちが陰気な表情で立ちはだかり、その存在だけで祠堂に冷たい空気が漂わせていた。
祠堂内では多くの人々が静かに座り、先頭席にいる老者の視線を畏怖の眼差しで注いでいた。
誰もが一言たりとも発するまいと固唾を吞んでいた。
老者は白い長袍を着ており、袖には雲紋が描かれ、その端には剣紋が刻まれていた。
袖を揺らすたびに剣紋から鋭利な剣気の粒子が漏れ出すように見えた。
白髪ながらも顔は若々しい光沢を持ち、まるで若い男のように見えた。
老者は目を開け閉めしながらゆっくりと視線を回し、その冷淡な目に精芒が一瞬だけ浮かんだ。
その光を見た者はたちまち冷汗を流し、慌てて視線を逸らす——雲山以外にこの地位にある人物はいないのだ。
「云帆(ミテル)方面には何の報告がある?」
祠堂内が静寂に包まれていた中、ようやく雲山が目を開き、穏やかに尋ねた。
その瞬間、全員が身を引き締め、一人の者が躊躇しつつも答えた。
「宗主(シュウシュ)様、云帆はまだ動いていないと思われます。
おそらく機会を待っているのでしょう」
「単なる関門一つでこれほど時間をかけるとは……」
云山が眉をひそめた瞬間、大殿の空気が一変した。
「五日以内に鎮鬼関(ちんきかん)を掌握せよ。
他の場所でも状況次第では手を動かしてもよい。
王家の軍隊を握りしめれば、彼らが何を起こそうとしても防げる」
「はい!」
云山の命令に先立つ人物が慌てて応じた。
「ふん、宗主様は近年大刀阔斧(たいとうかくぼ)で……」
中年の男が皮肉めいた笑みを浮かべながら続けた。
「加マ帝国の大半の重要都市に雲嵐宗(うんらんしゅう)の弟子を潜ませておられる。
その時、一声出せばこの国の大半は我が宗のものになるでしょう」
「これがまだ第一歩だ。
我々雲嵐宗は加マ帝国だけでは止まらない。
これを完全に掌握すれば実力が飛躍的に向上する。
その後は……」
云山の目にはその年齢を遥かに超える野心が燻っていた。
「まったく、宗主様のご指摘は至極ごもっともです。
この西南地域の宗門大会では我が雲嵐宗は中堅どころに過ぎませんでしたが、次回大会ではかつて『鼠目寸光』と笑われた連中に眼玉を落とさせるでしょう」
大殿から賛同の哄笑(こうしょう)が響いた。
云山も薄く笑みを浮かべながら手勢を振った。
「お前たち、私の指示は進めているか?」
「報告します!人員は既に集結済みです。
ただ……」
男がためらうように続けた。
「ミテル家(みてるけ)の海波東(かいはとう)は斗皇(とおう)級ですから、それだけでは……」
「雲督(うんとく)、雲刹(うんさつ)。
この度は貴方たちが指揮する。
ミテル家を根絶やしにし、同時に蕭家の残党も捜索せよ!」
云山の視線が大殿の一隅に注がれた。
「参ります!」
その二人は一斉に立ち上がり、深々と頭を下げた。
彼らの存在感は明らかだった。
起きた瞬間に大殿の声が弱まったようにさえ感じられたからだ。
「ふふ、雲督・雲刹両長老は宗主様のおかげで三年前より斗皇に到達しました。
そのお二人が出れば海波東などどうなるでしょう」
報告した男が笑みを浮かべた瞬間、雲督と雲刹の目元に一瞬だけ黒い光が掠めた。
「貴方たちの任務はミテル家と蕭家の残党を掃討することだ。
帝都内の他の勢力は関係ない。
もしも不埒な動きがあれば……」
云山が全員を見渡しながら淡々と言った。
雲督と雲刹が再び頷いた瞬間、大殿の空気が一層重くなったのである。
云山が命令を下した後、柔らかな椅背に身を預けた彼は手を振りながら言った。
「ならば各自の務めに戻れ。
