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本編
騙されていた人達2
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「僕達に苛められていると 本人が言ったの?」
「そうだ、はっきりと最近小姓になった二人に苛められていると」
なんだかまた頭痛がし始めたけれど、さっきの頭痛とは意味が違う。
「最近小姓になった方は他にもいますが、僕達の名前を言ったのですか?」
舞が確認すると「煩いな、高位貴族の小姓は貴様ら二人だけだろうっ!」と怒鳴られた。
「失礼ですが、あなたのお名前伺っても?」
「そんな必要が?」
「僕は山城家に認められた小姓ですから、僕に苦情を言うという意味は分かっているのでしょう? ちなみに、彼女達は女性ですが、僕の護衛ですから雅に報告義務があります」
僕でも分かる。
ここで僕が舐められてたら駄目だ。
山城家の小姓は理不尽な言い掛かりに反論も出来なかったと言われたら、雅の評判を落とすことになる。
「あなたが僕に、事実確認もせずに言いがかりを付けてきたのなら、僕はその旨を僕の旦那様である山城雅に報告しますし、彼があなたの家に抗議すると決めたら、正式にあなたの家のご当主にその抗議は行くでしょう。それを理解した上で言い掛かりをつけた上、僕に断りなく触れようとしたのですよね」
心臓の鼓動が激しくて、クラクラする。
でも、何とか言い切って相手を睨み付ける。
僕は木村君を苛めたことはない。
「貴様、山城家の力で脅そうというのか」
なぜこれで僕が脅したことになるのか、話にならない。
「舞行こうか、この人聞く耳がないみたい。付き合うのも馬鹿らしいや」
「そうですね。時間の無駄の様です」
メイド達が僕達の盾になっているから、舞と二人でサロンに向かおうと歩き始める。
この話が通じない感じ、まるで谷崎様に打たれた時みたいだ。
あんなのはもうごめんだ。
「逃げるのかっ!」
「はいはい、そこまで」
「なんだ、お前は。関係ないやつは引っ込んでいろ」
振り替えると、そこにいたのは大林君だった。
「いい機会ですから、貴方にもお見せしましょう」
「何を言っている」
「あなたは安田明さんですよね、二月十五日、あなたは島内にある宝飾店で腕時計を購入されていますね。へえ、百五十万ですか」
「なぜそれを」
なんの話だろう?
舞と無言で大林君を見つめる。
「最近腕時計の購入が増えているそうですよ」
「個人情報の漏洩じゃないかっ!」
「あの店は私がオーナーなんです。詐欺にあっている方々が皆同じものを購入されているようなので、店として学園に相談をしようかと資料をまとめてみたわけです」
「詐欺?どういうことだ」
「これ以上は、こんな人目のある場所では」
にやりと大林君が笑う。
「千晴様、もしよろしければサロンをお借りしても?」
「礼儀を知らない人を雅のサロンへの立ち入りを許可なんか出来ないよ。僕はこの人の名前なんか知らないし」
名乗られてもいない相手に優しくなんか出来ない。
それ以前に僕はサロンへの立ち入り許可なんて出せる立場じゃないけれど。
「大林君はお店のオーナーとして気になるのなら、彼のお家にお知らせして差し上げたらどうかな」
大林君は安田明と名前を呼んでいた。
安田家は確か一つ上の学年にいた筈、僕の記憶が合っていたら家と同じ伯爵家だ。
お父様が法の番人と言われる方で、不正を一切許さない厳しい方なんだと噂を聞いたことがある。
「それは、良いかもしれませんね。安田伯爵は不正に厳しいと有名ですが、質素倹約を美徳とされていらっしゃいますから、興味深く話を聞いてくださるかもしれませんね」
「なっ、卑怯だぞっ!」
「卑怯? 私はそもそも報告義務などありません。店が強制的に買わせたなら兎も角、お客様である皆様が同じ人を連れて同じ物を購入されているのが気になり、詐欺を疑っているだけですから」
授業開始を知らせるチャイムが鳴り、気がつくと周囲には僕達以外居なくなってしまった。
「売上が上がっても気持ちが良いものではありませんよね。これは私の善意による行動なんですよ」
