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なんとしてでも 〜テック〜
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穏やかに晴れた空の下、パルラの結婚式が盛大に行われた。
俺の双子の妹は、とても幸せそうに笑っている。
政略結婚ではあるが、婚約中お互いに信頼関係を築くことが出来た妹夫婦は、これからも仲睦まじく暮らしていくだろう。
これで俺の心配事が1つ減り、もう1つの心配事へ目を向ける。
アヤナは、ウエディングドレス姿のパルラを見て泣きながらも微笑んでいた。
腰まで伸びた綺麗な黒髪を編み込んで後ろに纏め、お祖母様から貰ったという髪留めをしている。
いつもキラキラと輝いているパッチリと大きな黒い瞳が、今は涙に濡れてより一層輝いて見えた。
俺は、この可愛らしいアヤナに恋をしている。
片方ずつ色が違い気味悪がられた俺達の目を、真っ直ぐに見つめて「綺麗だ」と言ってくれた。
いつも笑顔で楽しそうに教会へ来てくれるアヤナを好きになるのに、時間はかからなかった。
婚約者がいると分かっても諦められないくらい、アヤナに会う度にどんどん好きになっていく。
だから、コトネオールに無理矢理連れて来てしまった。
自分の気持ちを抑えられなかったから。
2度と会えなくなるのは耐えられなかったから。
両親や婚約者と離れて辛そうなアヤナを、俺が沢山愛して忘れさせようとしているのに、リュートさんがそれを妨害してくる。
リュートさんも、俺達の目に偏見を持たず、教会の子供達と分け隔て無く普通に接してくれた貴重な存在だった。
俺達親子が散々酷い目に遭わされた貴族のスビルツが、これまでの悪事がバレて捕まり、お家取り潰しになったと聞いた時、俺はリュートさんが何かしたのだと思った。そして、多分それは当たっているのだろう。
だからリュートさんもコトネオールに来てくれたのは嬉しかったし有り難かったのだけれど……。
アヤナと友達以上に距離を縮めようとすると、邪魔をされる。
いつもいつも邪魔をされ、「アヤナはリスターのだからな?」と度々釘を刺されれば、いくら大好きなリュートさんでも少しイライラしてしまう。
アヤナは常にリュートさんと一緒にいる為、一向にアヤナとの関係が進展しないままできてしまった。
そして、俺とパルラが成人し、パルラの結婚式を1年後に行うと決定した後、リュートとアヤナから帰りたいと申し出があった。
パルラの結婚式が終わったら帰りたいと。
今までも何度か、もう大丈夫だろう、帰りたいと言われていたが、その度に何かと理由をつけて拒否してきた。
しかし、俺達が成人した事と、パルラが結婚して城を出る事で、もう十分だろうと言われてしまえば、引き留める理由はもう出てこなかった。
「このままでは、パルラ様の結婚式が行われる前に、アヤナ様が国へ帰ってしまうのは間違いないでしょう。」
俺が思い悩んでいると、ルイスが1通の手紙を差し出す。
そこには、アヤナの従兄が結婚式を挙げるのでアヤナを出席させたいと書いてあった。
冗談じゃない。今、国へ帰る事を許してしまえば2度と会えなくなる。
そんなのは絶対に嫌だ。
「パルラ様の結婚式を、従兄殿の結婚式に近い日へ変更しては如何ですか。」
青ざめている俺に、ルイスが表情を変えることなく言った。
「で、でも、従兄殿の結婚式となればパルラの結婚式と日にちが近くても、そちらに行きたいと言うのではないか?」
「あちらへ断る口実として、パルラ様の式を変更するのです。アヤナ様には、従兄殿の結婚式はお伝えしません。」
「な……」
「隠し通せば良いのです。ここには口の堅い者しかおりませんので。パルラ様の結婚式が終わり、お披露目パーティーの時にアヤナ様との婚約を皆の前で発表してしまいましょう。」
「こ、婚約!?俺はまだアヤナに何も……」
慌てふためく俺にも、ルイスは表情を変えずに、しれっとしている。
「アヤナ様の側には常にリュートがいるので、これ以上の進展を望むのは難しいでしょう。ならば皆の前で先に発表し、逃げ道を塞いでしまえばいいのです。もう、手段を選んでいる場合ではありませんよ。」
「そうだな……。」
無理矢理にでも結婚してしまわなければ、アヤナは手に入らない。
結婚してから、ゆっくりアヤナの心を自分のモノにしていけば……。