近頃の間にはミーテル家を根絶やしにする」
大殿の者たちが即座に頭を下げると、云山に向かって礼を述べて退出した。
人々が去った後、大殿は再び静寂を取り戻す。
その静けさがしばらく続いた時、暗い角落から影が蠢き、突然黒い霧が不気味に現れた。
「次回も蕭家の者一人残らず殺せよ。
お前が以前やったように見苦しいものではない」
黒い霧が大殿の中央へと漂いながら陰険な声を響かせた。
「貴方たちが蕭家で何を探しているのか? 小さな一族だぞ。
それが貴方たちの関心を引くほどなのか?」
云山は眉根を寄せ、その質問に長らく疑問を感じていたようだった。
「尋ねるべきではないことには口を出さない方が良い。
知りたければ害になるだけだ。
魂殿が貴方に斗宗への道を開き、また元の形に戻すこともできる」
冷たい声が大殿中に響き渡り、背筋に寒気が走った。
云山の顔がわずかに震えた。
先ほどまで威厳を保っていた彼は不満そうに頷いた。
「もし蕭家の全員を殺しても貴方たちの目的物が見つからなかったら?」
「我々が必要とするものは蕭家にあるはずだ。
ただ誰の身に隠されているか分からないだけだ。
ここに見つからないなら、加マ帝国を逃れた蕭炎を探すしかない」
「蕭炎?」
その名前は云山にとって深く刻まれていたため、聞き覚えのあるように顔が曇った。
「あの男は三年も音信不通で、もしかしたらどこかで死んでいるかもしれない」
「フフッ、それは残念なことだ」黒い霧の中から不気味な笑い声が響いた。
「先頃、本部からの伝書を受けた。
加マ帝国の万里離れたブラック・コーナー地域でその男の姿を見かけた。
しかもあの男は斗皇級を殺すほどの実力を持っているらしい」
「斗皇を殺す? どうしてそんなことが可能なのか?」
云山が椅子から立ち上がり、驚きの声を上げた。
「かつてあの男が雲霧蓮という強力な炎属性の術で雲霧連(雲霧鱗)という名前の人物を倒したことは知っているが、斗皇級を殺すとは別の概念だ。
その差は天と地ほどのものだろう」
「不可能などというものはない」云山が彼を逃がしたのは間違いだったと言わんばかりに黒い霧の中から冷たい声が返ってきた。
顔の筋肉が震え、云山の目には殺意が浮かんだ。
「斗皇級を殺す能力があってもどうする? 当初はあの男を追っ払ったように、次回も同じことをできる」
「フフッ、貴方の運に祈るよ。
その前にまずは蕭家の残党全員を捕まえなさい。
そうでないと本部が怒り出すぞ」
黒い霧が不気味に揺らぎながら冷笑し、消滅する際に微かな波紋を生んだ。
「本部」という言葉を聞いた瞬間、云山の顔色は蒼白くなり、その目には冷たい殺意が宿った。
黒い霧が消えた方向を見つめながら拳を握りしめた。
「今回は蕭家を完全に抹殺する」
「雲間を突き抜けるような剣刃のような山頂は、鋭利な剣気を放ちながらも、その上では洪亮な訓練声と金鉄の清脆な音が響き渡っている。
」
「雲嵐山はかつてと同じ姿だが、その頂に鎮座する雲嵐宗は以前とは大きく様変わりしていた。
山全体が無数の隠し通路で覆われており、誰かが足を踏み入れれば直ちに監視の目に晒される——まさに要塞のような防衛体制だった。
こここそが雲嵐宗の本拠地だ。
大規模な門下生募集により、現在の雲嵐宗は三年前の規模を大幅に超えており、その結果としてこの広大な山頂に三歩毎に警備が配置されるほどの厳重な体制を築いていた。
しかし宗派の実力が強化された反面、外見だけでなく門下生までもが気づくように、雲嵐宗はかつて『加玛人全員が認める修業の聖地』という地位から完全に堕ちていた。