そう言うとにやりと大林君は笑って、お店の中で目の前の人以外の人と腕を組み腕時計を手にしている木村君の写真を見せたのだった。
「そうだ、はっきりと最近小姓になった二人に苛められていると」
なんだかまた頭痛がし始めたけれど、さっきの頭痛とは意味が違う。
「最近小姓になった方は他にもいますが、僕達の名前を言ったのですか?」
舞が確認すると「煩いな、高位貴族の小姓は貴様ら二人だけだろうっ!」と怒鳴られた。
「失礼ですが、あなたのお名前伺っても?」
「そんな必要が?」
「僕は山城家に認められた小姓ですから、僕に苦情を言うという意味は分かっているのでしょう? ちなみに、彼女達は女性ですが、僕の護衛ですから雅に報告義務があります」
僕でも分かる。
ここで僕が舐められてたら駄目だ。
山城家の小姓は理不尽な言い掛かりに反論も出来なかったと言われたら、雅の評判を落とすことになる。
「あなたが僕に、事実確認もせずに言いがかりを付けてきたのなら、僕はその旨を僕の旦那様である山城雅に報告しますし、彼があなたの家に抗議すると決めたら、正式にあなたの家のご当主にその抗議は行くでしょう。それを理解した上で言い掛かりをつけた上、僕に断りなく触れようとしたのですよね」
心臓の鼓動が激しくて、クラクラする。
でも、何とか言い切って相手を睨み付ける。
僕は木村君を苛めたことはない。
「貴様、山城家の力で脅そうというのか」
なぜこれで僕が脅したことになるのか、話にならない。
「舞行こうか、この人聞く耳がないみたい。付き合うのも馬鹿らしいや」
「そうですね。時間の無駄の様です」
メイド達が僕達の盾になっているから、舞と二人でサロンに向かおうと歩き始める。
この話が通じない感じ、まるで谷崎様に打たれた時みたいだ。
あんなのはもうごめんだ。
「逃げるのかっ!」
「はいはい、そこまで」
「なんだ、お前は。関係ないやつは引っ込んでいろ」
振り替えると、そこにいたのは大林君だった。
「いい機会ですから、貴方にもお見せしましょう」
「何を言っている」
「あなたは安田明さんですよね、二月十五日、あなたは島内にある宝飾店で腕時計を購入されていますね。へえ、百五十万ですか」
「なぜそれを」
なんの話だろう?
舞と無言で大林君を見つめる。
「最近腕時計の購入が増えているそうですよ」
「個人情報の漏洩じゃないかっ!」
「あの店は私がオーナーなんです。詐欺にあっている方々が皆同じものを購入されているようなので、店として学園に相談をしようかと資料をまとめてみたわけです」
「詐欺?どういうことだ」
「これ以上は、こんな人目のある場所では」
にやりと大林君が笑う。
「千晴様、もしよろしければサロンをお借りしても?」
「礼儀を知らない人を雅のサロンへの立ち入りを許可なんか出来ないよ。僕はこの人の名前なんか知らないし」
名乗られてもいない相手に優しくなんか出来ない。
それ以前に僕はサロンへの立ち入り許可なんて出せる立場じゃないけれど。
「大林君はお店のオーナーとして気になるのなら、彼のお家にお知らせして差し上げたらどうかな」
大林君は安田明と名前を呼んでいた。
安田家は確か一つ上の学年にいた筈、僕の記憶が合っていたら家と同じ伯爵家だ。
お父様が法の番人と言われる方で、不正を一切許さない厳しい方なんだと噂を聞いたことがある。
「それは、良いかもしれませんね。安田伯爵は不正に厳しいと有名ですが、質素倹約を美徳とされていらっしゃいますから、興味深く話を聞いてくださるかもしれませんね」
「なっ、卑怯だぞっ!」
「卑怯? 私はそもそも報告義務などありません。店が強制的に買わせたなら兎も角、お客様である皆様が同じ人を連れて同じ物を購入されているのが気になり、詐欺を疑っているだけですから」
授業開始を知らせるチャイムが鳴り、気がつくと周囲には僕達以外居なくなってしまった。
「売上が上がっても気持ちが良いものではありませんよね。これは私の善意による行動なんですよ」
そう言うとにやりと大林君は笑って、お店の中で目の前の人以外の人と腕を組み腕時計を手にしている木村君の写真を見せたのだった。
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