53 / 73
条件をつけました
しおりを挟む
「アヤナ……!」
みんな、私の登場に愕然としている。
ーーしっかりしろ、私!!
自分で自分を奮い立たせ、しっかり前を見て部屋へ入った。
お父様とお母様の側へ行き、2人をギュッと抱き締める。
「アヤナ……どうして……。」
暫く抱き締めた後、私は体を少し離してお母様の涙で濡れた頬を両手で包み込む。
お母様の頬を伝う涙を親指で何度拭っても、お母様の目からは涙がこぼれ落ちてしまう。
「お母様、泣かないで。」
泣き止んでほしくてお母様の頬にしたキスは逆効果だったみたいで……お母様は顔を背けると、肩を震わせて咽び泣いた。
私は今度はお父様に両手を伸ばし、頬を挟んでお父様の涙を拭う。
「お父様。騎士団を辞めるだなんて言わないで?お父様が辞めたら、みんな困っちゃうよ。それにね、私は騎士団の制服を着ているお父様もカッコ良くて大好きだから、見られなくなっちゃうのは寂しいな。」
私が言うと、お父様は眉尻を下げ、大粒の涙を流した。
そしてお父様も、私の頬に両手を添えて優しく撫でてくれる。
私の目からも、いつの間にか涙が溢れていた。
私は慌てて目をゴシゴシ擦り、笑って誤魔化そうとしたけれど、涙が止まらなくて上手く笑えない。
「エ、エヘヘ……」
「無理して笑うんじゃねえよ。」
後ろからヒョイッと龍斗さんに抱き上げられて、背中をトントンとされる。
抱っこされるのなんて久しぶりだな。
みんな、私が大きくなると、抱き締めてはくれても抱き上げるなんて事はしなくなった。もう10歳だもんね。
「へへっ。久しぶりの抱っこだ~。」
泣き笑いしながら龍斗さんの首にしがみ付く私の背中を、龍斗さんは私が落ち着くまでずっとトントンと撫でてくれていた。
少し落ち着きを取り戻した私は、意を決して龍斗さんを見る。
龍斗さんも私をジッと見つめ返し、小さく頷いた。
私は龍斗さんに降ろしてもらうと、王様に向き合い、そして見上げる。
「王様。」
王様は黙って私を見ていた。
その顔はとっても辛そうで……。
「私、コトネオールに行きます。」
だから、私は笑って言った。
王様のせいじゃないんだよ。
私は大丈夫だよ。って思いを込めて、精一杯笑ってみせた。
王様は一瞬顔を歪めたけれど、すぐに小さく微笑んで頷いた。
「……すまぬ。」
王様の大きな手が、私の頭を労るように優しく撫でる。
「俺も一緒に行くぜ。」
龍斗さんが横から私の肩を抱いて名乗りを上げた。
「龍斗さん!」
「彩菜も一応は伯爵令嬢なんだから、従者を連れて行っても文句は言われないだろ。」
龍斗さんの目は泣いたせいで赤くなっていた。
いつも私の為に行動してくれる優しい龍斗さん。
でも、ここは敢えて突っ込ませてもらおう。
「一応じゃなくて、ちゃんと伯爵令嬢だよ。」
口を尖らせて言うと、龍斗さんはいつもの調子でニヤッと笑って私の頭をガシガシと撫でた。
うん、私は大丈夫だよ。
私はみんなを見回して微笑んだ。
見回して……私をジッと見つめるラントおじ様に目を止める。
リスターの事を思うと胸が苦しくなって、私は思わず胸元をギュッと掴んでいた。
コトネオールに行ってしまったら、いつ帰ってこられるか分からない。
そんな状況の私が、侯爵家の将来有望なリスターの婚約者のままで良い筈ないよね……。
胸元を掴む手に力が入って震えが止まらない。
「……あの、ラントおじ様。私とリスターの婚約……解消してください。このままコトネオールに私が行っちゃったら、リスターの為にも良くないと思うから……。」
「はあ!?お前、何言ってんの?馬鹿か!?」
私の必死の申し出に、龍斗さんが呆れ顔で声を上げる。
ラントおじ様も私の前に膝をつき、震える私の手を両手で包み込むと、静かに首を横に振った。
「で、でも、いつ帰ってこられるか分からないし……。」
「リスターはいつまででもアヤナを待つよ。あの子がどれだけアヤナを好きか知っているだろう?」
「彩菜じゃなくても、みんな知ってるさ。婚約を解消する方がアイツの為にならねえよ。婚約解消なんてしたら、逆に何するか分かんねえからな。……考えるだけでも恐ろしいぜ。」
龍斗さんが言いながら身震いし、周りのみんなもそれに同意して頷いている。
「でも……。」
「それに、いつ帰れるか分からないなんて事にはさせねえよ。俺が一緒に行くんだからな。」
龍斗さんはニヤッと笑って王様の方を向いた。
「国王さんよ。彩菜が行く条件を、コトネオールの奴らに2つつけてくれ。1つは俺が従者として一緒に行くこと。そしてもう1つは、テックとパルラがコトネオールに慣れたらすぐに俺達が帰る許可を出すこと。この2つの条件を必ず取り付けて、正式に国書としてお互いこれを残しておいてくれ。」
龍斗さんがツラツラと述べる条件を、王様は黙って聞いていたけれど、2つ目の条件のところでは、明らかに眉を顰めて難色を示す。
「コトネオールは、アヤナを手放す気は無いだろう。テックがかなりアヤナに執着しているようだからな。仮に国書としても、あちらの国の方が優位だからそれを反故にするのは容易だろう。色々と理由をつけてアヤナを帰さないのは目に見えているぞ。」
「別にそれでもいいさ。大事なのは、みんなの前で国と国との約束を正式に交わしているって事実なんだから。俺達が何をしても、後から文句を言わせない為にな。」
「……何をする気だ。」
眉間の皺を更に濃くする王様に、龍斗さんは肩を竦めて見せた。
「嫌だなぁ、他国で生きていく為の保険だよ。心配するような事は何もしないって…………たぶん。」
……なんか、最後に小さい声でたぶんって聞こえたんですけど……大丈夫!?