三年間の行動を通じて彼らはあらゆる手段を尽くして勢力を拡大し続けた——」
山頂には広大な門下生基地が連なり、広場では人々が駆け回り、罵声や刀剣の衝突音が混ざり合い、天高く漂う薄い霧をも払拭していた。
かつては超然とした空気があった聖地は、今やそれらの雰囲気が完全に失われていた。
山腹中央には猛獣のように横たわる巨大な祠堂が存在し、その周辺からは一種の古びた重厚感が漂っていた。
この祠堂こそが雲嵐宗創設以来ずっと守り続けられてきたもので、かつての超然さをわずかに残していた。
しかし祠堂外には白袍の護衛たちが陰気な表情で立ちはだかり、その存在だけで祠堂に冷たい空気が漂わせていた。
祠堂内では多くの人々が静かに座り、先頭席にいる老者の視線を畏怖の眼差しで注いでいた。
誰もが一言たりとも発するまいと固唾を吞んでいた。
老者は白い長袍を着ており、袖には雲紋が描かれ、その端には剣紋が刻まれていた。
袖を揺らすたびに剣紋から鋭利な剣気の粒子が漏れ出すように見えた。
白髪ながらも顔は若々しい光沢を持ち、まるで若い男のように見えた。
老者は目を開け閉めしながらゆっくりと視線を回し、その冷淡な目に精芒が一瞬だけ浮かんだ。
その光を見た者はたちまち冷汗を流し、慌てて視線を逸らす——雲山以外にこの地位にある人物はいないのだ。
「云帆(ミテル)方面には何の報告がある?」
祠堂内が静寂に包まれていた中、ようやく雲山が目を開き、穏やかに尋ねた。
その瞬間、全員が身を引き締め、一人の者が躊躇しつつも答えた。
「宗主(シュウシュ)様、云帆はまだ動いていないと思われます。
おそらく機会を待っているのでしょう」
「単なる関門一つでこれほど時間をかけるとは……」
云山が眉をひそめた瞬間、大殿の空気が一変した。
「五日以内に鎮鬼関(ちんきかん)を掌握せよ。
他の場所でも状況次第では手を動かしてもよい。
王家の軍隊を握りしめれば、彼らが何を起こそうとしても防げる」
「はい!」
云山の命令に先立つ人物が慌てて応じた。
「ふん、宗主様は近年大刀阔斧(たいとうかくぼ)で……」
中年の男が皮肉めいた笑みを浮かべながら続けた。
「加マ帝国の大半の重要都市に雲嵐宗(うんらんしゅう)の弟子を潜ませておられる。
その時、一声出せばこの国の大半は我が宗のものになるでしょう」
「これがまだ第一歩だ。
我々雲嵐宗は加マ帝国だけでは止まらない。
これを完全に掌握すれば実力が飛躍的に向上する。
その後は……」
云山の目にはその年齢を遥かに超える野心が燻っていた。
「まったく、宗主様のご指摘は至極ごもっともです。
この西南地域の宗門大会では我が雲嵐宗は中堅どころに過ぎませんでしたが、次回大会ではかつて『鼠目寸光』と笑われた連中に眼玉を落とさせるでしょう」
大殿から賛同の哄笑(こうしょう)が響いた。
云山も薄く笑みを浮かべながら手勢を振った。
「お前たち、私の指示は進めているか?」
「報告します!人員は既に集結済みです。
ただ……」
男がためらうように続けた。
「ミテル家(みてるけ)の海波東(かいはとう)は斗皇(とおう)級ですから、それだけでは……」
「雲督(うんとく)、雲刹(うんさつ)。
この度は貴方たちが指揮する。
ミテル家を根絶やしにし、同時に蕭家の残党も捜索せよ!」
云山の視線が大殿の一隅に注がれた。
「参ります!」
その二人は一斉に立ち上がり、深々と頭を下げた。
彼らの存在感は明らかだった。
起きた瞬間に大殿の声が弱まったようにさえ感じられたからだ。