「そうだよな……そうしよう。ルイス、頼んだぞ。」
「はい。お任せ下さい。」
アヤナは誰にも渡さない。
俺の双子の妹は、とても幸せそうに笑っている。
政略結婚ではあるが、婚約中お互いに信頼関係を築くことが出来た妹夫婦は、これからも仲睦まじく暮らしていくだろう。
これで俺の心配事が1つ減り、もう1つの心配事へ目を向ける。
アヤナは、ウエディングドレス姿のパルラを見て泣きながらも微笑んでいた。
腰まで伸びた綺麗な黒髪を編み込んで後ろに纏め、お祖母様から貰ったという髪留めをしている。
いつもキラキラと輝いているパッチリと大きな黒い瞳が、今は涙に濡れてより一層輝いて見えた。
俺は、この可愛らしいアヤナに恋をしている。
片方ずつ色が違い気味悪がられた俺達の目を、真っ直ぐに見つめて「綺麗だ」と言ってくれた。
いつも笑顔で楽しそうに教会へ来てくれるアヤナを好きになるのに、時間はかからなかった。
婚約者がいると分かっても諦められないくらい、アヤナに会う度にどんどん好きになっていく。
だから、コトネオールに無理矢理連れて来てしまった。
自分の気持ちを抑えられなかったから。
2度と会えなくなるのは耐えられなかったから。
両親や婚約者と離れて辛そうなアヤナを、俺が沢山愛して忘れさせようとしているのに、リュートさんがそれを妨害してくる。
リュートさんも、俺達の目に偏見を持たず、教会の子供達と分け隔て無く普通に接してくれた貴重な存在だった。
俺達親子が散々酷い目に遭わされた貴族のスビルツが、これまでの悪事がバレて捕まり、お家取り潰しになったと聞いた時、俺はリュートさんが何かしたのだと思った。そして、多分それは当たっているのだろう。
だからリュートさんもコトネオールに来てくれたのは嬉しかったし有り難かったのだけれど……。
アヤナと友達以上に距離を縮めようとすると、邪魔をされる。
いつもいつも邪魔をされ、「アヤナはリスターのだからな?」と度々釘を刺されれば、いくら大好きなリュートさんでも少しイライラしてしまう。
アヤナは常にリュートさんと一緒にいる為、一向にアヤナとの関係が進展しないままできてしまった。
そして、俺とパルラが成人し、パルラの結婚式を1年後に行うと決定した後、リュートとアヤナから帰りたいと申し出があった。
パルラの結婚式が終わったら帰りたいと。
今までも何度か、もう大丈夫だろう、帰りたいと言われていたが、その度に何かと理由をつけて拒否してきた。
しかし、俺達が成人した事と、パルラが結婚して城を出る事で、もう十分だろうと言われてしまえば、引き留める理由はもう出てこなかった。
「このままでは、パルラ様の結婚式が行われる前に、アヤナ様が国へ帰ってしまうのは間違いないでしょう。」
俺が思い悩んでいると、ルイスが1通の手紙を差し出す。
そこには、アヤナの従兄が結婚式を挙げるのでアヤナを出席させたいと書いてあった。
冗談じゃない。今、国へ帰る事を許してしまえば2度と会えなくなる。
そんなのは絶対に嫌だ。
「パルラ様の結婚式を、従兄殿の結婚式に近い日へ変更しては如何ですか。」
青ざめている俺に、ルイスが表情を変えることなく言った。
「で、でも、従兄殿の結婚式となればパルラの結婚式と日にちが近くても、そちらに行きたいと言うのではないか?」
「あちらへ断る口実として、パルラ様の式を変更するのです。アヤナ様には、従兄殿の結婚式はお伝えしません。」
「な……」
「隠し通せば良いのです。ここには口の堅い者しかおりませんので。パルラ様の結婚式が終わり、お披露目パーティーの時にアヤナ様との婚約を皆の前で発表してしまいましょう。」
「こ、婚約!?俺はまだアヤナに何も……」
慌てふためく俺にも、ルイスは表情を変えずに、しれっとしている。
「アヤナ様の側には常にリュートがいるので、これ以上の進展を望むのは難しいでしょう。ならば皆の前で先に発表し、逃げ道を塞いでしまえばいいのです。もう、手段を選んでいる場合ではありませんよ。」
「そうだな……。」
無理矢理にでも結婚してしまわなければ、アヤナは手に入らない。
結婚してから、ゆっくりアヤナの心を自分のモノにしていけば……。
「そうだよな……そうしよう。ルイス、頼んだぞ。」
「はい。お任せ下さい。」
アヤナは誰にも渡さない。
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