私がジッと見ているのに気付いた龍斗さんは、眉尻を下げながら私の頭をポンポンとして、ちょっと心配そうに顔を覗き込んできた。
「明日、リスターにちゃんと話せよ?」
その言葉に、私は一気に血の気が引く。
ーーそうだ。今まで毎日のように会っていた大好きなリスターに、私は暫くの間離れ離れになる事を伝えなければならない。
上手く伝えられるだろうか?
リスターはどんな反応をするだろう?
怒る?悲しむ?
いろんな事を考えてしまって、きっと今日はもう寝られないんだろうな。
私は龍斗さんに力無く微笑んで、頷いて見せた。
みんな、私の登場に愕然としている。
ーーしっかりしろ、私!!
自分で自分を奮い立たせ、しっかり前を見て部屋へ入った。
お父様とお母様の側へ行き、2人をギュッと抱き締める。
「アヤナ……どうして……。」
暫く抱き締めた後、私は体を少し離してお母様の涙で濡れた頬を両手で包み込む。
お母様の頬を伝う涙を親指で何度拭っても、お母様の目からは涙がこぼれ落ちてしまう。
「お母様、泣かないで。」
泣き止んでほしくてお母様の頬にしたキスは逆効果だったみたいで……お母様は顔を背けると、肩を震わせて咽び泣いた。
私は今度はお父様に両手を伸ばし、頬を挟んでお父様の涙を拭う。
「お父様。騎士団を辞めるだなんて言わないで?お父様が辞めたら、みんな困っちゃうよ。それにね、私は騎士団の制服を着ているお父様もカッコ良くて大好きだから、見られなくなっちゃうのは寂しいな。」
私が言うと、お父様は眉尻を下げ、大粒の涙を流した。
そしてお父様も、私の頬に両手を添えて優しく撫でてくれる。
私の目からも、いつの間にか涙が溢れていた。
私は慌てて目をゴシゴシ擦り、笑って誤魔化そうとしたけれど、涙が止まらなくて上手く笑えない。
「エ、エヘヘ……」
「無理して笑うんじゃねえよ。」
後ろからヒョイッと龍斗さんに抱き上げられて、背中をトントンとされる。
抱っこされるのなんて久しぶりだな。
みんな、私が大きくなると、抱き締めてはくれても抱き上げるなんて事はしなくなった。もう10歳だもんね。
「へへっ。久しぶりの抱っこだ~。」
泣き笑いしながら龍斗さんの首にしがみ付く私の背中を、龍斗さんは私が落ち着くまでずっとトントンと撫でてくれていた。
少し落ち着きを取り戻した私は、意を決して龍斗さんを見る。
龍斗さんも私をジッと見つめ返し、小さく頷いた。
私は龍斗さんに降ろしてもらうと、王様に向き合い、そして見上げる。
「王様。」
王様は黙って私を見ていた。
その顔はとっても辛そうで……。
「私、コトネオールに行きます。」
だから、私は笑って言った。
王様のせいじゃないんだよ。
私は大丈夫だよ。って思いを込めて、精一杯笑ってみせた。
王様は一瞬顔を歪めたけれど、すぐに小さく微笑んで頷いた。
「……すまぬ。」
王様の大きな手が、私の頭を労るように優しく撫でる。
「俺も一緒に行くぜ。」
龍斗さんが横から私の肩を抱いて名乗りを上げた。
「龍斗さん!」
「彩菜も一応は伯爵令嬢なんだから、従者を連れて行っても文句は言われないだろ。」
龍斗さんの目は泣いたせいで赤くなっていた。
いつも私の為に行動してくれる優しい龍斗さん。
でも、ここは敢えて突っ込ませてもらおう。
「一応じゃなくて、ちゃんと伯爵令嬢だよ。」
口を尖らせて言うと、龍斗さんはいつもの調子でニヤッと笑って私の頭をガシガシと撫でた。
うん、私は大丈夫だよ。
私はみんなを見回して微笑んだ。
見回して……私をジッと見つめるラントおじ様に目を止める。
リスターの事を思うと胸が苦しくなって、私は思わず胸元をギュッと掴んでいた。
コトネオールに行ってしまったら、いつ帰ってこられるか分からない。
そんな状況の私が、侯爵家の将来有望なリスターの婚約者のままで良い筈ないよね……。
胸元を掴む手に力が入って震えが止まらない。
「……あの、ラントおじ様。私とリスターの婚約……解消してください。このままコトネオールに私が行っちゃったら、リスターの為にも良くないと思うから……。」
「はあ!?お前、何言ってんの?馬鹿か!?」
私の必死の申し出に、龍斗さんが呆れ顔で声を上げる。
ラントおじ様も私の前に膝をつき、震える私の手を両手で包み込むと、静かに首を横に振った。
「で、でも、いつ帰ってこられるか分からないし……。」
「リスターはいつまででもアヤナを待つよ。あの子がどれだけアヤナを好きか知っているだろう?」
「彩菜じゃなくても、みんな知ってるさ。婚約を解消する方がアイツの為にならねえよ。婚約解消なんてしたら、逆に何するか分かんねえからな。……考えるだけでも恐ろしいぜ。」
龍斗さんが言いながら身震いし、周りのみんなもそれに同意して頷いている。
「でも……。」
「それに、いつ帰れるか分からないなんて事にはさせねえよ。俺が一緒に行くんだからな。」
龍斗さんはニヤッと笑って王様の方を向いた。