「ふふ、雲督・雲刹両長老は宗主様のおかげで三年前より斗皇に到達しました。
そのお二人が出れば海波東などどうなるでしょう」
報告した男が笑みを浮かべた瞬間、雲督と雲刹の目元に一瞬だけ黒い光が掠めた。
「貴方たちの任務はミテル家と蕭家の残党を掃討することだ。
帝都内の他の勢力は関係ない。
もしも不埒な動きがあれば……」
云山が全員を見渡しながら淡々と言った。
雲督と雲刹が再び頷いた瞬間、大殿の空気が一層重くなったのである。
云山が命令を下した後、柔らかな椅背に身を預けた彼は手を振りながら言った。
「ならば各自の務めに戻れ。
近頃の間にはミーテル家を根絶やしにする」
大殿の者たちが即座に頭を下げると、云山に向かって礼を述べて退出した。
人々が去った後、大殿は再び静寂を取り戻す。
その静けさがしばらく続いた時、暗い角落から影が蠢き、突然黒い霧が不気味に現れた。
「次回も蕭家の者一人残らず殺せよ。
お前が以前やったように見苦しいものではない」
黒い霧が大殿の中央へと漂いながら陰険な声を響かせた。
「貴方たちが蕭家で何を探しているのか? 小さな一族だぞ。
それが貴方たちの関心を引くほどなのか?」
云山は眉根を寄せ、その質問に長らく疑問を感じていたようだった。
「尋ねるべきではないことには口を出さない方が良い。
知りたければ害になるだけだ。
魂殿が貴方に斗宗への道を開き、また元の形に戻すこともできる」
冷たい声が大殿中に響き渡り、背筋に寒気が走った。
云山の顔がわずかに震えた。
先ほどまで威厳を保っていた彼は不満そうに頷いた。
「もし蕭家の全員を殺しても貴方たちの目的物が見つからなかったら?」
「我々が必要とするものは蕭家にあるはずだ。
ただ誰の身に隠されているか分からないだけだ。
ここに見つからないなら、加マ帝国を逃れた蕭炎を探すしかない」
「蕭炎?」
その名前は云山にとって深く刻まれていたため、聞き覚えのあるように顔が曇った。
「あの男は三年も音信不通で、もしかしたらどこかで死んでいるかもしれない」
「フフッ、それは残念なことだ」黒い霧の中から不気味な笑い声が響いた。
「先頃、本部からの伝書を受けた。
加マ帝国の万里離れたブラック・コーナー地域でその男の姿を見かけた。
しかもあの男は斗皇級を殺すほどの実力を持っているらしい」
「斗皇を殺す? どうしてそんなことが可能なのか?」
云山が椅子から立ち上がり、驚きの声を上げた。
「かつてあの男が雲霧蓮という強力な炎属性の術で雲霧連(雲霧鱗)という名前の人物を倒したことは知っているが、斗皇級を殺すとは別の概念だ。
その差は天と地ほどのものだろう」
「不可能などというものはない」云山が彼を逃がしたのは間違いだったと言わんばかりに黒い霧の中から冷たい声が返ってきた。
顔の筋肉が震え、云山の目には殺意が浮かんだ。
「斗皇級を殺す能力があってもどうする? 当初はあの男を追っ払ったように、次回も同じことをできる」
「フフッ、貴方の運に祈るよ。
その前にまずは蕭家の残党全員を捕まえなさい。
そうでないと本部が怒り出すぞ」
黒い霧が不気味に揺らぎながら冷笑し、消滅する際に微かな波紋を生んだ。
「本部」という言葉を聞いた瞬間、云山の顔色は蒼白くなり、その目には冷たい殺意が宿った。
黒い霧が消えた方向を見つめながら拳を握りしめた。
「今回は蕭家を完全に抹殺する」
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