「国王さんよ。彩菜が行く条件を、コトネオールの奴らに2つつけてくれ。1つは俺が従者として一緒に行くこと。そしてもう1つは、テックとパルラがコトネオールに慣れたらすぐに俺達が帰る許可を出すこと。この2つの条件を必ず取り付けて、正式に国書としてお互いこれを残しておいてくれ。」
龍斗さんがツラツラと述べる条件を、王様は黙って聞いていたけれど、2つ目の条件のところでは、明らかに眉を顰めて難色を示す。
「コトネオールは、アヤナを手放す気は無いだろう。テックがかなりアヤナに執着しているようだからな。仮に国書としても、あちらの国の方が優位だからそれを反故にするのは容易だろう。色々と理由をつけてアヤナを帰さないのは目に見えているぞ。」
「別にそれでもいいさ。大事なのは、みんなの前で国と国との約束を正式に交わしているって事実なんだから。俺達が何をしても、後から文句を言わせない為にな。」
「……何をする気だ。」
眉間の皺を更に濃くする王様に、龍斗さんは肩を竦めて見せた。
「嫌だなぁ、他国で生きていく為の保険だよ。心配するような事は何もしないって…………たぶん。」
……なんか、最後に小さい声でたぶんって聞こえたんですけど……大丈夫!?
私がジッと見ているのに気付いた龍斗さんは、眉尻を下げながら私の頭をポンポンとして、ちょっと心配そうに顔を覗き込んできた。
「明日、リスターにちゃんと話せよ?」
その言葉に、私は一気に血の気が引く。
ーーそうだ。今まで毎日のように会っていた大好きなリスターに、私は暫くの間離れ離れになる事を伝えなければならない。
上手く伝えられるだろうか?
リスターはどんな反応をするだろう?
怒る?悲しむ?
いろんな事を考えてしまって、きっと今日はもう寝られないんだろうな。
私は龍斗さんに力無く微笑んで、頷いて見せた。
116
あなたにおすすめの小説
ぼっちな幼女は異世界で愛し愛され幸せになりたい
珂里
ファンタジー
ある日、仲の良かった友達が突然いなくなってしまった。
本当に、急に、目の前から消えてしまった友達には、二度と会えなかった。
…………私も消えることができるかな。
私が消えても、きっと、誰も何とも思わない。
私は、邪魔な子だから。
私は、いらない子だから。
だからきっと、誰も悲しまない。
どこかに、私を必要としてくれる人がいないかな。
そんな人がいたら、絶対に側を離れないのに……。
異世界に迷い込んだ少女と、孤独な獣人の少年が徐々に心を通わせ成長していく物語。
☆「神隠し令嬢は騎士様と幸せになりたいんです」と同じ世界です。
彩菜が神隠しに遭う時に、公園で一緒に遊んでいた「ゆうちゃん」こと優香の、もう一つの神隠し物語です。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
【コミカライズ決定の情報が解禁されました】
※レーベル名、漫画家様はのちほどお知らせいたします。
※配信後は引き下げとなりますので、ご注意くださいませ。
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました
言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。
貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。
「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」
それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。
だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。
それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。
それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。
気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。
「これは……一体どういうことだ?」
「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」
いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。
――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
モブで可哀相? いえ、幸せです!
みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。
“あんたはモブで可哀相”。
お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる